味な話の素  No.270 2025年10月号(11064-11100) Since 2003/04/29

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続 おもしろ体験 [37 ] 2025/10/31 Fri 11100 昨日 [35]の続き
 [(スーパー割引組)]の最後尾近くに並んでいたわたしたちにチケット交換をしている人の声が聞こえてきました。「すみません、割引券の交換席はなくなりました。1000円追加してもらえれば席はあります。ただし、席はバラです」。なあるほど、予想と完全に一致したわけではありませんが、[追加]すればOKということです。ただし、[スーパー]な割引ですから、1000円はリーゾナブルといえるでしょう。しかも、すでにかなりの人たちが[スーパー]で入っているのです。はじめから[割引]を餌にするといった魂胆はまったく感じられません。それに、そんなことをしていては[梅沢富美男・研ナオコ]さんたちが怒るでしょう。ただし、家内とわたしにとっては席がバラバラというのでどうするかという迷いは発生しました。まあ、それでも初めてのことだし、せっかくきたのだからという気持ちの方が動いたかもしれません。とにかく席から外れずに前の方へ進んでいきました。
「組織的でない」?(3) [36] 2025/10/29 Wed 11099 10月29日 [34]の続き
 某保険会社のケースは大いなる問題であることは誰もが認めるはずだ。しかし、参照した記事には「生保業界の代理店への出向者に絡む不祥事は、昨年次々と表面化」「(不正な情報取得は)生命保険協会のまとめで、生保18社で43万超に上ることが判明した」と記されている。そもそも生保会社が何社あるのか知らないが、何のことはない、[不正行為]が[ほとんどの生保]で[常識化]しているのである。少なくとも、そうとしか読み取れない。また、「出向者は代理店から情報を持ってくるのが仕事だと思っていた」と「明かした」生保社員がいたという。これが切り取られたのか否かはわからないが、[不正]だという意識すらない担当者も存在しているのである。
 いつものことながら、「問題だと言いたかったが言えなかった」「問題を指摘したが聴いてもらえなかった」者がいたに違いない。それもいなかったとなれば、もはや言葉がない。
おもしろ体験 [35] 2025/10/30 Thu 11098
 家内と[梅沢富美男・研ナオコ 夢の共演]に行ってきましたよ。いつも買い物をする小さなスーパーで[割引券]なるものがあり、当日会場で入場券と引き換えというのです。予約もしないでどうなるんだろうと笑いながら、入れなければそれでもいいじゃないのという気分で市民会館に出かけたわけです。家内は「結局は席がなくなって、高いもので良ければありますよ」なんて感じかもしれないねと想像を逞しくしていました。それほど割引率が高いので「そんな可能性もあるなあ」と、ここでも笑っていました。
 さて、会場に着くと声を上げたくなるほど長蛇の列です。いきなり入り口を通過している人が事前にチケットをゲットしていることは容易に推測できました。あとは、行列が3種類ほどあって、[はがき組][電話予約組]、そして[(スーパー?)割引券組]になっています。なあるほど、いろいろな方法があることがわかります。そして、[割引券組]がもっともゆっくり進むのは当然です。そもそもは6時開演で、わたしたちが着いたのは5時半を過ぎたころでした。そんなわけで、[割引券組]の中でも、家内とわたしは最後尾近くになっていました。
「組織的でない」?(2) [34] 2025/10/29 Wed 11097 10月19日 [20]の続き
 某保険会社の副社長は「ルールの徹底をしてきたと自負していたが、不正競争防止法についての教育が残念ながらできていなかった」と発言している。問題の状況が5年以上も続いていた。また、情報を持ちだした出向者は13人で、「不正の可能性を認識しながら情報を受け取っていた本社の担当者」が23人いたという。これで、「ルールを徹底してきた」と言われても「なあるほど」と納得する者がいるなど考えられない。とにかく5年以上なのである。しかも、その事実を外部の指摘で把握したという。こうしたことから、問題のある個人、と言っても10人を超えているが、彼等が、ルールを勝手に無視し、かつ巧妙に隠蔽しながらルール違反をしたなどといった説明に説得力のないことは誰もが認めるに違いない。
4人の物語(116) [33] 2025/10/29 Wed 11096 10月22日 [24]の続き
 Aが小学3年生の夏休みの日記 1957年7月25日 木曜日 雨 気温26度 きょう大石のおにいちゃんからトランプをかってもらいました。いもうとは、うきぶくろをかっていただきました。夜は花火を上げました。お外はすこし雨がふっていましたが、きれいな花火ができました。
 気温を測った時間はわからないが、26度とは驚くほかはない。Aが「おにいちゃん」と呼ぶのは叔父のことである。自分は「買ってもらった」のに対して、妹は「買っていただいた」と区別しているのは面白い。本人はとくに意識せず、おそらく習ったばかりの[敬語]を使ったということだろうか。
「組織的でない」?(1) [32] 2025/10/28 Tue 11095
 生命保険会社から銀行や販売代理店への出向者が社外秘情報を不正に持ちだしていた。当該保険会社が某銀行に出向を開始した2019年5月からはじまり、25年2月まで続いていたという。この他担当部署で情報を受け取っていたのは23人で、役員や管理職を含めた270人ほどがこれを共有していた。当該保険会社は「明示的な指示はなかった」として組織的な不正は否定したという。また、出向者が持ちだしたファイルを削除していた。その理由を「誰もが閲覧できる状態はまずいと判断し、衝動的に削除した」という。会社側は「隠蔽の意図はなかった」と説明している。
 いやはや、「明示的な指示」がなければ、組織的ではないという。実務担当者だけでなく、役員や管理職など270名もの人間が共有していて「組織的でない」と言える世界があるのだから唖然とする。そもそも、この状況が5年以上続いていたのである。これが「組織的でない」とすれば、「組織の能力自身」が疑われる。[情報源:9月13日熊本日日新聞]
空の出会い  [31] 2025/10/27 Mon 11094
 
