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| 読書雑記(5) [60] 2023/06/30 Fri 9386 5月2日 [05] の続き わが「読書メモ」によれば、漱石の「こころ」を高校1年生の12月に六日ほどで読んでいる。いかにも高校生が読みたくなるようなものだったこと、[K]という人物が登場したことくらいしか記憶にない。 中学生のときに「吾輩は猫である」と「坊ちゃん」を読んだ。夏目漱石を読むとっかかりとしては定番だろう。いずれも岩波文庫で、これがわたしの文庫本初体験である。岩波文庫の価格は★のマークで表示していた。当時は、★1つ当たり30円だったことを記憶している。これはなかなかのアイディアで、値上げする際も[定価◯◯円]を印刷し直す必要がない。ただし。その方式も1989年に消費税の導入とともに終わった。 |
| 1回限りの連載(続) [59] 2023/06/30 Fri 9385 昨日 [57] の続き 《Sの父》は望みを実現するためにがんばった。そして、「いつのまにか彼の貯金通帳には600円という大金が記されてあった、『この調子では1000円ももうすぐだと思います』。今でも残っている彼の母への手紙にはこんなことが記されている。彼が昭和20年の冬を迎えた時、家が建つほどあった金額の通帳がどういう運命になってしまったのか想像できるであろう。貨幣価値は戦争を境として驚くほどの低下を見たのであった。Sは父が好きである。昔の父も今の父も。そして、結果はどうであろうと自分と同じ年齢の頃の父の真面目な努力にいつも頭を下げざるを得ないように思える。しかしSは今の父の方にもっともっと頭を下げている」。 最後に9月20日を括弧で挟んでいるが、何年のことかわからない。わたしが高校生のときだと推測するが、大学生になっていたかもしれない。それは長編小説の書きはじめだったのだろうか。そのあとは白紙だから、[1回限り]で終わったようだ。 |
| カタコトEnglish [58] 2023/06/29 Thu 9384 久しぶりにJR九州と西日本の新幹線に乗った。いずれも車掌の[カタコト]英語放送が健在だった。これについては、JR東海も同じ経験をして、本コラムで話題にしたことがある。事情を知らない乗客には、わざわざ、つまり意図的にカタコト英語にしているとしか思えない。わたしたちが中学生のころ、おそらくは社会の免許を持っていた先生が英語を担当した。この時代に、[ザレフトドアウイルオープン]といった英語を聞くと、あの先生の[ジシザ・ペン][ザットイズア・ブック]を思い出してしまうのである。これに対して、羽田から京急電車に乗ったが、こちらは車掌がしっかり[英語]で案内していた。やっぱり、こちらの方が自然に思えるのですが、いかがなものでしょうねえ…。 |
| 1回限りの連載 [57] 2023/06/29 Thu 9383 6月24日 [47] の続き コクヨの赤罫原稿用紙に書かれた洞悠閑士の「小説 第一章」には《Sの父》のタイトルが付いている。「Sの父はタバコを飲まない。Sの父は若い頃、中学を出てすぐ東京の会社へ就職した。彼はその時すでに父親を失っていたが、彼の望みは親孝行と世界一周旅行、そして勉強をすることであった。「まず金だ」。そう思った彼はあらゆる無駄遣いを排除して金を貯めようと努力した。東京帝国大学の聴講生になって、勉強したいとの思いを実践に移していた。その頃彼は30円ほどの月給取りだったが、ボーナスは全部貯金した。彼はその目的達成のためとにかく頑張った」。はなはだ稚拙な文章はもう少し続いてく。 |
| 小さな善行 [56] 2023/06/28 Wed 9382 「母の元気な顔が何より有難い。汽車の中で、空いた席をワザワザ人を呼んでまで座らせた□□の行為は小さいながら善行である」。これは父が1956年1月1日に記した日記の一部である。□□には妻の名前が書かれている。当時は福岡県行橋市に住んでいて、父は実母のいる門司市の兄宅へ年賀に出かけたのである。そのころは蒸気機関車が引く列車を利用していたから、50km程度の距離ながらかなりの時間がかかった。その往きか帰りの列車内で、父の妻は「空いた席をワザワザ人を呼んでまで座らせた」という。それを父は「小さいながら善行だ」と書いた。わたしの母はそんな心根の持主であり、それを行動に移す人であった。 |
| 手順書のチェック [55] 2023/06/28 Wed 9381 . JR東日本で、24日「Suica」系のアプリで不具合が発生し、大混乱となった。その原因として、「電源工事の操作の手順書に誤った記載があり、計画と異なるブレーカーを切ったこと」であることがわかった(日テレNews)。作業する際の操作ミスではなく[手順書]が誤っていたという点で、深刻さの程度が大きい。それだけでなく、「手順書を作った社員と現地で作業にあたった社員が同じだったことから操作時にもその誤りに気づかなかった」という。同一人物であることについての事情はわからないが、会社は「手順書の作成段階でのチェック体制を強化する」としている。その対象を問わず、手順書は、その有効性を含めて、あらかじめ問題がないかどうかをチェックすることは基本中の基本である。それがどの程度行われていたのか。 また、今回がこの手順書を「初めて使用した」ケースかどうかにも関心がある。これまでに1回でも同様の作業があったとすれば、そのときに手順書の問題が発見されてもおかしくない。そうであれば、そのときが修正のチャンスだったことになる。その点はどうなのだろう。 |
| 高校生と[Yes-man](10) [54] 2023/06/27 Tue 9380 6月20日 [39] の続き 高校生から「日本人が多数派でいたいと思う傾向が強いと言われるが…」との質問に、わたしは「否定的な反問」を準備した。もちろん、文化が違えば人の行動が異なるのは当然である。だから「日本人には日本人の、□□人には□□人の行動特徴」があっても不思議ではない。その一方で、複数の集団の「違いを際立たせるだけ」で様々な行動事象を評価判断するのはきわめて一面的である。わたしは授業でも、「みんな違ってる」と思ったら、「どこか共通点はないか」、「みんな同じだ」と思ったら、「どこかに相違点はないか」を探そうと強調してきた。高校生の「と言われるが…」という問いかけに、まずは「それってだれが言ってるんだろうね」と聞き返すことからはじめようと思った。 |
| ホテルサービスいろいろ [53] 2023/06/27 Tue 9379 SDGsの流れの中で、ホテルで連泊する際に枕カバーやシーツを替えないでいいと答えることが多くなってきた。わたしはお行儀よく(?)寝るので、一晩くらいではベッドの状況はあまり変わらない。それはいいとして、この対応にホテルによる違いが出るところが興味深い。 あるホテルではご褒美(?)にペットボトルのサービスが付く。それも数種類の中から選択できる。飲料は必須だから単純に嬉しい。このホテルで替えないのはベッド周りを中心にしたものである。ほかのあるホテルでは、ご褒美(?)がアイマスクだった。わたしなんぞ海外へ行く飛行機でもそんなもの使ったことがない。さすが試供品とは書いていないが、何とも安っぽい。わたし以外の宿泊客はこれをもらって喜ぶのだろうか。さらに、ここではバスタブの清掃もしないという。それを聴いて結局は掃除をしてもらうことにした。ホテルも宿泊客も[ウイン、ウイン]でないとねえ…。 |
