味な話の素  No.254 2024年07月号(10131-10180) Since 2003/04/29
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46年前の今日 [50] 2024/07/31 Wed 10180
 今日から46年前の今日、つまり1978年7月31日月曜日、わたしは鹿児島にいた。その年の4月に鹿児島女子短期大学講師に採用され、専任教員として給料をもらっていた。その日の日記。
 「雨が降る。台風8号がまだ西方に停滞しているらしく、やや降りすぎという感じである。今日また論文を書いた。これで日立のデータを扱うのは終りにしたい。4ヶ月かかって福岡のみやげを整理したことになる。これを投稿しておしまいである。今年はもう何本も書いたから、ゆっくりしよう」。
 ここで「日立のデータ」と記しているのは、当時堺市にあった日立造船堺工場の班長を対象にしたリーダーシップ・トレーニングで得たものである。前職の九大助手から鹿児島に移り、短大で職を得て4ヶ月は、福岡時代に集積していたデータを論文化していた。とにかく「今日また論文を書いた」と言うのだから、そのレベルは措くとして、元気がいい。この年は20代の最終年だった。すでに半世紀近くが過ぎた。
安全とコミュニケーション(3) [49] 2024/07/30 Tue 10179 7月27日[45] の続き
 ②コミュニケーションは安全意識が組織全体に広がるためにも必要になります。組織の中で安全に関する情報が積極的に共有されることで、安全意識が浸透しやすくなります。仕事仲間が安全に関する情報や問題をオープンに議論し、意見交換を行っていけば、安全意識が個々人だけでなく、組織全体に広がっていくことが期待できます。また、組織内での安全に関する成功事例や失敗事例が、自由な雰囲気のもとで共有されることで、全員が安全な行動を促進する要因やリスクを理解し、それに応じた行動を取ることができます。
バス事業者の判断(42) [48] 2024/07/30 Tue 10178 昨日[47] の続き
 さて、元中学校の先生の投稿では、子どもたちがカードを持つこと自身は問題にされていないようです。むしろ、「交通系カードで交通機関を利用して塾に行き、遊びに行き、コンビニでご飯や文房具やおやつを購入している」現状があると記されています。
 ここで問題にされているのは、使用に制限がかかりにくいクレジットカードの特性です。それは、先生の授業で「生徒たち自身が『責任の持てない私たちにはまだ後払い(借金)は適していない』『保護者が チャージ(前払い)してくれた範囲の中で、工夫して消費することも重要だ』などの意見を出していった」と書かれていることからわかります。それに、そもそもクレジットカードは18歳以上でないと取得できません。また、事前に収入などの審査もありますから子どもたちは持ちたくても持てないわけです。
バス事業者の判断(41) [47] 2024/07/29 Mon 10177 7月27日[44 ] の続き
 ネット社会で、とくにSNS等によるいじめをはじめ、様々な問題が発生しています。消費者としての子どもに焦点を合わせた教育の重要性は強調してもしすぎることはありません。とくに「金銭的な面でまだ自分をコントロールすることの難しい子どもたちには、クレジットカードは持たせられない」という主張には説得力があります。そこで、この点について少し考えてみましょう。
 まず、「生徒たちは交通系カードで交通機関を利用して塾に行き、遊びに行き、コンビニでご飯や文房具やおやつを購入している」ことを数値的に確認したいものです。もちろん正確な情報を押さえることはむずかしいでしょう。それでも、たとえば「子どもたちの3人に1人」といった数字が出れば、「生徒たちは交通系カードで交通機関を利用して塾に行き、遊びに行き、コンビニでご飯や文房具やおやつを購入している」実態があると言えますね。
 さらに、その子どもたちが使っているのが交通系ICカードのみなのか、あるいは地元限定の[くまモンカード]も含まれるのかも気になるところです。後者の場合は、県内のバスも[これまでどおり]ですから、交通系ICカードによる対応ができなくなっても困ることはないわけです。
日記の中の母(31) [46] 2024/07/28 Sun 10176 7月21日[34] の続き
 9月3日 月曜の続き 伊豆で実施することになっていた某社のリーダーシップ・トレーニングを断った。お世話になっていた担当者からお声がかかったとき母の入院を理由にして曖昧な回答をしていた。
 その後、連絡がなかったことから「□□さんに、『どうなったのか連絡がない』と言ったら、『◯◯さんも流動的に考えているのではないか』と言う」。伏せ字が重なっているが、最初の[□□さん]は集団力学研究所で事務を担当していた方で、[◯◯さん]はトレーニングを導入する組織の担当者である。この方はわたしを評価してくださり、このときもトレーニングの担当者として指名された。そんなことで、いつもであれば喜んで出かけるはずだった。ところが母が手術後1ヶ月が経過しても思わしくないことから躊躇したのである。
 そこで、□□さんに電話したところ、「『来てくれ』ということだった。しかし、入院している母の付添のローテーションでわたしが欠けるのは大きいのである。だから、□□さんが流動的だと答えたときに断ればよかったのだが、その際はいかにも行くような言い方をしていた。今日の電話で意見を変えることになってしまい、後味が悪い結末になった。わたしは以前から安請け合いする欠点を持っているが、まだなおらない。今日は寮で泊まる」。
 このときわたしは24歳、昔から[Yes-man]だったことがわかるが、ここではそれを自分の欠点として辛口の反省をしている。
安全文化とコミュニケーション(2) [45] 2024/07/27 Sat 10175 昨日[43 ] の続き