先週は県外で仕事をしました。その際に乗った飛行機で、研修に参加された方にお会いしました。わたしは、ある航空会社のリーダーシップ・トレーニングをお手伝いしており、その中にキャビンアテンダントの受講者がいらっしゃったのです。旅というものは、知っている人がいると、それだけで楽しくなるものです。
 じつは、研修に参加された方に機内でお会いしたのは初めてではありません。また、あるときは研修から熊本に帰る際に、前日のリーダーシップ・トレーニングにご参加されたパイロットの方が機長の便に乗りました。これまたひと味違うフライトになります。とにかく飛行機好きですが、これで今年は30回目の搭乗になりました。これでも回数はかなり減少しました。
 ところで、上空で見る雲は積乱雲が姿を消して、すっかり秋模様になっていました。
「尊敬」というもの [30] 2025/10/26  Sun 11093 
 
尊敬するは英語風に言えば他動詞である。そこで「尊敬される」という受動態も成立する。それでは「尊敬させる」はどうだろう。もちろん、文としては書けるが、不自然感にあふれる。第三者が他人の関係を見てそうした表現をすることはあるかもしれない。しかし、「わたしは彼らをして自分を尊敬させた」などという者がいれば、その不遜さに苦笑いする。そもそも、「わたしたちは□□さんからご本人を尊敬することを強制された」といった発言は聴いたことがない。
 それは日常の行為や仕事ぶりなどを目の当たりにした周りの人々の心の内で醸成されていくものである。
日記の中の母(90) [29] 2025/10/26 Sun 11092 10月19日 [20]の続き
 1973年11月7日 水曜日 三隅ゼミ 母のいない今、しっかり勉強しなければならない。そんな気持ちを刺激するかのように、三隅教授から「最近の院生はたるんでいるようである。教授が学生をやめさせることはできないが、やる気のない学生は自発的にやめてほしい」といった発言があった。この数ヶ月は、母のことで、勉強できないことを合理化していた。しかし、そうした甘いことはもうできない。それどころか、母の死をきっかけにして、さらに積極的に勉強しなければならない。
 三隅先生は助手から院生たちの評価情報を得たのかもしれない。そのときの雰囲気は日記だけではわからないが、厳しい発言である。わたしとしては、母の死という現実を受けて、先生の発言が、「これからしっかりするぞ」という前向きの力になったことがうかがわれる。
[劣壊]と[AI](5)  [28] 2025/10/25 Sat 11091 10月17 日 [23]の続き
 
ともあれ、[劣壊]は[劣化]を超えて、「時間の経過とともに壊れてしまった」状況を指す造語である。前世紀、「Japan as No.1」「20世紀は日本の世紀」などと、外国の研究者・評論家から持ち上げられた日本は、80年代終わりころから[劣化]の兆候が出はじめた。そして[失われた期間]は、10年が20年になり、いまや30年が定番となった。長寿化が進行したとはいえ、30年は一世代というのが一般的である。この期間中[劣化]が止まらないのであれば、それは[劣壊]とすべきではないか。われわれには時間のバックギアがないのだから、とにもかくにも現実を受け入れて何とか前に進むしかない。
 それにしても、この国では[劣壊]をもたらした要因についてまともな分析が行われているのだろうか。ものごとの原因を明らかにしないままで[劣壊]から脱出することは考えられない。状況が一時的に好転しているように見えても、また同じ道を辿ることになる。
「変われるリーダー」の心構え(8) [27] 2025/10/24 Fri 11090 昨日 [26]の続き
 
