味な話の素   No.231 2022年07月号《8561-8653 》 Since 2003/04/29
 Home    先月号    Back Numbers

高さんからのメール(7) [93] 2022/07/31 Sun 8653 7月24日 [72]の続き
 高さんはメールで、ご自分が関わった三菱重工長崎造船所のプロジェクトについて語る。「最初の実験は□□□□係で実施しましたが、これは岩井和男部長の指示によるものでした。事故、出勤率、能率など同部では最悪の係でした。ところが、これが運良く成功し事故が減少したのです」。プロジェクトのスタート時については、高さんから話を聴いただけだが、ご本人が全力を投入したことは言うまでもなく、「運」が働く余地はなかった。
続[約束]を守らない [92] 2022/07/31 Sun 8652 昨日 [89]の続き
 原稿の提出期限が守られないのは、「出来上がらない」のではなく、「出来上げられない」というべきである。原稿が「自分で出来上がる」などあり得ないのだから、それは執筆する者が「出来ない」のであり、要するに本人の問題である。こんなとき、おそらくは「忙しい」ことが、理由のトップに上がりそうな気がする。しかし、それはほとんど言い訳と同義である。そもそも日常的に「忙しい」のであれば、執筆を請け負ってはいけない。
熊本住宅事情 [91] 2022/07/31 Sun 8651 7月24日 [72]の続き
 熊本に来てから二十年近く公務員アパートで暮らした。それから50歳になる年にマンションに引っ越した。われわれの世代は庭付きの一軒家を選ぶ人が多かったが、わたしなどは庭いじりなどあり得ない。そんなことで、熊本市の中心街に近く、周囲の環境も自分たちに満足できるマンションが建つことを知って、家内とともに迷うことなく購入することにした。それから早いもので、今の住まいが公務員アパートの二十年を超えてしまった。
[路面電車] [90] 2022/07/30 Sat 8650
 いま、路面電車は全国で18箇所で走っている(Wikipedia)。そもそも一定の需要がないと経営が成り立たないから、基本的に県庁所在地などで運行されている。大都市としては東京都、札幌、広島が代表格だろうか。九州では熊本、長崎、鹿児島で走っている。一時は「車の邪魔」と言われて廃線に追い込まれたが、このごろはその役割が再評価されはじめた。ヨーロッパでは、路面電車が歴史的な町並みと調和していて、どこでも絵になる。
[約束]を守らない [89] 2022/07/30 Sat 8649
 この世の中で、約束を守るのはみんなが社会生活を送る上で必要不可欠である。ところが、そんな「基本」が守られないことがけっこう多い。とりわけ、複数の人間が原稿を持ち寄って本を出版するときに、脱稿期限という約束を守らない人間が出現する。それも、「守らなさ」が半端でない。たとえば、2月末の締め切りにもかかわらず、7月末になっても「出来上がらない」となれば、「常識人であるわたし(?)」は呆れ果てるのである。
北広島市 [88] 2022/07/30 Sat 8648   
 いま北海道で千歳空港からJRで札幌に向かうと[北広島市]がある。初めてこの駅を通過したとき、わたしは「広島に関係あるんだろうか」と思った。それから何度もこの駅名に遭遇しても、ただ思い出すだけで終わっていた。それがここにきて、ようやく北広島市のホームページをチェックしてみた。そこには「明治17年以降地内に入植しいわゆる広島開墾地を開拓した和田郁次郎ら18戸の出身地の広島県の県名にちなみます」とあった。
「独裁者」の訴え(7) [87] 2022/07/29 Fri 8647 7月22日 [66]の続き
 理髪師は眼下の兵士たちに呼びかけ続ける。
 「兵士たちよ、野蛮な人間等に自分たちを委ねてはならない。彼等はあなた方を軽蔑し、奴隷にし、人生を管理し、何をすべきか、何を考えるべきか、何を感じるべきかを命じる。そして、彼等はあなた方に自分たちの思想を教え込み、決まったメニューの食べ物を与え、あなた方を家畜のように取り扱い、大砲を撃つ道具として使うのだ」。
 独裁者は、兵士等を洗脳し、人の命を殺める道具にする。
続[学生時代のノート] [86] 2022/07/29 Fri 8646 昨日 [82]の続き
 「社説・論評は手段を明示して直接その行動を指導しようとする」の「手段を明示」は意味不明だが、「その行動を指導する」には苦笑いした。「その」とは「読者=国民」だから、社説が国民を指導するというわけで、いかにも上から目線、傲慢な表現である。ただ、授業を受けているときは、これに大いに疑問を抱いたり、批判する気になったりした記憶がない。マスコミとはそうした役割を担うべきだと考える学生だったのかもしれない。
[リスク]考 [85] 2022/07/29 Fri 8645
 世の中のリスクには、気づくものと気づかないものがある。また、気づく人と気づかない人もいる。さらに、気づいたらすぐに動く人と、動かない人がいる。そうそう、リスクが現実のものになったとき、そこから学ぶ人もいれば、そうでない人もいる。とにかく十人十色、対応も様々である。ここで「人」を「組織・集団」と読み替えてもいい。個人も組織も、生きている限りは、リスクという無数の地雷の上を前進しているようなものだ。
[eラーニング]物語(6) [84] 2022/07/28 Thu 8644 7月21日 [63]の続き
  午後半日で15分×12回の収録スケジュールにはリスク要素がまったく含まれていない。当日の便が飛ばなかったらどうするか。仮に飛んでも大幅に遅れたらどうするか。羽田から都内のスタジオまでの電車がスムーズに動かなかったらどうするか。こうした要素を踏まえて、前泊でどうかとたずねてみた。これに対して、「弊社の収録の経験上、13時にスタートできれば17時に終了することが確実であると存じます」との回答が返ってきた。
続[56円の支払い命令] [83] 2022/07/28 Thu 8643 昨日 [79]の続き
  請求額56円でも裁判が開始されるのか、あるいは慰謝料が一定額になれば訴訟が成立するのか。このあたりは法律の素人ながら興味深い。裁判になれば、それぞれの関係者たちが自らの立場を公開の場で明らかにしなければならなくなる。それを実現するために訴訟が提起されることもある。郵便料金不正事件で無罪が確定した村木氏が損害賠償を求めた訴訟では、国が全額を支払ったため、当事者の出廷もなく終わってしまったことがある。
学生時代のノート [82] 2022/07/28 Thu 8642 昨日 [80]の続き
