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| 歴史的体験(24)[62] 2023/03/31 Thu 9175 昨日 [60] の続き 今回は会議への出席だったから、飛行機の大遅延は、そのまま会議の大遅刻となった。主催者とメンバーの方々のご配慮で不十分ながら当日の役割を果たすことができた。ところで、空港の思い出と言えば、セントレアが大雪で開港初の閉鎖になった日、熊本便からアウトになったことを思い出す。それは2005年の開港以来「史上初」だったから、それは宇宙がなくなっても誰一人再体験できないのである。どう考えても「強運」としか言いようがない。長生きしていると、記憶から消え去ることのない出来事がいつまでも起こり続ける。 ところで、どこでも仕事マンのわたしですから、待ち時間は趣味の仕事に励みました。 |
| LBDQ(24)[61] 2023/03/31 Thu 9174 昨日 [59] の続き 「26.リーダーはメンバーたちができる以上のことを要求する」。この手のリーダーは、いつの時代にも洋の東西を問わずいるわけだ。もっとも、今日では「求め方」によってはパワハラと言われる可能性もある。部下の力を育て活かすことはリーダーシップの重要な要素であるが、個々人の力量を押さえた上でないとプレッシャーになって、反発すら引き起こす。選択肢は[often]の[頻度]型である。 さて、古色蒼然たるタイプライターで打ち込んだLBQDのコピーはこれでおしまいになっている。このあとはどこかにいったのか、あるいはもともと手元になかったのかわからない。この続きはwebをご参照いただきたい。 |
| 新装阿蘇熊本空港[60] 2023/03/30 Wed 9173 先週23日に熊本空港が新装オープンしました。昨日、わたしは東京での仕事があって、空港に出かけました。国内・国際線が合体してお店も充実、なかなかの仕上がりです。手荷物検査でPCやボトルをバッグやキャリーケースに入れたままOKなのがいいですね。これは羽田より進んでいます。そんな満足感に浸りながら搭乗フロアに入った途端にメールが届きました。ANA644便の出発時刻変更案内でしたが、その内容を見て目を疑いました。何と10時40分発が12時50分に変更というのです。新空港ビルが完成して最初のフライトが「大遅延」で、冥土の土産がまた一つ増えました。結局、離陸したのは13時20分でした。 |
| LBDQ(23)[59] 2023/03/30 Wed 9172 昨日 [57] の続き 「25.リーダーは自分のグループの重要性を対外的に強調する」。これもけっこうややこしい。原文は[He sells the public on the importance of his group]なのである。字義通りなら「売り込む」だろうが、職場のリーダーが「売り込み」では違和感がある。ここは「納得させる」とか「アピールする」などもあり得るだろう。 ついでに[the public]も「公衆、一般人、社会」、さらには「世論」の意味まである。ともあれ、リーダーシップを測定する設問として採用されているのだから、当時はそれが大事だと考えられていたに違いない。社会から認められれば働く者の意欲は高まる。選択肢は[a great deal]で[量]型である。 |
| 踊らずに溜めまくる[58] 2023/03/29 Tue 9171 昨日 [56] の続き これだけ賃上げが報道されると、黒田総裁にとって、この10年間、産業界は「笛吹けども踊らず」状態だった。いわゆる「内部留保」が500兆円を超えるというのだから、これを賃上げに回せば良かったという声が聞かれる。企業会計のことはわからないが、素人目には「溜めすぎ感」は否めない。リーマンショックや貸し剥がしなどのPTSDが効いているのだろう。国民も将来に不安があれば、手に入ったお金を消費に回さず貯金するではないか。 |
| LBDQ(22)[57] 2023/03/29 Tue 9170 昨日 [55] の続き 「24.リーダーは、みんなの前でメンバーをほめる」。原文は[compliment a member]だから、英語らしく「一人の」メンバーである、おそらく「いい仕事をしたメンバー」といった意味合いが含まれているのだろう。ここで「みんなの前」がポイントである。この点は洋の古今東西を問わないのである。その一方で、「みんなの前で叱る」のは逆効果になる可能性が高い。「それも教育」と考える向きもあるだろうが、「みんなの心」は動きにくい。 |
| 横並び精神[56] 2023/03/28 Tue 9169 昨日 [54] の続き 日銀の黒田総裁は、このところ降ってわいたような「賃上げラッシュ」に、「何でもっと早くやらなかったのか」と苦々しい思いでいるのではないか。総裁の任期は4月8日までである。それにしても、事前に打ち合わせしたかのような「賃上げ報道」を目の当たりにすると、いまだにわが国は「横並び」の精神構造に縛られている感がする。もっとも、地道に賃上げに努めてきた組織があるに違いないが、それはニュースになりにくいのかもしれない。 |
| LBDQ(21)[55] 2023/03/28 Tue 9168 昨日 [53] の続き 「22.リーダーは、グループミーティングで、フレンドリーなジョークやコメントをする」。ミーティングは、職場によっては会議と訳す方が適切なこともあるだろう。これまで、仕事や指示に関してはけっこう厳しそうな行動が挙がっていたが、ここでは明るく愉しい振る舞いについて訊いている。選択肢は[a great deal]の[量]型である。 「23.リーダーは意見の一致が得られないときは、いつも同じメンバーの意見を支持する」。原文は[He sides with the same members in cases of disagreement]である。[side wiht]は味方するとして、[the same members]は、「いつも同じ決まったメンバー」ということだろう。これを「自分の意見と同じメンバー」とは考えにくい。いずれにしても、公平で客観的な判断をする行為ではない。選択肢は[A. always]から[E. seldom]のパターンだから、「いつも」と回答すれば、リーダーシップとしてはマイナスの得点に変換する設問だと推測する。 |