 ①組織内でのコミュニケーションは安全意識の向上に直結します。安全にかかわる情報は時々刻々と生成されます。これらをタイミングよく共有し、その情報について意見を交換することによって、一人ひとりの安全に対する意識が高まることが期待されます。
 たとえば、安全ミーティングや研修を通じて、個々人が安全に関する最新の情報を得て、それらを共有化することができます。その結果、全員に安全を実現するための行動力が身に付いていくでしょう。こうした流れの中で、職場に、危険な状況や行動を予測し適切な対応を取るという文化(常識)が創られます。これも良好なコミュニケーションあってのことです。
バス事業者の判断(40) [44] 2024/07/27 Sat 10174 昨日[42 ] の続き
 元中学校の先生の投稿は続きます。
 「生徒たちは交通系カードで交通機関を利用して塾に行き、遊びに行き、コンビニでご飯や文房具やおやつを購入しているのだ。金銭的な面でまだ自分をコントロールすることの難しい子どもたちには、クレジットカードは持たせられない。今回の発表からはそういった視点が欠落していると思った。小さな消費者たちへの視点も見逃してはならない」。
 熊本県内のバス事業者が交通系ICカード対応を廃止すると発表したことに対して、子どもの視点に立っていないことを批判されているのです。
安全とコミュニケーション(1) [43] 2024/07/26 Fri 10173
 安全を考える研修の受講レポートに、「コミュニケーションと安全文化の関係性が明示されていなかった」との声がありました。これはとても重要なご指摘でしたので、改めてお答えしました。
 そもそも、コミュニケーションは人と人との関係を創る基礎、つまりはインフラと言うことができます。したがって、コミュニケーションは安全文化だけでなく、公私を問わず私たちが健康な生活を送り、仕事に勤しむために欠かせません。そうした前提の上で、「安全文化」に焦点を合わせてコミュニケーションの重要性を考えます。
バス事業者の判断(39) [42] 2024/07/26 Fri 10172 7月24日[39 ] の続き
 元中学校の先生のご記憶だと交通系ICカードが増えていたということです。中学生だとバスや電車で通学する可能性はとても低いと思いますが、それでも交通系ICカードを使っていたのでしょうか。ただし、投稿の末尾に「塾通い」とありますから、そうなると交通系ICカードの利用は「なるほど」と納得できます。その上で、地元限定の[くまモンカード]は使われていなかったのかどうかも知りたくなりますね。保護者が交通系ICカードであれば、子どもにもそれを持たせた可能性はありますが、実際はどうだったのでしょう。
 投稿は「『前払い』『即時払い』『後払い』のメリットを確認する中で、生徒たち自身が『責任の持てない私たちにはまだ後払い(借金)は適していない』『保護者が チャージ(前払い)してくれた範囲の中で、工夫して消費することも重要だ』などの意見を出していった」と記されています。子どもたちがしっかり考えていた様子が伝わってきます。
4人の物語(70) [41] 2024/07/25 Thu 10171 7月20日[33 ] の続き
 Aが小学2年生の夏休みも後半にあたる1957年8月24日の絵日記は「お友だちがなくなったので、おそうしきにいきました」ではじまる。黒い枠のついた朱塗りの霊柩車に僧侶が棺を入れている模様を描いている。いま霊柩車と書いたが、大きな車輪のついた大八車風である。当時はこれが一般的だったのだろうか。僧侶が1人で棺を入れるとは考えにくいが小学2年生の目にはそのように見えたのだろうか。
 「じっとたっているとくるまがきました。ちょっとすると、おばちゃんが、ちゃわんをわりました。ぼくたちも、かわいそうとおもいました」。Aにとってはるか昔のことで、どんな「お友だち」だったのか憶えていない。人が亡くなったとき、ちゃわんを割ることをこのとき初めて知ったと思う。
続 政治家の覚悟 [40] 2024/07/24 Wed 10170 昨日[38 ] の続き
 法律を審議し成立させるのは国会議員である。その法律は歴史の流れの中で高い評価を受けるものもあれば、「旧優生保護法」のように憲法違反だと判断されるものもある。そして違憲の法律成立に役割を果たした議員として実名が取り上げられる。
 国会議員は、短期ではなく長期に亘って自分の名前が思い出される可能性があることを念頭に置いて仕事をしておかなければならない。永い時間が経過して、自分が名前とともに引用される覚悟と責任の自覚が欠かせない。もちろん、それが栄誉となることもある。
 昨年から裏金問題で「政治資金規正法」が話題に上った。あれやこれやでゴタゴタしていたが、なんともスッキリしないままである。後世に名指しされて、あの世で苦い思いをされませんように…。
バス事業者の判断(38) [39] 2024/07/24 Wed 10169 7月22日[36 ] の続き
 新聞に投稿された元中学校の先生は、ご自分が現職だったときのことをしっかり記されています。「生徒たちがよく使っていた支払方法は主に現金払いかプリペイドカードだったが、交通系カードを利用する生徒も増えていた」。
 わたしなどはプリペイドカードと聞くとまずはテレフォンカードを思い出します。そのほかは図書カードやクオカードが思いつきますが、これはともに使い切りです。つまりは、カードに記載されている金額を使えばそれでおしまいとなります。先生が子どもたちに教えていらっしゃったころにチャージできるプリペイドカードがあったのだと推測しますが、具体的にはどんなものだったのでしょうか。
政治家の覚悟 [38] 2024/07/23 Tue 10168
 「旧優生保護法」が最高裁で違憲と判断された。裁判所は法律・政令・条例が憲法に違反しているか否かを判断する。その最終的段階が最高裁判所によるものである。上記の判決が出た翌日、地元紙に「旧優生保護法」の制定を主導した参議院議員の実名が入った記事が掲載された(熊本日日新聞 7月4日[新生面])。「旧優生保護法」の施行は1948年で、日本国憲法が1947年5月3日に施行された翌年のことになる。そのときは参議院で先に議決され、衆議院の全体一致で成立した。その条項が削除され、「母体保護法」に改められたのは1996年である。この間、ほぼ半世紀近くに亘って法律として効力を持ち続けた。