| 教科書の読みまくり [52] 2023/06/26 Mon 9378 5月27日 [79] の続き 教科書の選定に関わった2020年7月から自宅で教科書を読みまくった。その期間は1ヶ月を超える。これが[コロナ禍の巣ごもり人]にとってけっこう有意義な時間になった。まずはおもしろいのである。[英語]は6社あったが、わたしは[分数]や《cent》《mil》、月や曜日の頭文字が大文字の理由などのの説明が記されているかどうかが気になった。たとえば、[分数]の2/3は《two-thirds》である。そもそも序数の《third》に「1/3」という意味があるから、「それが2個」で複数となり末尾に《s》がつくというわけだ。それがわかっていれば、たとえば[3/143]は頭に《three》がきて、後は単純に《one hundred forty-third》に《s》を付ければできあがる。これを「分子は普通の数で分母は序数にするが、分子が2以上だと最後に《s》を付ける」などと言っていたら誰だって混乱する。わたしとしては、教科書でこうした説明をしてほしいと思ったのである。 |
| バスタイムの過ごし方 [51] 2023/06/26 Mon 9377 昨日 [42] の続き わたしは長いこと入浴時にラジオを聴いてきた。女子短大に採用され鹿児島にいたときは、これをやっていたから少なくとも45年にはなる。すでにでに防水のためにラジオをビニール袋に入れる。て防水とした。 少なくとも鹿児島ではそれをしていた。赤ん坊だった息子を入れた後でスイッチオンとなる。とにかく何かをしていないと落ち着かないのである。 それから時間が経過して、次は防水ラジオを手に入れたから、ビニール袋による[音のこもり]は解消した。最初はソニー製でかなり大きかった。その後、少なくとも2台は交替した。そんな状況の中で1ヶ月程前、ふとスマーフォンとカバーが結びついた。その連想が生まれたきっかけは忘れてしまった。ともあれ、浴用カバーが100円シヨップにあり、これをゲットした。その結果、45年も続いてきた[バスタイム=ラジオ]の図式は終焉を迎えた。つまりはラジオが[ビデオ]に交替したのである。これから45年間続くわけはないけれど…。 |
| 変わるもの、変わらないもの [50] 2023/06/25 Sun 9376 2020年10月20 [58] の続き 人間の歴史の中で、「変わるもの」があり、「変わらないものが」ある。あるいは「変わるべきもの」と「変えるべきでないもの」もある。さらに、「変わってほしいもの」「変わってほしくないもの」もある。ここで、「べき」と「ほしい」が付く後ろの二つは、その背景に、発言者の価値観が存在している。したがって、それは絶対ではなく相対的なものになる。その点、「変わるもの」と「変わらないもの」は、客観的で絶対的な意味合いをもっている。ただし、相対性理論がわからなくても、この宇宙に真の絶対はなさそうだ。それに、「変わる」「変わらない」にしても、全員が一致してそう判断するというものなどあり得ない。 |
| また「同じこと」… [49] 2023/06/25 Sun 9375 すべての不祥事や事故の原因は「言いたいことが言えなかった」か「言ったけれど聴いてもらえなかった」のどちらかだ。これを言い続けてウン十年、皆さまの中に「もう何回聴いたか」と苦笑いされる方がいらっしゃるかと推測する。いやはや、世の中で問題が起きる限り、わたしとしては同じフレーズを言い続けるだけのことである。 そして、今度は[Ocean Gate タイタン]である。[CNN.co.jp]によれば、「業界の専門家の一部からは、[Ocean Gate]の運行について、リスクがあることで知られているとの声も上がっている」という。この表現、「一部」とか「声も」といった、この手の報道でよく使われる用語に注意する必要がある。つまりは、その真実性は確証されていないのである。そこで、そうした事情を踏まえた上で、今回の事故が「想定外」でなかった可能性が高いことは推測できる。実際に「言いたかったが言えなかった」人物がいたかどうか、あるいは「問題を指摘されたのに着きれなかった」のかどうか、現時点では断定できない。それは今後の調査で明らかにされていくに違いない。わたしとしては、「いつもの2つのうちの1つに問題があった」ことになると高い確率で予想している。 |
| 流れを止めるのはドッチ? [48] 2023/06/24 Sat 9374 野球で「怪しい判定」のときにビデオ判定する「リクエスト制」がある。まずは、メジャーリーグで導入されて、わが日本野球にも「シブシブ(?)」採用となった。審判の判断が問題になるたびにビデオ判定の声が挙がっていた。世界のスポーツの中で、もっとも古く、おそらくはもっともしきたりを重視する相撲ははるか昔からビデオを採用していた。野球でこれを導入しない理由が試合の流れを阻害するというものだった。 わたしはこれを聴くたびに吹き出していた。怪しい判定が出ると監督や選手が審判に詰め寄って抗議する。これがとにかく長くなりがちだった。血の気の多い監督が審判を小突いて退場となることもあった。この間、マウントのピッチャーなんぞは肩の調子がおかしくなってしまうに違いない。それ以前に、緊張感が緩んだり、逆に硬直したりするだろう。これほど流れを止めるものがほかにあるだろうか。組織というものには「変化を避けるエネルギー」が充満しているようだ。いや、それは個々人に内在していて、組織では、それらが集積されると考える方が正しいかもしれない。 |
| 原稿用紙 [47] 2023/06/24 Sat 9373 コクヨの赤罫原稿用紙に書いたものが出てきた。なんとも懐かしい。もう原稿用紙なるものを使わなくなって久しい。その昔、論文用に灰色罫線の原稿用紙を大量につくった。これで卒業論文も修士論文も、さらには[特選題目研究]とよばれた博士課程の論文も書いた。それがワープロの登場とともに使用頻度が極度に減っていく。そこで、在庫は普通のノートやメモとして使った。さらには、日記の用紙にも採用した。ただし、マス目は無視してぎっしり書いたから、これまた何年分にもなった。 そんな思い出の中で、コクヨに書いた一文に遭遇したのである。何と、「小説 第一章」とあり、《洞悠閑士》の署名がある。わたしがペンネームにしていたものである。単純に《道雄》を《ドウユウ》と読み替えただけだ。[世の中から隔絶した《洞穴》の中で、《悠》々自適、《閑》を楽しむ《士》つまりは男]の意味である。《閑事:役に立たない、どうでもいいこと》とつなげた青年期らしい自虐的命名だ。 |
| [立場]と[行動] [46] 2023/06/23 Fri 9372 6月18日 [36] の続き 人間は集団の中で生きている。そうしなければ、そもそも生きていけない。その結果として人には[立場]というものが伴う。それは集団の中で個々人が占める位置である。文字どおり[立つ場所]だから、それが変われば景色が変わるのは当然である。その景色の変化は思考や行動の変化をもたらす。この「行動」と「思考」のどちらが先に変わるかは状況次第だろう。われわれは「考えて行動する」と言われれば、そんな気がする。しかし、「行動によって考えかが変わる」のも十分にありうると思う。 フロムは「自由からの逃走」を「近代のヨーロッパおよびアメリカの歴史は、ひとびとをしばりつけていた政治的・経済的・精神的な枷から、自由を獲得しようとする努力に集中されている」と書き始める。その上で、「ある段階では抑圧に抗して戦った階級も、勝利を獲得し新しい特権を守らなければならないときがくると、自由の敵に味方した」と記す。まさに、[立場]が変わると[行動]が変わるのである。 |