 断捨離対象である学生時代のノートの中に「マスコミにケーション論」があった。それには1969年度の前期4月16日の日付がある、「ニュースの報道は記者の主観を入れることを禁じられている。それに反して社説・論評は手段を明示して直接その行動を指導しようとする。このため主観的である」。この授業は某大新聞出身の非常勤講師が担当していた。このノートを目にした瞬間に、その名前と白髪頭の顔だけでなく、声まで蘇ってきた。
目標の小条件(17) [81] 2022/07/27 Wed 8641 7月20日 [60]の続き
 [即効性のあるもの(すぐ効果が出る)]
 やりはじめて間をおかず「やってみてよかった」と思えると嬉しい。もちろん、一生に何度もないドでかい目標でうまくいけば、嬉しさもドでかいのは当然である。しかし、フツーのわれわれは、そこまで達するのはむずかしい。いやいや、そうしたドでかい人たちも、じつは小さな成功体験を積み重ねたから、ドでかい成果を手にすることができたに違いない。即効性が永遠への入り口なのである。
記憶に残る教員 [80] 2022/07/27 Wed 8640
 大学時代の講義ノートを整理しているとつい読み込んでしまう。もちろん手書きだが、万年筆を使っているのが懐かしい。教員の中には豪傑がいて、30分遅れて来て10分間隔で原稿を読み続け、学生は我流の速記で追いかける授業があった。しばらくして、その教員の書籍が出たので、「あれは原稿だった」と思った。こんな経験をすると、50年以上も前のことなのに、その顔も名前も記憶している。プラスかマイナスかは言いませんが…。
56円の支払い命令 [79] 2022/07/27 Wed 8639 7月20日 [60]の続き
  [1分間の遅延賃金56円支給命令]何とも鮮烈な見出しである(共同通信4月19日)。JR西日本の運転士が回送列車の出発を1分間遅延させた。これをミスとして、1分間相当の賃金など56円が払われなかった。これに対して運転手が56円と慰謝料を合わせて約220万円の支払いを求めて裁判になった。その詳細を知らない他人があれこれ言うのは控えたほうがいい。そうは思いながらも、記事に出ていない背景があったのだろうと推測した。
若き日の駄文たち(7) [78] 2022/07/26 Tue 8638 7月19日 [57]の続き
 声明は続く。
 「一体、今の自分は真に人間らしい生活を送っているのであろうか」と自らに問いかけた場合、必ず返って来る返答は「否!!」という冷たく厳しい声だけである」
 「否!」の一文字に自己否定的雰囲気があふれる。当時の学生の間では、[自己否定]は大いなるはやり言葉であった。また、「革命」という二文字もあっちこっちで見かけた。そんな空気の中で、自分の信条として「人間革命」なるものを考えていたのである。
異常気象の議論 [77] 2022/07/26 Tue 8637
 気象が異常化しているのはデータから疑いない事実に違いない。世界中でこれまでにない規模の山火事が発生し、ヨーロッパでは暑さですでに1,000人を超える人たちが亡くなった国もある。アメリカの前大統領は、「温暖化」をフェイク同然に扱っていたし、「異常気象」を否定する専門家もいる。また、「異常」の原因についてCO2を否定する見解もある。科学は仮説から成り立つから、それがいつの時点でも100%正しいとは考えない。
言葉の[無免許運転] [76] 2022/07/26 Tue 8636
 先生の発言について、祖父が新聞の投稿で「がっかりした」と嘆いていた。小学6年の孫が母親とクッキーを焼いてバレンタインデーのお返しをつくった。これをスポーツクラブの指導の先生にも渡したところ、「毒は入っとらんどね(熊本弁)」と言われて孫ががっかりしたという話である。ご本人としては冗談だったと推測するが、ヤレヤレものである。「言葉は人間理解、最強の道具であり、人間誤解、最悪の凶器になる」んですよね。
[講演ねたメモ](7) [75] 2022/07/25 Mon 8635 7月18日 [53]の続き
 当時、マニュアル関連の笑い話があった。たとえば、職場のみんなのハンバーガーを5、6個注文するとレジがすかさず「お客様、こちらでお食べになりますか、お持ち帰りになりますか」と聴いてくる。「こんな量を店内で食うわけないだろう」と、状況を考えずにマニュアル通りの対応しかできないのを笑うのである。そんなことで、わたしも「マニュアルだけでは心は通じない」と言いながら、対人関係スキルの重要性などを強調していた。
[新しきものなし] [74] 2022/07/25 Mon 8634
 There is nothing new under the sun.[Bible:Ecclesiastes1-9]《太陽の下に新しきものなし》[旧約聖書:伝道の書1-9]⇒教訓48 これはわたしのメモ書きである。旧約聖書の成立は紀元前4~5世紀だという。このとき、すでに「新しきものなし」と言われてしまっているのだから、もう一言もない。その後になって、何を言っても、どんな考え方を提案しても、その前に、「どこかで誰かが言っているよ」でおしまいになる。ごもっともです。
テレビの没落 [73] 2022/07/25 Mon 8633
 どのチャンネルを回しても、毎日が同じ内容にしか見えない。お金もかけていない感じにあふれている。そんなことで、テレビは魅力を失った。たまたまスイッチを入れておもしろそうなものに当たると、それだけ観る繰り返しである。とにかくテレビはおもしろくなくなった。わたしなんぞが[テレビは観ない]と言っても何の影響もない。しかし、公共の電波を使っているのだから、[観たくない人は観なくっていい」ではまずいのである。
高さんからのメール(6) [72] 2022/07/24 Sun 8632 7月17日 [51]の続き
 高さんに論文をお送りした際に届いたメールが出てきた。その文面から2015年末あたりにいただいたものである。すでに50年以上が経過し、個人名は論文等に記載されていることから、そのまま標記する。
 「吉田道雄大兄お元気のことと思います。[実務に活かすグループ・ダイナミックス]他の論文を興味深く読みました。長崎時代を思い出しました」。
 高さんは三菱重工業長崎造船所で展開された事故防止プロジェクトの中心にいたのである。
[安全と歯みがき]アップのお報せ [71] 2022/07/24 Sun 8631
 YouTubeに「歯みがき」のお話を2本追加しました。ところで、みなさんは毎日歯を磨いていますか。これまで、この質問に「No」と答えた人をわたしは知りません。歯には「8020運動」なるものがあって、80歳で自分の歯を20本維持することが推奨されています。わたしも現時点では20本以上が自分の歯ですから、これを80歳代までつなげていかねばなりません。ただし、今回アップロードしたのは、純粋に歯の話ではなく「組織安全」に関わるものです。
続々[万年筆] [70] 2022/07/24 Sun 8630 7月21日 [62]の続き