誰も「いま」はわからない [37] 2024/07/22 Mon 10167
 人間は「いま」を感じることはできません。たとえば「いま見た、聞こえた、触れた」と思ったとしましょう。それは目の網膜細胞で受け止めた光の信号が大脳の後ろにある[視覚野]まで伝えられてから大脳が「これこれを見た」と認識するからです。音が聞こえるのも、手で触れた場合でも同じことです。神経の中を信号が走る時間とそれを判断する時間が経過しているのです。
 このように、わたしたちは「本当のいま」を知ることはできない中で、お互いに「いま」と思い込みながら生きているのです。「いま」はじつは「いまさっき」なんですね。
 そう思うだけで「たったいま」楽しくなってきました。
バス事業者の判断(37) [36] 2024/07/22 Mon 10166 7月20日[32 ] の続き
 元中学校の先生は、ご自分はシブシブながらクレジットカードに転換される感じですが、つぎに大事な指摘をされます。「しかしここに問題がある」と記して、「私は現職の時、家庭科の「消費」の学習で「支払い方法について指導していた」と続きます。
 いまでは家庭科で「消費」を学習するのです。インターネットを活用する際に伴って発生する問題についても学校で学習する時代です。これについては、「中学校技術・家庭科技術分野」の中で「情報モラル」に関わる学習が取り入れられています。これらと並んで、わたしたちにとって「消費」は生涯を通じて関わる続ける課題として重要な意味を持っていますね。
気づいてチャレンジ [35] 2024/07/21 Sun 10165
 人間が生きて活動する限り問題が発生するのは当然のことです。仕事についても様々な課題や問題を抱えていることは、それだけ大事な仕事をしている証だと考えたいものです。そもそも個人も組織も「問題がないこと」が問題ではないのです。本当の問題は「問題があるにも拘わらず、それに気づかないこと」です。また「問題に気づいても、その解決にチャレンジしないこと」こそが深刻な問題だと言うべきでしょう。
 こうした視点から、日々の問題を発見し、前向きに解決していくための具体的な方策を探究していきたいものです。また、問題が解決した際にはきっと新たな問題があることに気づくしょう。それは、それまで見えなかった問題を発見できる感度が高まったからだと言えます。組織も人生も問題発見と解決のためのチャレンジの繰り返しだと考えたいと思います。
日記の中の母(30) [34] 2024/07/21 Sun 10164 昨日[32 ] の続き
 9月3日 月曜 □□□□のトレーニングを断った。今まで連絡がなかったので、こちらから電話してみたら、やはり来てくれとのことだった。会場は伊豆である。
 しっかり面倒をみてくれていた方の組織でリーダーシップ・トレーニングを実施することになった。これに対するサポートの打診を受けていたのだが、母の入院もあって回答を控えていた。
 その後は連絡がないので「□□さんに、『どうなったのか連絡がない』と言ったら、『◯◯さんも流動的に考えているのではないか』と言う」。
 伏せ字が重なっているが、最初の[□□さん]は集団力学研究所で事務を担当していた方で、[◯◯さん]はトレーニングを導入する組織の担当者である。この方はわたしを評価してくださり、このときもトレーニングの担当者として指名された。そんなことで、いつもであれば喜んで出かけるはずだった。ところが母が手術後1ヶ月が経過しても思わしくないことから躊躇したのである。
4人の物語(69) [33] 2024/07/20 Sat 10163 6月28日[63 ] の続き
 Aが2年生の夏休みに書いた絵日記から30度を超える日が続いている。世の中の大多数の大人が「自分が子どものころはもっと涼しかった」と信じているのではないか。その割には昔も暑かったのである。しかもクーラーどころか扇風機すらない時代である。さらに、蚊から身を守るために蚊帳はすべての家庭で常備品だった。今では[蚊帳]が読める人も少ないのではないかと思う。暗闇の中で耳に伝わってきた「ブーン」という羽の音はいまでも聞こえるような気がする。絵日記には起床と就寝の時間も記されている。概ね6時に起きて、床につくのは8時から9時である。Aはまさに早寝早起きの良い子だった。
バス事業者の判断(36) [32] 2024/07/20 Sat 10162 昨日[30 ] の続き
 交通系ICカードの廃止に仰天した元中学校の先生は地元限定のカードはお使いでないようです。一方、わたしは交通系ICカードを東京などで使うために持ち歩いていることはすでに書きました。それでもカード1枚ですから重さが気になることはありません。ただし、いつもは使わないものを持って回っているわけです。
 投稿された元先生は「今更現金払いには戻れないので、きっとクレジットカードを使うことになるのだろう」と記されています。このことから、ご自身はクレジットカードをお持ちのようです。その点では、「仰天」という表現から、シブシブだとは思いますが、廃止には対応できると推測します。
効率優先の理由 [31] 2024/07/19 Fri 10161
 監督者が作業効率を優先させたことから部下の人命が失われる事故が起きた。そもそもは監督者が基本的ルールを守らなかったことに原因があるとされ、その後に書類送検されたと報道された。部外者には書類送検という事実だけが伝えられ、一人の人間が問題ある行動をしたということで終わる。
 しかし現実には、こうした情報に含まれない様々な要素が存在している。当人は警察から事情聴取を受けたはずだから、「どうして作業効率を優先させたのか」についてやり取りが行われたと推測する。それも踏まえて業務上過失致死で書類送検されたのである。法律的には、その後どうなるのか知識がない。また場合によっては裁判になることもあるのだろうか。われわれとしては「効率を優先させた」事情と理由を知りたい。それが監督者の個人的な責任を追求するだけではすまない要因があるかもしれない。
