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| 路面電車 [90] 2022/09/30 Fri 8805 福岡市と北九州市には西鉄が運行する路面電車が走っていた。それが、福岡は地下鉄に、北九州はモノレールに変わった。わたしは30歳近くまで福岡の市電を使っており、高校時の通学や通勤にも利用した。市電の廃線と経済の右肩上がりを前提とした効率至上主義とがダブって見える。何と言ってものんびりさが失われた。そして、いまや右肩下がりが止まらない。交通渋滞の元凶などと言われていたが、それもこれも車優先の目で見るからである。 |
| [青焼き]の思い出(8) [89] 2022/09/30 Fri 8804 昨日[87 ]の続き さて、1978年7月7日の日記を探してみると、予想した通り、研修に関する記載があった。「看護婦のトレーニングで宮﨑にやってきた」と書き始めている。これに続いて、「ところが、1日目にして失敗の兆し」となにやら不穏な空気が漂っている。「とにかく、この□□□□という施設が問題である。規則が厳しすぎる、いや正確に言うと、団体活動のよさを強調する少年向きの施設なのである。参加者が小学生ならいいが、成人の研修場所としてはまことに不適切である。しかも時間が窮屈にも拘わらずスタッフからの要求はやたらと強烈である」。 研修内容よりは施設に文句を言っているのだが、ここまで読めば、場所はおおよその予想がつく。 |
| [本業][副業][私生活] [88] 2022/09/30 Fri 8803 去年だったか、NHK のニュースで本業と副業、私生活の三つの対処法が話題になっていた。ふと、自分の場合はどうなるかと考えた。わたしは本業(?)はリタイアしているから「本業なし組」に入る。現在は、朝起きてから「味な話の素」を更新し、朝食を終え、9時ころから「仕事」をはじめる。フリーターだから昼間に家内と買い物に出かけることもあるが、おおむね19時ころまで「何かしら」している。ここで、「何かしら」とは「仕事もどき」のことである。夕食後もその「何かしら」を継続して22時台には1日のスケジュールを終える。 その後は「あの世へ行く体験ツアー」に出かけるが、これまでのところ翌日には「蘇り体験」を繰り返している。われながら「仕事が趣味だなあ」と思うと同時に、そのことに感謝し続けている。 |
| [青焼き]の思い出(7) [87] 2022/09/29 Thu 8802 昨日[83 ]の続き 青焼きに残された研修の開催期日は7月7日(金)から7月9日(日)とあるが、何年かの記載がない。そもそも「三隈」と「三隅」を誤って記載されているから、先方が準備したものだろう。鹿児島女子短期大学講師として挙がっているわたしが同大に所属していたのは1978年4月から翌79年10月までである。これをもとにwebで検索すると、曜日が一致するのは1978年だった。九大の助手を2年間務めて、鹿児島女子短期大学に移籍した年の夏休みころのことになる。そこで当時の日記を取り出してみた。 |
| 相反する[ことわざ] [86] 2022/09/29 Thu 8801 ことわざは生活の知恵、歴史の財産である。ただし、「善は急げ」の一方で「急がば回れ」のように、まったく反対に解釈できる複数の「お勧め」がある。まあ、世の中の因果関係は複雑怪奇だから「どちらもあり」なのである。そして、われわれは自分の都合に合わせて心が落ち着く方を意識的、あるいは無意識のうちに選択している。それで前に向いて行けるなら、それもまたけっこうなことではある。 |
| [eラーニング]物語(15) [85] 2022/09/29 Thu 8800 9月22日[64 ]の続き いよいよ5月11日の収録を控えて「依頼書」と「承諾書」が送られてきた。この「承諾書」を発行すれば手続きはすべて完了する。そこで、「依頼書」を開けて見ると、まずは枠囲みがあり、今回の内容の位置づけや時間数、さらに報酬等が記載されていた。それは、これまでメールとZoom のやり取りで承知していたものである。 これに続いて、「収録動画及び作成いただく資料の権利関係について、以下の取り扱いにご同意いただきます」とあり、5項目にまとめられている。まずは、「1 吉田道雄様に発生し、帰属する次に掲げる各号の権利については、甲の会員サービスを目的とする、当該会員サービス内部に限定した使用に限り、無償かつ無期限で、それらの利用を許諾いただくこととなります」とある。ここで[甲]は会社だが、そこが会員に限定した使用に限定して「無償かつ無期限」の(2)動画コンテンツにかかる著作権 (3)前2号に係る著作権法27条及び28条の権利2 上記1の規定は、本契約が何らかの理由により終了した場合についても、引き続き効力を有するものとします。 こうした契約にはド素人だが、「無期限」という表記を見て「えっ」と思った。 |
| 家庭裁判所(1) [84] 2022/09/28 Wed 8799 わたしは熊本地方家庭裁判所の委員だったことがある。これは、いつもの[Yes man] ぶりを発揮して、何でもかんでもの調子で引き受けたのではなかった。その当時、わたしは熊本県の教育委員をしており、その役割上で委員が当てられていたのである。そこに前任者の任期が来て、わたしにその順番が回ってきたわけだ。そうなると、家庭裁判所についてそれなりに勉強しないといけなくなる。そこで、家裁から送られてきた資料を読んでいった。 |
| [青焼き]の思い出(6) [83] 2022/09/28 Wed 8798 昨日[80 ]の続き これまで、印画紙の話を含めて話を続けているのには理由がある。わが身辺整理用箱から1枚の[青焼き]コピーが出てきたからだ。青色と言うよりも、全体が紫に変色しているが、文字はまだ読める。 「なあんっだ、それなら[青焼き]の話は前置きかい。やれやれ困ったもんだ」という厳しい声が聞こえてくる。いやあ、いつものことで申し訳ございません。 さて、その[青焼き]コピーの表題は「幹部看護婦研修会」で、講師紹介欄に「三隈二不二大阪大学教授 吉田道雄鹿児島女子短期大学講師」と記されている。[三隈]はもちろん[三隅]の誤りだが、主催者側が手書きで準備したものである。 |
| 勘違い、苦笑い [82] 2022/09/28 Wed 8797 日本語は同音異義語が多い。それとは違うが、音だけ聞いて勘違いするものもある。童謡の[赤とんぼ]で「おわれて見た」をけっこう長いこと「追われて」と思っていた。母親たちが[うさぎ追いし]と「故郷」を歌っていたのが頭にあったのかもしれない。子どものわたしは[赤とんぼ]を追いかけていた。もっとも、セミだのトンボだの、飛ぶ昆虫を捕まえるのはスーパーが付くほど下手くそだったけれど。ともあれ、[トンボ]は「追われる」ものであった。そう解釈すると、それは[トンボの気持]になって歌わなければならない。子どものわたしは、そう思って歌っていたような気がする。 たしかに、歌詞の載った挿絵には、山の端に沈む真っ赤な太陽と赤ん坊を負ぶった少女が描かれていた。それを見れば「追われる」のはおかしいと思いそうではある。しかし、ちょっと待てよ。そのころわたしは「おんぶされた」記憶はあっても、「負われる」という言い回しは知らなかった。 |
| [failist]の勧め [81] 2022/09/27 Tue 8796 人間は「失敗する」のが当然である。と言うよりも、わたしは「すべての行為は失敗の結果である」と本コラムでもアピールしてきた。そこで「ふと頭に浮かんだ」のが[failist]という「造語(?)」である。みんなが[fail(失敗)]することを大事にしましょう、愛しましょうという呼びかけである。このとき、ひょっとして[fail]のあとに、[l]を重ねるかもしれないと思った。そして、「念のため」に[failist]を検索すると、何のことはない、すでにそれがあった。いつものことだが、疾うの昔に「誰かが言っている」のである。ただし、それが否定的に捉えられている点で、「わたしのfailist」とはまったく別物だと、負け惜しみ的に絶叫しておこう! |
| [青焼き]の思い出(5) [80] 2022/09/27 Tue 8795 9月25日[75 ]の続き 印画紙は放っておけば白の部分にも光が当たって黒くなってしまう。これを避けるために、それ以上は変色しない薬品に浸して定着させる。ここまで、現在のコピー機が普通になる前に使っていた複写の原理について説明してきた。 ところで、大昔(?)、写真と言えばフィルムで撮るものであり、かつモノクロが常識だった。撮影後のフィルムを現像すると白黒が反転していて、これを印画紙に光を当てて焼き付けていたのである。かつては、街中のそこここに写真屋があって、店先に[DPE]と書かれた看板があった。[Development:現像 Printing:焼き付け Enlargement:引き伸ばし]である。いまや[モノクロ]も[フィルム]も古語あるいは死語なのかしらね。 |