| いまごろ…[54] 2023/03/27 Mon 9167 大企業の「賃上げ」に関するニュースは一段落付いた。この流れが中小企業も含めたものになるかどうかに関心と期待が高まる。このところ製品の値上げに対する圧力が相対的に弱まっている感じがする。大企業も中小企業の価格交渉でそれなりの対応をする空気感がある。とにもかくにも、中小企業が適切な価格で製品を売り、その結果として賃上げが実現しなければ、国全体の底上げにならない。 それにしても、国際情勢と円安の影響を含めて、経済界は厳しい状況に陥っているはずだ。それなのに、「ウン十年ぶりの高いベア」の会社もあると聴くと、これまで「史上最高益」と報道されていた会社には「どうしていまごろ」と首をかしげたくなる。 |
| LBDQ(20)[53] 2023/03/27 Mon 9166 昨日 [51] の続き 「20.リーダーは、質問されないように話す」。これは、「質問」が出ないように明確に話をするのだろう。原文は[He speaks in a manner not to be questioned] だから、「質問されない方法」を使うのである。これに「質問されないような圧力をかける」という意味合いは含まれないだろう。選択肢は[always]型である。 「21.リーダーは理解しやすい」では質問項目としては抽象的だ。原文[He is easy to understand]は、「わかりやすく話をする」ということではないか。こちらの方が回答する側に「わかりやすい」だろう。選択肢が[always]型であることも、この推測をサポートしている感じがする。言葉は何ともややこしい。 |
| 祖父からの手紙(6)[52] 2023/03/26 Sun 9165 3月19日 [38] の続き 「今度の家は学校からは少し遠くなったそうですが良いところだそうですね。涼しい秋になっていけたら良いがなーと思っています」。封書の宛先を見ると、民間の借間から新しく建った職員宿舎に引っ越していることがわかる。ついでながら、[借家]ではなく[借間]である。伊万里市の木須町に田舎風の大きな屋敷があり、わが家はその一部にあたる1階と2階の3部屋を借りていたのである。炊事場とトイレは1階の土間にあった。 |
| LBDQ(19)[51] 2023/03/26 Sun 9164 昨日 [49] の続き 「18.リーダーは、新しい実践の必要性を強調する」。これは、新しい仕事の仕方や改善提案まで含むのかどうか、それが上からのものか、部下たちの意見も取り入れるのかなどについてはわからない。いまから70年前のアメリカの製造業で、みんなの意見やアイディアを吸い上げていたとは考えにくい。もちろん、これはわたしの勝手な推測に過ぎない。選択肢は前問と同じ[a great deal]の[量]型である。 「19.リーダーは、いつも決められた時間にグループと会う」。原文は[He meets with the group…]で、[meet]は実際の状況を知らないとかなりあやしい訳になる。単純に朝の決まった時間に仕事場へやってくるのかもしれないが、[meet]にはもう少し積極的な意味があるだろう。日本では始業前のミーティングがほぼ常識だと思うが、調査項目ができた当時のアメリカではどうだったのだろう。相手が[the group]だから、個別でないことはわかる。選択肢は[always]型である。 |
| 現場の声(9)[50] 2023/03/25 Sat 9163 昨日 [48] の続き 昨日、[現場の声]を前回書いた日を探すのは止めて気ままにいこうと記した。そのあと、気が変わって検索すると、2021年6月14日が第1回目だった。そのときは「現場の声物語」としている。そして、直近(?)は2022年9月20日のことで、[7]が振られている。そこで後出しながら、昨日の復帰宣言に[8]を付けた。 また、個々の声にも番号を付けて[005.作業前の指示が明確でないときがある]としている。せっかく探し当てたのだから、これで続ける気になった。もちろん、個々の「声」が発信された具体的な業種は伏せるが、第三者であるわたしに、インタビューやアンケートで「聴こえてきた」ことは事実である。 |
| LBDQ(18)[49] 2023/03/25 Sat 9162 昨日 [47] の続き 「16. リーダーは、自分たちのグループのために外部と連絡を取る」。原文は[make contact]で、語感的には連携する、交渉することなども含まれるだろう。選択肢は[often]型。 「17. リーダーは、どれだけのことをすべきかについて話をする」。これが仕事の分量なのか、あるいは仕事にしっかり取り組む程度を指しているのかはわからない。「目標を明確に示す」とまではいかないだろう。原文は[he talks about how much should be done]である。選択肢は、[A. great deal B. fairly much C. to some degree D. comparatively little]となる。これを見ると、[talk]の「程度」ではなく、「分量」を聴いている感じがする。 |
| 現場の声(8)[48] 2023/03/24 Fri 9161 22年9月20日 [60] の続き わたしが現役時代に収集した[現場の声]がある。昨年、本コラムで何回か紹介したが、いつものように尻切れトンボ状態になっている。この種のものは[連載]を意識すると、ちょっと途切れると放置されやすい。ときおり、「ああ、そうだった」と思い出すが、前回がいつだったか忘れている。その気になって探せば確認できるが、そこで[無精の虫]「面倒くさい症」が力を発揮する。そんなことで、[連載]など考えず、ランダムに取りあげるのもよしとしよう。 とまあ、そんな気になった。世の中で繰り返されるトラブルや不祥事、そして深刻な事故の原因は、「[言いたいことが言えなかった][言っても聴いてもらえなかった]の二つしかない」。これは、わたしが前世紀から絶叫し続けてきたワンパターンのフレーズである。前者は「言うべきことが言えなかった」でもいい。そんな状況だから、第三者のわたしが得ることのできた[現場の生の声]を紹介する意味はあるだろう。 |