リーダーシップついて考えはじめると止めどなくなってきます。そこで、この「変われるリーダー シリーズ」はここら辺りで一区切りといたしましょう。
 リーダーはフォロワーに「変わること」を求める状況に置かれることがけっこうあり1ます。それどころか、「今のままでいい」と、[慣性の法則]を最重視し続けていては、リーダーの役割は果たせません。そうであれば「人が変わる」前に「自分が変わる」ことは、リーダーの仕事そのものと言っていいでしょう。人に変わることを求めて、「自分はこのままでいいんだよね」では迫力に欠けます。かくして、「変わることを阻止しようとする内心の悪魔」と戦い続けるのは、リーダーに与えられた宿命とも言えます。ともあれ、「小さなこと」が「小さな変化」を生み、その積み重ねが「大きな変化」につながることは疑いありません。さあ、皆さん、まずはご自分が「変われるモデル」となるべくチャレンジし続けましょう!
「変われるリーダー」の心構え(7) [26] 2025/10/23 Thu 11089 昨日 [25]の続き
 
まずは、「騙されたと思ってやってみる」というのも「行動変容」につながる可能性はあります。とにもかくにも「今のまま」であれば[慣性の法則]が支配する世界から逃れることはできません。あまり乗り気ではないけれど、また効果が出るのかどうか怪しいけれど、「ちょっとだけやってみるか」という流れです。ここで大事なことは「ちょっとだけ」です。まあ、デッカいことははじめから「やってみる気」にもなりませんから、[小さなこと]から試してみるわけです。これだと「うまくいかなかった」としても元に戻ればいいわけです。ただし、[継続は力なり]は頭に置いていたいものです。わたしは「小さなことの継続」が蓄積されて、結果として変化をもたらすと考えています。そして、[継続]が、いつの間にか[習慣]として定着していることなるのです。めでたし、めでたし。
「変われるリーダー」の心構え(6) [25] 2025/10/22 Wed 11088 10月20日 [22]の続き
 
ご自分の考えや行動を一筋に実践し続け、それが成果を挙げることもあります。芸術家などでは、[孤高の人]として歴史に名を残す方もいらっしゃいます。それはそれでめでたし、めでたしですが、様々な人と日常的に関わるわたしたち一般人にとっては、[自分で自分を変える力]を磨いておくことが必要だと思います。自然界のモノでしたら[慣性の法則]にしたがわざるを得ないでしょう。しかし、わたしたちには気が遠くなる長い時間をかけて[意志]なるものが備わってきました。そこで、[自分の意志]で[慣性の法則]を乗り越えることをお勧めしたいのです。それこそが[人間の証]とまで言えば、言い過ぎでしょうか。
4人の物語(115) [24] 2025/10/22 Wed 11087 10月15日 [16]の続き
 
Aが小学3年生の夏休みの日記 1957年7月24日 きょう大石へ行きました。えきについて、おじいさんやおねえさんのまっている家へつきました。ちゅおどおねえさんが首を出していました。きょうは大石のおまつりで、おいしいまんじゅうができていました。
 大石は現うきは市の町で、Aの母親の実家があった。お姉さんとは叔母のことである。祖父は小さな雑貨屋をしていたこと、家は五右衛門風呂だったこと、目の前にはサトウキビ畑があったこと、ジョンという名前の犬がいたことなどが、Aの頭に浮かぶ。日記の絵は列車に乗った3人。いつも母と妹の3人で帰省したいた。父親は仕事で留守番役だった。
[劣壊]と[AI](4) [23] 2025/10/21 Tue 11086 10月17 日 [18]の続き
 
わたしが[劣壊]を高校生宛のメールで取り上げたのは2021年6月である。それが、Copilotによれば、今世紀はじまって間もないと言われた。そこで、「そんなに早くから言っていたのか」と驚き、けっこう喜んだ。ところが、Copilotが挙げてきた3本の論文には[劣壊]は確認できなかった。該当箇所の数行まで挙げてきていたから、なおのこと、「AIは間違うことがある」、さらに言えば、「間違っていないと信じたくなる詳細な情報」であっても間違っている可能性があるのだ。わたしにとって、これは印象的な体験となった。
 そうなると、[劣壊]の初出はいつどこになるのか。そこで、[味な話の素]を探してみた。あった、あった、それは2021年5月19日だった。ここで内容には踏み込まないが、「夜中に、ふと[劣壊]という二文字が頭に浮かんだ」と記している。高校生のメールで引用する1ヶ月前である。その時、出来たてのホヤホヤだったことがわかった。
「変われるリーダー」の心構え(5) [22] 2025/10/20 Mon 11085 昨日 [21]の続き
 