| 若き日の駄文たち(16) [79] 2022/09/27 Tue 8794 9月20日[58 ]の続き [§3.先輩と私]と記した原稿用紙が残っていました。これを書いた日は不明で、[§1.]と[§2.]は見当りません。私的な 「資料(?)」で文字数も多いので、パスされる方がよろしいかと思います。 私はここに居住し始めて数年になるけれども、その大半の年月は先輩を頭に抱く存在であった。今では数々の人々が思い出として浮ぶのみである。その中には、やはり面白い人も居た。色々ふざけたり、おどけたりする先輩もいた。勉強をする先輩も、しない先輩もいた。その当時20才を越えていたこの人々の中には、正直言って、「もう大人なのに、いやに若いな」と多少は軽蔑の目で見た人もあった。そして同時に自分だけはあんなことにはなるまいと思っていたのである。ところか今気が付いてみたら自分がそのままになっているではないか。その種は全て自分がまいたのである。そして、その悪い傾向はいよいよ強く表面に表われて、全く現実のものとなってしまっているのである。この事態だけはどうしても回避せねばならない。これは他人が何と言おうと自分は粉砕しなければならない。だが、これ程難しいことがあろうか。人間のイメージというものは一日二日で替るものではない。 冒頭の「ここ」とは高校2年生の2学期から入っていた寮のことです。 |
| いま、[コンパニオン]は? [77] 2022/09/26 Mon 8792 その昔(?)、宴会などで「コンパニオン」なるものが大いに流行った時代があった。わたしは、まともな(?)会合にしか出席したことはない。それでも、けっこう多くの立食パーティで飲み物をつぐコンパニオンがいた。わたしが主催者側に回ったときも、準備会議で、「懇親会にコンパニオンを呼ぶと、一人で予算が○○円かかる」といった話題が会議に出ていた記憶がある。そのほとんどが女子大生で、ほかのアルバイトより時間単価が高いと聴いていた。わたしも宴会場で「先生の授業を受けたことがあります」と言われたことが数回ある。退職後はこうした会合に出ていないが、このバイトは絶滅したのかしら。 |
| [組織の金属疲労] [76] 2022/09/26 Mon 8791 【金属疲労:金属材料に外力が繰り返し加わり、それによって無数の微小な亀裂が生じること。材料がもろくなって、やがては破壊される。[精選版 日本国語大辞典]】 これは安全に対する人間の対応に大いなるヒントを与える。外部あるいは上からの圧力で、「小さな不正」に手を染める。「そもそも大きな問題が発生するわけはないし、今度だけのことだから」と全員で言い聞かせる。そして、「小さい」だけに、当然のことながら何の問題も起きない。それが「もう1回」への強烈な誘惑になってしまう。 それでも問題は発生しないから、「なあんだ大丈夫じゃないか」と「あと1回だけ」の引き金になる。そして、いつの間にか「いつもこと」として定着する。そのときは抵抗感すら失われている。さらに「こんな状況では、こうでもしなければやってられない」という「正当な理由」がついてくる。 こうなると、「これっておかしいでしょ」と思っても言えなくなっている。 |
| [青焼き]の思い出(4) [75] 2022/09/25 Sun 8790 9月18日[54 ]の続き 太字の筆で自分の名前を透き通る紙に書く。それを印画紙の上に置いてから光に当てるとどうなるか。透明の部分は光が当たるから真っ黒になる。わたしの名前の部分は光を通さないからもとの白いままで残る。つまり、黒地に白字の反転文字ができあがる。はがきや名刺では文字の部分が黒く、背景が白いから、文字の部分を透明にして、そのほかを真っ黒に塗りつぶす。これで、名前が黒い文字になって現れる。 |
| [棚]と[埃](4)[74] 2022/09/25 Sun 8789 9月22日[65 ]の続き 「医者の不養生」「紺屋の白袴」…。ほとんど漫画というか、川柳タッチの人間観察である。何のことはない、「人のことよりも自分はどうなんだい」と突っ込まれると、ついひるんでしまう。それでも、仕事は仕事だから、「病気の人が元気になればいいじゃないか」「お客さんが喜べばいいじゃないか」と居直りを決めるしかない。そうそう、やや苦しいながら、「岡目八目」を強調すれば、その場を取り繕うことはできる。 ここで、「自分の弱点」をきちんと認めることは大いなる意味がある。「あなたのおっしゃる通りで、『自分でもよく言うワイ』とは思うのですが、じつは…」といった気持ちと姿勢でものを言うことである。自分が「叩けば埃が出る身」であることを認め、それを「棚に上げた」上で、言うべきことを言うのである。そんなとき、「自分の誤りを認めない誤り」を犯さないことも忘れてはならない。 |
| 続々々[約束を守らない] [73] 2022/09/25 Sun 8788 9月23日[69 ]の続き とりわけ、複数で書籍を執筆する際は、脱稿期限を「守れない」ことで、関係者たちに迷惑を掛けることを自覚しなければならない。「いやー、済みません」などと笑ってごまかすようなことではないのである。わたしは、人とのつき合いが限定されているが、研究者と呼ばれる人間たちにこの手の輩が少なくないと感じている。いまから15年ほど前に分担執筆したときは、「守れない人」がいて予定を2年ほどオーバーしたことがある。常識を云々する以前の問題である。 キャリーオーバーは宝くじだけにしていただきたい。 |
| 常識の相対性 [72] 2022/09/24 Sat 8787 集合時間に関して、「5分前」とか「10分前」といった呼びかけが行われる。何かの開始時間があれば、その予定通りにものごとがはじまり、進行することが求められる。それは当然なのだが、ときには、「みんなが相当前に集合を済ませる集団」がある。そこでは、「10分前には全員がその場にいる」のが常識になっている。だから、「5分前」などでは、まるで「遅刻」したかのような雰囲気になる。わたしは、それが生まれる要因と影響に関心をもっている。 |
| [地震型]と[台風型] [71] 2022/09/24 Sat 8786 わが国が災害列島であることは小学生のころに習った。そのうち地震は、大地が避けて、自分がそこに落ち込むというイメージがあって恐怖を覚えた。わたしは、それを震度6強の地震として実体験することになった。台風や洪水も天災として甚大な被害を与える。これに巻き込まれてしまうと、災害の種類を問わず経済はもちろんだが、心身に大きな影響を与え、その後もそれが続く。ただ、わたしの体験では「地震型」と「天候型」には違いがある。台風や大雨はかなり精度の高い予報が出るが、地震は突然襲ってくる。その点で、地震はよりやっかいだと思う。 |
| エンジン整備の検査不正(8) [70] 2022/09/24 Sat 8785 9月17日[49 ]の続き トップの記者会見で、不正が意図的だったかどうかを問われて、「訓練生に任せる部分を増やしていったことで『こいつなら大丈夫だろう』ということで印鑑まで押させていた。組み立ての工程を入れ替えたのも技術的にはそちらの方が合理的、改善なんだという意識でやっていた」と答えている。 一般的に、仕事を部下に任せることは望ましく、推奨される。また、権限も委譲することで、これを受けた者の責任意識と意欲が高揚することが期待される。しかし、それと印鑑を押す手続きは別物である。おそらく、そのくらいの責任が持てる能力にまで育てていたのだろう。つまりは、[自分の印鑑]を押させても問題ないほどの力があったに違いない。しかし、そうかといって、[他人の印鑑]を押すのはルール違反である。それが[けじめ]というものだ。このとき、サインであれば、本人にも[偽]の意識が生じるかもしれないが、「印鑑押しといて」と言われればどうだろう。 |
| 続々[約束を守らない] [69] 2022/09/23 Fri 8784 7月31日[92 ]の続き 執筆原稿の締め切りを守らない輩に対する苦言だが、ちょっと間が空いた。 執筆を引き受けるからには、締め切りを守るのは当然である。すでに請け負っている仕事と両立できなければ、いずれかを「否」にしなければならない。まずは、「ほかの仕事で忙しいから」と新規を断るのである。それが困難なほど新しい方が重要であれば、「いま受けている仕事」を降りる、あるいは降りざるを得ない。もちろん、その時期によって、降りられないこともあるだろうから、新規を受けないことが基本である。 |