 そのうち、いつの間にか万年筆がボールペンに取って代わられる。その理由の一つはカーボンコピーだったと思う。同じ書類を数枚重ねて、1枚目に書くと、それが2枚目、3枚目にも写るわけだ。そのためには、そこそこの筆圧が必要だから、万年筆では対応できなかった。そしてコピー機が登場して、速乾性のないインクの万年筆からボールペンへの移行が決定的となった。それも青だとコピーが薄く見にくいから、黒が主流の座についた。
リスク対応のガバナンス(6 完) [69] 2022/07/23 Sat 8629 7月16日 [48]の続き
 「わたしは本当のことを言ったことがない」という言が「嘘」である確率は、「月が地球に落ちてこない」確率とどっこいどっこいだろう。もちろん、これから先のある日、物理学の法則によって月が地球に落っこちてくることはなくもない。つまりは[確率=0]と断言はできないのである。全国ネットになった問題の監督は、いち早く全国ネットのワイドショーに出たものの、後になってMCから「嘘をつきにやってきた」と非難された。
[わたしの仕事]アップのお報せ [68] 2022/07/23 Sat 8628
 YouTubeに「わたしの仕事」をアップしました。これは、私が講演や研修で話をする際に自己紹介代わりに入れている情報です。その一つが「リーダーシップ・トレーニング」であることは、ご存じの方がいらっしゃると思います。動画には、いつもは省略している「トレーニング」の基本的な流れについても解説を加えました。もう一つは「組織の活性化と安全文化創続」です。安全文化[醸成]から[創続]への転換をお勧めしています。
続々々[魔女の理論] [67] 2022/07/23 Sat 8627 昨日 [65]の続き
 いわゆる多数決は[魔女の理論]を基本にしている。ことばは生きもので幅があるから、[majority]は「大多数」に加えて「過半数」の意味もある。日本語で「多数決」は、一応「過半数」と解されるため、「大多数」までの印象はない。とにかく「一人でも半数を超える」とOKなのである。ということで、わたしの[魔女の理論]も「過半数」まで含めて使用する。その上で、「魔女」の威力は侮りがたい力を有していることを強調したい。
「独裁者」の訴え(6) [66] 2022/07/22 Fri 8626 7月15日 [45]の続き
 理髪師はラジオで呼びかけるかのように訴える。
 「私の声が聞こえる人に言う。絶望してはならない。われわれが直面している悲惨さは、一時的な強欲さの現れであり、人間の進歩を恐れる者たちの敵意の表れに過ぎない。人間の憎しみは過ぎ去り、独裁者たちは死んで、彼らが人々から取りあげた力は元に戻る。そして、彼らが死ぬ限り、自由は決して滅びることはない」。
 現実に存在していた独裁者たちの死にまで言及する厳しさである。
続々[魔女の理論] [65] 2022/07/22 Fri 8625 7月19日 [56]の続き
 人間はすべて個別だから、統計によって生かされているのではない。むしろ、個々人が生きた結果の集計が統計になるのである。それでも、統計が生きるための参考にはなる。タバコを吸って肺がんになった人が、喫煙しない人よりも多数であれば、「タバコは吸わないでおこう」と思う方が自然である。そんなわけで、「多数」は個々人の行動選択に活用される。これを「大多数=majority」⇒[魔女の理論]と呼ぼうというネタ話である。
続「テキスト読みます」 [64] 2022/07/22 Fri 8624 昨日 [61]の続き
 テレビで記者が、いかにもアナウンサーと対話しているように見えて、目線がカンペに向いているのがミエミエなのには不快感さえ憶える。大事なことは丸暗記している風を装うことではない。記者はしゃべりのプロではないのである。手元の原稿に目をしっかり向け、ときおりアナウンサーにも顔を向けて情報を伝えることがどうしてまずいのか。その方がよほど迫真力がある。それがいやなら、しっかり記憶するかのどちらかに徹しようよ。
[eラーニング]物語(5) [63] 2022/07/21 Thu 8623 7月14日 [42]の続き
 全体で15分×12回、3時間の収録を半日でできるという回答には疑問が残った。先方によれば、13時から始めて4時間程度で終わるという。たしかに計算上は1時間の余裕がある。わたしは教職大学院在職中に熊本市教育センターとジョイントの動画作成を体験した。また、昨年からはオリジナル動画をボチボチと作成しはじめて、本ホームページで紹介している。そうしたことから、この時間内でやれと言われればできないことはない。
続[初万年筆] [62] 2022/07/21 Thu 8622 昨日 [58]の続き
 わたしが万年筆を買ってもらったころは青インクが主流だった。と言うよりも、当時はペン用の黒インクがあったかどうかもわからない。先生が解答の採点をするときに付けペンを使っていたので、机の上に赤インクのボトルがあったのは憶えている。これはボールペンでも同じで、インクは青だけだったのではないか。しかも、公的文書はボールペンで書いてはいけなかった。世の中にはいつも信じられない話が無数に残っているものである。
「テキスト読みます」 [61] 2022/07/21 Thu 8621
 手元に、「お願い 正確にご案内申し上げる為にテキストを読むよう指導しております 帝産バス」とのメモがある。ネットで[帝産バス]を引くと、[帝産観光バス株式会社]が出てきた。東京から名古屋や大阪・神戸までの支店が載っている。こまかい情報は措いて、わたしがメモをした理由ははっきりしている。乗客への案内で、「生半可に暗記して間違うよりは、テキストを読みます」と宣言していることに好感を持ったのである。
目標の小条件(16) [60] 2022/07/20 Wed 8620 7月13日 [39]の続き
 [短期の達成期間を設定する]
 これが3ヶ月程度だと短すぎる感じがする。しかし、生活は、1日24時間、1440分、86400秒もの「長時間」から構成されている。その積み重ねが人生になるのだから、わたしなんぞは「細切れ雫の鍾乳石化」を大事にしたいと思う。まずは「する」と決めて、「とにかくやってみる」のである。われわれは、「しない」と決めた瞬間から時間が速くなり、しばらく経って「ずっと何もしていない」ことに気づく。
[慣性の法則] [59] 2022/07/20 Wed 8619
 人間にとって「適度の」は重要なキーワードである。たとえば「適度の危機意識」は行動を起こしたり、変えたりする原動力になる。いつも「このままでいい」の発想では進歩は期待できない。わたしに言わせれば、人間にも物体と同様に[慣性の法則]が働いている。外圧がなければ動こうとしない。目の前のことだけ見て、「これしかない」とまっしぐらに突っ走って自分の力では止められない。どちらも「変わらない」点で共通している。