| 「4人の物語」(17) [45] 2023/06/23 Fri 9371 6月18日 [35] の続き Aは自分の家にパチンコ玉があったことも憶えている。その数は明確ではないが、少なくとも1個や2個ではなかった。これは父親が仕事で関わった人から感謝されてもらったものだと母親から聞いた記憶がある。何と言っても修学前の子どもだから細かいことは理解していなかった。ただ、父親がある人を助けたことは確かなようだった。Aが知っている限り、父親は死に至るまでギャンブルとは完璧に無縁の人間だった。だからパチンコ玉が遊興の結果得たものでないことは疑いない。 |
| [Back from the Future](2) [44] 2023/06/22 Thu 9370 昨日 [42] の続き もはや「国家100年の大計」は死語化したのかもしれない。政界の話ではないが、この世は「一瞬先は闇」化の程度を加速しているように見える。しかし、「未来のこと、先のことを考える能力」こそが、ホモサピエンスが親戚のチンパンジーと違っている唯一のものなのである。先のことなど考えられないのであれば、リスクマネジメントなど語る意味もない。少子化にしても、社会保険の問題にしても、それらが深刻化することはウン十年前からわかっていた。そして、ことはその通りに進んでいるのである。人間が「未来から帰ってくる力」を失ったら、その後に何が残るのだろう。 |
| 頑固さと柔軟さの両立(2) [43] 2023/06/22 Thu 9369 昨日 [41] の続き わたしは、「愚直な頑固さ」と「機敏な柔軟さ」のご質問に以下の回答を返信した。 ギリシャの哲学者ソクラテスは、自分が裁判で死を求められ、毒をあおる際に「悪法も法なり」と述べたとされています。これは「決定されたことは、それにしたがうこと」が社会の安定に必要だとの考えがあってのことだと推測します。 わたし自身は、現実の「規則やマニュアル」で「悪法」に当たるものがあるのかどうかの判断はできません。ただ、設定されたときには合理的な理由があっても、状況や環境の変化、時間の経過によって不適切・不要と思われるものが出てくるのは当然です。しかし、だからと言って自分たちだけで規則やルールを軽視したり無視したりすると問題を引き起こします。 そこで、現行の規則やマニュアルが設定された歴史的な要因を全員が知った上で、まずは「遵守」を最優先することが求められます。また、ほかの部署で緩い対応をしていても、「自分たちは《やせ我慢》してでも守る」ことに価値を置いていただきたいと思います。 その上で、「変えることができるもの」「変える必要があるもの」は、できることからドンドン変えることに注力したいものです。現実には自分たちだけで変えられないものが多いことでしょう。それでも、あきらめずに「言い続ける」ことが大事だと思います。世の中では、犯罪被害者たちの声が法律の制定や改正を実現した例もあります。リーダーが「どうせダメだから」ではなく、「いつまでも働きかけ続ける」姿勢を維持することで、信頼感も高まります。自分たちこそが「規則やマニュアルを変える、創り出す」といった気概を持つことで、職場全体の筋力が強化されるでしょう。 |
| [Back from the Future] [42] 2023/06/21 Wde 9368 映画[Back to the Future]はよく知られているが、私は観たことがない。その第1作目は1985年の製作で、その年から30年前の1955年にタイムスリップする物語らしい。時計台の広場で落雷するようなシーンをテレビで観たような気がする。わたしは1994年8月に三隅先生のレビン賞授賞式に同行した。その会場はロサンゼルスだったが、みんなで本家のUniversal Studioに出かけた。もちろん三隅先生もご一緒だったが、バスに乗って園内を巡るとき、その[時計台]の前を通ったことが記憶に残っている。それはともかく、過去に飛んだ主人公たちが、その時点での未来である[現在]に向けて帰ることから、[Back to the Future]となったのだろう。 あるとき、[Back from the Future]というフレーズが、わたしの頭の中を走った。映画のタイトルに影響されたことは疑いない。それは未来に飛んでいって、そこから現在に帰ってくるというストーリーである。ただし、これは「そんな映画や物語があってもおもしろい」といったSF的発想から浮かんだものではない。われわれは、30年くらいの先を見通しながら、そこからいま何をすべきかを考えることの重要性を強調しようとの思いから出てきたのである。 |
| 頑固さと柔軟さの両立(1) [41] 2023/06/21 Wde 9367 研修を受講していただいた方からメールで質問が届いた。「規則、マニュアルの在り方として、ご説明のあった『愚直な頑固さ』と『機敏な柔軟さ』といった、一見相反するような考えを両立するためのコツのようなものがあればご教示ください」。 規則やマニュアルは、まずは「愚直に守る」ことが基本でなければならない。ほかのグループから、「そんなにこだわっていては仕事が進まない。それってひょっとして『やせ我慢』じゃないのかい」と揶揄されても、「頑固」に守ることをよしとする。いや、場合によってはそれで快感を感じてもいい。しかし、同時に「変えた方がいい。いや、変えるべきだ。変えることができる」と「機敏な柔軟さ」を発揮して「変化」に挑戦し続けることが欠かせない。 こうした趣旨の話に対して、それを「両立するコツ」はあるのかと問われたのである。 |
| 大事な順番 [40] 2023/06/20 Tue 9366 アリババグループは馬雲(英語:Jack Ma)が中国で創業した中国の世界的企業である。ソフトバンクはその筆頭株主だが、孫正義氏と馬雲氏の対談をwebで観た。その中で、馬氏は自分が大事にしているものを、まずは「顧客」、次に「従業員」、そして「株主」という順で挙げた。アリババの現実がどうかは知らないが、この順こそが企業組織運営の基本である。 今月は様々な企業で株主総会が開かれる。このごろは、とりわけ海外から「とにかく株主第一」という圧力が加わる。組織の目的や存在意義、社会に対する貢献よりも、「金儲け」が優先されるのはいかがなものか。株主なしで企業活動そのものができないとしても、会社の製品を評価してくれる顧客と従業員がいなければ組織そのものが存在しない。「金儲けなどとは誤解も甚だしい」「そんな甘い発想では生き残れないよ」という声も聞こえてくるけれど…。 |
| 高校生と[Yes-man](9) [39] 2023/06/20 Tue 9355 6月14日 [27] の続き 高校生から送られてきた質問の4番目は「日本人は特にその傾向が強いと言われるが、それはなぜか」だった。その傾向とは「周りの人と違うことをしたくないと思う」「多数派でいたいと思う」現象を指している。 これを観て、わたしはすぐに否定的な視点から高校生たちと話そうと思った。日本人に限らないが、われわれは「自分たちにはこんな傾向がある」と考えたがる。子どもに対する国際調査などの結果が出ると、たとえば「日本人の子どもは生きがいを感じてない」といった「数字」を取り上げて「日本人はこうだ」と決めつける。よく知られた教育評論家は「学校がひどいから」と断定する。それは、自虐的なものだけではない。「日本人は勤勉だ」は、すでに昔話の感があるが、自分たちの方がすばらしいと自己満足する。わたしは、前世紀から「日本人勤勉論」には疑問を持っていた。こんな流れに乗ると、大海に出て漂流しそうだから、本日はここらで止めることにしよう。 |