| データの共有 [68] 2022/09/23 Fri 8783 科学の仮説は、新しい発見や理論によって修正される。それを前提にした上で、だれもが認めるデータを共有し、仮説を受け入れるかどうかの議論を継続しなければならない。いわゆる「異常気象」についての現状はどうなっているのだろうか。ここでポイントになるのは、「理論」および、それに関わる「データ」の「共有」である。とくに「理論」が共有化されていないと、「客観的データ」と言いながら、議論が噛み合わないことになる。 地球上には温暖化と二酸化炭素の排出との関係を否定する科学者もいる。素人としては、同じ土俵で、みんながわかるように議論してほしい。 |
| 日本社会党 [67] 2022/09/23 Fri 8782 かつて日本社会党という政党があった。戦後の混乱期に内閣を担ったことはあるが、その後は政権奪取には至らなかった。ただし、野党としてはそれなりの議席数を維持し、1958年の第28回衆議院では166議席を獲得している。それでも政権には手が届かなかったため、万年野党という皮肉な呼び方をする向きもあった。 ところが、突如として当時の村山委員長が首相になったのである。それは1994年のことで、自民党と新党さきがけとの連立だった。この[超連立]のニュースを聴いてびっくり仰天しなかった日本人がいただろうか。その間の事情はわからないが、あれは、あたかも社会党を崩壊させる陰謀だったかのようである。もちろん、[陰謀論]はわたしの邪推的無理筋だが、その後の社会党が辿った道を見ると、そんな気がしてくる。そして、村山内閣が総辞職した1996年、党名を社会民主党に改称して今日に至っている。 |
| [実践]と[理論]と[実験] [66] 2022/09/22 Thu 8781 わたしは「実践は理論に奉仕するためにあるのではない。理論こそが実践に奉仕すべきなのだ」と元気のいい一文を書いたことがある。原文は「実践は、理論に奉仕するためにあるのではない。実践はそれ自身で存在価値がある。むしろ理論が実践に奉仕することが求められている」(2008 教育心理学年報)」である。この考えはいまも変わらないが、その後で「実験は理論に奉仕するが、理論は実践に奉仕しなければならない」を追加した。 |
| [棚]と[埃](3) [65] 2022/09/22 Thu 8780 昨日[61 ]の続き 昨年【人のふり見て我がふり直せ:他人の行為の善悪を見て、自分の行為を反省し改めよ。[精選版 日本国語大辞典]】人のことをとやかく言う前に、自分はどうなのかを振り返って見なさいと戒めている。あんただって、「叩けば埃が出る」だろうが、自分のことを「棚に上げるんじゃないよ」とバッチり「相性」が合ってしまう。そうなると、人のことは言えなくなる。もっとも、「人のふり」には絶賛すべき行為も含まれているはずである。「ああでなくっちゃあいけない」と感動し、自分の行動を変えるのは肯定的な「ふり効果」である。 |
| [eラーニング]物語(14) [64] 2022/09/22 Thu 8779 9月16日[46]の続き 新しい年を迎えても[まん延防止等重点措置]が続いていた。それもようやく解除されたことから、3月になって、[4月~5月中]の収録提案が届いた。まさに自然の流れだが、4月はすでに2週間ほどの予定を入れていたことから、連休明けの日程を返した。その結果、ついに5月11日が収録日に決定したのである。 当初の予定だった1月からかなり遅れてしまったが、[コロナ禍]では如何ともしようがない。ともあれ、いよいよ本番に向けた具体的な日程にまで到達したわけだ。 それから数日後に、会社で契約を担当する方からメールが届いた。それには[依頼書]と[承諾書]が添付されていた。前者には「こちら雛形になりますのでご確認いただけますでしょうか。内容が確定次第、弊社印を押印いたしましてデータにてお送りいたします」との説明があり、後者には「上記が固まり次第、ご記入時の日付・ご住所・お名前をご記入の上、押捺してデータにてお戻しください」と記されていた。 |
| ニュースの[掛け算] [63] 2022/09/21 Wed 8778 ニュースは[重要性]と[話題性」の掛け算だろう。さらに、[発信側の利害]も含めて、[ニュース化=ものごとの重要性×話題性×発信側の利害]という定式が考えられる。どんなに重要でも、あるいは個人が重要だと思っていても話題性あるいはインパクトがなければ取り上げられない。その逆もあって、重要さは今ひとつでも話題性があればニュースになる。ただし、重要で話題性があっても、発信側の事情で、つまりは利害が情報の発出を妨げることがあるに違いない。そして、このすべての項の判断は発信側が行うのである。このことを頭に入れてニュースに接することが肝要である。 |
| [逃走型]の評価 [62] 2022/09/21 Wed 8777 誰かと対峙したとき、[逃走型]の評価は一般的に低い。しかし、そうだからと言って、無理に対決して、あるいは突っ張って自分が壊れてしまえば元も子もない。まずは「逃げるが勝ち」を採用するのが賢明なこともある。わたしたちの前に、「負けるが勝ち」「三十六計逃げるに如かず」といった[応援ことわざ]が並んでいるのが嬉しい。 さらに[蛮勇]なる、何も考えないで突っ走ることを戒める、何ともありがたい言葉も準備されている。それに、長期的には[臥薪嘗胆]なるものもある。ただし、わたしなんぞは「薪中に臥して苦しみ、苦い胆を嘗める」っていやだなあと思う。その点で「自称:粘着質」の看板に偽りありなのである。 |
| [棚]と[埃](2) [61] 2022/09/21 Wed 8776 9月18日[52]の続き 埃は布団叩きの専売特許ではなかった。冬には子どもにとっても綿入りの丹前は定番だったが、日の当たるところで腕の周りを叩くとこれまた微塵が日射しの中を浮遊した。さらに回数は少ないものの畳を叩くこともあった。パチパチという響き渡る音とともに微塵が風に吹かれて舞い上がった。 そして、人間自身も布団や畳、さらには丹前と同じで、「叩けば埃が出る」のである。神ならぬ人間は、だれもが何かしら批判され、突っ込まれるところを持っているということだ。そこで、「人のことをあれこれ言うが、お前さん自身はどうなんだい」と問われると、しっかりとは反論しづらくなる。「わがことを棚に上げて、はずかしくないのか」と言われそうだとひるんでしまう。 |
| [現場の声物語](7) [60] 2022/09/20 Tue 8775 2021年7月24日[75]の続き 昨年6月14日に[現場の声]シリーズを始めた。わたしがインタビューなどで収集した働く方々の声をピックアップするものである。これが、7月24日の(6)まで行ったところで放置、と言うよりも単純な失念状態が続いている。そのことに[気づいた]記念に復活したい。 [005.作業前の指示が明確でないときがある] こんな単純なことを取り上げるなと言われるだろうか。これは「理論的可能性(?)」としてわたしが導いたものではない。現場で働いている人が「そう言った」のである。監督者として指示を出す側は明確に言ったつもりでも、それが「明確でない」と受け止められれば、「言っていない」のと同じである。これを「聞く方が悪い」とすませてよろしいですか。 |
| [方言]考 [59] 2022/09/20 Tue 8774 日本語に、「標準語」と「方言」がある。前者は東京山の手の[教養人(??)]の言葉を基本に、国が「標準化」を進めたようだ。そうした特定地域の偏りや国からの上から目線の雰囲気を意識してか、NHKは「標準語」ではなく「共通語」を使っている。言葉は理解されなければ用を足さないから、[共通化]は欠かせない条件である。その一方で、「方言」は、それぞれの地域性と歴史を基礎にして創りあげられてきた。その点で「方言」と個性は相性がいい。 わたしが子どものころは、「標準語」がかっこいい、「方言」を話すのは田舎もんという雰囲気があった。何のことはない、両方をしゃべるバイリンガルの方がはるかに格好いい。日本語自身が、世界の中ではりっぱな[方言]である。ことばで優越感を覚えるのは文化とは何たるかがわからないからである。 |
| 若き日の駄文たち(15) [58] 2022/09/20 Tue 8773 9月13日[37]の続き 本人が[駄文]と確信しているのだから、お忙しい方はもちろん、お時間に余裕をお持ちの方も、つまりは[すべての皆さま]に、以下の文章をお読みいただくのは気が引ける。「存在基盤の確定 -真正なる生活を求めて-」なる大風呂敷的タイトルを付けたのはいいが、書いた本人であるわたしが苦笑いする。これは、私的な思い出メモにしておこう。 「いまわが学部は大学立法に反対して無期限のバリケードストライキに入っている。だが、ここでは、この事件が私を今の極限状態に追いやる一つの契機となったに過ぎないことだけを述べるだけで十分である。たしかに重要ではあったが、そのことがあったから必然的に本文が生まれたというのはあまりにも自分を惨めにさせるだけである」。ともあれ、私がこの文章を続けてゆくためには、まず今迄の事実経過と現在-進むに従ってこの“現在”は極限的な、逃道のない“現在”ではなくなるはずである-の状態について一言述べなければならない。“現在”の私、それは呪われた人間の罪多き人間の、主観のない人間…」。 いやあ、朝から晩まで聴いていた学生運動家たちのアジ演説のモノマネのようだ。しかも、言いたいことはよくわからない。さらに、この後に続く原稿は未発見のままである。まあ、書いていないというのが真実だろう。 |