バス事業者の判断(35) [30] 2024/07/19 Fri 10160 昨日[28 ] の続き
 これまで熊本のバスと熊本市電が交通系ICカードでの支払いを廃止することに関して子どもたちを話題にしてきませんでした。これについて元中学校の先生が「カード廃止に欠落した視点」とのタイトルで地元紙に投稿されていました(熊本日日新聞 6月13日)。
 ここで「仰天」をお使いになっているのですから、その驚きの程度は半端なものではなかったと推測します。ご自身は地元限定の「くまもんICカード」はお持ちのようですが「他県で使えないことからカードケースにしまい込んだままになっている」とのことです。
 わたしはと言えば、日常はSuicaを財布にしまっています。そして、東京や大阪などに出かて電車に乗るときだけ取り出します。それでも財布には入れていないと、その場になって「あっ、忘れて来た」では白けてしまいます。
不祥事発生の原因分析(2) [29] 2024/07/18 Thu 10159 4月11日[26 ] の続き
 世の中の組織で起きる不祥事を含めたトラブルの原因は「基本が守られていない」ことにまでさかのぼることができる。そこで問題になるのは「基本が守られていないこと」が「問題にならないこと」である。そもそも可能性だけで言えば「全員が基本であることを知らなかった」ことはあり得る。しかし、そうした組織が現実に存在するのだろうか。少なくとも多くの人々に知られている組織でそうしたことがあり得るのだろうか。たとえば製品について検査する過程での不正が様々な業界で発生する。そのすべての組織において構成員の全員が不正の事実に気づかないということがあるのか。百歩譲って、そうした組織が存在する可能性は[0ではない]としても、それはもうまともな組織とは言えない。
バス事業者の判断(34) [28] 2024/07/18 Thu 10158 7月16日[25 ] の続き
 ある方から交通系のICカードとクレジットカード決済の違いは処理スピードにあると聴きました。その差がどの程度であるのかはわかりませんが、Suicaで改札を通るときは「ピッ」と音がするだけですから瞬間的な処理が行われていることは十分に納得できます。
 東京のような乗降客が桁違いに多い地域ではこれが威力を発揮するに違いありません。しかし地方都市のバスや電車の乗降にはそこまでのハイスピードが必要だとは思えません。高速道路やレースでは風を切って走り去るポルシェが似合うでしょう。しかし、対面2車線でそこそこカーブもある一般の道路では違和感すら漂いますよね。九州では164万人とダントツに人口が多い福岡市の地下鉄ですらクレジットカードが使えるのです。それにバスや市電では降車時に現金で運賃を支払う方法も残されています。
 そもそも人にしても社会にしても、自分たちの身の丈に合わせた生き方こそが求められているのです。それこそがSDGスピリットにも合致すると言えるでしょう。
J事件の分析と考察(23) [27] 2024/07/17 Wed 10157 7月10日[14] の続き
 BBCの番組はエンディングロールに移る。そこに「BBCが2023年3月初めにこの報道をした後、複数のJ事務所出身者がかつて受けた性的虐待について名乗りを上げて公表した。日本の主要報道機関各社も問題の報道に着手した。5月14日にはJ事務所がJu社長の動画と書面を公開。『被害を訴えられている方々』に対してJu社長は謝罪した。6月初めまでに複数の所属タレントがテレビなどでこの問題について言及した。6月12日には岸田文雄首相が衆議院でJ氏による性加害問題に関連し政府が対策会議を開く方針を表明。同じ日には事務所が設置した外部専門家による『再発防止特別チーム』が記者会見し、性加害の事実認定とJ事務所のガバナンス上の問題について再発防止策を提言し実行を求める方針を示した」が追加される。これで[52分29秒]の番組が終わった。
 BBCがイギリスで「Predator: The Secret Scandal of J-Pop[J-POPの捕食者:秘められたキャンダル]」を放映した2023年3月のあと、J事務所がどのような経過をたどったかは多くの人が知っている。本コラムでの[分析]は23回に及んだ。この番組から日本のマスコミが抱える問題が明らかにされた。記者はそれをさせてきたのが「日本社会の見て見ぬふり」だと批判した。外から言われないと、何かが起きないと行動しない。それは、J事務所固有の問題ではなく、こうした自浄能力のなさが組織における事故や不祥事を引き起こす。
メガネ、フィルター、顕微鏡、望遠鏡(13) [26] 2024/07/16 Tue 10156 昨日[23 ] の続き
 [顕微鏡]と対極にあるのが[望遠鏡]です。ただし、両者には、肉眼では見えないものを見ることができるようにするという共通点があります。その上で、顕微鏡は日常の身の回りにある現実の中で気づかないものを明らかにしてくれます。一方の望遠鏡は、これから先のことを見通す力につながります。また、望遠鏡では過去に天体が発したした光を観察することもできます。それは、わたしたちが過去の出来事についても目を配り、それを未来に活かすことの重要性も教えてくれているようです。
 ともあれ、わたしたちは[自分の目]だけでなく、[メガネ、フィルター、顕微鏡、望遠鏡]などの様々な道具を活用することで人生を豊かにしていきたいものです。もちろん、こうした道具を使って見えてくる世界は、それぞれの経験・価値観・興味などによって独自のものになります。それこそが多様性であり、それを前提にして相互の理解を深めていくことが大いに期待されています。
バス事業者の判断(33) [25] 2024/07/16 Tue 10155 昨日[24 ] の続き