| 定時ニュース離れ [38] 2023/06/19 Mon 9364 もういつのことからか記憶にないが、Yahoo などの検索サイトに新聞の記事が取り上げられるようになった。そもそも定期購読者減に直面していた新聞社としては、ヤフーで読まれては営業に差し支えがあるだろうと余計な心配もした。そうかと言って、これを拒否すればますます状況が悪くなると予想された。新聞社としては苦しい状況に追い込まれてしまったのである。また、放送で流れた動画のニュースもアップされている。 こうした流れが日常的になってから、わたしは定時ニュースを観ることがなくなった。その必要度が低下したのである。すでに中学生の3年生ころから夜7時のニュースは必見の番組だった。夏休みには朝7時と正午のニュースも見逃せない物だった。それが、ネット環境の変化で行動も変化していった。そうした中で、ニュースに関しては、世界中で検索サイト側が報道各社にそれなりの支払いをすることになった。当然と言えば当然である。 |
| 現場の声(17) [37] 2023/06/19 Mon 9363 6月12日 [23] の続き 「014.作業箇所を移動した後の状況確認が完全に実施されていない」 ある作業が終了したあとで、別の場所に移ることは語句自然の流れである。ただし、自分たちが行った作業が通常の業務に差し支えなかったかどうかを、少なくとも「完全には」確認していないという指摘である。原文には業種がわかる用語が入っているが、作業後すぐにはその結果がチェックできず、一定の時間が経過してから状況が把握できるという事情がある。そうした個別性はあるものの、これは「しなければならないこと」が実施されていないという点で、多くの問題と共通している。こうした項目が挙がってきたのは、その結果として不都合なことが現実に起きたからだと思われる。何かが起きないと問題が表に出てこない。よくあることである。 |
| 利己主義と自愛の欠如 [36] 2023/06/18 Sun 9362 6月14日 [28] の続き フロムは「利己主義」と「自分を愛すること」が対極にあることについてつぎのようにまとめる。「この一見矛盾した謎は容易に解くことができる。利己主義は、まさにこの自愛の欠如に根ざしている。自分自身を好まない人間や自分自身をよしとしない人間は、常に自分自身に関して不安を抱いている。かれは純粋な好意と肯定の基盤の上にのみ存在する内面的な安定をもっていない。かれは自分自身に気をつかい、自分のためにあらゆるものを獲得しようと貪欲の目を見張らなければならない。かれには根本的な安定と満足とが欠けているからである(邦訳P133)」。 すでに記したたことを繰り返しているのだが、われわれは不安と同居するのは心地よくないから、これを解消、あるいは少しでも低減しようとする。そのためには、他者との信頼関係とそれに基づいた自分自身に対する信頼の構築が欠かせない。それが「純粋な好意と肯定の基盤の上にのみ存在する内面的な安定」なのである。 |
| 「4人の物語」(16) [35] 2023/06/18 Sun 9361 6月13日 [25] の続き 団塊の世代とて、幼稚園に定員の空きがなかったAは近所のお兄さんたちから遊んでもらったことを覚えている。お兄さんと言っても青年たちだった。ただ、記憶は「そんなこともあった」程度のものである。それでも、ずっと大事にしていたゴムボールはそのお兄さんたちからもらったものだと確信していた。とにかく硬質のもので、ゴルフボールのように多数の穴が空いていた。それは今から考えるとゴルフボールそのものだった可能性が高い。しかし、Aは野球のボールと同じくらい大きかったと記憶している。その一方で、修学前の子どもの手で持てばデカいと感じたのではないかとも思う。もうそれを確認することはできないが、そんな思い出が頭の一部に残っていることがAの気持ちを穏やかにする。人間は役に立たないと思われるものまで覚えていて、それが心に影響を及ぼす。AIと違うことは歴然としている。 |
| GPTのデータ [34] 2023/06/17 Sat 9360 昨日 [32] の続き 昨日、東京の人口について書く際に、GPTに「東京が1000万人を超えた年を知りたい」と聴いてみた。その結果は「1968年」だと出た。わたしは、「ええっ!中学生のころじゃなかったかなあ。大学生になってからじゃないよなあ」と軽く驚いた。そこで改めて国政調査のデータを確認すると、それは1962年だった。まさに、わたしが中学生のときであり、体感的な記憶に誤りはなかった。こうした統計データについては、「GPTはビッグデータを元にしているのだから正しいのではないか」と思いたくなる。しかし、そうした思い込みの危険性を早々と体験した。 ありがたや、ありがたや。もちろんGPTさんに文句を言うつもりなんぞ微塵もございませんので、念のため。 |
| [倫理力(良心力)]の欠如? [33] 2023/06/17 Sat 9359 昨日 [33] の続き 他人が他人の私的な問題に入り込むのはどうかとは思う。ただ、件の女優は「ベストマザー賞」なる、公的な賞を得ていた。それが、本人の社会的評価を高めたはずである。その結果、仕事にも大いなる効果をもたらしたに違いないから、今回の騒ぎも純粋に私的な話ではなくなってしまう。 こうしたときに[倫理]や[良心]といった、客観的に測定できない[こころの基準]を持ちだすのには、いささか抵抗を感じる。それでも、彼女の子どもたちの心情を推測すると、「[倫理観]はどうなってるの」と言いたくなる。学校などで、「それが理由」で居心地の悪さを感じる事態が起きることも、余計なお節介ながら心配する。ここまで来ると、また「そんなことも想像できなかったのだろうか」と「①想像力欠如」の問題に戻ってしまう。 おそらく、「結果の想像はできても、問題行動を起こしてしまう」というのが事実に近いのだろう。 |
| [危機管理][生産性]問題 [32] 2023/06/16 Fri 9358 東京の人口が1000万人を超えて、都市として世界一になったのは1962年だった。わたしが中学2年生のときである。いまなら「人口が世界一だからといって、それがどうした」と言いたくもなる。しかし、敗戦でどん底まで落ち込み、小学校の担任が「日本はドン等国になった」と嘆く状況が続いていたから、「なんであれ世界一」はある種の安堵感を与えた。そして、ここにきて「東京都の人口 過去最多」の見出し出会った(熊本日日新聞6月7日)。都の推計では1408万5000人だという。 「ヤレヤレ、[危機管理]も[生産性」もあったもんじゃない」と素人は嘆くのである。東京で直下型地震が発生すれば公民を問わず中枢機能は危機的状況に陥る。そのダメージは人的・物的ともに国を崩壊させるほどのものになるに違いない。それでも「そのときになるまで何もしない、できない」のが人間というものなのか。 ネットの時代だというのに相変わらず時間をかけて通勤する。経済専門家が言う「生産性の低さ」が何を基準にしているか知らない。ただ、「どこでもできる」ことに移動の時間をかけるのは、「生産性」を悪化させる最たるものではないのか。世界中が体験した100年に一度のパンデミックは「生産性向上」の一大チャンスだったのではないのか。 |