| パンのみにては… [56] 2022/09/19 Mon 8771 小学生のころ、担任の先生から「人はパンのみにて生くるにあらず」ということばを聴いた。そのときの言い回しは子ども向けに変えられていたと思うが、わたしには印象的な一言だった。それは旧約聖書にあるモーゼの言葉で、これを引用した[新約聖書―マタイ伝・四]にあるイエスのことばだという(コドバンク)。これに、「神のことば(信仰)によって生きる」が続くようだ(同)。英語では〝Man shall not live by bread alone.〟で、〝shall〟が〝dose〟と記されているものもあって、「どっちなん?」と疑問がわくが、まあ「どっちでも、ええやん」ということか。 |
| リーダーの品質保証 [55] 2022/09/19 Mon 8770 品質保証は製造物やサービスに使われるのが一般的である。わたしは、アウトプットの品質を言う前に、組織内の品質を考えるべきだと前世紀(?)から主張してきた。それは「人的品質保証」であり、具体的には働く人たちの意欲や満足度を指す。もちろん、その基礎に安心・安全が確保されるなど、心の側面が含まれる。これをわたしは「組織内品質保証」と呼んできた。そこがボロボロの状態で、組織のアウトプットである製品やサービスの「品質保証」を声高に叫んでも、その実現は絵に描いた餅になるに違いない。 そこで力を発揮すべきは組織の各層にいるリーダーである。リーダーシップが働く人々の意欲や満足度に影響を及ぼすことは論を俟たない。まずは、リーダー自身が自らの品質を問い、その向上に努め続けていくことが基本である。リーダーが仕事に興味をもたず、やる気がなくてフォロワーたちにそれを求めるようでは、絵にもならない。 |
| [青焼き]の思い出(3) [54] 2022/09/18 Sun 8769 9月11日[31]の続き いまどきの若い方たちは、[日光写真]だ[印画紙]と言っても、「なんのこっちゃ」と言われるに決まっている。印画紙とは光を当てると特定の色に変色する薬品を塗った厚手の紙である。外見上は、今日プリンタで写真を印刷する際に使う光沢紙のような感じのものだ。単純に言えば、暗闇に保管していた紙に光に当てると薬品が反応して全部が真っ黒になる。そして、印画紙の上に光を遮るシートを置けば、もとのまま白い状態を維持するのである。 |
| 厳しい[資格維持]の理由 [53] 2022/09/18 Sun 8768 小林宏之著「航空安全とパイロットの危機管理」に、「大学医学部付属病院や民間の大きな病院など、医療機関で講演を行うときに、『機長の資格維持が厳しいのは事故を起こせば自分が死ぬからですか』という質問を受けることがある」と書かれている。「これが事実とすれば」などと言えば、小林氏を疑っているようで、非礼をお許しいただくしかないが、それほどの衝撃がある。それに、なんともレベルの低い悲しき質問者であることよと嘆かわしくなる。そう言えば、医師の「免許更新」の話は聴いたことがない。小林氏は「数百名の乗客の命をお預かりしているという気持ちだけです」と答えている。当然のことである。文章には「これまで一度だけこんな質問を受けた」と記されていないことから、こうした医療関係者がどのくらいいるのだろうと思ってしまった。 |
| [棚]と[埃](1) [52] 2022/09/18 Sun 8767 【棚に上げる:知らん顔をして問題にしない。不都合なことには触れずにおく。[デジタル大辞泉]】【叩けば埃が出でる:どんなものでも細かく調べれば、欠点や弱点が見つかるものである。[同]】 この二つはわたしにとって大事なキーワードである。いずれも説明を読めば意味はわかる。わたしが子どものころ、時代劇映画でやや悪そうな、しかし正義感も同居させている男がにやりと笑って言った。「お互い、叩けば埃が出る体じゃのう…」。 子どもながら、その意味するとことが理解できたのは、日ごろの生活体験があったからである。昔は布団を外に出して日光に当てて消毒した。午後になってふんわりと膨らんだ布団を取り入れる。その際に布団叩きでポンポンと布団を叩くと、微塵が辺りを漂うのである。何ともおおらかな古き良き時代と言うべきか、いまごろそんなことをしていたらご近所からの大ブーイング疑いなしである。 そもそもマンションでは「布団干し」が禁止されていることが多い。それに、「布団叩き」なる道具があることを、このごろの若い人たちは知っているのだろうか。 |
| 太平洋国家フランス [51] 2022/09/17 Sat 8766 昨年5月に陸上自衛隊とフランス軍が霧島演習場で共同訓練を行ったというニュースがあった。目的は離島防衛に関するものだという。フランス軍の責任者は「太平洋国家として日米と認識を共有している。今後も日本で訓練を続けて総合運用能力の向上を図りたい」と述べていた。地球儀的に見ればフランスに「太平洋国家」と言い切ってしまわれると不思議な感じがする。あの仏印やベトナムの時代が頭に浮かぶが、世界戦略というのはそんなものなのだろうか。 |
| 初体験効果(2) [50] 2022/09/17 Sat 8765 昨日[49]の続き 「リーダーシップ・トレーニング」の「初体験効果」は、論文では「トレーニング効果」をリストアップしていって、最後の要因として付けた。もちろん、そこでは「トレーニングの内容はどうでもいい」と言いたいのではないこともしっかり強調した。しかし、この発想を三隅先生に話したところ、「吉田君、トレーニングはプログラムが命だよ」と言われた。わたしとしては、プログラムの重要性を踏まえた上で説明したのだが、あるいは「初体験」という呼称に反応されたのかもしれない。その当時、別の意味での「初体験」が流行っていたからである。 |
| エンジン整備の検査不正(7) [49] 2022/09/17 Sat 8764 検査の問題が明らかになってトップが記者会見したのは3月だったが、その後同社が国土交通省に提出した報告書(「整備作業の適正な実施に向けた是正措置について」2019年5月10日)では、「過去10年間(2009年1月~2019年1月)にわたって調査した結果、エンジン34台、部品125点(作業件数としては1,251件)において不適切な検査作業が行われていた」としている。 そうなると、当初挙げていた「2年前の検査」よりも前に同じ問題が発生していたことになる。さらに遡って同様の問題が明らかになることも、「言いたいことが言えない」「言っても聴いてもらえない」空気が漂っていたことを推測させる。あるいは、問題が発覚して、直近の調査で過去まで調べる余裕がなかったという説明もあり得るが、世の中ではこうしたケースが少なくない。 |
| 初体験効果(1) [48] 2022/09/16 Fri 8763 わたしは、「リーダーシップ・トレーニング」の魅力に取り憑かれ、ついにはライフワークになった。その過程でトレーニングが効果をもたらす理由について分析したことがある。こまかいことは措くとして、その一つとして「初体験効果」なるものを挙げた。これは「それまで体験したことがなかった」という、ただそれだけの理由で効果が出るとの主張である。受講者にはとにかく初めてのことで、プログラムのすべてがフレッシュで感動の連続だったというわけだ。これは、内容はいい加減でも、[初めて]が大事だということにもなる。 |
| 愛おしや、わが心臓 [47] 2022/09/16 Fri 8762 昨日[43]の続き 30年ほど前の本に「ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学 」という中公新書があった。著者の本川達雄氏は生物学者である。動物は心臓がおおむね15億回(?)拍つと寿命に到達するという話だったか。われわれは「億」という字にはけっこう出会うが、自分の生活とは縁遠い。まあ、「とにかくたくさん」という程度である。それが体内にある、生命維持に欠かせない心臓と縁が深いと言われれば、心臓が愛おしくなってくる。わたしは生まれて27,000日に近づいている。とにかく脈拍が70/分として、1日に10万回を超える、と言うことは…。 |