| LBDQ(17)[47] 2023/03/24 Fri 9160 昨日 [45] の続き 「15.リーダーは、仕事のできが悪いと、それを批判する」。原文は[He criticizes poor work]だが、[criticize]には「あら探し、あげつらう、酷評する、非難する」という意味がある(ランダムハウス)。まあ、日本語であれば「厳しく言う」のも含まれるかもしれない。英語の[poor]の語義は何とも幅広いが、仕事に絡めるなら、「品質の落ちる、欠陥のある」といったところだろう。文面から、特定の個人の失敗を対象にしてはいないようだ。 |
| ドックの血圧[46] 2023/03/23 Thu 9159 昨日と今日の2日間は高齢の、いや恒例の人間ドックです。今日は内蔵のエコーと趣味の胃カメラになります。どちらもあっという間に終わって、10時ころには帰宅します。ところで、昨日はドックの待合室のテレビはWBCに合わせられていました。まあ、けっこうなことなのですが、メニューの一つである血圧を測ったところ、これまで体験したことがないハイレベルでした。何のことはない、決勝戦で興奮していたわけです。人間の体って正直な反応をするもんだと感心しました。ドックは40回目ですが、血圧の数値を見た、以前から知っている看護師さんから「野球で興奮してるんでしょ」と笑われました。 |
| LBDQ(16)[45] 2023/03/23 Thu 9158 昨日 [43] の続き 「14. リーダーは、グループの一員であることを愉しいと思わせることをしない」。いかにもこなれない日本語だが、原文は[He does little things to make it pleasant to be a member of the group]である。われながら、何となくわかったようなわからないような気分だが、回答者には理解できたということだ。これに対する選択肢は[often]型だから、「いつもそうしない」となれば、リーダーの行動としてはこちらの方ががマイナスになる。 |
| 鹿児島線の田原坂付近(2)[44] 2023/03/22 Wed 9157 昨日 [42] の続き 人間の記憶は不思議なものだ。鹿児島線の田原坂付近を思い出した途端に、そのあたりの風景も頭に浮かんだ。さらに、その近くの植木駅を通過するとき、駅付近にレールが山のように積まれていた光景も蘇った。これを見るたびに、「この線路は使い古しなのか、それとも新品でこれから設置して行くのだろうか。もちろん、このまま放りっぱなしじゃないよね」などと独り言を言いながら眺めていたことまで思い出した。わが記憶に万歳! |
| LBDQ(15)[43] 2023/03/22 Wed 9156 昨日 [41] の続き 上司が部下を家に呼んで食事を振る舞う慣習は「コロナ禍」前から衰退していたかもしれない。若者たちは時間外まで上司と付き合うのは御免被りたいのである。そうした感覚は理解できるが、「人と人の関わり」とそれに基づく「信頼関係」は創り続けていきたい。いまや、[DX時代]らしいが、[AI社会]の究極目標は「義理人情の世界」というのが、わたしの自論である。そうでなければ、人生はハードに振り回されるだけで終わってしまう。 |
| 鹿児島線の田原坂付近(1) [42] 2023/03/21 Tue 9155 九州新幹線が開通してから鹿児島線の電車に乗ることがなくなった。それまで福岡に行くときは、特急[有明]や「つばめ]に乗っていた。その所要時間は最速で1時間20分くらいだったと思う。 電車が西南戦争の激戦地である田原坂付近を走るときは、2本の複線が大きく分岐した。ここを走るたびに、単線で開通し、その後に複線化したに違いないと勝手に決めつけていた。その上で、一方だけにトンネルがあったので、こちらの方があとで引いたのだろうと、確信的に思い込んでいた。最初は費用のかからない方を選択したという推測はそれなりの合理性がある。 なぜか、ふと鹿児島線と田原坂が頭に浮かんだ。 |
| LBDQ(14)[41] 2023/03/21 Tue 9154 昨日 [39] の続き 「12.リーダーはメンバーたちから情報を求める〔seek information〕」。わたしの語感では、「求めようとする」の方が、当人の「意志」が含まれて、よりいい気がする。選択肢は[often]型である。 「13.リーダーはメンバーたちを自分の家に招く」。こちらも[often]型で回答する。 わたしが若いころ、製造現場の作業長が部下たちを自宅に呼んで食事を振る舞ったりしていた。そうした状況を踏まえて、わたしはこの国に[血縁→地縁→組織縁]の流れがあったと書いたことがある。産業化とともに、人々が都市に移動し、[血縁・地縁社会]が崩壊した。その一方で、組織で働く若者は、自分の上司を「親父(おやじ)」と呼んだ。その「親父」が、ときおり部下たちを自宅に呼んで酒を飲み、ご馳走する。そんな中で、強固な人間的繋がりが出来上がる。そして、その家には手料理に腕を振るう「おふくろさん」がいた。そこには、「組織縁」を基礎にした「家族」があったのだ。 |
| 後塵の先[40] 2023/03/20 Mon 9153 わが国の電気機器が1988年以降で初めて[輸入超過]になった。これは22年下半期のデータである。かつてはビデオをはじめ、カラーテレビやソニーのウォークマンに代表される電気製品は輸出の花形だった。赤字額がとりわけ大きいのが通信機で、1兆7898億円にもなる。これは、スマートフォン関連の市場で日本製がまったく太刀打ちできなくなったことによる。 かつては、追いかけてくる者の姿は後塵の後にすら見えなかった。それが、気が付けば、舞い上がる後塵で前にいる姿すら見えなくなってしまった。何でもかんでも「一番でないといけない」とは言わないが、あれもこれも「一番」が遠ざかっていいのか。 |
| LBDQ(13)[39] 2023/03/20 Mon 9152 昨日 [38] の続き 「11.リーダーはフォロワーを厳しく指導する」。原文は[He rules with an iron hand]である。まさに[鉄の手]によって部下たちを統制するということだろう。ここで[rule]を「支配する」にすべきかどうかはわからない。また、それが自動詞として使われているから、「フォロワー」という目的語は含まれていない。このとき回答者として想定されていたのは製造部門で働く人々だった可能性が高い。わが国でも、1970年ころの造船所では、現場第一線監督者が「神様」のような力を持っていた。何分にも「神様」だから、その支配力は半端ではなかった。当時のアメリカでも同じような状況があったのだろうか。 |