[初万年筆] [58] 2022/07/20 Wed 8618
 わたしが生まれて初めて万年筆を買ってもらったのは中学校に入学したときだった。それまでは内部のスポイトでインク壜からインクを吸い上げるのが一般的だった。その常識をプラチナが破ってカートリッジ式にした。しかも栓としてボールを填めて、万年筆に装着するときはこれを中に押し落とす画期的なものだった。わたしが手にしたのは、開発して間もないときだったと思う。その価格が600円だったことをなぜか鮮明に憶えている。
若き日の駄文たち(6) [57] 2022/07/19 Tue 8617 7月12日 [36]の続き
 さて、「現在の私の状況と方針を訴える声明(二)」は、「§⒈「人間革命」ということ」からはじまる。
 私が「人間革命」(Human Revolution)という言葉を使い初めてから既に久しい。だが、現在の所、その目的は全くといって良い程達せられていない。ところで、この言葉を使い初めた理由であるが、そもそも私が自分の生活に疑問を持ったからに他ならない。
 タイトルも勇ましいが、自らの生活に疑問を抱いたのも青春を感じさせる。
続[魔女]の理論 [56] 2022/07/19 Tue 8616 昨日 [54]の続き
 昨日から「魔女の理論」と題して話をはじめたが、「どこが魔女かい」という声が聞こえてくる。喫煙と寿命を取りあげて、タバコを吸っても長生きする人と吸わなくても肺がんでなくなる人がいるという当然の話だった。もちろん、それは紛れもない事実だが、そうかと言って「だから喫煙しても長生きする」という人はいないだろう。わたしは厳密なデータは知らないが、喫煙が原因で肺がんになり、命を失う人がいるのは事実に違いない。
テレビの没落(上) [55] 2022/07/19 Tue 8615
 その昔、テレビは一家の王様だった。わが家にテレビが来たのはわたしが中学生のころだったと思うが、その日からテレビは一家団欒の主役の座を占めた。そして、わたしは[テレビっ子]となった。その後は、[テレビ青年]から[テレビ壮年]と成長し、[テレビ中年]までは確実に到達した記憶がある。しかし、[テレビ老年]あるいは[テレビ爺さん]にはならなかった。とにかく観たいと思う番組がなくなってしまったのである。
[魔女]の理論 [54] 2022/07/18 Mon 8614
  一生に亘って喫煙を続けて天寿を全うする人がいる。ただの一度もタバコを吸ったことがないのに肺がんで早世する人もいる。すべての人間はすべてが個性的であり、それは細胞レベルにも当てはまるに違いない。さらに、すべての人間がまったく同じ環境にいることはない。もちろん、まったく同じものを食べているのでもない。かくして、人間は「ないないづくし」の塊なのである。それを別の呼び方をすると「個性」ということになる
[講演ねたメモ](6) [53] 2022/07/18 Mon 8613 7月11日 [32]の続き
 前世紀に書いた[講演ネタメモ]の⑤は「マニュアルを超えていますか:マニュアルだけでは、心は通わない」である。これを書いた日はわからないが、[マニュアルを超える]という文言から、1983年より以前でないことだけはわかる。それは、このネタが1983年4月15日にオープンした東京ディズニーランドに関わっているからである。国内外から人を集めて大盛況だったディズニーランドは、その徹底したマニュアル化で知られていた。
佐賀の[タイムカプセル](18 完) [52] 2022/07/18 Mon 8612
 佐賀の講座は1.5日だったから、メールを返した日は、朝食を摂って会場に出かけた。そこでメールをくださった受講生が近づいてこられた。わたしの同級生だったお母様は、わたしが書いた担任のお名前を見て、それが五年生のときだったと確認されたらしい。旧姓をお聴きしたが、その場でしっかりと思い出せなかった。まことに申し訳ないことである。これから佐賀で仕事があれば、「小学校の同級生物語」が加わることが確実になった。
高さんからのメール(5) [51] 2022/07/17 Sun 8611 7月10日 [30]の続き
 「自己決定の内容は『毎日一度以上班員一人一人に声をかける』というもの。忘れ得ぬ立派な老作業長でした。氏のPMデータは現在も机の中に保存しています。いろいろとありましたね。高」。わたしは、高さんから若者たちに対するリーダーシップが発揮できなかった作業長の話を聴いたことがあった。現場における研究には、こうした「忘れ得ぬ」方々との出会いがある。「いろいろありましたね、高さん」、ありがとうございました。
佐賀の[タイムカプセル](17) [50] 2022/07/17 Sun 8610 昨日 [47]の続き
 伊万里小学校を関連して思い出した何人かの名前を列挙してから、お母様がわたしをご存じだと知らせてくださった方に、「…などのお名前が浮かんできました。人間の記憶はすばらしいものだと、われながら感心(?)しています!お母様の旧姓を存じ上げませんが、よろしくお伝えください。このトピックスは名前を伏せて、そのうち「味な話の素」にアップしたいと思います」とメールに書いて返信した。それがここに進行中なのである。
[いつでも、どこでも]アップのお報せ [49] 2022/07/17 Sun 8609
  [Handbook of Leadership](Bass & Stogdill 1990)の中に「リーダーシップの理論は研究者の数だけある」という一文を見つけて笑ってしまいました。わたしは、リーダーシップ・トレーニングをライフワークにしてきたと公言しているのですが、その通りだと思うからです。このわたしでも、「リーダーシップの公式」なるものを独自に(?)提案しているくらいです。これに関連した「いつでもどこでも」を16日にアップしました。
リスク対応のガバナンス(5) [48] 2022/07/16 Sat 8608 7月9日 [27]の続き
 「わたしは今まで一度も嘘を言ったことがありません」という言は、それだけで[嘘」である確率は100%と考えていい。そうでない確率は「明日、太陽が西から出てくる」と同じ程度だと断言できる。それとは逆に「私はこれまでの人生で本当のことを言ったことがありません」はどうだろう。この発言主が生後数か月ほどであれば、それもあるかもしれない。ただし、その時点では「本当のこと」を発信する力は備えていないはずである。
佐賀の[タイムカプセル](16) [47] 2022/07/16 Sat 8607 昨日 [44]の続き
 担任の先生のお名前と風貌が頭に浮かんだと思ったら、それに続いて友人の名前が繰り出してきた。薬局の□□□□くん、東映(映画館)の□□くん、小鳥屋の□□くん、食堂の□くん、□□□□くん、洋品店の□□さん、耳鼻科の□□さん、時計店の□□さん、コンクリート会社の□□さんが一気だった。名前の前は家業で、四つの□はフルネームである。小鳥屋の□□くんは盲腸の手術が手間取り、大きな傷跡ができたことも思い出した。