「行動変容」ができることに大いなる疑問を持つ。これはわたしたちの心の中に潜んでいる[悪魔]の力でしょうか。いえいえ、それは[悪魔]ではなく、大宇宙の基本法則だと思います。そもそも、この世に存在するすべての物質は[いまのまま]を追求し続けている。これがわたしの解釈です。人間を含めた生きものも、その物質で出来上がっているのですから、この法則の例外ではありませんね。もう前世紀の話ですが、わたしはニュートンは物理だけでなく、人間の行動にまで視野に入れた法則を発見したことに気づいて驚愕しました。それは[慣性の法則]です。
 物体は外部から力が作用しない限りは等速度運動を続けるという、あの法則です。ここで[物]を[者]に読み替えれば,人間行動そのものではありませんか。何分にも「静止したモノ(者)」は、本来「じっとしている」性質をもっているのです。また[一直線に動くモノ]は外から押したり引いたりしない限り[一直線]に動き続ける。世の中にはご自分の考えや行動を一筋に実践し続ける方がいらっしゃいます。そのことが尊敬されるべき成果を挙げることもあります。まことにけっこうなことです。
「変われるリーダー」の心構え(4) [21] 2025/10/19 Sun 11084 昨日 [19]の続き
 
「行動変容」を妨げる悪魔として「いまさら教」があります。これは、寝ても覚めても、また夢の中でも、[いまさら、いまさら…]とお念仏を唱え続けることを最重要視する教えです。とにかく「いまさら」ですから、すべての思考、態度、思考を変えることはあり得ません。そんなことをすれば、心が乱れます。もちろん、無理やり宗旨替えをお勧めするなどあり得ません。すべてはご本人次第です。ただ、「行動変容」を妨げる悪魔が「いまさら」をもっとも強力な武器として重視していることは疑いありません。こうした危うい状況の中で、わたしとしては、「いまこそ教」が力を得て来ることを願っています。
 いつになっても、「いまこそ」の種は身の回りにあふれています。とくに「小さなこと」にチャレンジして「小さな成功体験」を積み重ねる。そうこうしているうちに、悪魔も「いまさら」と耳元でささやき疲れるでしょう。
日記の中の母(89) [20] 2025/10/19 Sun 11083 10月12日 [13]の続き
 1973年11月6日 火曜日 今迄は母は生きていた。生きている人間は分断された一個の個体であり、その限りにおいて、母が私の具体的な行動を知ることはできなかった。しかし、今母は個体としての存在をやめて、精神的な存在となった。 あの世で安心して眠ることができるためには、私もしっかり生きていかなければならない。私は人間行動を科学的に追及する心理学者を目指しているのだから、あの世の人に我々の行動が全て見通されるといった迷信は持ち合わせていない。 しかし、全ての行動をとる際に母のことを頭に思い描くことは人間として当然なのではなかろうか。 (PM.10.50 北方四畳半の机上にて)
 母が亡くなって10日近くが経過した日の思いである。北九州市小倉区の北方にあった実家である公務員アパートで記した。
「変われるリーダー」の心構え(3) [19] 2025/10/18 Sat 11082 10月16日 [17]の続き
 
相手と自分との関係によって挨拶言葉を変えている。これは、態度や行動を「[変える]ことができる」と確信するとっかかりになるでしょう。とにもかくにも他者に発する言葉を「変えられている」のですから。ここで、「おはようございます」と「おはよう」は言葉の違いを超えているでしょう。実際に挨拶をするとき、言葉だけでなく、顔の表情や姿勢まで違っていませんか。広義には言葉も発せられた瞬間に[行動]になります。そして、相手に対する笑顔の程度や笑い方そのもの、もちろん声のトーンまでもが、相手に見えるあるいは聞こえる[行動]なのです。
 いつものようにくどくなってきました。ここでは、「自分は変わることができると確信できないのよ」と言われる方に、「そんなことありませんよ。だって、朝の挨拶一つ取っても、相手との関係によって言い方を変えているでしょ。それって、あなたが行動を[変えることができている]何よりの証拠じゃないですか」。いかがですか、ここで「それはそうだ」と思っていただければ先に進めます。もちろん、ご納得の程度が[0]であれば、ここでStopとなりますが…。
[劣壊]と[AI](3) [18] 2025/10/17 Fri 11081 10月13日 [14]の続き
 
AIのCopilotでは、[劣壊]が記載されている論文が3本返ってきた。もっとも早いものは今世紀初頭だった。しかし、それらをダウンロードしたものの、[劣壊]は見つからない。そこで、Copilotに「[劣壊]は記載されていない」と伝えた。これに対する回答が「ご指摘のとおり[劣壊]は見つかりません」といった主旨のものだった。いやはや、これには苦笑いしてしまった。そもそも、「AIは間違うことがあります」と宣言されているのだから、これに怒ってはルール違反である。だから、苦笑いするか大笑いするしかない。
 これを取り上げたのは10月5日である。このときは、ChatGPTにも同じことを聞いていた。こちらはChatの内容が記録されているから、10月5日が確認できた。そこで、Copilotに同じ質問をすると、「現時点では、過去のチャット履歴を直接検索して『劣壊』について話した記録を表示する機能はありません。ただし、道雄さんが『劣壊』という語について以前に私に説明した内容や、私がそれに応じて定義や分類を提案した場合、それを記憶していれば再構成できます。 ただ、私の記憶には『劣壊』に関する保存済みの定義や分類は見当たりません。おそらくその会話は記憶保存されていないか、保存の指示がなかった可能性があります」と来た。Copilotは[保存]する意志を伝えておかねばならないのである。
「変われるリーダー」の心構え(2) [17] 2025/10/16 Thu 11080 10月14日 [15]の続き
 