| 祖父からの手紙(5)[38] 2023/03/19 Sun 9151 3月12日 [24] の続き 一人ぽっちのおじいちゃんが、[伊万里ニュース]を喜んでいてくれたころ、わたしは小学生の高学年だった。この母方の祖父は、わたしが高校1年生のときに亡くなった。そのとき70歳を超えていたと聞いたような記憶があるから、孫に手紙を書いてきたのは60代だったと思われる。それでも、半世紀前のことだから、当時としては高齢者だったのだろう。 祖父は東京にいた叔父の家に同居していて、そこで亡くなった。これも時期は明らかでないが、東京に行く前に、福岡の香椎に住んでいたわが家にしばらく滞在していた。叔父のところへ行く前日、祖父に録音してもらったメッセージは今でも聴くことができる。 |
| LBDQ(12) [37] 2023/03/19 Sun 9150 昨日 [35] の続き 「9. リーダーは新しいアイデアを試みる」。ここでは[try out]が使われていることから、アイディアを提示するだけでなく、実際の仕事に適用することまで含むと考えられる。ここで選択肢[A]は[always]ではなく、[often]から始まる。新しいアイディアだから、さすがに[always]とはいかないのだろう。次の選択肢[B]が[fairly often]となる。「A. しばしば」「B. かなりしばしば」ということだろう。その後は、[C. occasionally][D. once in a while] [E. very seldom]と続いていく。 「10.リーダーはすべての仕事をスケジュール通りに進める」。こちらが[A. always]で始まるのは理解できる。 |
| 高齢者の思い込み [36] 2023/03/18 Sat 9149 永年に亘って研修をお受けしている組織の方からメールが届いた。「次年度も引き続き研修のご指導をお願いできるものと、先生にお伺いもせずに勝手に思い込んでおります…」。これに対するわたしの回答は、「さて、『勝手な思い込み』によるお誘い、ありがとうございます。わたしとしましては、「しばらくは元気でいるはず」という「根拠のない思い込み」とともに、謹んでお受けいたします。本日は回答のみで失礼いたします…」。 [後期高齢者クラブ]入会の年齢に達しながらも、「趣味は仕事のみ」のわたしである。いつまでお声をかけていただけるかわからないが、とにもかくにもありがたいことである。 |
| LBDQ(11) [35] 2023/03/18 Sat 9148 昨日 [33] の続き 「6.リーダーはメンバーがいい仕事をしたときは感謝の意を示す」。選択肢は[always]の「頻度型」である。「7.リーダーは批判からグループを護る」。やはり「頻度型」。「8.リーダーは残業を奨励する」。ここは[overtime]が使われており、[残業]や[超過勤務]としか訳しようがない。前世紀中ごろとは言え、アメリカで残業が奨励されていたとすれば興味深い。こちらの選択肢は[a great deal]の「強度型」になる。 |
| 読書雑記(2) [34] 2023/03/17 Fri 9147 3月02日 [3] の続き 夏目漱石の「こころ」(新潮文庫)は1964年12月16日に110円で買っている。これを12月17日に読みはじめて、22日に読了している。太宰の「人間失格」を読み終えたその日から漱石に戻ったことになる。高校の国語で「草枕」が出てきて、それに刺激を受けたのだと思う。自宅は香椎だったが、高校には電車で通学することになり、福岡の中心街天神にも足を伸ばしはじめた。書籍は新天町にあった積文館と金文堂を行ったり来たりした。 |
| LBDQ(10) [33] 2023/03/17 Fri 9146 昨日 [31] の続き リーダーが「いつも励ます」のか「強力に励ます」のか、つまりは「頻度か強度か」は、考え出すと悩ましい。それは、「朝から晩まで」なのか、回数は措くとして、とにかく励ますのが「強烈」なのか。 ここで、「まあ、どっちでもいいじゃないか」という考え方もありそうだが、それではいかにも「あいまいでいい加減」な感じが付きまとう。しかし、「こっちの方がいい」と、誰もが納得できる判定基準はない。いや、わたしには、そうした断定をする力がないのである。 みんなが、「なあるほど、それなら□□の方でないといけませんね」と受け入れる考え方、選択の仕方をご存じであれば、教えていただきたい。 |
| 学習しない組織 [32] 2023/03/16 Thu 9145 今から20年前、2003年3月7日のスクラップがある(熊本日日新聞)。見出しは「安全管理に問題 初の公聴会 NASA体制に批判」これは、スペースシャトルのコロンビア号が空中分解した事故を調査する委員会が開催したものである。 証言者のNASAエームズ研究センター元所長ヘンリー・マクドナルド氏は「シャトルの飛行に伴う危険性を発見するNASAの体制には欠陥があり、過去に行われた内部からの勧告もほとんど実施されないままに終わっている」と語っている。 その詳細はわからないが、チャレンジャーが技術者の警告を無視して打ち上げられ、打ち上げ74秒後に爆発したのは、1986年1月28日だった。わたしが組織トラブルの要因として強調している「言ったけれど、聴いてもらえなかった」事例の典型である。こうした実体験をしていたにもかかわらず、NASAにいた専門家が「内部からの勧告も実施されない」と言うのだから、組織は学ばないものなのである。 |
| LBDQ(9) [31] 2023/03/16 Thu 9144 昨日 [29] の続き 「5.リーダーはメンバーがチームとして働くよう励ます」。ここでは[encourage]が使われている。わたしの語感では、「勧める、奨励する」よりは「励ます」になる。大昔のアメリカでも(?)、チームワークは欠かせなかった。 さて、その選択肢は「A.a great deal」である。その前までは、[always][often][once in a while]など、「頻度」に関わるものが並んでいた。これが[deal]という「量」に変わっている。これは「非常に強く」といった感じになるだろうか。日本語的には、頻度の「いつも」でもいけそうだが、彼の国の語感はどうなのだろう。行為の「強度か頻度か」は考えどころになる。 |