 わたしは今月東京と名古屋に出かけました。羽田では京急に乗る前にSuicaの残高が気になってチェックすると2000円ほどでした。そこで券売機の前に並んでチャージしました。そもそもSuicaは日常的に使っていないのでカードにいくら残っているのかなど憶えていません。そうかといって改札を出るときに機械から残金不足などと警告されれば後続の人に迷惑をかけること疑いありません。それに格好悪いですよね。名古屋でも名鉄やJRを利用するときは[わざわざ]財布からSuicaを取り出します。何やら交通系ICカードに怨みがあるかのごとき言い方ですから、わたしの発信もかなり偏っているようですね。
バス事業者の判断(32) [24] 2024/07/15 Mon 10154 昨日[22 ] の続き
 交通系ICカードはチャージが必要だと言いました。しかし、残額が不足したときはバスの中でもOKです。そもそも不足する前にときおり降車時にチャージすることで問題は解消できることになります。ところで、熊本市以外でもたとえば免許を返納した高齢者には割引等の対応が取られているようです。ただ、それも交通系ICカードではなく、地元専用のカードでの対応だと思われます。そんなわけで、高齢者はクレジットカードを使えないという意見を受け止めた上で、交通系ICカードの廃止で県内に居住する[多くの高齢者が困る]事態が現実にどのくらい発生するのかを確かめてみることが必要でしょう。
メガネ、フィルター、顕微鏡、望遠鏡(12) [23] 2024/07/15 Mon 10153 7月11日[15 ] の続き
 メガネとフィルターの次は[顕微鏡]です。それは文字どおり「微細なものを顕わにする」道具です。わたしたちは普通の見方では気づかないことにも注意を向けることが求められます。ちょっと見では異なる現象の間にも目に見えない共通性が存在しています。人間も植物も顕微鏡で見れば[細胞]から構成されていることがわかります。それは[命]の、[生きること]の必要条件なのです。
 こうしたものの見方が人間の行動を考える際にも大いに役立ちます。それには、周りの人や事象に対する感受性を磨くことが求められます。たとえば人を「ほめる」にしても、それに気づかなければアクションは生まれません。
バス事業者の判断(31) [22] 2024/07/14 Sun 10152 昨日[20] の続き
 バス事業者は、熊本市に住む70歳以上の高齢者を対象にした地元のカードを存続させると言っています。つまり、これに該当する方々は交通系ICカードの廃止後でもこれまでどおりでクレジットカードは必要ないわけです。その上で、熊本市以外に居住する高齢者で、交通系ICカードだけを持ちそれをバス運賃の支払いに使っている人の数も知りたくなります。また、交通系ICカードは一般にチャージが必要ですが、このカードだけを使っている高齢者の方は、ご自分で残額のチェックやタイミングのいいチャージをスムーズになさっているのでしょうか。
 ともあれ、今回の議論には様々なデータがほしいですね。
日記の中の母(29) [21] 2024/07/14 Sun 10151 7月7日[10] の続き
 9月2日 日曜 母がSK病院に入院したのは8月2日であった。私はその日の昼過ぎに小倉へとやって来たのであった。漠然とした予定であったが、入院は1ヶ月位と聞いていた。そして、その1ヶ月が過ぎてしまったのであるが、まだまだ治りそうではない。以前に較べると多少安定してきてはいるが、まずあと1ヶ月は覚悟しておかなければならないであろう。
 父は担当の医師から1ヶ月程度と聞いていた。もちろん個々の患者によって見込みどおりにならないことは、われわれも承知していた。しかし、30日を超えても食べ物が思うように食べられず、ベッドに寝たままの状態が続いているのには首を傾げた。
バス事業者の判断(30) [20] 2024/07/13 Sat 10150 昨日[18] の続き
 先日、ある団体が「高齢者はクレジットカードが使えないことから交通系ICカードの撤廃をやめるよう熊本市に要望書を提出したというニュースが流れていました。これを見て、現在どのくらいの高齢者が交通系ICカードを使用しているのかを確かめてみたくなりました。その結果、ほとんどの高齢者が交通系ICカードで運賃を払っているのであればこうした意見には説得力がありますね。ところで、熊本市は福祉政策の一環でしょうか、障害を持つ人は1割、70歳以上の高齢者は2割で市内を運行するバスや電車を利用できるICカードを発行しています。これはICカードではありますが地元だけで使えるもので、交通系ICカードではありません。わたしもデータなしでものを言うのは気が引けますが、こうした状況で、熊本市の少なくとも70歳以上の高齢者の方が割引のない交通系ICカードを敢えてお使いなのでしょうか。どう考えてもその確率は相当に低いとしか思えません。
彼の国の忖度? [19] 2024/07/13 Sat 10149 昨日[17] の続き
 【忖度:[名](スル)他人の心をおしはかること。また、おしはかって相手に配慮すること。」[デジタル大辞泉]これはもともと[悪い]ことを意味するものではない。ところが、いつのころから望ましものではない代表格の地位を獲得してしまった。そこには、権力者のしたいことや思惑を察して、それを促進する、あるいは阻害しないことに徹するといったニュアンスがある。
 ところで、最近になってバイデン氏が大統領候補を降りるべきだという声が出はじめた。外野人にはヘリコプターから降りて歩く姿を見ただけでも危うさを感じていた。今ごろになって降板話が出るのだから、忖度があったのでしょうか。
バス事業者の判断(29) [18] 2024/07/12 Fri 10148 昨日[12] の続き
 ともあれ議論はお互いが認める共通のデータをもとにしていることが大事です。そんなことで、わたしとしては、全国で交通系ICカードとクレジットカードがどのくらい使われているのか、そのデータがほしくなります。その中でも一方のカードしか持っていない人、両方を持っている人の数も重要なデータになります。今回話題になっているのは交通系ICカードの廃止ですから、「それだけしか使っていない人」が「困る」というお話になっていますので…。