生と死 [46] 2022/07/16 Sat 8606
 われわれは受精によって生きものとして命を得た瞬間から「死」を背負う。「死」については宗教や哲学の世界で、マイナスではなくプラスとして位置づける考え方があるかもしれない。したがって、一律に一方をプラス、他方をマイナスと決めつけることは問題である。それを踏まえた上で、「生と死」が「命」というコインの両面に刻印されている点では一致が得られるだろう。ともあれ、われわれは生きている限り、死と付き合い続ける。
「独裁者」の訴え(5) [45] 2022/07/15 Fri 8605 7月8日 [24]の続き
 理髪師は続ける。
 「飛行機とラジオはわれわれをお互いに近づけた。こうした発明の特性そのものから、人間の善良さを、普遍的な兄弟愛とわれわれすべてが団結することを求めて大声で叫んでいる。まさに今、わたしの声は世界中の何百万人もの人々に届いている。何百万人もの絶望している男性と女性たちに、小さな子どもたちに、そして人々を拷問し、無実の者を投獄する制度の犠牲者たちに届いている」。
 この時代はラジオが人を動かした。
佐賀の[タイムカプセル](15) [44] 2022/07/15 Fri 8604 昨日 [41]の続き
 受講生の方から、お母さんがわたしと同級生だったようだとのメールを読んで、ホテルから返事を出した。「□□さま おはようございます。とても楽しい情報をいただきまして、ありがとうございます。わたしは4年生の2学期に、伊万里小学校に転入しました。小学校では6年生までの2年半、□□先生が担任でいらっしゃいました。相生橋際に佐賀銀行があったことも思い出します」。まずは、担任だった先生のお名前と風貌が蘇った。
目標の小条件(16) [43] 2022/07/15 Fri 8603 6月22日 [52]の続き
 「5分前に着席する」と「遅刻しない」の違いを考えたときに小学生のころを思い出した。何年生だったかも記憶にないが、おそらく土曜日のおしまいに、次の週のクラス目標を決める話し合いがあった。そのときに、必ず一番に手を挙げて、必ず「登校下校」と発する級友がいた。その瞬間、クラス中に笑いが起きた。それはいじめ的な意味合いを含んだものではなかった。彼の名前は忘れているが、その顔と雰囲気はいまでも目に浮かぶ。
[eラーニング]物語(5) [42] 2022/07/14 Thu 8602 7月7日 [21]の続き
 全体で3時間を15分×12回であれば、そこそこの内容にはなる。そう思って担当者とZOOMで打ち合わせた。わたしが東京のスタジオに出かけて収録する。先方は12月でもOKということだったが、こちらの都合で1月にした。ただ、収録は半日で済むので日帰りになると言われた。わたしは、1回が15分だとしても、12回分を録画するのだから、それでは時間が厳しいだろうと聴いたところ、「いや大丈夫です」との答が返ってきた。
佐賀の[タイムカプセル](14) [41] 2022/07/14 Thu 8601 昨日 [38]の続き
 わたしがおじさんの「ホクロ取りクリーム」を試した回数はそれほど多くなかった。おそらく数回のチャレンジ後に「自分の技術では役に立たない代物」と判断して棄てたのである。そのときおじさんの能力にまで疑念を抱いたかどうかは記憶にない…。これが、講座受講者のお母さんが伊万里の「相生橋近くにある佐賀銀行の通り」でわたしに声をかけたと言われていることをメールで読んで頭の中をめぐった記憶である。遠回りしすぎだ。
[YouTube]アップ [40] 2022/07/14 Thu 8600
 7月10日に[Fail safe & Feel unsafe]をアップしました。機器や装置の安全性は高まるばかりですが、人間の方はそれほど成長しているとは思えません。そうした現状を押さえて安全にチャレンジしたいものです。昨日13日は[現場の意見を引き出す]を上げました。わたしは[トップダウンとグラウンドアップ]をキーワードにしていますが、グラウンドの知恵とエネルギーを上昇気流に乗せることがトップに求められる仕事です。
目標の小条件(15) [39] 2022/07/13 Wed 8599 7月6日 [18]の続き
 [目標に近づいていることが実感できるもの]
 最後に山登りをしたのがいつのことか記憶にない。ただ、頂上が近づいてきたときはモチベーションが一気に高まったのは憶えている。わたしは[ちょっとだけ論者]で、目標も[小]にして、その達成を連ねることの重要性を強調している。そうすれば、「自分は目標に近づいている」と実感できる機会が増える。大目標はあっていいが、これを小さなステップに分解することがポイントになる。
佐賀の[タイムカプセル](13) [38] 2022/07/13 Wed 8598 昨日 [34]の続き
 わたしを実験台にしたおじさんの「ホクロ取りクリーム」がどのくらい売れたかは知る由もない。この時代はこうしたおじさんたちが様々な商品を街角で販売していたのである。わたしはと言えば、あのクリームをおじさんがしたとおりに紙に塗ってホクロの上に貼ってみた。しばらくして剥がしてみたが、ホクロはしっかり残っていた。それから何回か試してみても何の変化も起きなかったのは、おじさんの技術が際だっていたからに違いない。
失敗と経験 [37] 2022/07/13 Wed 8597 7月6日 [18]の続き
 “Experienceis merely the name men gave to their mistakes.”「経験とは自分の誤りに与える呼称に過ぎない」[Oscar Wilde 1854-1900] ワイルドはアイルランド出身の詩人、作家、劇作家。その通りだが、彼はこれに否定的な意味を込めていたのだろうか。わたしは、「すべての行為が失敗(誤り)の成果(鍾乳石)」と考えている。「誤りという経験なしに人の成長はない」のである。だから、わたしはこれを肯定的言辞として読んでいる。
若き日の駄文たち(5) [36] 2022/07/12 Tue 8596 7月5日 [15]の続き
 1960年の日米安保改定時には、国会周辺でデモ隊が警察隊と衝突する中で、東大の女子学生が亡くなった。条約は改定されたが、アイゼンハワー大統領の来日は中止に追い込まれた。そこで、「つぎは10年後」という流れになった。こうして、わたしが大学1年生のころは反安保を掲げる組織や団体が「声明」を発していた。そんな空気を吸いながら、自分も「声明」を打ち出したのだろう。それは流行のマネに過ぎなかったのだけれど…。
想定内のミス [35] 2022/07/12 Tue 8595