| 阿蘇の道 [30] 2023/03/15 Wed 9143 先日、仕事で阿蘇に出かけた。熊本地震の本震とされるものの発生は2016年4月16日午前1時25分である。このとき阿蘇大橋が崩落した。それから復旧工事が始まり、21年3月には新しい橋が開通した。ところが、これにコロナ禍が襲来したこともあり、わが家が巣ごもり態勢となった。 大津町(熊本)の「ここから先は久しぶり」との地点から懐かしい風景が眼前に拡がる。道路は地震前に2車線化していたが、わたしには出来たてに見えた。そして、新しくつくられた阿蘇大橋を渡った。道の両側、周りや先に見える山々があのときのままで、一瞬、昨日来たような思いになった。すでに7年の歳月が経過しているのに。 |
| LBDQ(8) [29] 2023/03/15 Wed 9142 昨日 [27] の続き 「4.リーダーはメンバーに対してえこひいきする」。[personal favors]は個人的な好みと言うことで、「えこひいき」に当たるだろう。その選択肢の[A.often(しばしば)][B.fairly often(かなりしばしば)」「C.occasionally(ときおり)」までは、これでいけそうだが、「D.once in a while」は「たまには、あるいは、まれに」で英語のニュアンスが伝わるのだろうか。そして、「E.seldom(まったくない)」となる。 |
| 危うし教科書 [28] 2023/03/14 Tue 9141 東京書籍は高校教科書の「新高等地図」に1200ヶ所の修正を加え、2万5千部を再配布した(2月19日熊本日日新聞)。高校の教員から指摘があり、これを受けて精査したというが、192ページで1200ヶ所というのだから半端ではない。その前の版からのバージョンアップだと推測できるから、けっこうな数の誤りが何年も引き継がれていたのではないか。 じつは、高校1年生のわが孫も新しい教科書を見ていてミスを発見していた。啓林館の英語教科書[ELEMENT]の30ページに[Jhon an Ace visited Africa a month after they left Christian.]と記されているが、2番目の[an]は、明らかに[and]の誤りである。先生に伝えると、「あ、ほんとだ」と反応したという。 教科書は文部科学省による検定や採択の段階で多くの人間がチェックしているはずだが、これに関わった全員が見逃していたことになる。あらゆる面でわが国の劣化が気になるこのごろだが、教科書もかなり危うい。 |
| LBDQ(7) [27] 2023/03/14 Tue 9140 昨日 [25] の続き 原文は「He:彼」だが、「あなたのリーダーあるいは上役」と読み替える方がいいかもしれない。 「2.リーダーは、自分の意見について妥協しない」。ここは[refuse]が使われているから、「妥協を拒絶する」感がある。選択肢は[1]と同じで、以下は異なる場合のみ提示する。 「3.リーダーは、集団に自分の態度を明確に示す」。[attitude]は「態度」と訳されることが多いが、英語には「考え、意見、姿勢」などの意味もある。 |
| 冷戦の痕跡と現実 [26] 2023/03/13 Mon 9139 わたしが学会でベルリンに行ったのは、2008年7月だから、すでに15年が過ぎた。道路にベルリンの壁の「痕跡]を見たときは何とも言えない気持ちになった。ベルリンは東西冷戦の中で東ドイツに位置し、市そのものも壁で東西に分断されていた。小市民の個人的な思いながら、「自分が生きている間に壁がなくなることはないだろう」と確信(?)していた。それがあっという間に激変したのである。 その状況を目の当たりにしたとき、世界中の人が冷戦時代が終わり、これからは世界が平和の方向に進むかと期待したのではないか。しかし、地域紛争など小規模な争いは、むしろ増加したように思われる。 |
| LBDQ(6) [25] 2023/03/13 Mon 9138 昨日 [23] の続き LBDQがスタートする。 「1.彼はその日の活動を詳細に計画している」。ここで主語が[He]であることから、少なくともタイプされたこの調査は、リーダーとして男性を前提にしている。 その選択肢は「A.いつも(always) B.しばしば(often) C.ときどき(occasionally) D.めったにない(seldom) E.まったくない(never)」である。ランダムハウス英和大辞典には、[seldom]の項に(←→often)とあるから、英語の感覚で、「B.しばしば(often)」と「D.めったにない(seldom)」は対になっていることがわかる。わたしの周りでは、[D]は、「ほとんどない」との表現も使われる。 |
| 祖父からの手紙(4) [24] 2023/03/12 Sun 9137 3月5日 [9] の続き 「伊万里ニュースがなかったらおじいちゃんはこのまま笑いを忘れてしまったかも知れませんよ」。わたしが小学生だったから、60年ほど前の手紙である。 祖父には、わたしから見て叔父と叔母がいた。すでに、二人とも独立していたから、祖父は福岡県の浮羽郡に一人で過ごしていた。もう一人の娘がわたしの母である。また祖父にはさらに息子がおり、彼が長男だった。わたしにとってのもう一人の叔父は、南方の戦地に出征したまま帰って来ることがなかった。わたしには、写真でしか顔を見たことのない、「戦争で亡くなった」肉親がいるのである。われわれ団塊世代はそうした繋がりを持って生きている。 |
| LBDQ(5) [23] 2023/03/12 Sun 9136 昨日 [21] の続き LBDQの回答要領の説明が続く。 「6. 回答用紙の数字の後に5対の点線があります。それぞれの先頭に、A、B、C、D、Eが記されています。文字の間にあるスペースに選択した回答を黒塗りにします。専用のIBM鉛筆を使って空白を完全に埋めてください。記入を間違えた場合は、マークを消してから塗り直してください」 「7.設問内容に当てはまらない、あるいはリーダーの行動を判断するのに十分な情報を持っていないと感じるときは、その項目は空白のままにしてください」 「8.1つの設問に回答したら、順に先へ進んでください。すべてが終了するまで時間を取ることができます。回答用紙の番号が質問冊子の項目番号と一致していることを確認してください」 タイプライターで作成された手元のコピーには、「回答用紙の点線」は記されていない。おそらく、「1.A…□ B…□ …E□」といった回答欄があって、□の部分を黒く塗りつぶしていく感じだったのだろう。 |