「変われるリーダー」に求められる、[行動変容]を妨げる悪魔に打ち勝つためにの心構えですが、まずは「自分は変わることができると確信する」ことでしょう。これは[心構え:物事に対処する心の準備。覚悟(デジタル大辞泉)]の捉え方にもよりますが、[行動変容物語]が「自分は変われる」と思うことからはじまるのは議論の余地はないでしょう。そうは言っても、「自分にはそれができないのよ」と訴えられる方もいらっしゃるでしょうね。まさに、それこそが[行動変容]を妨げる典型的な[悪魔]ということでしょうか。
 そこで、わたしとしては、「そんなこと考えていたら先に進めませんよ」などとは申し上げません。ただ、「ひょっとしたら、これまでと違うことが起きるかもしれない」「とりあえずは騙されたと思ってチャレンジしてみるか」といった気持ちになっていただくといいなと思うわけです。日常生活でも、人と朝の挨拶を交わすときでも、相手によって使用する言葉や態度には違いがありますよね。職場の上司やお客様に「いやあ、おはよう」なんて言いません。その一方で、家族や仲のいい友達に「おはようございます」と丁寧な表現をすることは少ないでしょう。
4人の物語(114) [16] 2025/10/15 Wed 11079 9月24日 [18]の続き
 
Aが小学3年生の夏休みの日記 1957年8月23日 はれ 27度
 きょう「凸凹もうじゅうがり」を見に行きました。おへそでおちゃをわかすようにわらいました。二本とも終わって、こんちゅうのセットを買っていただきました。かえって、こんちゅうさいしゅうをみんなとしました。
 サクラのスタンプ付きで、「さあたくさんとりましょう」と赤ペンで書かれている。Aが子どものころ、1学級は60人ほどの子どもたちがひしめいていた。それでも教師は子どもたちと関わる余裕があった。その実態がどうであったかはわからないが、Aはそんな気がしている。今日では。小学校は35人以下になっている。来年度から中学校もこれと同じになる。それでも、いまのl教師の方がはるかに大変だとAは思う。
[変われるリーダー]の心構え [15]  2025/10/14 Tue 11078 
 
「変われるリーダー」になるために必要な[行動変容]を妨げる悪魔に打ち勝つために 必要な心構えというものはあるのでしょうか。
 研修を受講された方からのご質問です。わたしは講義の中で、「リーダーに求められるもの」として、5つのポイントを挙げました。それは、①考えるリーダー ②気づくリーダー ③変われるリーダー ④失敗を語れるリーダー そして、⑤明るいリーダーです。
 ご質問は③に関わるものになります。ここには[悪魔]という言葉が含まれています。わたしは同じ研修で「安全を脅かす悪魔の法則」という話もしました。こちらは、ミスやトラブル、そして事故の背景には、すべての人の心の中に「悪魔」が潜んでいるというストーリーです。これから、組織安全の領域にまで入り込むと終わりの予測がつかなくなります。そこで、[悪魔の法則]については、YouTubeの動画をご参照ください。
[劣壊]と[AI](2) [14] 2025/10/13  Mon 11077 10月8日 [09]の続き
 
メールの整理中に、[劣壊]という用語使っていたことを[発見]した。それは2021年6月に高校生とやりとりしたメールに含まれていた。わたしも「そうだったなあ」と懐かしく思い出した。同時に、「いつごろから使っていたんだろうか」と考えた。今どき、疑問がわいたときは[AI]に限る。そこで[Copilot]で検索すると、瞬時に2001年当時の論文等が3本提示された。情報源は熊本大学学術リポジトリだという。ついでながら[Chatgpt]で同じことを聴いてみたところ、[pdf]の情報は検索できないと返ってきた。この勝負、[Copilot]の勝ちである。
 ともあれ、われながら「そんなに前から言っていたのだ」と驚いた。その上で、当該論文をダウンロードした。ところが、いずれにも[劣壊]は見つからない。そこで、改めて[Copilot]に、この用語が記載されているページと前後の文章を提示することを提案した。これに対しても、すぐにページと該当する文章が150文字ほど出てきた。その文章は「なかなか説得力あるじゃない」と思える流れになっている。しかし、それでも見つからないのである。
日記の中の母(88) [13] 2025/10/12  Sun 11076 10月5日 [05]の続き
 