| [想像力]欠如の仮説 [31] 2023/06/16 Fri 9357 本コラムで芸能人のスキャンダルを取り上げた記憶はない。ところが、このところ、誰もが知っている女優の問題が発覚して、これに関連した情報がいやでも目に入ってくる。 これまでのわたしであれば、まずは、「①事実が明るみに出たらどうなるかについて想像力に欠けていた」と言いたいところだ。しかし、この仮説は正しくない可能性が高いとの思いに至った。そもそも、「そんなことすら想像できない」なんて、あり得ないのではないか。3歳児だって、よくないことをするときは、「バレたらまずい」くらいの判断はできるだろう。 となると、「バレたらまずい」ことはわかっていても、「②バレることはないと確信していた」との仮説が生まれる。もちろんご本人たちにインタビューできないから、あくまで仮説である。Yahoo情報によると、都内のハイレベルホテルは「出入り口多数」「フロントパスのエレベーター」「口が固い従業員」と3拍子揃っているらしい。そんなわけで芸能人たちの評価が高いという。もちろん宿泊料もハイレベルである。それでも人の目には触れるから、「②バレないと確信する」のは、やっぱり「①想像力に欠ける」という最初の仮説に逆戻りしてしまう。 |
| [KJ法]と[AI]の先 [30] 2023/06/15 Thu 9356 6月13日 [26] の続き モーレツ研修のスケジュールの中に「BS+KJ」なるものが含まれている。最近、企業で教育や安全等を担当されてい複数の方に「[KJ法]ってご存じですか」とお聴きしたが、いずれも「No 」が返ってきた。これも時代の流れとして当然のことである。本コラムをお読みいただいている方も「KJ法?」との反応が多いと推測する。わたしとしては、本欄で前世紀の60年代から、そしておそらくは70年代、80年代に一世を風靡した[KJ法]をノスタルジックに紹介するつもりはない。それよりも、[DX]や[AI]といった大波が押し寄せているいまこそ、「KJ法のルネッサンス」の時代が来たとの思いが強くなったのである。それは「単純な復活」ではなく、[KJ法]の基底にある「スピリット(精神)」の復活に重点を置いている。 それは、「[AI]の究極には[義理・人情・浪花節」の世界がある、いやあるべきだ」というわたしの考えと合致する。 |
| 高齢者講習 [29] 2023/06/15 Thu 9355 免許更新の前提となる「高齢者講習」を受講しました。後期高齢者には「認知機能検査」があります。受講者は12名でしたが、年齢幅も雰囲気もさまざま(?)でした。「認知機能検査」では、スクリーン1コマに4つのイラストが提示され、それが4回で合計16個の絵を記憶することになります。 検査は100個の数値が並んでいるページからはじまりました。スクリーンに2つの数値が提示され、それと同じものを斜線で消していきます。開始から30秒でストップがかかります。さらに、別の数値が3個提示され、同じシートでこれらを消していくわけです。 これが終わると、先ほどの16個のイラストを思い出すことになります。最初はヒントなしですが、さらに「ヒントが入った」回答欄に記入していきます。はじめにイラストを見る際に、「ヒント付きの説明」がなされていたのです。たとえば、「これは電気製品です、文房具です、動物です…」という具合で、ヒントによって記憶が蘇りやすくなります。最後は今日の日付などに関する情報を記入しておしまいでした。 そうそう、イラストの提示が終わった際に、黒板の上にある時計を指して「いまの時刻」を記憶するように言われました。それから時計は腕からはずすよう指示されたのでした。それを踏まえて、検査の最後は「今何時だと思いますか」でした。 わたしがイラストをどのくらい記憶していたのかは「個人情報(?)」であり、いつもの「自慢話(?)」になりますから公表は差し控えさせていただきます。ともあれ、めでたく合格しました。もっとも受講者全員が合格でしたが…。 |
| 自分が愛せない結果 [28] 2023/06/14 Wed 9354 6月9日 [17] の続き フロムが「利己主義と自愛」を「まさに逆のもの」とした点が印象的である。自分が「愛せない」からこそ、その欠乏感を満たすために、周囲からは「自分のことだけしか考えていない」と見える行動をするというのである。「かれは自分よりも多くのものをもっている人間に、燃えるような羨望を抱いている。さらに綿密に観察し、とくに無意識的な動的な運動を観察してみると、この種の人間は、根本的には自分自身を好んでおらず、深い自己嫌悪をもっていることがわかる(邦訳p133)」。 わたしは、他人の「無意識的な動的な運動」であるかどうかを客観的に判断することはできない。ただ、「自分に満足している」のであれば、さらに貪欲になる必要は感じない。社会心理学に「欲求不満・攻撃仮説」なるものがある。自分の欲求不満を解消するために他者を攻撃すると考えるのである。社会問題である「いじめ」も老若男女を問わず、「自分に満足できないこと」によっていると思える。 |
| 高校生と[Yes-man](8) [27] 2023/06/14 Wed 9353 6月11日 [21] の続き 高校生から送られてきた質問の3番目は「身分社会との関わり」だった。これに対して「わたしにはわからない」と答えた。そもそも身分社会と言っても、その定義がよくわからない。われわれには「士農工商」が思い浮かぶ。歴史の学習ではカースト制という言葉も学んだ。おそらく人間社会では目に見える制度はもちろん、社会の空気といったものまで含めれば、[身分]に関わるものが現在でも存在し続けているだろう。ただ、それが高校生たちの主たる質問である「周りの人と違うことをしたくないという思いはなぜ生じるのか」と結びつけるほど、わたしは[身分社会]を理解してはいない。 そこで「身分社会との関連についてはわからない」と答えたのである。まとまりのある集団では「斉一性の圧力」が働くことは大多数の人たちが実感しているだろうし、社会心理学の研究でもそうした傾向の存在が明らかにされている。それが[身分社会]内でも観られるだろうことは容易に推測できる。しかし、[身分社会]の厳密な定義を知らないのに、真面目な高校生たちの質問に「そうかもしれない」などと答えてはいけないと考えた。 |
| モーレツさの価値? [26] 2023/06/13 Tue 9352 6月10日 [20] の続き そもそもが[8時30分から21時まで]のスケジュールだが、これが[意図的に]守られない時代だった。日記には、「予定の9時を1時間ほどオーバーした」と記したあとで「この会社にそれを期待する空気があるので意識的に延ばした」と続ける。そして、「正直なところ、ただ長ければいいという時代は終わっているのである」と、わたしなりの考えを書いている。しかし、研修担当者が「2日目の明日は12時までやる」とあらかじめ公言したらしく、これに対して「感心しない」と疑問を呈している。研修を依頼された立場としては、先方の要望を受け入れざるを得ない状況が目に浮かぶ。ただ、1980年代までは、多くの組織がこうした「モーレツさ」に価値を置いていたのである。 |
| 「4人の物語」(15) [25] 2023/06/13 Tue 9351 6月7日 [14] の続き はるか遠くに丸い都市ガスのタンクが並んでいるのが見える。いや、それは円柱形だったかもしれない。その巨大な建造物がガスのタンクであることは親から教えてもらっていた。これはAが母親の買い物に連れられて行ったとき観た確かな残像である。そのとき目の前には肉屋のガラスケースがあったようにも思える。Aが5歳ころのことだから、眼前の高さは1mに満たなかっただろう。当時、肉は贅沢品だったから、それが肉屋のケースだったかどうかは怪しさが漂う。Aが小学生になったころ、自分の父親が収入には見合わないすき焼き好きであることを知った。そのことが残像に影響しているのかもしれない。 |