| [eラーニング]物語(13) [46] 2022/09/16 Fri 8761 9月8日[22]の続き 世の中に[完璧]はあり得ない。だからこそ進歩が生まれるのである。わたしなんぞが[完璧を期す]などと言ったら笑われる。それでも、「少しでも良いものを」と考えたい。それがつぎのエネルギーになることは疑いない。そうした点では、[15回分3時間のコンテンツを4時間で完成]というスケジュールには懸念を持ち続けていた。スケジュールどおりにいかない状況を[想定]し、その際の対応を事前に考えておくことが「リスクマネジメント」の基本である。 そうは言いながらも、すでに1月31日の収録日は決まっていたし、パワーポイントも完成していたから、あとは本番を待つだけになっていた。ところが、[コロナ]の様相がきわめて怪しい状況になった。すでに決定していた2月の研修も[リモート]に変更された。そうしたことから、この仕事も[さらに延期]を申し出た。そのときは、日程を決めずに「コロナが落ち着いてから」ということになった。 |
| 協働的競争意識(2) [45] 2022/09/15 Thu 8760 昨日[41]の続き 競争が避けられないとしても、それは外部集団に対するもので、内部では望ましい協働関係が築かれるといい。ただし、これが[悪用(?)]されると、内部の葛藤とストレスを外部に向けるという、歴史で繰り返される為政者たちの策謀が生まれる。ただし、内部に葛藤があることからして、すでに「協働性」は失われているのだから、これは[悪用]ではなく、「前提を欠いている」と言うべきであり、「協働的競争」とは似て非なるものである。 |
| 島津問題(7) [44] 2022/09/15 Thu 8759 9月12日[34]の続き 告発文では[時限タイマー(?)]が密かに装着されたのは[1件]のみとされている。そうなると、これは「特定の特別な人間が起こした特殊な問題」なのか。とりわけ[時限装置]をセットして故障を装うなど、スパイ映画でしか登場しない発想だから、他にも同じことが行われた可能性は限りなく[0に近い]とは思う。ただし、この種の問題は、後になって「他にもあった」という話がけっこうある。問題が明らかになってしまうと、組織としては[0]であると言う根拠を示すことも求められる。しかし、密かに行われていることを[すべて]特定するのは至難の業である。 |
| 27億三千万回 [43] 2022/09/15 Thu 8758 現在、わたしは前期高齢者後期にあり、かつ後期高齢者の準備中である。昨年末で、生まれてから27,000日ほどが過ぎ去った。これを時間に換算すると65万時間を超える。いやはやしっかり生きてきたものだ。さらにエクセルで遊ぶと、およそのところ3千9百万分である。 毎朝と就寝前に測っている血圧計の心拍数は平均で70前後を示す。これまた掛け算をすれば、27億3千万回を超えるから、われながら驚くほかはない。このほかの臓器はもちろん、われわれは自分で統御できないものを基礎にして生きている。こうした数値を見るまでもなく、自分たちは「生きている」よりも、「生かされている」のである。おそらく、この世にある、あるいはかつて存在した宗教のすべてが、「生かされている」ことを前提にしているのだろうと、勝手に推測する。わたしは日本人的無宗教者だが、この点については宗教とは関わりなく、だれもが認めると思う。 |
| ナイルの氾濫(2) [42] 2022/09/14 Wed 8757 9月11日[33]の続き 気象現象は自然のメンテナンスと言えるでしょう。ところが、それが台風や洪水で災害を引き起こします。これを人間は[害]と表現しますが、自然的には物理的な力に基づいた現象が起きているだけなのです。そう考えると[自然災害]と言うよりも、人間がつくった[害]だと考える方がフェアでしょう。世界中で低気圧が猛烈化し、暴風や竜巻、そして大洪水が多発しています。これらのほとんどが人間が引き起こしたものと考えるべきでしょう。 |
| 協働的競争意識(1) [41] 2022/09/14 Wed 8756 スポーツはもちろん、将棋などを含めて勝敗を決する競技では、負けず嫌いスピリットが必要なのだろう。自分から「どうせ負けてもいいや」ではなく、負けたら「悔しい」と嘆き、ときには涙するくらいの気持ちがないとやってられなさそうだ。その点で、わたしは競技に向いていないと自覚している。そのわたしが、あちこちで「適度の競争意識」の必要性について話すのだから、われながら苦笑いする。それは、「競争意識は個人的なものより集団的なもの」という話である。自分の集団内では徹底して協力して相手に向かう。これを「協働的競争」として大事にしようというわけだ。 |
| 自己保存と目標 [40] 2022/09/14 Wed 8755 植物も含めて、生きものには自己を保存する傾向がある。動物では[自己保存本能]と言う。これに対して物体の場合は[慣性の法則]などが当てはまるのではないか。ニュートンの[外から力がはたらかない限り]は[ずっとそのままの状態が継続する]というものである。ここで[維持しようとする]と表現すると、物体に意志が備わっていることになるから、これは避けた方がいい。 動物の場合は[自己保存]を実現するためにエネルギー源を体の中に入れなければならない。何分にも「命あっての物種」であり、「背に腹はかえられない」から、まずは食べることが[目標]となるのも当然である。わたしなんぞの前期高齢者後期の人間には[それもあり]だが、組織ともなれば[自己保存]のみが[目標]になるのでは大いに寂しい。健全な組織であれば、全員が[自己保存]でない[目標]を共有し、自分たちの成長を実現しながら社会に役立つ活動を展開してほしい。 |
| 発言の責任 [39] 2022/09/13 Tue 8754 人は言ったことに責任を負う必要がある。経済の世界でも、未だに「成長」を言いつつける者がいる。国債のほとんどは日本人が持っているだから心配しないでいいという者もいる。人口が減少し続ける日本で「経済成長」が実現できるのだろうか。本当に国債の赤字は問題ないのか。こんなことを言い続けている学者さんや評論家さんも、発言に責任が問われるころはあの世で左うちわの毎日を謳歌するんだろう。このあたりで30年ほど前に「ご自分がおっしゃっていたこと」と、現在の状況が「どんなに一致しているか」を整理して、大いに自慢していただきたい。 |
| [再配置]と[転進] [38] 2022/09/13 Tue 8753 ロシア軍が戦略的「再配置」を決めたと発表したとのこと。ニュースではウクライナの東部から南部の「防衛」に重点を移すものと解説されている。東部はウクライナの反転攻勢があり、南部への反攻も激化していることから、、こうした転換が図られたのだろうか。戦略の転換は大きな決定に違いない。太平洋戦争時、大本営が「退却」を「転進」と発表したことがある。たしかに、「これまでの向きを転じて『進み続ける』」から「転進」と言うわけだ。「再配置」と聴いて、そんなことがチラリと頭に浮かんだ。 |
| 若き日の駄文たち(14) [37] 2022/09/13 Tue 8752 9月6日[16]の続き また、「存在基盤の確定 -真正なる生活を求めて-」なる、元気のいいタイトルの原稿用紙が出てきた。おそらく1969年ころのものである。それは、「§⒈ 事実経過と現在」からはじまる。 「私は今ここに何かを書こうとしている。だか、一体何について書くのかは勿論のこと、何を言いたいのか、何を書きたいのかすら定かではない、ただ何かを考えなければならない極限に近い状態-これは確かに私にとって初めての状態である-に私がいて、そのことが私をして本文を書かせていることだけは、明白な事実である」。 いやあ、言いたいことも、書きたいこともわからなくて、よくも書き始めるなあと思うのは、いまのわたしである。そもそも「極限状態」などと大げさな表現をしているが、その理由はそれなりにあった。 「考えることと書くこととは大きな距離があり、しかも一致することはとうてい望めないことと知りつつも私は書くのである。それは、何等かの形ではっきりと残しておきたいと思う以外の何の理由もない、従って本文は他人に読んでもらうようなものでは断じてないわけである」。 と、まあそんな決意を持って記したものを、いまごろになって、お読みいただくのは気が引けるのですが…。 |
| 航空機のスピーと違反 [35] 2022/09/12 Mon 8750 この数年間は飛行機を使う回数が激減した。コロナ前の19年は68フライトだったが、それが10回に到達するかどうかのペースに落ちた。自分の年を考えると、「あのころ」まで回復する可能性はほとんどない。 ところで、飛行機が地上で自力で移動することをタキシング(taxiing)という。もともとは[taxi]が名詞で「タクシー]、動詞になると、「タクシーに乗る」ことから来ている。ただし、一般的には[take a taxi や go by taxi]が使われるから動詞としての用法は少ないのではないか。 これが飛行機では、「自力で地上を滑走する」という意味になる。さて、その[タキシング]だが、多くの場合は「ゆっくり感」があるが、ときおり「猛スピード」で走る体験をする。素人体感では60km/hあるいはそれ以上である。しかし、当然と言えば当然なのだが、その速度は規定されている[航空安全とパイロットの危機管理(小林宏之 2016 成山堂書店)]。つまりは、タキシングで[スピード違反]をしている航空機、いやパイロットがいるらしい。 |