1973年11月6日 火曜日 母が亡くなって初めての寮であった。寮母の□□さんも母のことを心配してくれた一人だった。朝、食堂で母が医師のミスでなくなったことを話した。わたしは自分の命がある限り、MS医師のことを忘れない。それが母の弔いでもある。今後は月水金は寮に泊まることにした。当初はここを引き揚げることを考えた。しかし、考えてみると、父はⅠ年半後には停年である。わたしは少なくとも今後5年間は福岡にいるだろう。そうなれば、福岡に住んでいた方がいい。その上で、父が定年後に福岡に転居するのがよいのではないか。
 いまでも医師の顔が目の前に浮かぶ。北九州市にある大きな個人病院の息子だった。母が手術を受けた病院ではは修行中だったのだろう。その後のことはもちろん知らない。
続々 万博は黒字? [12] 2025/10/11 Sat 11075 昨日 [11]の続き
 
万博が[黒字]であることはめでたいのですが、これって[運営費]限定なんですね。NHKのニュースでも[運営費]と表示されていました。つまりは、建設費や解体費等は含まれていないというわけです。いやはや、[黒字]ばかりが強調されて、全体が見えるような情報を提示しなければ、この点でも「印象操作」と言われてしまいそうです。キャスターとしては、「これはあくまで[運営費]ベースです。建設費や間接費、さらには国や自治体からの補助金等もありますから、こうしたものも考える必要はありますね」くらいの一言を付け加えてもらうとよかったですね。
 ともあれ、21世紀の[黒字額]と50年以上前の[黒字額]を比べたのはまずかったという他はありません。わたしには、事前に報道に関連するチーム内でそうした指摘がなされなかったのか否かが大いに気になります。
続 万博は黒字? [11]  2025/10/10 Fri 11074 昨日 [09]の続き
 
AIで1970年と現在の貨幣価値を比較したところ、消費者物価指数を基にすれば、大阪万博の黒字額194億円は現在の892億円に当たります。今回の最大見積もりである280億円とは比較になりません。同じ指数で2005年の名古屋泊139億円は203億円と出ました。こちらは、今回の最大280億円の方がそれなりに多いということです。それでも見積もりの低い方は230億円ですから、アナウンサーが驚くほどのことはないでしょう。ともあれ経済専門のキャスターが「50年以上前と比べちゃあ駄目よ」くらいのことは言って当然だと思うわけです。せめて、「物価指数を算出してそれと比較しよう」と提案すべきでしょう。そうでなければ、「事実」を伝えたことにはなりません。いわゆる「印象操作」と批判されかねませんよね。
万博は黒字? [10] 2025/10/09 Thu 11073 
 
昨日朝7時のNHKニュースでした。ビジネス系の話題を取り上げる[おは・Biz]で大阪の万博が黒字というタイトルが目にはいりました。開幕前は学校の子どもたちが出かけるのにも躊躇する学校がある問題なども含めて、とにかく散々でした。それが[黒字]というのですから、「そりゃあけっこうなことだ」と思ったわけです。そしてその話題に入ります。今回の万博は最大230から280億円の黒字見通しだとのこと。ここまでは何のこともなかったのですが、次の画面で唖然としてしまいました。この数字を大阪万博(1970年)の194億円、愛知万博(2005年)の139億円を出して比較するのです。経済の専門キャスターが「過去と比べても黒字額は多くなっています」と言えば、アナウンサーが「前回の大阪万博を上回っているんですね」と問い返し、これに「そうなんです」と応じる。いやはや、1970年の194億円と202年の230から280億円を比較して「多dい」なんて会話が成立すると思っているのでしょうか。そもそも、50年前のそんな比較を取り上げようと誰が言い出したのかしら。
[劣壊]と[AI] [09] 2025/10/08 Wed 11072 
 
旧いメールを整理していたところ、ある方が、わたしの[劣壊]という造語について感想を寄せられたものが出てきた。それは高校生とのやり取りで、[劣壊]が次のような文脈で使われている。
 [劣化]は「辞書的には[経年変化などで、材質や性能などが低下すること]です。わたしは20年以上前から「このままでは日本は危ない」と心配し続けてきました。さまざまな組織における不祥事や問題がなくならないどころか、増加していると思えるからです。それは、大人の世界の話ですから、□□さんたちの世代に申し訳ないことです。グループ・ダイナミックスを仕事にしているわたしは[組織のトラブルや不祥事」を人間的な側面から改善する方策を考えてきました。学校も組織であり、「いじめ」問題はわたしの仕事の大事な部分を占めています。
 さて、[劣化]ですが。[化]はある傾向が[7%]に達すると使われるのが一般的です。科学的な根拠によるものではなく、まあ「そうしよう」ということですね。たとえば、「高齢化社会」は65歳以上の人口が[7%]に達したときに成立しました。さらに[14%]までいけば、[化]が取れて、[高齢社会]と呼ぶといった具合です。このほか、「情報化社会」⇒[情報社会]などもあります。こうしたことから、わたしとしては、いまやわが国は[劣化]ではなく[劣壊]してしまったと[危機感]をこめて言いたいのです。
 しかも、現実は「外から壊される」のではなく、「内部から壊れる」のですから深刻です。なぜなら、「内部の人間がなんとかしないといけないのに、それをしないために壊れる」のですから。
 もちろん、わたしもほんとうに「劣壊している]と考えたくはありません。そして、みなさんのような若い力で「劣壊]を食い止めてほしいのです。
 これは、2021年の6月のメールである。一時期、わたしは[劣壊]を絶叫していたことを思い出した。
ゴルフの新知識(5) [08] 2025/10/07 Tue 11071 9月26日 [38]の続き
 