| 座り方と意見の方向 [24] 2023/06/12 Mon 9350 TBSの「サンデーモーニング」は出演者の座る位置関係が興味深い。画面的には司会の関口氏が右側で、それから左に4人が「同じ側」に並んでいる。それだけで「みんなの意見も同じ」という雰囲気があふれる。そして、わたしの主観ではあるが、同じ方向のコメントがつながっていく。発言を聴いているほかのメンバーが「うん、うん」とうなずいている状況が映し出されることもある。いわゆる討論であれば、意見が異なる者たちが物理的にも反対側に座って議論を戦わす。NHKの「日曜討論」はそうした形をとっている。そもそもタイトルが「日曜の朝」なのだから、議論を期待する方が間違いなのかもしれない…。 |
| 現場の声(16) [23] 2023/06/12 Mon 9349 5月29日 [86] の続き 「013.引き継ぎの内容が確実に伝達されない」 あらゆる仕事に「引き継ぎ」が伴う。それが「確実」に伝わらないことがトラブルを引き起こす。これはコミュニケーションの問題である。伝える側と伝えられる側で情報の意味や内容の解釈に違うが出ることもある。さらに、両者の疲労や精神的な状況が影響を及ぼす。人の話を上の空で聞いていた体験は誰にもあるに違いない。とくに「いつものこと」だと思えば、聞くだけ時間のむだだという気持ちが支配する。まさに「上の空」に「空返事」のコンビネーションが完成する。それが人間の特性なのである。われわれには、「自分(たち)の弱味(特性)を知ることを「強味」にする力」が求められている。 |
| 山登りと景色 [22] 2023/06/11 Sun 9348 小学3年生だったと思うが、父と犬ヶ岳に登った。この山は福岡県と大分県に跨がっていて、標高が1130mである。これを登ったときは周りの人たちからほめられた。わが家が福岡県の行橋市に住んでいいたときのことである。その後、佐賀県の伊万里に移ったが、ここには腰岳という487mの小高い山があった。当時のわが借家(部屋)から中腹以上が見えたから、山を登りながら自分の家に手を振った。ともあれ本格的な山登りはしなくなって久しいが、頂上を目指して振り返るたびに景色が変わる。それもより広い範囲が見渡せるのがいい。自分のいる位置によってモノの見え方が変わることが実感できる。そして頂上からは、日の出も日没も見えるのがすばらしい。 人生を山登りにたとえて、絶頂期から先は下り坂だと言う人もいるだろう。これに対して、わたしは人生は上に上に登り続けるものだと考えている。せっせと生きて頂上を確かめることができれば、あとは下るのではなく天国に昇るんです。 |
| 高校生と[Yes-man](7) [21] 2023/06/11 Sun 9347 6月7日 [14] の続き 高校生から送られてきた質問の2番目は「多数派で居たい、と思う風潮は現代特有のものなのか、近代以前にもあったものなのか」だった。これは、最初の「周りの人と違うことをしたくないという思いはなぜ生じるのか」と重なり合っている。したがって、すでに見た[わたしの答]がこれにも対応することになる。 つまりは、「多数派で居たい」のは、「現代特有のもの」「近代以前にもあった」という短期間に生まれた[風潮]ではなく、その特性はホモサピエンスの生き残りDNAの中に埋め込まれているのである。それはさらに「地球上に外界と相互作用しながら生命を維持する[イキモノ]が生まれて以来のことだ」と言うこともできる。最初に生まれた1個のイキモノにとって「周りのさまざまな環境」を「多数派」と見立てれば、これに適応することが生き残る条件だったのである。 |
| モーレツ研修のコンテンツ [20] 2023/06/10 Sat 9346 6月8日 [15] の続き 前世紀の80年代に、私が関わった2泊3日29時間30分の研修だが、そのスケジュールを見ると、われながらよくやったもんだと感心する。第1日目は8時30分の「研修の進め方」からはじまる。そして9時から専務が研修受講者の「役割と心構え」について、その後に「昇格の意義と研修のねらい」を人事担当の責任者が、それぞれ1時間の話をする。さらに11時から、すでにカリスマ経営者として知られていたK社の社長の「リーダーに期待されるもの」と題した講義が続く。これで12時になって昼食に入る。当方としては「研修の進め方」以外は会社側からの情報提供ではじまりはじまりというわけだ。ほぼ40年前のことだから、社長の講義を含めてその内容までは思い出せない。 なお、研修開始前日の日記(1986年7月5日)に、会場の関西セミナーハウスに20時過ぎに着いたと記している。 |
| squatty potty [19] 2023/06/10 Sat 9345 [squatty〈形〉:ずんぐりした、低くて幅の広い][potty〈名〉:幼児用便器台](いずれもランダムハウス英和大辞典) 2つの単語を組み合わせると[squatty potty=ずんぐりした幼児用便器台]となるが、じつは大人用の道具なのである。トイレの便器の下に置いて、それに足を乗せて座ると膝が高くなる。これが直腸辺りの筋肉に作用して、腸が直立した状態になり、モノがすんなりと出ていくという。わたしには、その形状を文章で表現できる能力が不足しているので、ご関心をお持ちの方はWeb でお確かめいただきたい。これは携帯できる代物ではないので自宅専用になるだろう。それにしても、世の中にはいろんなものがあるのですね。 |
| 学習したんかな?[18] 2023/06/09 Fri 9344 6月7日 [13] の続き ほとんど知られていない「道雄さん」だが、粘着質ぶりを発揮してストレートに「吉田道雄」と入力したところ、以下のような「お答え」が返ってきた。 「吉田道雄(よしだ みちお)さんは、日本の組織心理学者であり、リーダーシップ研究の専門家です。彼は組織安全学や組織文化、リーダーシップ開発に関する研究で国内外で高い評価を受けています。 吉田道雄さんは、熊本大学の名誉教授であり、熊本大学大学院の教育学研究科で教鞭を執っていました。彼は組織の安全性や効果的なリーダーシップの重要性についての研究を行い、多くの論文や著書を執筆してきました。 特に、吉田道雄さんは組織の安全性に関する研究において知られており、組織の安全性文化やリーダーシップの影響、安全意識の醸成などについて深く探求してきました。彼の研究は、組織内での効果的な安全対策やリーダーシップ開発に向けた実践的な手法やアプローチを提案しています。 吉田道雄さんの研究は、組織やリーダーシップに興味を持つ人々や、安全管理や労働安全衛生に携わる専門家にとって貴重な情報源となっています。彼の研究成果は、組織の持続的な発展や安全性向上に向けた指針として実践に活かされています」。 正直なところ、過大評価感はあるが、「なかなかいい線いってる(?)なあ」と単純に喜んだ。「豚もおだてりゃ木の登る、吉田はおだてりゃ、どこにでも登る」のである。これまで「政治家」と言われたり、「組織安全との関わりなんて知りませーん」と素っ気なかったのに、時間を置かずに「おだて戦術」で答えてきたのは、「学習」効果なのかしらん…。 |