 人間の世の中で発生するトラブルは絶えることがない。そこで、それらが起きる可能性を推測して、それをできる限り低くするのが、リスクマネジメントである。ところで、選挙があるたびにミスが報道されるが、今回も「投票用紙交付ミス相次ぐ」の見出しが躍っている(NHK政治マガジン)。関東のある県では、それが260件にも達し、すべてが無効となった。あらかじめ想定されるミスが、どうしていとも簡単に起きるのだろう。
佐賀の[タイムカプセル](12) [34] 2022/07/12 Tue 8594 昨日 [31]の続き
 わたしは、「ホクロ取りクリーム」の効能に感動して、わが家に走って帰った。そのとき母親にこの話をしたのかどうかの記憶が揺れている。息せき切りながら、体験したばかりの奇跡を伝えたような気もする。ただし、人生の一大体験を聴いた母親の反応は記憶に残るものでなかったと思う。あるいは、めくるめく体験を言うのに理由のわからない抵抗感があって大事な秘密として心の中に仕舞った気もする。実際はどちらだったのだろう。
[YouTube]再開のお報せ [33] 2022/07/11 Mon 8593
 先週、久しぶりにYouTubeにアップしました。昨年、張り切ってスタートしたのは良かったのですが、9月22日で止まってしまいました。その理由は単純で、「公開するならスーツでいこう」と考えていたからです。そうなると真夏でもスーツを着ないといけなくなりますから、何とも非現実的なのでありました。それに、発信する「内容」こそが重要で、「身だしなみ」にこだわることはありません。復帰第一弾は「基本の特性」です。[表紙 You Tube の あるいはこのボタンからどうぞ]
[講演ねたメモ](5) [32] 2022/07/11 Mon 8592 7月4日 [12]の続き
 モグラ叩きのように発覚する[検査不正]はどうして起きるのか。全員が「検査は資格者が行う」と認識していなかったとすれば、これはまともな組織とは言えない。実際は「常識/当たり前のこと」「みんな知っていること」が実行されていなかっただけではないのか。あるいは「不正が常識/当然」になっていたのかもしれない。「そうしないと目標が達成できない」「納期に間に合わない」などの理由を付けてお互いが納得し合いながら…。
佐賀の[タイムカプセル](11) [31] 2022/07/11 Mon 8591 昨日 [29]の続き
 それから1分くらいは経っただろうか、おじさんはゆっくりと、わたしのほっぺたから紙片をゆっくりと剥がした。それは魔術師が観客の視線を一点に集中させる、あの手法そのものだった。「さあ、どうなったかなあ…」。わたしは、ほっぺから取り出された紙に小さな黒点が付いていることに気づいた。「ああっ、ホクロが取れたのだ」。心の中で絶叫するわたしがいた。「ボク、ありがとう。お礼にこれを上げよう」という声が聞こえた。
高さんからのメール(4) [30] 2022/07/10 Sun 8590 7月3日 [09]の続き
 高さんは、作業長からリーダーシップについての相談を受けるのかと思っていたら、その予想は見事に外れた。3人の娘のうち、最後の子も明日嫁ぐという話だった。「その夜は氏と遅くまで飲み屋で過ごし三菱会館ホテルに帰ったのは夜中一時過ぎ。色々と長崎には忘れ得ぬ想い出があります。氏はpmのまま半年後には定年で退職されました」。ここで[pm]とは、リーダーシップとしては最も影響力のないタイプとされているものである。
佐賀の[タイムカプセル](10) [29] 2022/07/10 Sun 8589 昨日 [26]の続き
 わたしも「塗ればホクロが取れる」というクリームに興味がわいたから、そのまま、おじさんの話に耳を傾けた。すると、おじさんがわたしに向かって声をかけた。「そこのボク、ちょっとこっちに来てごらん。おじさんが顔のホクロを取ってあげるよ」。もちろん正確なセリフは記憶にないが、とにかく前に呼ばれたのである。おじさんはセロファンのような半透明の小片にクリームをゆっくり付けて、わたしのほっぺたあたりにくっつけた。
抜歯のメモ(2) [28] 2022/07/10 Sun 8588 昨日 [25]の続き
 自宅近くの歯医者さんで歯を抜かれたとのメモは、「もちろん、私だけではなく家内も子どもも、いわゆるかかりつけである。すでに代替わりを終えて、いまでは息子さんが継いでいる。この数年だろうか、とにかく歯医者さんの開業ラッシュだ」で終わっている。このときは、「歯医者の開業ラッシュ」について書こうと思い、その前振りのメモだったのではないかと思う。わが歯を口内で感じながら、「抜かれた年」がわかって小満足した。
リスク対応のガバナンス(4) [27] 2022/07/09 Sat 8587 7月1日 [03]の続き
 コーチが問題の行動を起こした背景は知らないが、上位の者が下位の人間に対して暴力的に振る舞うのはまずいに決まっている。自分の感情を抑えきれずに爆発的行動を起こすのでは成熟度が疑われる。その後の生徒たちからの聴き取りで、このコーチによる暴力行為が24件も報告されている。そのうち、5人はけがをしたというから、そうした傷害行為が、動画アップからはじまる一連の問題が発生するまで不問に付されていたことになる。
佐賀の[タイムカプセル](9) [26] 2022/07/09 Sat 8586 昨日 [23]の続き
 同級生から「おっす!」と声をかけられた記憶は残念ながら思い出せないが、相生橋の佐賀銀行前で体験した「蟇の油売り(?)」のエピソードは憶えている。おそらく、それは土曜日の午後か日曜日だったのだろう。銀行の前に人だかりがしていた。その正面に座ったおじさんが「これを塗ればホクロがたちまち取れる」というクリームの効能を絶叫している。わたしは、思春期を迎えて、顔の中にホクロがチラホラあることが気になっていた。
抜歯のメモ(1) [25] 2022/07/09 Sat 8585
 日付不明のメモが出てきた。ただし中身を読むと、それが2006年であることはわかった。「10日ほど前、歯を1本抜いた。いや正確には『抜かれた』。左下の最も奥にある歯の1本手前である。少し前から被せていた歯がガクガクしはじめたことから歯医者さんに出かけたのである。この歯科は、わたしたちが熊本に来たときからのお付き合いである。熊本に住んで27年が過ぎたが、最初は自宅から近いという理由で選んだのだと思う」。 
「独裁者」の訴え(4) [24] 2022/07/08 Fri 8584 7月2日 [06]の続き
 理髪師の声はさらに熱を帯びてくる。
 「われわれの賢明さが、われわれを頑なで不親切にした。われわれはあまりにも考えすぎる一方で、あまりにも感じなくなった。れわれには機械ではなくヒューマニティが必要なのである。われわれには、賢さよりも親切さと優しさが必要なのだ。それらを欠いては、人生は暴力的になり、すべてが失われるだろう」。