| 検察の情報開示 [22] 2023/03/11 Sat 9135 わたしが高校生だった1966年、福岡市の電気店に強盗が入り店員2人が殺傷された。事件の犯人として強盗殺人・放火で死刑判決が確定した被告の再審請求で、共犯者の供述を録音したテープが開示された(熊本日日新聞2月23日)。 福岡地検は、それまで「テープは存在しない」と説明してきたという。これについて地検は「記録の確認が不十分だった。故意に隠したわけではない。今後の反省材料にする」と述べている。また、テープの保管状況も適切だったとの認識を示した。 被告の死刑が確定していることを考えると、「記録の確認が不十分だった」と言われて、「ああそうでしたか」ではすまされない。本人も取り調べで録音されたと言っているが、これは確認されていない。しかし、共犯者だけテープを取ったとは考えにくい。 こうした記事が出るたびに、検察側が裁判の過程で、自らの立場に不利な情報を開示していないことが指摘される。これでは公平さに欠ける。 |
| LBDQ(4) [21] 2023/03/11 Sat 9134 昨日 [19] の続き LBDQはIBMの特別の鉛筆を使って回答することになっている。おそらくマークシートを使用したのだろう。研究のスタートは、1949年の論文だと思われるが、手元のシートにある[PRELIMINARY FORM1.6-49]の[49]は年号の末尾二桁かもしれない。わたしがマークシートなるものを知ったのは1970年前後だと思う。マークシートと言えば大学入試センターを思い出すが、それよりはるか以前に、IBMは光学読み取りを実用化していたのだろう。 さて、回答に当たっての7つの要領は続いていく。「2.あなたのリーダーが質問項目に記されている行動をどの程度(頻度)とっているかを考えます」「3.項目の後に提示されている5つの選択肢を読んで、リーダーの行動の頻度を最もよく表しているものを判断します」「4.あなたの回答は、A、B、C、D、Eになることに注意してください」「5.あなたが考えている項目と対応する回答紙の番号を対応させてください」 |
| 認証後が勝負 [20] 2023/03/10 Fri 9133 3月7日 [13] の続き 「○○認証」をゲットしていたにもかかわらず問題が起きたケースがある。認証する機関からチェックされるときには問題を何とかうまく切り抜けたのか。あるいは、その時点では合格点が得られる状況だったのか、外部の人間にはわからない。 もし、評価の際に一時的な対応でごまかせるのであれば認証そのものの信頼性が失われる。その内容が直接顧客に関わる仕事であれば、そうした組織や人々の評判も考慮に入れることができる。顧客を含めた当該組織と利害関係のない第三者の日頃の評価は一時的に取り繕うことができない。 しかし、工場などであれば第三者の目が届きにくい。そうなると、「○○認証」も実態を反映しない可能性が生まれる。問題が発覚したケースでは、評価された時点では基準を満足していたのかもしれない。そうであれば、「認証後」は「どうなるかわからない」ことになる。看板を掲げていても「現時点では保証できませんけどね」ではかなわない。 |
| LBDQ(3) [19] 2023/03/10 Fri 9132 昨日 [17] の続き LBDQの目的が、リーダーあるいは監督者の行動を「客観的」に把握することだと記し、それが「望ましい」「望ましくない」と評価するのではないと強調している。その上で、次のページに回答の仕方についての説明(DIRECTIONS)がある。 質問用紙の各項目をチェック(record)してください。その際、質問用紙ではなく、このために準備したIBMの鉛筆を使用して回答用紙にマークを入れます。これに続いて、それぞれの項目を回答する際の心得として、「1.それぞれの項目を注意して読みます」から始まる8個の手続きを提示する。個々人の回答用紙を独立させて、質問冊子は繰り返して使用したのである。 |
| 風通しと関係づくり [18] 2023/03/09 Thu 9131 風通しをよくするためには、部屋の両サイドが開いている必要がある。組織においても、一方だけの窓が開いている部屋では、空気が滞留するから、それ以上は風も入らなくなる。夏なら蒸し暑くて耐えられない。個人の場合なら、上から言われるだけではストレスが溜まる。そこで、言う一方で聴く耳をもてば流れが良くなる。ただ言われっぱなしでは風通し以前の話である。そんな状況では「馬耳東風」状態で、聞き流しが常識になってしまう。何かを言われたら、それに声を出して言うことで、頭や心の風通しが良くなる。かくして、お互いに「言いたいこと、言うべきこと」が言える関係を創り続けることが欠かせない。 |
| LBDQ(2) [17] 2023/03/09 Thu 9130 昨日 [15] の続き LBDQの欄外に[PRELIMINARY FORM1.6-49]とあるから、「準備段階」のものだろう。表紙中央には「オハイオ州立大学リーダーシップに関する人事研究委員会による開発」と記され、以下の説明がある。 この用紙に含まれる質問によって、リーダーの立場にある個人の行動を客観的に説明することが可能になります。その150項目は、リーダーの行動をそのまま記述しており、それらが望ましいか望ましくないかを判定するものではありません。したがって、回答者の能力やリーダーの行動の質を測るテストではありません。私たちは、リーダーが実際にどのような行動をしているのかを客観的に知りたいのです。 |
| 「管理職はつらいよ」対策 [16] 2023/03/08 Wed 9129 昨日 [10] の続き 管理職は様々な責任を与えられ、リーダーシップの発揮が求められる。寅さんではないが、「管理職はつらいよ」と言いたくなることもあるに違いない。そこで、わたしとしては、部下たちによる「上役をほめちぎろう」「上役を乗せよう」といったグループワークの導入をお勧めしたい。これを職場を横断して部下たちが集まりまとめる。その結果を全員で発表しあう「うちの上役自慢大会」なんてものを開催するのもおもしろいのではないか。わたしとしてはけっこう真面目な提案だと考えているのだがいかがだろうか。もっとも、「それで『管理者はつらいよ』が軽減されるの」かと問われれば、答えに詰まるカナ? |