| 島津問題(6) [34] 2022/09/12 Mon 8749 昨日[32]の続き 現場告発文によれば、問題が発覚したにもかかわらず、その事実を隠蔽しようとした人物がいる。そうなると、④その人物が隠蔽をはかった理由は何だったのか。それが個人的な要因なのか、ご本人も何らかのプレッシャーを感じて、そうした行動に出たのか。また、この人物と親会社である島津製作所との関係はどうだったのか。さらに、⑤告発文の投稿者だけが、その事実を知っていたとは考えにくいから、「知っていても言わなかった、あるいは言えなかった」理由も問題になる。 |
| ナイルの氾濫(1) [33] 2022/09/11 Sun 8748 【エジプトはナイルの賜:ナイル川が運ぶ肥沃な土のおかげで、エジプトの壮大な文明・国家が築かれたの意。ギリシャの歴史家ヘロドトスの言葉(大辞泉)】。子どものころ、ナイル川の氾濫が土地を豊かにしたという話を聴いた。洪水は人間にとってだけでなく、すべての生きものにとって深刻な事態をもたらす。しかし、宇宙全体から観れば、それは自然のメカニズムによって発生しているのであり、生きものたちの都合にはまったく興味を示さず、配慮もしない。 |
| 島津問題(5) [32] 2022/09/11 Sun 8747 昨日[25]の続き 告発文から推測すると、タイマーの「仕掛け人」と、この情報を知って隠蔽しようとした者は別人と思われる。そうなると、③「隠蔽者」は、仕掛けの事実をいつ知り得たのかも問題になる。その人物はそれなりの立場にある感じがする。この問題は、「仕掛け人」が単独で個人の売り上げを上げるために驚くべき行為を行ったのか、それともそれを指示するか、あるいは示唆する人間がいたのかもはっきりすることが求められる。まだ、第三者による調査が進められるとの情報は見ていない。 |
| [青焼き]の思い出(2) [31] 2022/09/11 Sun 8746 8月31日[61]の続き その昔、現在のコピー機とはまるで異なる複写機器があり、それが写真の「印画紙」の原理を採用していた。この「印画紙」が理解できる若者がいなくなっただろうと推測し、[古語]だの[死語]だのと、いつものように迷い道にはまってしまった。これが前回までの状況である。 この話、もとはと言えば、複写の「青焼き」からはじまった。つまりは、「青い色」になるコピーがあったということである。ただし、色にこだわるなら、それは[青]よりも[紫]に近い。手元に残っていた[青焼き]を試しにチェックすると、16進で[5A3A82]だった。旧式の複写機の色コードまで探すなど、「さすがにフリーター」と感動される方がいらっしゃる…、はずもないですワネ。 |
| システムとパーツ [30] 2022/09/10 Sat 8745 システムは相互に関係した影響を与え合う部分から構成されている。しかし、それが複雑になるにつれて相互の関連が希薄になる。お隣同士、せめてご近所であれば、本来の関わりが意識され維持されるかもしれない。しかし、それを超えると希薄さが増大するだけでなく、それぞれが「自分たちだけ」が存在しているがごとき動きを見せはじめる。それが「独自性」と認識されると、全体を展望台から覗くと、てんでんばらばらになっている。 |
| 島津問題(4) [29] 2022/09/10 Sat 8744 昨日[23]の続き 現場に売り上げ増のプレッシャーがあったことは容易に推測できるが、②タイマーの組み込みを、追い込まれた担当者が一人で考えてやってしまったのかどうか。もそも「時限装置(?)で故障を演出する」ことを誰が考えたのか。それに、問題のタイマーはどこの製品で、だれがどのようにして調達したのか。今回は不祥事と言うよりも犯罪に近いが、いまのところ会社の調査待ちの感がある。こうした点が明確にされることが必須である。 |
| エンジン整備の検査不正(6) [28] 2022/09/10 Sat 8743 9月3日日[07]の続き 検査不正について行われたIHIトップの記者会見の記録がある(日経Web 2019年3月8日)。同社は2年前に品質改善のために検査記録を細かく設定した。その時期は整備の受注を増やすため、新入採用や配置換えによって人員を拡充していた。これに対応して訓練にあたる社員の負荷が高まってしまったようだ。 トップは会見で、「現場の声に対応できていれば防げたのではないか」と述べている。歴史に「もしも…だったら」はないにしても、そのとき適切な対応がなされていれば、きわめて高い確率で、この問題は発生しなかったと考えるのは自然である。現場で「受注を増やし、これを納期に間に合わせるのは大変だ。現状ではとてもやれない」といった現実があれば、それを、その場の問題で終わらせるのではなく、組織として把握し、具体的な対応を取るのがトップの役割なのである。 |
| 五木さんも… [27] 2022/09/09 Fri 8742 昨日[23]の続き 何と言っても、あの五木さんが来てくれるのである。お迎えする側としては、ホテルもできる限り先生に応しいところがいい。ただ、悲しいかな、「懐具合はけっこうわびしい」ものがある。あるいは、「この近くにはそれなりのホテルがない」のが実情だ。そんなこんなで、「ビジネスホテルでは失礼な気もするけれど」となることは大いにあり得る。いやいや、先生はそんなことを気になさる方ではありません。とまあ、わたしとしては、こんな物語を勝手に創作するのである。 その五木氏が「粗末なビジネスホテルに泊まることがある。一人用のせまい部屋で荷物をほどくと、なんとなくわびしい気持ちになったりもする」と書いていた。この二文を読んで、「ああ、五木さんもそんな気になることがあるんだあ」とふと思ったのである。 |
| また同じことが… [26] 2022/09/09 Fri 8741 認定こども園の通園バス内で3歳の女児が亡くなった。昨年の7月に福岡県で、まったく同じ事故が発生したが、こんな悲劇がどうして繰り返されるのか、それは一般人の理解できる範囲を超えている。このこども園でも福岡のケースは話題になったはずである。そうでなかったなどまず考えられない。そもそもバスに乗った幼児の数の確認もしてないのだろう。それでも、最後に前から後ろまで降りていない子どもがいないかをチェックするのは常識以前のことである。幼児の水筒は空になり、服を脱いでいたという。あまりにも痛々しく、言葉が出てこない。 |
| 島津問題(3) [25] 2022/09/09 Fri 8740 昨日[24]の続き 島津製作所の子会社で発生したタイマーによる意図的なトラブル発生装置(?)を取り付けた者と、この事実を隠蔽しようとした者は同一人物ではなさそうだ。告発文にはそれをうかがわせる部分が含まれている。これを前提にすると、いくつかのことが頭に浮かぶ。まず、①そうした装置を付けた理由は推測可能である。タイマーによって「予定通り」に「故障」が発生し、修理費として228万円が病院から支払われた。これは個人の着服ではないから、会社の売り上げとして計上される。そこに、売上増に対する強烈なプレッシャーがあっとことは、まず間違いないだろう。 |
| 島津問題(2) [24] 2022/09/08 Thu 8739 昨日[20]の続き 島津製作所と言えば、ノーベル化学賞の田中耕一さんである。その実直な雰囲気に多くの人たちが好感を持った。いつだったか、一滴の血液で病気を早期発見する技術の実用化に尽力しているニュースを見た。そのときは、ご本人とは何の関係もないが、「いいぞ、がんばれ田中さん」と心の中で叫んでいるわたしがいた。それだけではない。そうした研究をしっかりサポートしているのだと思って、「がんばれ、島津製作所」とも叫んだのに…。 |
| 五木さんが来てくれる! [23] 2022/09/08 Thu 8738 昨日[21]の続き 天下の五木寛之さんである。講演を依頼する側としては、それに相応しい準備をするに違いない。そもそも、関係者たちが「五木さんに来てもらうのははとても無理だろう」と思うケースがあってもおかしくない。そんな状況で、ご本人から「(おそらく)快諾」を得たのである。それを聴いて、全員が手を挙げて喜こんでいる姿が目に浮かんでくる。五木氏のことだから、「講演料は○○以上でないと行かない」などと言うはずもない。それでも、来てもらう側としては最大限のことをしたいと考えるのは当然である。 |