 自分たちを霊長類と呼んで疑わない人類が、自らの行動を統制できなくなっていないか。
佐賀の[タイムカプセル](8) [23] 2022/07/08 Fri 8583 昨日 [20]の続き
 お母様がわたしと同級生だったかもしれないという、講座を受講されている方のメールは続く。「母が言うには、6年生の時に伊万里の相生橋近くにある佐賀銀行の通りで、歩いてらっしゃる先生少年に向かって、『おっす!』と声かけしたことがあり、そのことが後からものすごく恥ずかしくなったので記憶にあるとのことでした」。相生橋際に銀行があったことは記憶にあるが、とにかく、具体的なエピソードまで付けられているのである。
KDDIの障害(3) [22] 2022/07/08 Fri 8582 昨日 [19]の続き
 いわゆるインフラは生活になくてはならないものだ。わたしが子どものころ、「電気/ガス/水道完備」といったワンセットは登場するテレビドラマがあった。現在でも自然災害でこれらが障害を受けると、日常生活が機能しなくなる。しかし、今日では、「情報インフラ」が、世界中の人間の生活と命を左右する。KDDIは、最大3,915万の利用者に影響があった可能性があると発表している。甚大な自然災害でもここまでの数には達しない。
[eラーニング]物語(4) [21] 2022/07/07 Thu 8581 6月30日 [78]の続き
 昨年10月、東京の会社から[eラーニング講座]に「グループダイナミックス」を入れたいという話があったところまで戻ろう(6月16日)。そのとき、わたしは自分の仕事を知ってもらえるいい機会だと考えて、前向きな返事を返した。タイトルも「グループ・ダイナミックス」であれば言うことはない。昨年、今世紀初めに出した著書「人間理解のグループ・ダイナミックス」を絶版にしている。そこで、その代わりにもなると思った。
佐賀の[タイムカプセル](7) [20] 2022/07/07 Thu 8580 昨日 [16]の続き
 いつも午後10時台に就寝しているため、それ以降に着いたメールは翌朝になってから読む。前夜11時過ぎ着信のメールだが、ご挨拶文に続いて「先生と母の生まれ年が同じで、同じ伊万里小学校出身でしたので、吉田先生のことを母に尋ねたところ、同じクラスだっかもしれないと言っておりました」との一文が目に飛び込んできた。この講座は10年継続しており、いつも「伊万里小」は話題にしてきたが、「同級生」は初めてである。
KDDIの障害(2) [19] 2022/07/07 Thu 8579 昨日 [17]の続き
 前世紀、わたしは「教育情報科学」という授業で「フロッピー」のネタを取りあげていた。当時、これが記憶媒体の中核を占めていたが、それはケースに入ってはいたものの、実体はペラペラの薄い樹脂に磁性体を塗布しただけだった。これが金融機関でも使われていたのである。ATMが普及しはじめ、通帳の印字が真の残高と一致しなくなっていた。そこで「フロッピーが攻撃されただけで、預金が大混乱に陥る」というネタ話になった。
目標の小条件(14) [18] 2022/07/06 Wed 8578 6月29日 [73]の続き
 [楽しんでできる要素を入れる]
 人間、楽しいことは、強制されなくても自発的にする。それどころか、「止めろ」と言われても止めない、あるいは止められない。これを、職業人にとっては「仕事で楽しむ」ことと解釈すると、「それは無理だ」という声が返ってきそうだ。たしかに「全面的に楽しい」というのは現実的でない。そこで、「要素を入れる」と表現した。これには、自分で「楽しい」と思う部分を見つけ出すことも含まれる。
KDDIの障害(1) [17] 2022/07/06 Wed 8577
 KDDIで通信障害が発生したというニュースを最初に聴いたときは、「ひょっとしてサイバーテロか」と思った。そのうち、関東地方のネットワークセンターでルーター設備の新旧交換を行っている過程で起きたことを知った。くわしい事情はわからないが、ある意味では「ただそれだけ」のことが全国的かつ深刻な障害につながった点を見逃すことができない。情報インフラが毀損すると、人命を含めたに問題に直結する可能性があるのだ。
佐賀の[タイムカプセル](7) [16] 2022/07/06 Wed 8576 昨日 [14]の続き
 ともあれ、佐賀での仕事だから、同県とのご縁話をし、さらに団塊世代であることも併せてネタにしながら本題に入っていった。こうした流れで、初日はスケジュールどおりに終わりホテルに戻った。
 わたしの就寝時間は自宅、出先を問わず午後10時30分前後で、この日もいつもどおりに寝た。そして、二日目の朝、わが家でと同様に洗面等を済ませて本コラムをアップした。それからメールを開けると昨夜11時過ぎに届いたものがあった。
若き日の駄文たち(4) [15] 2022/07/05 Tue 8575 6月28日 [72]の続き
 おそらく、大学1年生後半に書いた[駄文]がある。タイトルの「現在の私の状況と方針を訴える声明(二)」が勇ましい。わたしは1967年の入学だが、当時は学生運動が盛り上がっていた。それは、日米安全保障条約改訂が70年に迫っていたからである。サンフランシスコ講和会議で国際社会に復帰したわが国は、そのとき日米安全保障条約を締結した。最初の改訂は1960年だったが、これに反対するデモ隊が国会議事堂を取り囲んだ。
佐賀の[タイムカプセル](6) [14] 2022/07/05 Tue 8574 昨日 [11]の続き
 佐賀との縁を話してから、自分の仕事である「リーダーシップ・トレーニングの開発」と「組織安全と安全文化創続」を紹介する際に、1948年生まれであることも伝えた。佐賀の部分を除けば、こんな流れで講演や研修を始める。ただ、佐賀の話題は伊万里以外にもある。わたしが学生のとき父が長崎から佐賀県の武雄に異動した。そこで私の帰省先が武雄の自宅という期間がしばらく続いた。また有田の陶器市に出かけたことも話題になる。
想像できない? [13] 2022/07/05 Tue 8573 6月28日 [72]の続き
 ふるさと納税の返礼品「利尻産ウニ」が産地偽装だった(北海道新聞 6月11日 6:00 配信)。利尻町に寄付した人から「パサパサしていて、ウニの味がしない」「ウニが届かない」などのクレームが出てきて発覚した単純な話である。業者は偽装を否定していたが、最終的には認めている。今年1月の出荷だけでも400件ほど偽装の疑いがある。内輪の私事ではないのだから、「いつかバレる」という想像力が働かなかったことに驚いてしまう。
[講演ねたメモ](4) [12] 2022/07/04 Mon 8572 6月27日 [69]の続き