 ところで、クレジットカードもタッチ決済ができるものに限られそうです。わたしが持っている2枚はいずれも対応できますが、全体ではどうなのでしょう。
後期高齢者の戦い [17] 2024/07/12 Fri 10147
 超外野かつ超無影響を自覚しながら、わたしはアメリカ大統領選挙について4年前から心配していた。前々回はトランプ対ヒラリーの戦いだったから、とくに違和感はなかった。しかし、4年前には民主党、共和党の候補者が2人揃って[高齢者]だった。わが国でも政治の世界で未だに高齢者が幅をきかせている。これにストップをかけられない状況を前にして将来が心配でたまらない。それにしても、フロンティアとチャレンジ精神を売りにしてきたアメリカである。大統領選挙に[後期高齢者]しか出てこないとは、まさに世界も末の観がある。この4年間に何とかならなかったのかと太平洋のこちらで思うのである。
バス事業者の判断(28) [16] 2024/07/11 Thu 10146 7月9日 [12] の続き
 現時点で、交通系ICカードは国内どこにいっても使えるのではないようです。また、それを持っていない人もけっこういそうです。他称か自称かは別にして、世の中で評論家と言われる方々はそのほとんどが首都圏や大都市に住んでいると推測します。そうした環境では、周りに交通系ICカードを持っていない人を見つけるのは奇跡と言えるでしょう。そんな方々が交通系ICカードが全国隈無く普及しつつあるようなことを書いているのを目にしたことがあります。そこは何と言ってもプロのご意見ですから、まずは信じたいところです。ただし、それが納得できる客観的なデータも併せて提示してほしいと思います。そもそも情報というものは、自分の考えに添ったものが集まりやすい傾向がありますから。
メガネ、フィルター、顕微鏡、望遠鏡(11) [15] 2024/07/11 Thu 10145 7月9日 [13] の続き
 自分が[フィルター]をかけていることを認識し、場合によっては[他者のフィルター]の使用を試みるのもいいでしょう。それは[他者の視点]を受け入れることを意味します。それによって、わたしたちは多くの人たちとより豊かな人間関係を築くことができるでしょう。それが社会全体の見方にもつながればめでたし、めでたしです。ともあれ、わたしたちは自分が[フィルター]を通してものを見、判断していることを忘れないようにしたいものです。人生を送る中で、自分の信念や判断を大事にすることが基本になるのは当然です。その上で、お互いが相手の[フィルター]にも配慮することが期待されます。
J事件の分析と考察(22) [14] 2024/07/10 Wed 10144 7月3日[03] の続き
 放送では、BBCの質問に対するJ事務所からの「新たな体制で信頼される組織の構築を目指している」といった主旨の回答を提示したあと、さらに以下の文章が追加される。
 「沈黙が何年も続くなか、人目のあるところでこれほどの虐待が続きました。J事務所は今も存続していて、J氏の名前を冠しています。これまでのところ長年の搾取について意味のある形での対応をまったくしていません。なぜそれが可能かというと日本社会のじつに大多数がいまだに見て見ぬふりをしているからです。この番組を製作するにあたり、私たちは警察や複数の芸能記者音楽プロデューサー、そして新聞やテレビ各社に連絡を取りましたが、みんな私たちの取材を断りました。[J氏]を話題にするとカーテンが閉ざされるかのようです。亡くなった今でさえ彼は守られています。彼が虐待した男の子たちは今や成人男性となり、自分の経験に向き合わなくてはなりません。子どもは守られなくてはならない。しかしこれについてだれも責任を問われず、問題の認識さえされていません。それこそがなにより恥ずべきことです」。
 「日本社会のじつに大多数がいまだに見て見ぬふりをしている」。まことに重い批判である。とりわけ、「新聞やテレビ各社に連絡を取りましたが、みんな私たちの取材を断りました」との主張がほぼ事実であったことは、その後の経緯を見れば明らかである。しかも、番組が放映されてしばらくは反応がなかった。
メガネ、フィルター、顕微鏡、望遠鏡(10) [13] 2024/07/09 Tue 10143 6月6日 [13] の続き
 ものの見方をテーマに、[メガネ]を変えることで世界が変わることについて書いていました。お久しぶりに2番目の[フィルター]に移って、それを使う意義について考えることにしましょう。わたしたちは[気づかない]ままにさまざまなフィルターを通して世界を見ています。それは自分たちが育ってきた文化や価値観、経験などが作り出すものです。ここで重要なことは[フィルター]の存在を意識することです。それができれば、完璧にはほど遠いとしても、ものごとを客観的に見ることができます。さらに、自分のフィルターを意識的に変えることで、新たな見方が生まれ、態度や行動の変化も期待できます。
バス事業者の判断(27) [12] 2024/07/09 Tue 10142 7月6日 [09] の続き
 「交通系ICカードが使えなくなると県外からの訪問者が困る」。熊本県のバス事業者が交通系ICカードの廃止を発表してから最も多く聞こえてくる声です。
 そこで知りたくなるのが、県外から来る人たちで交通系ICカードとクレジットカードのいずれしか持たない人がどのくらいいるのかということです。今回の話題に関して言えば、とくに交通系ICカード[しか]持たない人の割合です。そうした人が圧倒的多数であれば、深刻な事態が発生しそうです。まずは、空港から熊本市内に行くバスからして現金払いになってしまいます。
 そうなれば、困るだけでなく、その後進性にだれもがが驚くに違いありません。しかし、わたしの推測に過ぎませんが、実態としては交通系ICカードとクレジットカードのどちらも持っている人が多いのではないでしょうか。さらに、どちらか1枚[しか]持っていないとすれば、それはクレジットカードの方だと思いますが、いかがでしょうか。