先月、札幌から千歳まで送っていただいた車中での[ゴルフ談義]は[続々々]で止まっていました。ゴルフについて何も知らないわたしの疑問がドンドン解けていくお話です。その続きを書くに当たって、[続々…]はまことに見づらく、そもそも何回続いているのかも瞬間的にはわかりません。そこで、今日は改めて[お通し番号(5)]を振ってみました。この対応に、「まだ続けるつもりかい」とうんざり感にあふれた疑問の声も聞こえてきます。いつものことながら、大事なお時間を取ってはいけません。瞬時にパスしていただくことをお勧めします。
 さて、後期高齢者に至ったこの日まで、ゴルフクラブを手に持ったことは10分ほどしかないわたしです。車中で得られた新知識には興奮するばかりでした。
 わたしでも、ゴルフの試合のワンセットが[18個のホール]で争われることは知っていました。これに加えて車中で「プロの場合、男子は4回、女子は3回、同じコースを周回して競技する」という新知識がプラスされました。たしかに、「大会○日目」といった言葉は聞きます。ただ、それが[同じ18ホール]のコースを3日、あるいは4日間で回るとはきわめて新鮮な情報でした。たしかに[ラウンド]という用語も聴きますが、まさに「回る」んですね。いやあ、心底から納得です。
敵味方の評価基準(4) [07] 2025/10/06 Mon 11070 昨日 [06]の続き
 
少年たちの葛藤が極限に達したと思われてから、実験は第3段階に入る。まずは、両グループの緊張を和らげる試みが導入された。たとえば、食事を共にし、みんなで映画を鑑賞するといった具合である。しかし、それらは期待した効果が得られなかった。そこで、二つのグループが協力しないと活動に支障が出る事態を設定した。それは、全員が使っている水を供給するタンクの不具合が発生し、その原因を調べ、問題の箇所を修理しなければならなくなった。また、キャンプ地に食料を搬送するトラックが途中で立ち往生してしまう。この場合も、全員が協力したトラックを牽引することは求められたのである。こうした[協働活動]の結果、両者のメンバー間に笑顔が見られるようになった。そして、食事も異なるグループメンバーと摂る、互いをファーストネームで呼び合うといった状況が生まれた。
 これは[上位目標の設定]の重要性を明らかにした古典的研究である。ここで重要なことは、葛藤の解決は、[単なる接触]ではなく、[現実に協力が求められる目標を設定する]と共に[それを実行する]ことが欠かせないのである。リーダーには、自らこうした目標を設定してメンバーに提示することが期待される。しかし、それだけでは十分とは言えない。リーダーはメンバーたちに働きかけ、全員の力を引き出して、上位目標を探求する状況をつくる必要がある。
 [WBC]の全選手に対する応援は、それぞれの[ひいきチーム]を超えた、侍ジャパンが優勝するという[上位目標]から生まれたのである。
敵味方の評価基準(3) [06] 2025/10/05  Sun 11069 昨日 [04]の続き
 
少年たちが[われわれ意識]を高めてから、実験は第2段階に移る。ここで、それぞれのグループに、自分たちとは別のチームがあることを知ることになる。そして、グループには、野球や綱引き、宝探しなどの競技が導入される。こうした活動は[勝ち負け]が伴うことから、お互いの間に強力な競争意識が生まれる。しかも、その結果によって、勝者には賞品が与えられる。さらに、敗者はたとえばグループの旗を燃やされるといった屈辱的な体験に晒される。こうした状況で、敵対意識が顕わになり、物理的な衝突が発生することもあった。それは実験に参加した[少年たち]に特有の反応ではない。われわれが世界中で起きている国家間、集団間で起きている現実そのものである。
日記の中の母(87) [05] 2025/10/05  Sun 11068 9月28日 [40]の続き
 