| LBDQ(1) [15] 2023/03/08 Wed 9128 昨日 [10] の続き 手元に、[LEADERSHIP BEHAVIOR DESCRIPTION]のタイトルが付いたコピーがある。 表紙の中央に、 DEVELOPED BY THE OHIO STATE LEADERSHIP STUDIES PERSONNEL RESEARCH BOARD THE OHIO STATE UNIVERSITY と記されている。 これは、リーダーシップ「行動論」の先駆けとなった[LBDQ:Leadership Behevior Description Qeestionnnaire]の質問紙である。その名称を含めて、本コラムではすでに触れた(2022年12月1日)。タイプライターで打たれたもののコピーだが、わたしはこれをどこで手に入れたのか記憶にない。しかも全150項目のうち、26番までの分しかないのである。 |
| ジョニクロの思い出(3) [14] 2023/03/07 Tue 9127 昨日 [12] の続き 「いやあ、さすがジョニクロは違う!」。盃一杯ほどの[レッド]を口の中で転がし、グイッと喉を通した先輩が叫んだ。わたしは、その感動の言葉を予期していた。それと同時に、自分が人を欺いてしまった現実を目の当たりにして、後ろめたさで息苦しくなった。もちろん、吹き出しそうにもなったから、その瞬間の気持ちをわが稚拙なる文章力ではお伝えできないのが何とももどかしい。あれから半世紀以上が経過した。いまごろ先輩はサントリーの[山崎]、何と25年ものは400万円の値札が付いている、なんぞを味わいながら、[ジョニ黒]を生まれて初めて飲んだときの思い出にひたっておられるだろうか…。 |
| 評価者の評価 [13] 2023/03/07 Tue 9126 昨日 [10] の続き わたしが[巣ごもり]がちになったこともあるのだろうか、街中の病院や会社、さらには郊外の工場などで、「○○認証取得」といった誇らしげな看板を見ることが減った気がする。モノづくりでもサービスでも、アウトプットまでの過程を評価することは必要である。それによって製品やサービスの質が保証される。 ただし、「今年は○○の評価があるから」と、適度に緊張するのはいいとして、組織ぐるみでいつもとは違う行動を取るよう指示が出されるようでは評価の信頼性が失われる。とくに、「評価が終われば元通り」では、一時的なごまかし行為に外ならない。しかし、外部の者にはそうした内情がわかりにくい。そうなると、評価する側もプロとしての力量が問われることになる。評価を行う際は、対象組織の構成員からの聴き取りも含まれるだろうから、そこから[事実]を引き出せる力が求められる。つまりは、評価者の[評価する力]もまた[評価]の対象となる。 |
| ジョニクロの思い出(2) [12] 2023/03/06 Mon 9125 昨日 [10] の続き ジョニクロ、じつは500円のサントリーレッドを入れたボトルを見て、先輩が「飲ませろ」と要求してきた。わたしは「これは親戚から預かっているだけで、飲むものではない」と断った。ところが、それからは、顔を合わせるたびに「盃一杯だけでいい。何ならいくらか払ってもいい」とまで言いだした。そこで、いかにも仕方がないという顔をして、「ほかの人には内緒ですよ」などと、言ったかどうか記憶にないが、とにかく一杯だけ差し出した。先輩は嘗めるように琥珀色の液体、いや何分にもサントリーレッド500円也だから、やや赤みがかった感じのする[ジョニクロ]を口の中で転がしているようだった。 |
| 負担率47.5%[11] 2023/03/06 Mon 9124 財務省によれば、税金や社会保険料の2022年度の国民負担率は47.5%だった(2月22日熊本日日新聞)。これまでの最高は、統計のある1970年度以降では2021年度で、これより0.6%減だという。統計数値は、その取り方や内容によって違ってくるが、大雑把に所得の半分が税と社会保険料ということになる。 海外との比較をすると、さらに統計のズレが生じるが、フランス67.1%、スエーデン56.4%、ドイツ54.9%で、イギリス46.5%、アメリカは32.4%とわが国より低い(GemMed 海外はいずれも2019年)。比較年が異なるが、わが国がとくに高いのではない。 この世に、そしてそれぞれの国に生まれて生きていくのだから、自分が得たものの半分くらいは負担しましょうという理屈にはなる。ただし、問題はその使い方である。現実には「おいおい、どうなってるのかい」と言いたくなるようなものが目につく。オリンピックにまつわる金の問題などは、氷山の一角に過ぎない。 |
| ジョニ黒の思い出(1) [10] 2023/03/05 Sun 9123 【猫に小判:価値のわからない人に貴重なものを与えてもむだであることのたとえ。猫には小判の値打ちがわからないことから。[明鏡国語辞典]】価値は客観的な要素も含みながら、最終的には主観的評価が行動に影響を及ぼす。英語で《cast pearls before swine:豚に真珠を投げる》《caviar to the general:一般大衆(下々?)にキャビア》キャビアは一般ピープルの口には入るべくもない高級品なのである。 さて、わたしが学生のころジョニ黒と呼ばれた洋酒があった。もちろん、いまでもあるが…。スコッチウィスキーのジョニーウォーカー黒ラベルで、当時1万円などと聴いていた。大学生協の定食が80円、学生は月に15,000円あれば十分生活ができた時代である。あるとき、わたしはそんな高級酒の空ビンを手に入れた。そこで、これに500円のサントリーレッドを入れて飾っていた。それを寮の先輩が見つけて、「ほんの盃一杯ほどでいいから飲ませろ」と迫ってきた。 |