現場の声 [11] 2024/07/08 Mon 10141 6月24日 [54] の続き
 「100.□□□は家庭的雰囲気で馴れ合い的な部分があり、基本的ルールが守られていない」こう記した回答者の言う[家庭的雰囲気]がどのようなものかはわからない。ただ、[馴れ合い]ということばが使われていることから、基本ルールが守られていなくてもお互いに問題にしない空気が漂っているのだろう。これと同じようなことで、「101.作業中馴れ合いになり重大なことでも簡単に考えていることがある」もある。お互いに「これはまずいのではないか」と思っても。「まあ、いいじゃないの」という感じで先に進むのだろう。
 こうした空気が職場全体に「言うべきことが言えない」状況を作り出していくことは容易に推測できる。そして、[馴れ合い]がお互いに[慣れっこ]になって定着する。そうなると、さらに「言いにくさ」のレベルが上がっていく。そして、あるとき取り返しのつかない事態を引き起こす。世の中で発生した問題事例の多くが、こうした流れの中で起きている。これを「もとに戻す(?)」ためには健全なリーダーシップの発揮が期待される。
 さて、このシリーズは2021年6月14日にスタートしたが、取り上げた項目が100個を超えた。手元にはまだ85個が残っている。ただ、その記述が細かく具体的で、業種が明らかになるものばかりである。これまでも伏せ字(□)を使ってかなりの数を取り上げてきた。しかし、それも限界に達したと思われるため、本日で連載を終えるとにしよう。
日記の中の母(28) [10] 2024/07/07 Sun 10140 6月30日 [68] の続き
 9月1日 土曜 今日も日記をつける時間となった。といっても夜中ではない。六時半である。何故ならば病院での夜は照明状態が悪くて、今頃が最終のリミットなのである。
 今日は10時頃から父と交替した。母はまだ腹痛を訴えたり、疲労を訴えたりしていてつらそうである。ときどき「切るのではなかった」と弱々しく言う。その苦しさは手術の経験のない私に理解できょうはずもないが、せめて心強くと言うのがせいいっぱいである。表面ではしっかりしてみせているが、今でも「助かるだろうか」と言うのを聞くと悲しくなってくる。こまできたのだから大丈夫なはずなのだが、本人の弱気についひき込まれてしまうのである。廊下で「大部元気になられましたね。よかったですね」という看護婦の声が聞こえた。、こういったことばがもらえるようになればいいのだが。今日は私の泊。
 母の状態ははかばかしくなく、本人が弱気になっていた。とくに「切るのではなかった」という嘆きの声を聴いて心が痛んだ。看護婦が母に向かって「大部元気になられましたね」と勇気づけていても、いまだに腹痛を訴える母を前にして、家族の不安が解消することはなかった。妹もわたしも学生だったが、夏休み中の手術で、病院に毎日のように通って、そのまま泊まることも継続しやすかった。
 それが9月になっても先が見えない状況に終わりが見えなかった。それに、母がほんとうに元気になったと思うことができなかった。
バス事業者の判断(26) [09] 2024/07/06 Sat 10139 昨日 [07] の続き
 鹿児島市は九州で福岡。北九州、熊本に次ぐ4番目に人口の多い都市ですが、これまで交通系ICカードには対応していませんでした。その点で、県外からの訪問者に「交通系ICカードが利用できないから困った」と言われていた可能性はあると思います。こうした状況で、鹿児島では今年の3月からクレジットカード決済がOKになったようです。その後、県外から来た人たちから「交通系ICカードが使えないから困った」といった声が出ているのでしょうか。そこを聴いてみたいところですが、わたしがお得意の憶測をするなら、クレジットカード決済に対する批判的な意見はかなり少ないのではないかと思います。
輪転機からの撤退 [08] 2024/07/06 Sat 10138
 三菱重工が新聞の輪転機製造から撤退することを決めたという。わたしは若いころ三菱重工の三原製作所に出かけて調査をしたことがある。それでも新聞の輪転機まで製造していたとは知らなかった。だから、同社の輪転機シェアが50%ほどもあるという記事を読んで驚いた。いずれにしても、新聞の厳しい状況と事業に携わる人材の高齢化、部品調達の困難さなどが背景にあるようだ。日本新聞協会の情報では、2000年に5370万部あった新聞の発行部数は23年には2859万部に減少している。何と、四半世紀で半減である。朝、配達されたばかりでインクの臭いが残る新聞を読むのが習慣だった時代は昔話になった。
バス事業者の判断(25) [07] 2024/07/05 Fri 10137 7月3日 [04] の続き
 ともあれ、熊本市長は国に対して、機器更新の際にかかる費用についての配慮を要請したと聴いています。こうした地方の事情を国が汲んでくれればめでたし、めでたしです。しかし、国土交通相は「交通系ICカードの廃止に「理解」を示しただけ」のような雰囲気です。こうした要望にOKを出せば、その流れが全国に広がることは容易に推測できます。わたしが大臣になることは太陽が西から出てきてもあり得ませんが、「理解を示した」気持ち、いや立場は「十二分に理解」できます。ところで、交通系ICカードが使える地方の公共交通機関はどのくらいあるのでしょうか。このあたりも気になるところです。
続 政治と金 [06] 2024/07/05 Fri 10136 6月18日 [42] の続き
 政治に金がかかるというので[政党交付金]を税金で負担することになった。それで足りないのであれば、経費を明確にして[不足する理由]を明らかにすればいい。みんながそれを「なあるほど」と納得すれば「交付金」の増額だって考えなければならない。これが常識だと思うのだが、それはしないままで、「とにかく金がかかる」の一点張りではだれだって納得のしようがない。よく知られた[政界通]と呼ばれる評論家によれば、とりわけ金がかかるのは選挙のときだという。それならそれで、必要な費用を明示すればいいだけのことである。そもそも金を持っている者だけが当選する選挙などあってはならない。