1973年11月5日 月曜日 福岡へ向かう。研究所への出勤である。その途上、バスの中からMを見つけて会った。今月の23日に[ひびき荘]で結婚式を挙げるという。この[ひびき荘]は、母の最後の写真を撮った場所である。それは今年の5月5日のことで、THさんの結婚式があった。そして、その時に撮った写真が拡大されて仏前におかれている。Mと別れて研究所で仕事をしてから、彼が新しく移ったというH団地の自宅を訪ねた。
 Mは寮で一緒だったことのある後輩である。日記には「バスの中から見つけた」とあり、そのまま本人と話をしている。この間の経緯は当然のことながら記憶にない。たまたま、自分が乗ったバスの停留所あたりで本人に気付いて、わたしが降りたのだろう。それ自身が偶然だが、彼が結婚式を挙げる会場が母の最後の写真を撮ったところだというのだから、不思議な縁を感じる。
 その写真は父との2ショットで、半世紀を超えて、わが家のいつも見える場所に置いている。
敵味方の評価基準(2) [04] 2025/10/04 Sat 11067 昨日 [03]の続き
 
[敵と味方]のグループ・ダイナミックスについて興味深い研究がある。それは1954年に行われた社会的な実験だ。いまや21世紀だというのに、前世紀中盤の研究が、[WBC]や[侍ジャパン]、そして[日本プロ野球]の話と何の関係があるのかといぶかられるのは当然である。しかし、これがけっこう興味深い研究なのである。
 それは、シェリフ(Sherif, M.)たちが実施した実験で、場所はアメリカはオクラホマ州にある州立公園だった。そこでキャンプ活動をするために、お互いに面識のない少年22名が集められた。彼等は2つのグループに分けられ、それぞれの活動をはじめた。この時点では、少年たちに別のグループがあることを知らせていない。まずは第1段階として、それぞれが自分たちのグループ名を決める、旗をつくる、共同作業をする等を通して自分たちの集団に対するアイデンティティを強めていった。「われわれは一致団結している」といった気分か高まるのである。これは少年に限ったことではない。これが古今東西を問わないことは、心理学でも[we-feeling]という用語が使われる。文字どおり[われわれ感(意識)]である。
敵と味方の評価基準(1) [03] 2025/10/03 Fri 11066 
 
侍ジャパンがWBC(ワールド ベースボールクラシック)でナンバーワンになったときの興奮は今も記憶に残っている。テレビ観戦していたすべての人が日本チーム全員の一挙手一投足に期待 し、応援していたにちがいない。そうした状況を目の当たりにしながらふと思った。レギュラーシーズンでは一方のファンは相手チームの選手、とくに力のある選手を目の敵にする。それがときには度を越して問題を含んだヤジを飛ばす。とりわけライバルチームと呼ばれている試合では選手の間でも火花が飛び交う。たしかに、ファンとしては、「自分が応援するチームが勝つこと」をひたすら願う。だから、相手チームの選手に拍手を送らないのは当然ではある。
 ところがWBCやオリンピックのような国際試合では状況が一変する。いつもは敵チーム同士の選手たちが「日本代表」のユニフォームを着て戦うわけだ。そこであらゆるチームのファンが全員を熱烈に応援する。どうしてこのような変化が起きるのか。誰もがおそらく「そんなこと当たり前じゃないか」というに違いない。それでもこうした変化をグループ・ダイナミックス的に考える意味が大いにある。
今月の写真:彼岸花 [02] 2025/10/02 Thu 11065 
 
この時期になるとわが家の近くで[赤と白の彼岸花]が咲く。赤色はお馴染みだが、白色は九州に多いと聞いたことがある。ただし、それが科学的事実であるかどうかは知らない。
 彼岸花は[曼珠沙華]とも呼ぶ。仏教由来の言葉で、[天上に咲く赤い花][見る者の心を清める花]といった意味合いがあるという。酒好きの伯父がほろ酔い加減で「赤い花なら 曼珠沙華 阿蘭陀屋敷に 雨が降る 濡れて泣いてる じゃがたらお春 未練な出船の あゝ鐘が鳴る ララ鐘が鳴る」と歌い始める。その顔と歌声が今も聞こえてくる。伯母は「この人は酒は浴びるほど飲んで、タバコはお尻から煙が出るほど吸う」と笑っていた。何とも豪放な人だったが、懐が深く、わたしもかわいがってもらった。酒もタバコも止めた風には見えなかったが、90代まで長生きした。
今月の写真:お城と市電 [01] 2025/10/01 Wed 11064 
 
「秋深し、隣は何をする人ぞ」 芭蕉が亡くなる2週間前の元禄7年(1694年9月28日に詠んだ句である。いま、学校教育で取り上げられているか否かは知らない。ただ、われわれの世代では誰もが聴いたことがあるに違いない。これは旧暦で、太陽暦だと10月28日に当たるという。ともあれ、10月は「秋も深くなる」季節である。いや、最近の異常な気象を体験すると、「季節であった」と過去形で語らねばならない感がする。まことに困ったことである。
 今年も「あっ」と言う間に10月を迎えた。熊本市の繁華街から秋晴れに映える熊本城が見える。手前には電停があって、熊本市電が写り込んでいる。お城と市電は熊本に住む者にとって原風景と言っていい。