| 祖父からの手紙(3) [9] 2023/03/05 Sun 9122 2月27日 [37] の続き おじいちゃんからの手紙(1960年8月9日)は続く。「メジロのことを除いては一枚一枚見ながらおじいちゃん一人でクック笑いどおしです。本当に道雄さんのご親切で、「伊万里ニュース」はおじいちゃんに何よりの薬になります。おじいちゃんは二階でさびしく読んだり書いたりして暮らしていまして、おじいちゃんの相手になって笑ったり話したりしてくれる者がいないのです。そのころの祖父が置かれていた生活状況は知らない。 |
| 運転技術と免許証 [8] 2023/03/04 Sat 9121 昨日 [4] の続き とにかく運転術のひどさに自動車学校の先生も呆れたが、本人が「免許は就職に必要なのでとりたいんです。ただ、実際には運転しません」などと言うので、とにかくスレスレで合格となった。一方の学科はすんなり通って免許は手にしたが、本人の言うとおり、それから20年以上にわたって運転をすることはなかった…。 これもわたしが創った物語の主人公である。ここで昨日記した、運転は抜群にうまいが免許を持たない若者と村に移住した中年男性の運転技術の差は天と地ほどの差がある。そんなことで、実際に運転をすれば事故を起こしたり人に迷惑をかけたりするのは二人目の男性に違いない。しかし、技術抜群の若者が運転をすれば無免許運転で検挙されるのである。 それは「社会の決まり」であり、これを守らなければ犯罪行為となるわけだ。世の中で、不正問題が発覚するたびに繰り返される、「実際は何の問題も起きないのだから」という言い訳は通らないのである。 |
| 花の名前コンテスト [7] 2023/03/04 Sat 9120 わたしは、[花の名前を知らないコンテスト]があれば、金メダル級だと確信しています。とにかく、見た覚えのある花でも名前は知らないのです。もちろん、サクラや梅の花、チューリップにひまわりなどは瞬時にわかりますが…。そんなわたしですが、今月の写真は[ストック]にしました。わが家の寒いベランダで、紫、白、ピンクの3つの色で咲いています。そこで、全体を撮ろうとしたのですが、満足できる構図ができずに、紫の一色だけとなりました。 |
| 説得と納得、落とすと落ちる [6] 2023/03/03 Fri 9119 わたしは、人を動かすためのキーワードは[納得]だと考えてきた。これに対するものに[説得]がある。経営者はもちろん、組織の運営に関わる人々は、構成員や顧客の考えや行動を変える際は[説得]に力を入れる。その発想に誤りがあるとは言えないが、まずは相手の[納得]を得ることに焦点を合わせるべきだと思う。[説得]が[納得]を引き出すのではなく、「納得」が「説得」を受け入れる力になる。 世の中には「落とす」という言い方もある。これはいかにも暴力的で、相手が自ら「落ちる」方が穏やかでいい。両者の違いは、相手を変えることだけを考えているのか、それとも、説得するからには、自分の方も変わる覚悟ができているかにある。「お前さんが変わるんだよ。わたしなんぞは関係ないけどね」は[説得]に過ぎない。「あなたに変われというからには、自分だって変わるつもりでいるんだよ」。これが人を「説得」に[納得]を付加する大きな力になる。 |
| 二人の運転技術 [5] 2023/03/03 Fri 9118 昨日 [4] の続き 運転技術が抜群過ぎて自動車学校を途中で止めた若者が、仕事で車を運転しはじめたというのは、あくまで物語である。現実に就職するとなれば、免許証の提示や登録が必要になるだろう。 それはともかく、もう一人の物語をお聴きいただきたい。若いころから30年ほど都会で働いた中年の男性が一念発起して小さな村に移住した。まだ足腰はもちろん、メンタル面でもしっかりしている。ところが、住まいは畑と田んぼに囲まれていて、通勤と買い物には車が欠かせない。この人物は10代のとき自動車免許証を取得してはいた。ただ、彼は運転が下手すぎて、自動車学校で何度検定を受けてもアウトの宣告が続いた。 |
| 運転技術抜群の若者 [4] 2023/03/01 Thu 9117 運動神経抜群で五感にも優れた若者が運転免許を取得しようと自動車学校へ出かけた。じつを言うと、本人は随分前から親や兄弟の車を使って河川敷などで運転の練習をしており、その腕には相当の自信があった。そんなことで学校の教程もトントン拍子で先に進んでいく。そうこうするうちに、運転は教員よりも自分の方がうまいことに気づいた。そこで若者は「これ以上学校に通っても意味がないし、時間がもったいない」と学校を止めてしまった。もちろん、運転技術は抜群だから、車を使って様々な仕事をこなしていった…。 |
| 読書雑記(1) [3] 2023/03/02 Thu 9116 わたしは、漱石の「草枕」(新潮文庫)を1964年12月1日に70円で買っている。これを12月8日から15日にかけて読んだ。また太宰治の「人間失格」(新潮文庫)を12日に70円で購入し、「草枕」読了した15日から17日までの3日間で読み終えた。冒頭「はしがき」に続く「第一の手記」の「恥の多い生涯を送って来ました」が目に焼き付いた。このとき高校1年生で、青年期のド真ん中にいたわたしは「人間失格」という書名に引かれた。 |
| 孫から教えられる [2] 2023/03/01 Wed 9115 わたしは、「後期高齢者クラブ」入会間近にしてはICT機器に強いと自負してきました。ところが先日、YouTubeの操作に関して高校生の孫から「一時停止」「10秒先送り、巻き戻し」のショートカットがあることを教えられました。それも、小学生の弟情報だというのです。長尺のソフトを見ているときに、ほんの数秒だけマウスで巻き戻すのがむずかしくていつも困っていたところでした。いやあ、小学生に教えられる時代になったのです。 |
| これまでのウン十年 [1] 2023/03/01 Wed 9114 トヨタやホンダなどの知られた企業のが賃上げについて景気のいいニュースが流れている。その中には20数年ぶりというものもあって、アップ率は5%、6%と、預金の[利子ほぼゼロ]に慣らされた者には驚くほかはない。それにしても、コロナに加えて原材料の高騰など、企業の環境は最悪だと思われるのに賃上げとは、これまでのウン十年は何だったんかいなと思う。いわゆる内部留保が500兆円といった数字も聴いたりする。リーマンショック時の大ショックで、いざというときの「留保」なのだろうが、そうは言っても適正水準ってあるでしょうに。一般庶民が数億円の生命保険なんてかけたりはしませんよね。 |