| 利己主義と自己愛 [17] 2023/06/09 Fri 9343 エーリッヒ・フロム「自由からの逃走(1941)日高六郎訳」は現代に通じる分析にあふれている。 「利己主義と自愛とは同一のものではなく、まさに逆のものである。利己主義は貪欲の一つである。すべての貪欲と同じく、それは一つの不充足感をもっており、その結果、そこには本当の満足は存在しない。貪欲は底知れぬ落し穴で、けっして満足しない欲求をどこまでも追求させて、人間を疲れさせる(p132)」。 自分を愛することができないから不安になるし、生活にも充足感が得られない。 そして彼らを、「よく観察すると、利己的な人間は、いつでも不安気に自分のことばかり考えているのに、けっして満足せず、常に落ちつかず、十分なものをえていないとか、なにかを取り逃しているとか、なにかを奪われるとかいう恐怖に、かり立てられている」のである。 何かが足りないと思うから、それをひたすら求め続ける。また、だれかが自分のものを奪うのではないかと思えば、人が信じられない。 |
| 「4人の物語」(14) [16] 2023/06/08 Thu 9342 6月6日 [11] の続き Aが記憶していると信じていることが流れるように蘇る。母親が夕食の準備をしていたとき、自分はおもちゃの車で遊んでいた。その当時だから、それはブリキ製でゼンマイを巻いて走らせる。いまや[ゼンマイ仕掛け]が理解できる人がどのくらいいるだろう。Aの車はドアまで開くという最新式だった。お気に入りの車を畳の上で走らせながら、その音と母親の声が聞こえてくる。Aは話の内容までは記憶にないが、母親からほめられて嬉しさがあふれている自分が目に見える。幼稚園に行けなかったAは、ずっと家で遊んでいたのである。 |
| 2泊3日29時間30分 [15] 2023/06/08 Thu 9341 わたしが37歳の1986年7月、京都の[K社]で実施した「リーダーシップ・トレーニング」のスケジュールが手元にある。それは2泊3日で、第一日と二日目は8時30分に開始して21時に終了する。最終日も開始は8時30分だが、終了は18時になっている。この間、昼休みと夕食はそれぞれ1時間である。この時間を単純に引き算すると、最初の2日間はそれぞれ10時間30分、最終日は8時間30分で、正味の研修時間は29時間30分になる。 このとき、わが国はいわゆる「バブル」の絶頂期で、自分たちが1990年代初頭の[崩壊]に突進していることなど夢にも思わない時代環境にあった。エズラ・ボーゲル著[Japan as Number One -Lessons for America-]は1979年の出版であり、「21世紀は日本の世紀だ」とまでおだてられた。70年代は「モーレツ」の時代だったが、「それ行け、やれ行け」で前進しか考えられない空気にあふれていた。 |
| 高校生と[Yes-man](6) [14] 2023/06/07 Wed 9340 6月5日 [09] の続き 高校生からの質問「周りの人と違うことをしたくないという思いはなぜ生じるのか」に対して、①ホモサピエンスが「集団で生き残る戦略」を選択したときまで遡ることができる。②それはリスクを回避し、より安全に生きたい、生命を全うしたいという欲求とも関わっている。その点で、アブラハム・マズローが提唱した欲求五段階説も面白い、という話を準備した。 われわれは「生理的欲求」が満たされなければ生きていけない。そして人間は一人で生きていけない事実と相俟って、人が自分に敵対するのではなく、支持してくれることを求めるのはきわめて自然なのだ。そのためには、他者と同じ方向、あるいは集団が期待する行動をとることが有利になるのである。 |
| 知られとらんバイ [13] 2023/06/07 Wed 9339 6月4日 [08] の続き Chat GPTから「吉田道雄さんは政治家」と反応されて、「わたしは知られとらんばい」と苦笑した。そこで、つぎに「吉田道雄さんが組織安全学について論文を書いていますが、その内容はどんなものですか」と誘導してみた。 その結果、「申し訳ありませんが、吉田道雄さんの具体的な研究や論文内容についての情報は私のデータベースには含まれておりません。彼の組織安全学に関する論文の具体的な内容については、吉田道雄さんの公式な研究業績や論文リスト、学術誌、大学のウェブサイトなどを参照することをおすすめします」ではじまり、ついで「組織安全学」とはどんなものかを教えてくれた。 その上で、「吉田道雄さんがどのようなアプローチや視点で組織安全学を研究しているのか、具体的な内容については、彼自身の研究成果を確認する必要があります。 研究者の論文は一般的に学術誌や研究機関のウェブサイトから入手することができます。吉田道雄さんの所属する大学や研究機関のウェブサイトや学術データベースを利用して、彼の研究業績や論文に関する具体的な情報を探してみてください」と、改めて同じようなことが繰り返されておしまいになった。 やっぱし、わたしが知られとらんことだけは明らかですなあ…。 |
| 社長の釈明 [12] 2023/06/06 Tue 9338 近畿日本ツーリストがコロナワクチンに関わって過大請求していたことが発覚した。警察は詐欺の疑いで捜査を進める方針だという。詳しいことは一般人にはわからないが、詐欺となれば犯罪行為である。同社は、わたしが高校生のころから知っている老舗である。大学の出張業務も請け負っていた。そんな大手が詐欺とは、何とも嘆かわしい。 社長は 「契約に対する知識・理解度の不足。それから公のお金を使わせていただくという感謝の気持ちの不足。それから間違っていると気が付いたときに正そうとする勇気の無さ。これが今回の原因」と述べたという(Web MBS)が、 ①契約に対する知識・理解度の不足:仕事を請け負う組織がこれを理由にしてはいけない。それで詐欺的行為に至ったなど、あり得ない。 ②公のお金を使わせていただくという感謝の気持ちの不足:責任者としてはこう言わざるを得なかったのだろうが、「顧客が民間なら感謝しないのか」と揚げ足をとられそうだ。そもそも「感謝」の問題ではなく、「コンプライアンス意識」の欠如に外ならない。 ③間違っていると気が付いたときに正そうとする勇気の無さ:この発言は「間違っていると気づいた者」がいたことを認めている。それは「勇気」の問題ではなく、組織全体に「言いたいことが言えない」「言っても聴いてもらえない」状況が出来上がっていたからではないか。 |
| 「4人の物語」(13) [11] 2023/06/06 Tue 9337 5月26日 [76] の続き Aには、雪が降る中を母親に連れられて施設らしいところに行った記憶がある。Aが幼稚園に入園する年に達したことから、その申込に出かけたのである。ところが、そのときすでに定員一杯になっていて、入園を断られてしまった。当時は幼稚園の数もそれほど多くなかったと思われる。その上、団塊世代だから定員はすぐに埋まったに違いない。Aが物心ついてから、母親がそんな話をした。雪の中を母親と歩いている自分のイメージが記憶に刻まれていたのか、母親の話を受けた創造的記憶であるのかはわからない。しかし、Aはその瞬間的一コマは「自分の記憶」だといまでも思っている。 |
| 世論調査の体験談 [10] 2023/06/05 Mon 9336 昨日 [07] の続き わたしは学生時代に東京にある調査会社の戸別訪問調査の仕事をしていた。もちろんアルバイトである。真夏の炎天下や夜にも対象家庭を訪問した。その時点で対象者がいなければ留め置きも可の場合もあった。調査に回答してもらうと、そのお礼として「粗品」を渡した。わたしが関わった調査会社の社長は早稲田出身で、調査統計に深い関心をもっていた。日本グループ・ダイナミックス学会の会員でもあり、三隅先生との繋がりで、わたしたち学生がアルバイトをしたのである。その会社の粗品は同業他社と比べて上等なものが多かった。調査が終わると残った粗品をもらっていたが、たとえばドラーバーセットなどはしっかりしていて、ほんの数年前まで使っていた。それに1票当たりのバイト料も最高だった記憶がある。 |