 常識/当り前のことが実行されているか:わかっていることと実行していることとは同じではない。そもそも「常識とは何か」の議論をはじめると、これまた侃々諤々の議論になるから、ちょっと横に置いておこう。とにかく大雑把な話、「だれもがするのが当たり前だと思っていること」をしないから問題が起きるのである。そこで、日ごろから「当たり前なのにできていないこと」を見つけたり、気づいたりすることを大事にしておきたい。
佐賀の[タイムカプセル](5) [11] 2022/07/04 Mon 8571 昨日 [08]の続き
 佐賀の仕事は1.5日の日程である。研修や講演のスタートは自分の仕事を含めた自己紹介からはじめる。その際、ご当地と自分の関係はとっかかりとして話しやすい。「わたしは佐賀県人だったことがあります」。これが佐賀での第一声(?)になる。「じつは小学生のころ伊万里に住んでいまして、伊万里小学校の卒業証書を持っています。それから伊万里中学校に進学しましたが、2年生のときに福岡へ引っ越しました…」と話を進める。
[出典元]の明示 [10] 2022/07/04 Mon 8570
 研修後、主催者に「先生のHPのコラムや情報を出典元を明示したうえで社内教育に活用したい」とのメールが届いたという。わたしの回答が「お役に役立つものは、いつでもどうぞ」だったことは言うまでもない。ここで「出典元を明示する」が大事である。これまで、わたしのネタを「引用元」の言及なしで、「キャッチーなフレーズ」「なるほどよくわかった」などの評価をいただいたものが使われたことがある。原典は尊重しましょう。
高さんからのメール(3) [09] 2022/07/03 Sun 8569 6月26日 [66]の続き
 高さんは、若いの部下たちへの対応に苦労していた作業長から「時間を取ってもらえるか」と声をかけられた。
 「小生は無論OKで、PMサーベイ関係のデータを持って一緒に出かけたら長崎市内の小さな酒場に案内されました。ところが話はPMには全く無関係で『自分には娘が三人いますが上から順に嫁に行ってしまい明日末娘も結婚してしまいます』との話でした」。
 PMサーベイとは、管理職のリーダーシップを測定する調査である。
佐賀の[タイムカプセル](4) [08] 2022/07/03 Sun 8568 昨日 [05]の続き
 熊本から佐賀市内まで、鳥栖インターを経由して長崎道を使うと距離はかなり遠くなる。そのためナビの表示では、[みやま柳川インター]で高速を降りて一般道を走っても所要時間はそれほど変わらないようだ。このルートは、柳川だけでなく、家具で知られる大川市を通る道も選択できる。ここには作曲家古賀政男の出身地で記念館がある。演歌好きとしては古賀メロディを口ずさみたくなる。ただし、これまで記念館に立ち寄ったことはない。
自己実現の素 [07] 2022/07/03 Sun 8567
 わたしたちにとって[自己実現]は大事なキーワードです。ときおり「やったー」体験をするのも[自己実現]につながります。それが仕事に関わっていれば、個人にも組織にもプラスになります。たとえば陶芸家のように、一人で粘土とロクロに向かっている人は自分で[自己実現]を目指すのでしょう。組織では人と関わることが基本ですから、そこでは自力だけでなく、周囲の人たちから認められたり、ほめられたりすることが力になります。
「独裁者」の訴え(3) [06] 2022/07/02 Sat 8566 6月24日 [60]の続き
 チャップリンの独裁者、じつは町の理髪師の訴えは続く。
 「貪欲は人の魂に毒を盛り、憎しみで世界を封鎖し、われわれを悲惨と流血へと押しやった。われわれは前に進む速度を上げたが、自分たち自身は閉鎖的になった。われわれに豊かさをもたらした機械が貧困を生み出した。われわれの知識がわれわれを冷笑的なものにした」。
 ものごとには「光と陰」「裏と表」がある。この一言一句がフロムの「自由からの逃走」につながっている。
佐賀の[タイムカプセル](3) [05] 2022/07/02 Sat 8565 昨日 [02]の続き
 佐賀は土地鑑がないので、まずは鳥栖インターから長崎道に入り[佐賀大和インター]で降りることを考えた。ところが、事前に電話で講座の主催団体に聴くと、[みやま柳川インター]から一般道がお勧めとのこと。そこで、[コロナ対応]で車を使いはじめて3年目が経過した。インターを降りてから柳川市内を通るから、若いころに乗った西鉄電車の踏切や川下りが見える小さな橋も通過する。高速は速いがこうした雰囲気は味わえない。
今月の表紙(2) [04] 2022/07/02 Sat 8564
 有田焼のコーヒーカップは本コラムで連載中の佐賀市にある団体で出されたもの。日本茶は一杯ごとに違った湯飲みが使われていた。こうした焼き物は見るだけで心を落ち着かせる力を持っている。コーヒーにはチョコレートが、お茶には和菓子も添えられていた。朝とお昼、そして帰りの一時が楽しく充実した時間になった。しかし、それも[コロナ禍]によってすべてが[過去形]である。このところ、有田の陶器市にも出かけていない。
リスク対応のガバナンス(3) [03] 2022/07/01 Fri 8563 6月25日 [63]の続き
 高校の生徒がコーチの問題行動の動画をネットにアップした。さらに、数日後にはそのことを詫びる動画も上げた。一旦、アップした画像を完全に削除することはほぼ不可能になる。このことを生徒が認識していたかどうかわからない。ただ、今どきの若者だから画像があっという間に拡散することは承知していただろう。コーチが生徒をけったり、叩いたりしている模様を上げれば、不特定多数の人間がその事実を知ることは予想したに違いない。もちろん推測の域を出ないが、[知らせる]ために動画をアップしたのではないか。
佐賀の[タイムカプセル](2) [02] 2022/07/01 Fri 8562 6月30日 [77]の続き
 佐賀の仕事はJRを使ってきた。九州新幹線の開通後は、熊本から新鳥栖まで25分、在来線に乗り換えて15分で佐賀という[近場]になった。佐賀の仕事より以前から諫早にも出かけていたが、こちらも新幹線効果は大きかった。そんなところに、[コロナ]の襲来である。佐賀の講座も予定していた日程が延期されたが、少し落ち着きが見えたころを見計らって開催が決まった。このときは、列車を避けて自分で運転していくことにした。
今月の表紙(1) [01] 2022/07/01 Fri 8561
 [コロナ禍]に見舞われて、空を飛ぶことが極端に減った。わたしは飛行機好き、雲好きである。飛行機の窓から眺める雲はどんなものでもすばらしい。今回は7月に撮った空高くモクモクと盛り上がる怖そうな雲の群団を選んだ。眼下に広がる雲に太陽が上から当たれば純白の絨毯になる。これに対して、遠くで上昇する雲たちの横の方に太陽がいると灰色の影が付いてくる。それは、怒り心頭に発した仁王さまのような雰囲気を漂わせる。