| [eラーニング]物語(12) [22] 2022/09/08 Thu 8737 9月1日[01]の続き これまで作成していたスライドに修正を加えながら、[グループ・ダイナミックス]をタイトルにした[eラーニング]のスライドを72枚にまとめた。これをプリントアウトして先方に送ったところ、高い評価を受けた。 各回はリンクを張ってジャンプするから、1回あたり3から4枚のスライドで構成している。これで試してみると、情報量が多く15分に収めるのは相当に難しいことがわかった。そもそもが「あれもこれも言いたくなる」性分だから、90分の講演でも120分ほどのもになる、いつものパターンである。そこは、そのときの状況に対応して、提示内容を選択しながら時間を調整すれば対応できるだろう。 そこまで考えたところで、「やっぱり12回分を4時間で収録するのは不可能だ」と思った。それは、[240分(4時間)÷12回=20分/回]を見れば誰にもわかる。わたしはリスクマネジメントを仕事の柱にしているのだから、ここで再考するのが当然である。 |
| 五木寛之氏とビジネスホテル [21] 2022/09/07 Wed 8736 五木寛之氏の新聞連載「新・ 地図のない旅」は折に触れて取りあげている。もうすぐ90歳になる氏だが、ユーモアを交えて淡々と人生を語る。そんな文章を楽しみにしているが、6月5日の174回「昔の記憶に励まされて」では「おやッ、五木さんもそんな気持ちになることがあるのか」と小さな驚きを感じる文章に出くわした。 「ときどき講演の依頼などがあると、私はできるだけ足を運ぶようにしてきた。コロナが蔓延する前は、月に二、三度は地方にも出かけていた。そんなとき、場合によっては粗末なビジネスホテルに泊まることがある。一人用のせまい部屋で荷物をほどくと、なんとなくわびしい気持ちになったりもする」。 わたしは[粗末な]の3文字のところで、2秒か3秒だろうか目の動きを止めた。五木さんはどんなことも悠々と受け入れ、人が文句を言いそうなこともニッコリ笑って消化する。そんな印象を持ち続けてきた。あらゆる瑣事を超越したと思える人もホテルの[粗末]さが気になるのである。 |
| 島津問題(1) [20] 2022/09/07 Wed 8735 昨日[17]の続き 島津製作所の子会社が、病院に販売した機器の中に作動できなくなるタイマーをセットしていた「事件」にはショックを受けた。これまで発覚した問題のほとんどが、「しないといけないことを『していなかった』」ものである。ところが、今回は「してはならない」ことを『意図的にした』」のだから、悪質さと深刻さは半端ではない。ただ、修理代の228万円は会社に支払われているのだから、個人が着服したのではない。そこには売り上げ増への圧力が感じられる。子会社が自分たち自身に独り相撲で圧力を掛けていたとは考えにくい。 |
| 取り調べの可視化 [19] 2022/09/07 Wed 8734 一時、取り調べの可視化が大いに話題になった。警察や検察で取り調べる際にビデオを撮る制度である。これがいまどんな感じで運用されているのだろうか。裁判は原則として公開されてはいるが、一般人には社会的に注目される裁判以外の情報は得られない。それに、「可視可」による影響にまで踏み込んだ報道にほとんど気づいていない。どんな制度や仕組みも、人間が関わる限り問題があるのが自然である。そもそも取り調べの可視可は冤罪を防止することが大きな目的の一つだったと受け止めているが、そのあたりに変化が見られたのかも知りたいところだ。 |
| トラブル対応 [18] 2022/09/06 Tue 8733 この世ではトラブルが起きるのは当然だから、その大小を別にすれば、誰もがなにがしかのトラブル体験があるだろう。地震もトラブルに含めるなら、わたしにとって熊本地震はトップレベルに入る。とにかく[6強]の揺れは半端ではなかった。鉄道では長崎線で熊本に帰る際に他の地区で発生した事故で1時間50分遅れたことがある。そのときは車掌が「回復の目処が立たない」ことを繰り返し放送していた。車掌にはその情報しか入らなかったに違いないが、そのうち大声で文句を言う乗客が出てきた。こうした状況での対応マニュアルはどんなものなのか。またどんな訓練が行われているのか興味がわいた。 |
| 「島津さん」、あんたもかい!?[17] 2022/09/06 Tue 8732 島津製作所の子会社が熊本県内の病院に納品したX線装置にタイマーを付けて、セットした日に作動しないよう細工していた。これで修理代として230万円ほどの支払いを受けたという。このニュースを聴いて、わたしは驚くのを超えて直接の被害者でもないのに怒りを覚えた。これは明らかに犯罪であり、それも手の込んだ点できわめて悪質である。 これが匿名の内部告発で露呈したのだから、何とも悲しい。告発文には黒塗りにされているが、事実を隠蔽した関係者の名前も記されていた。「このような不始末を■■■■様へ伝えるのは心苦しいですが、お客様にご迷惑をかけたまま闇に葬る事は一人の人間としてできませんでした」の一文に心が痛み、わたしには滲んで見えた。こういう人を大事にしなければいけない。 |
| 若き日の駄文たち(13) [16] 2022/09/06 Tue 8731 8月30日[59]の続き 「現在の私の状況と方針を訴える声明(二)」では、自分だけで「変わるぞ」と決めても、そこには他者がいて、その意志が挫かれることを嘆く。 「この他人との問題を解決せずして、『人間革命』への道は一歩も踏出すことは出来ないのである。『他人』をよく出すので、読者は『自分のことは棚に上げて、人のことばかりとやかく言うな』と思われるに違いない。まさにそうなのである。従って私もここで他人のことを色々言うのではなく、唯他人という外在物を無視しては全ての思考を停止せざるを得ないという考えに至ったことを力説したいのである。 更に、この事態の全ての責任は自分にあることを率直に認める積りである。もっと露骨に言えば、私はあまりにも他人の部屋へ安易に行き過ぎた。大切な他人の時間を自分の勝手な恣意によって、つぶしてしまった。その結果は自業自得であり、何等他人の責任ではない。従って、これからも、戦いは自己とのそれであり、最も厳しいものであるということは充分に覚悟している積りである」。 文末の数行を読んで吹き出した。その理由は次の回に記すことにしよう。とにかく駄文であるため、皆さまの時間を盗んでしまいましたことを心からお詫び申し上げます。 |
| 問題に共通する二要因 [14] 2022/09/05 Mon 8729 このところ、本コラムでIHIの検査不正について手にできる情報の範囲内で分析を進めている。そんな中で、3月に問題が明らかになった日野自動車も、状況はさらに深刻化している。わたしも、この会社はトラックなどのエンブレムで馴染みがある。今回の件で、本社が東京の日野市にあることも知った。 それにしても、わが国の製造業でこの手の問題が止まらない。それも、「この数年」の話ではなく、10年や20年前から問題行動がはじまり、それが今日まで明らかにされなかったケースに充ち満ちている。それがどうしてどこかの時点で修正されなかったのだろう。 これだけ実例が多いのだから、わたしに言わせれば、「二つの要因」のいずれかが「共通」に関わっているのである。それは、「言いたいことが言えなかった」か「言っても聴いてもらえなかった」かである。 ともあれ、こうしたことが続けば日本の製造業全体の評価が危うくなる。いやすでに危険水域に達しているのかもしれない。 |
| 法を守る約束 [13] 2022/09/05 Mon 8728 わたしは九州大学の助手と熊本大学の講師に採用されたとき、「法律を守る」ことを宣誓した。これは公務員になるときの公式手続きだった。それを除けば公的場で「わたしは法律を守ります」と約束した記憶はない。そもそも生まれたときから自分の意志とは関係なく出生届をはじめ、法律で決められた様々な手続きをとられている。それは歴史の流れの中で国が決めたものであり、本人が個別に約束したかどうかとは関係なく「守らなければならない」のである。 |
| 人のことを言うのはいいけれど… [12] 2022/09/04 Sun 8727 「人のことを言うのはいいが、自分のことはどうなんだ」。世の中には、こう問いかけられたり、詰問されたりすることがある。これは他人事ではなく、わたし自身が人に関わる事象を対象に仕事をしているから、この反問はいつも頭に置いてはいる。ただ、「だから、何も言えない」となれば沈黙するしかない。そう言いながら、人間ができていないから、報道番組で経済格差の問題を訴えるキャスターたちには、「収入はどのくらい?」と問いたくなる。 |