| 高校生と[Yes-man](5) [09] 2023/06/05 Mon 9335 6月3日 [05] の続き ネアンデルタール人はホモサピエンスと同等に脳を持ち、体格は現生人類よりはるかに屈強だった。それにも拘わらずわれわれが生き残ったのは、「集団で生活したからだ」という仮説がある(NHKスペシャル[人類誕生])。まさに「集団力」が存続の力になったのである。その力は言うまでもなく、「集団がまとまる」ことで発揮されるのだから、構成員が一致団結して同じ方向に向かうことが必要になる。したがって、「個人が向きを変える」のは存続を危うくする。 かくして、高校生の「周りの人と違うことをしたくないという思いはなぜ生じるのか」という問に対する回答の一つとして、わたしは「ネアンデルタール人と原生人類]というメモを書いた。 |
| 政治家 吉田道雄 [08] 2023/06/04 Sun 9334 吉田道雄(よしだ みちお)さんは、日本の政治家であります。生年月日や具体的な経歴について、私の知識のカットオフが2021年のため、最新の情報は提供できませんが、以下に一般的な情報をお伝えします。吉田道雄さんは、自由民主党に所属している政治家であり、日本の国会議員として活動しています。彼は地方自治体の首長職や国政においてさまざまなポストを務めた経験を持っています。ただし、吉田道雄さんが具体的にどのような役職を務めてきたのか、どの地域の選挙区から当選しているのかなど、詳細な情報は私の知識には含まれていません。最新の情報を入手するためには、公式な政府のウェブサイトやニュースソースを参照することをおすすめします。 いまや話題のChatGPTをダウンロードし、「吉田道雄さんについて教えてください」と問いかけた結果です…。 |
| 悪者は1人か [07] 2023/06/04 Sun 9333 5月31日 [91] の続き 世論調査の委託を受けた会社が正式な手続き抜きで京都の会社に再委託をした。そこでメイキングというデータ偽造の不正が行われた。その現場責任者は、偽造した理由を「オペレーターの人件費を削り、利益を増やしたかった」と説明している。この一文だけを切り取ると再委託を受けたところだけが問題で、とりわけ責任者が悪者になってしまう。しかし、責任者が詐取した金額を自分の懐に入れたのではないに違いない。そこまでいけば個人の詐欺罪として事件になるはずである。そもそも再委託をする会社は、委託を丸投げした上で、抜かりなく利益を上げていたのではないか。再委託が正式な手続きを踏んでいないというだけで、相当に怪しさが漂う。自分が受けた仕事をほかに回し、結果は自らのものとして利益を得る。いわゆる「中抜き」だが、これって、いかがなものだろう。 |
| 「何をするか」と「どうするか」 [06] 2023/06/03 Sat 9332 いつだったか、「managementは[設計力]、leadershipは[影響力]」という視点を本欄に書いた。もう数年前のことだが、目が覚めて顔を洗っているとき、「managementは[何をするか]で、leadershipは「どうするか]じゃないの」という声が聞こえた。組織や集団が健全に生きていくために、その目標達成を含めて[何をするか]を明確にすることが必須である。その上で、それを首尾よく集団の構成員の行動に結びつけて行くために[どうするか]を考えるだけでなく、実現していくことが欠かせない。ここで前者を[management]、後者を[leadership]と呼ぼうという提案である。日常生活では、1人の人間が「何をどうする」かを判断し、行動するから両者は切り離せない。組織や集団でも両者が画然と切り離せるものではない。 |
| 高校生と[Yes-man](4) [05] 2023/06/03 Sat 9331 5月31日 [92] の続き 高校生からの質問リストを受けて、わたしなりにメモを書いた。「1.周りの人と違うことをしたくないという思いはなぜ生じるのか」これについては、[リスク][より安全][生きたい][命を全うしたい]→[マズロー]の流れが浮かんだ。それに引っ張られて、[ネアンデルタール人と現生人類]も追加された。ここで生物は「命を全うしたい」という欲求や意志の有無は別にして、「存在を持続する方向」で時間が経過していくことは事実として認められるだろう。もちろん、外的あるいは内的な要因で置かれた環境で適応できたものが残ってきたのである。それは、個々の欲求や意志に基づくものではないから、すべては「結果論」ということになる。 |
| 言い換え [04] 2023/06/02 Fri 9330 NHKで「週刊朝日」が101年の歴史に幕を下ろすというニュースを観た。つい先だって「最終号」が出たらしい。これを「休刊」と呼んでいた。それを聴いて、地元紙が夕刊を止めたときも「休刊」と言っていたことを思い出した。この業界の人たちは「廃刊」と呼ぶのに抵抗があるらしい。そんな中でNHKが「最終号」と繰り返していたので笑ってしまった。つまりは「事実上の廃刊」ということだろう。たしかに「廃」という文字を使いたくない気持ちはわからないでもない。あの大戦、敵にやられて「退却」するのを「転進」と言い換えていた。たしかに「向きを転じて進む」のだから事実と言えば事実である。何だか「休刊」もこれに似ているような気がするのはわたしだけだろうか。 |
| クイズの正解 [03] 2023/06/02 Fri 9329 昨日 [02] の続き [東京国立博物館、法隆寺宝物館、国立科学博物館、国立西洋美術館、東京都美術館、上野動物園]の「共通点」は、すべて「月曜日が休館日」ということです。じつは細かいところでは毎週でないとこともあるのですが、そこは「クイズ」の許容範囲としてご容赦下さい。 わたし自身、月曜日の午前中に時間がとれて、「さあて博物館にでも」と思い立ったものの、見事に外れと相成ったことがあるのです。おそらく日曜日が賑わうことが多いので、職員の方々もお疲れでしょう。また、会場の整理などにも平日よりも時間がかかるかもしれません。そのほか、様々な理由で月曜日休館は理解できる部分はあります。しかし、あっちもこっちも予め計画していないとアウトではいかがなものでしょう。 たとえば、熊本県立図書館と熊本市立図書館は休館日が違っています。何と言っても東京で、しかも国立となれば全国民がお客様ですよね。これまで休館日について議論されたことがあるのかしらね。 |
| 上野の森のクイズ [02] 2023/06/01 Thu 9328 [東京国立博物館、法隆寺宝物館、国立科学博物館、国立西洋美術館、東京都美術館、上野動物園] いずれも上野公園辺りにある国際的にも最高の施設です。ここでクイズをお出ししまう。これらはある共通点を持っています。それは何でしょう。正解は明日のお楽しみにいたします。 |
| 梅雨は紫陽花(4) [01] 2023/06/01 Thu 9327 紫陽花の由来は「『あづ(あぢ)』は集まるさまを意味し、特に小さいものが集まることを表す語。 『さヰ』は『真藍(さあい)』の約、もしくは接頭語の「さ」と「藍(あい)」の約で、青い小花が集まって咲くことから、この名前が付けられたとされる(語源由来辞典)」。わたしが子どものころはカタツムリが葉の上を歩いていた。雨に濡れてピカピカ緑のアマガエルが雨宿り(?)していた。紫陽花そのものがあちらでもこちらでも出会うことがなくなった。そして、カタツムリもアマガエルにいなくなった。この言い方はただしくない。彼らは「いなくなった」のではなく、われわれ人間が「追いだしてしまった」のである。 |