鉱石と人間と組織 [05] 2024/07/04 Thu 10135
 ダイヤモンドはもっとも価値の高い鉱石だが、同時にもっとも固い鉱石として知られている。ただし、ハンマーで叩けばけっこう割れやすいという。ダイヤモンドはハンマーの鉄よりも固いから、お互いをこすりあわせればハンマーに傷がつく。しかし、こするのと叩くのとは異なる行為であり、ダイヤにも[弱いモノ]に負ける特性を持っているのである。
 この割れる特性も方向があって、ある向きには強くても、別の面では脆く割れたり剥がれたりするらしい。さらに、同じ結晶からできているものは割れやすいが、複数の結晶によって構成されていると割れにくいという。
 こうした鉱石の[特性(=性格)]について話を聞くと、わたしなどは、それを[人間と組織]と同列にして考えたくなる。まことに短絡的な発想だと苦笑されるかもしれない。しかし、そもそも人間は自然の中のきわめて微細な一部を構成しているに過ぎない。自然の法則にしたがうのは当然だと思うのだ。
バス事業者の判断(24) [04] 2024/07/03 Wed 10134 6月30日 [70] の続き
 突然(?)の交通系ICカードの廃止宣言に批判が多いようですが、熊本のバス事業者が負担しづらいとしている12億円をどのようにゲットするかがポイントになりますね。クレジットカード決済への転換でも6億円かかるらしいので、少なくとも差額の6億円が問題になります。
 そもそも交通系ICカードなどを初めて導入する際は補助があるということですから、熊本もスタートは切りやすかったのでしょう。それが更新の時期を迎えたわけで、今度はその恩恵を受けることができないのです。こうした[悩み]は、すでに交通系ICカードを導入している全国の公共交通機関が共有しているに違いありません。そこで、地方の力を衰えさせないということであれば、このあたりの経費を国が負担することもお話しとしては成り立ちます。
 もっとも、それで交通系ICカードを維持するとなれば、クレジットカード系への転換費用はどうなるんだということになるかもしれません。
J事件の分析と考察(21) [03] 2024/07/03 Wed 10133 6月26日 [58] の続き
 BBCの放送では、最後にJ事務所に送った質問書に対する次のような回答が提示される。「弊社では、2019年の弊社代表の死去に伴う経営陣の変更を受けて、時代や新しい環境に即して、経営陣、従業員による聖域なきコンプライアンス遵守の徹底、また偏りのない中立な専門家の協力を得てのガバナンス体制の強化等、全社一丸となり社会から信頼いただける透明性の高い組織体制及び制度整備を一歩ずつ進めております。具体的には、新体制が発足して最初の年明けになる2023年1月に、新体制及び新制度等の発表、施行を計画しております。J事務所 代表取締役社長Ju□□□」BBCの放送は2023年3月に放映された。
電車とぜんざい [02] 2024/07/02 Tue 10132
 わたしがおそらく中学生のころから乗っていた西鉄の連接車は小豆色のツートンカラーのままで熊本市内を走っています。小豆色と言えば、わたしの頭の中に[ぜんざい]の味と香りが広がってきます。高校生のときは、福岡の川端町にあった[川端ぜんざい]にけっこう出かけていました。お店には生まれたときからぜんざいを食べていたのだろうと思うほどお腹の出たおじさん2人がどんぶりに入ったぜんざいを持ってくるのでした。その量が多くて、親指がぜんざいに浸かっているように見えたものです。
 ところで、ぜんざい発祥の地は島根県の出雲だと言われています。旧暦10月は出雲では「神在(かみあり)月です。何と言っても八百万の神様が出雲に集まるのですから壮観ですよね。その際の神事で振る舞われたのが「神在餅(じんざいもち)」で、これが[ぜんざい]の由来だそうです。そんな出雲でぜんざいを楽しんだのは、仕事で松江に出かけたある年の7月のことでした。看板は懐かしの連接車と同じ色ではありませんか。
 わたしは母親からぜんざいの作り方を伝授され、上手なぜんざいクッカーでした。母が盲腸の手術で入院したとき、ぜんざいを病院に持っていったのですが、よくできているとほめられたことを思い出します。また、正月になるとおもちを入れたぜんざいは定番になっていました。さてさて、わが家のぜんざいには牛乳を隠し味として入れてきました。これで美味しさが倍加するのです。
青春時代の電車 [01] 2024/07/01 Mon 10131
 写真は熊本市内を走る連接車の市電です。わたしが福岡で生活していたころ、この電車で通学していました。何と、小豆色のツートンカラーの塗装もその当時のままです。わたしは高校2年生で室見町にあった寮に入ったのですが、ときから乗っていました。それも30代に近づいたころ鹿児島で職を得て福岡から転居するまで続いたのです。この電車は連接車のため、130人が乗れるようです。
 当時は室見橋まで来てから折り返しの始発になる段取りでした。朝は、通勤客も含めて多くの人が電停で待っていました。その一部は[ある座席]をゲットするために熾烈な争いを続けていました。それは最後尾の運転席につながる座席でした。ここは右側が運転席ですが、最後尾ですからラッシュ時でも空間的な余裕があったのです。そこに首尾よく座れた日はゆったりとした気持ちで本を読んだものです。いま記憶をたどると、40分から50分はかかったと思います。
 その電車が熊本市電で復活していることを知ったときは心臓が止まるほど驚きました。公式には[5014号車]と呼ばれているようです。
 ところで、熊本市電は今年で開業100周年を迎えます。これを記念して、交通局が5月に[人気投票]を実施しました。その結果[わたしの電車]が1位になったのです。応募は[X]限定だったので、SNSを使わないわたしは蚊帳の外でした。そんな中で、堂々の1位に選ばれたのですから、わたしが大いに驚き感激したのは当然です。