| 地位と結果責任 [11] 2022/09/04 Sun 8726 職業に貴賎の別はない。すべてがなくてはならないものであり、自分の仕事に全身全霊を傾けることが求められる。そうした前提を認めた上で、それでも「責任の重さには違いがある」とは思う。とりわけ影響力があり、それ故に尊敬もされ、それなりの報酬を得る人がいる。そうした立場・地位にいるからには「結果責任」が問われることは覚悟しているに違いない。このところの、雪崩的・泥沼的円安を受けて、日銀の責任者たちのことが頭に浮かぶ。 |
| [違反ではない]が[精神安定剤] [10] 2022/09/04 Sun 8725 日本製鉄が基準を超えるシアンを検出していたにもかかわらず、それを3年前から県に報告していなかった(NHK 8月19日)。シアンが毒物であることは素人のわたしも知っている。それが3年間も報告なしだったというから、驚くほかはない。しかし、「法律では県に結果を報告することは義務づけられていない」との記事まで読むと、妙に「納得(?)」する。 つまりは、都合の悪いことは「言わないでいい」のであれば、「言わないですませておこう」を選択したのだろう。「違反ではない」と思えば、それが「精神安定剤」になる。まさに「フェイルセーフ」と真逆の姿勢である。その結果、原因探求の手が緩み、3年余りで39回にも達している。その中には基準を上回ったのに、検出されなかった再検査の結果だけを記録していたものもあった。それは意図的な改ざんである。その場にいた人たちがどんな気持ちでいたのか聴いてみたい。 |
| 技術者のトレーニング [09] 2022/09/03 Sat 8724 昨日[06]の続き 京セラの研修がどのくらい続いたのかは、その気で調べればわかる。わたしは自称「記録魔」だから、基本的にはすべてのトレーニング・スケジュールをファイル化している。これに手帳と日記を参照すれば完璧だ。そうは言いながら、それはまた別の機会にして、京セラには別の思い出もある。おそらく、昨日取り上げた1980年代半ばの「リーダーシップ・トレーニング」が終わった後だが、今度は鹿児島にある研究所の技術者に対するトレーニングの話が入ったのである。それまで、純粋に研究を仕事にしている人を対象にしたことがなかった。 |
| [適度]の[競争意識] [08] 2022/09/03 Sat 8723 スポーツはもちろん、将棋などを含めて勝敗を決する競技では、負けず嫌いスピリットが必要だろう。自分から「どうせ負けてもいいや」ではなく、負けたら「悔しい」と嘆き、ときには涙するくらいの気持ちがないとまずそうだ。その点で、わたしは競技に向いていないと自覚している。 そのわたしが、あちこちで「適度の競争意識」の必要性について話すのだから、自分でも苦笑いする。それは、「競争意識は個人的なものより集団的なもの」という話である。自分の集団内では徹底して協力して相手に向かう。これを「協働的競争」として大事にしようというわけだ。 |
| エンジン整備の検査不正(5) [07] 2022/09/03 Sat 8722 8月27日[53]の続き トップは検査不正が発生した原因として、「納期を優先して安全を軽視する意識があった」と述べている。ここでも、「仕事の段取りに問題はあったが、結果として安全におよぼす問題はなかった」という定形パターンが使われている。 ところで、組織において問題が明らかになったとき、「納期」はキーワードとしてしばしば登場する。個々の現場で仕事をする人たちが、はじめからいい加減な仕事をするはずがない。そして、仕事に意欲と誇りをもっていれば、規則やルールを自らすすんで無視するなど考えられない。それでも、こうした問題が繰り返されているのは、正規の手続きをとっていれば、納期内に達成できないほどの仕事量になったのだろう。 そうだとすれば、「これではやれない、何とかしてほしい」という声が出てきてもおかしくない。そんな思いがあっても、それを「言い出せなかった」のか、「言っても聴いてくれなかった」のか。また、その声がどこまで届いていたのか。 |
| 稲盛氏の訃報を聴いて[06] 2022/09/02 Fri 8721 京セラの稲盛和夫氏が亡くなった。わたしは1980年代に京セラの「リーダーシップ・トレーニング」で京都の会場へ何回か出かけた。当時の「主事・技士昇格者」を対象にしたもので、2泊3日のスケジュールは、あの時代らしい。最初の2日間は午前9時から21時まで、昼食と夕食の各1時間を除くとびっしり感にあふれる。第3日目も最後の「アンケート記入」が終わるのは18時なのである。これをわたしと集団力学研究所のスタッフ2人で取り組んだ。第1日目の午前中には「社長講義:リーダーに期待されるもの」と題したビデオが入っていた。その内容は記憶にないが、稲盛氏が社員に語りかけたものである。稲盛氏の訃報を聴いて、まずはこんなことが頭をめぐった。 |
| 小さなリスクと免疫 [05] 2022/09/02 Fri 8720 小さな亀裂がいつの日か大きな亀裂となって現れる。その反対に、「小さなリスクの気づき」を繰り返し受け止める空気があれば、それが蓄積して壊滅的な亀裂が生まれるのを防ぐことが出来る。まずは、リーダーが「小さなリスクの気づき」を披瀝し、誰もが「同じレベルの些末な気づき」が言える空気をつくる。そこに「ああ、こんなことでも言っていいんだ」の安心感が生まれればいい。小さな問題を取りあげるのはワクチンで免疫をつくることにも似ている。 |
| 博多まではわかるけれど… [04] 2022/09/02 Fri 8719 手元に「博多 118.4km 75 分 94.7k/h 大分 142.2 2時間44分 51.9 」と記されたメモがある。記入した日は不明で説明も付いていないが、何のことか推測できる。JR熊本駅から博多および大分までの距離と所要時間である。ネットでチェックすると熊本-博多間は118.4kmでピッタリ合った。当時の在来線特急「有明号」だと最速でも75分はかかった記憶がある。停車駅が多い特急だと1時間半というイメージが残っている。九州新幹線が走りはじめてからは、最速の「みずほ」は32分、速めの「さくら」が40分前後、各駅停車の「つばめ」だと50分である。これを見ると、100km程度の距離でも新幹線効果の大きさがわかる。博多の94.7km/hは単純に距離を時間で割った平均時速である。 ところが、大分の「大分 142.2 2時間44分 51.9 」はよくわからない。そもそも距離の142.2(おそらくkm)が出てこない。せっかく記録をとっても、後でわからないと意味がない。 |
| 阿蘇の空 [03] 2022/09/01 Thu 8718 阿蘇はいつでも絵になる。写真を撮るとなれば、カルデラの中心で煙を吐く中岳を入れたくなるが、こんな景色もまた阿蘇なのである。平地の9月では残暑が続いていくが、阿蘇となれば夏色を残しながら、秋の色がにじみ出てくる。それが秋の雲と一体化するから心も自然と和むのである。もう一枚は「あそ望の郷くぎの」で、これが「阿蘇」にひっかけてていることは見え見えだが、久木野は「蕎麦の里」としても知られていて、これまた美味この上ない。ただし、コロナでこのところご無沙汰中だ。 |
| 熟語と連語と辞書… [02] 2022/09/01 Thu 8717 「朝令暮改」や「一石二鳥」は四文字熟語と言われる。熟語は「二つ以上の単語または単語の要素が結合し、単語としての慣用が固定しているもの(精選版 日本国語大辞典)」。これに対して「横断歩道」は連語と言うらしいが、こちらは、「精選版 日本国語大辞典」では、「複合語」参照へ飛ばされる。ところが「デジタル大辞泉」には「(連語は)複合語とは区別される」との注釈がある。さらに「庭のサクラ」も連語らしい(ニッポニカ)から、わけがわからなくなる。 |
| [eラーニング]物語(11) [01] 2022/09/01 Thu 8716 8月25日[49]の続き 授業のような教育場面と異なり、ビジネスとして公開されるものの場合、著作権について十分に配慮しておく必要がある。大学の授業では、研究論文等は原典を表記することで、さらに関連した情報が掲載されている新聞記事があれば、新聞社名と日付を入れて提示していた。そうしたことが、今回の仕事ではできなくなることから、それまで作成していたスライドに原典付きで入れていた写真などをイラストに替えることにした。 そのために、イラスト作成が好きだと言われる以前からの知り合いにお願いした。そのできがすばらしく、これも、これもといった感じで追加の依頼が増えていった。まことにありがたいことである。このところ、[YouTube動画]をアップしているが、こちらはビジネスではないものの、著作権については注意を要するから、同じように依頼を続けている。ともあれ、こうして、[eラーニング]の12回分に数回の予備を含めた72枚のスライドができあがった。 |