| [エントロピー][34] 2021/11/30 Tue 8256 熱力学に[エントロピーの法則]なるものがある。詳細は知らないが、熱エネルギは、外から力が働かない限り、[秩序から無秩序]の状態に移っていくらしい。それも不可逆的だという。 そんな話を聞くと、わたしなんぞは、すぐに人間にあてはめてみたくなる。しかし、そうなればかなり深刻である。とにかく事態は秩序から無秩序に向かうのだから、何が起きようと放っておくしかないのである。わが国の凶悪犯罪は統計的には減少しているようだが、実数はともあれ、犯罪も[エントロピーの法則]にしたがうとすれば手の施しようがない。地球温暖化は、まさに[熱エネルギー]の問題である。人類にとって最大の脅威である戦争で人の命が奪われるのも[法則]となってしまう。それもこれも[不可逆的]となれば、あるのは[滅亡]のみである。 ここで[外から力がはたらかない限り]という前提だけが、かすかな望と言うべきか。 |
| 追悼 高禎助様 [33] 2021/11/29 Mon 8255 高さんと呼ばせていただきます。奥さまから喪中のお報せを頂戴しました。この夏に他界されたとのこと、こころからの悲しみとともにお読みしました。 わたしの恩師は三隅二不二先生ですが、高さんがわたしに与えて下さった影響は甚大なものがあります。わたしに「リーダーシップ・トレーニング」のダイナミックさとおもしろさを体感させてくださったのです。それがわたしの[ライフワーク]を決定することになりました。 2011年6月8日付けで、[集団力学研究所]のことを伝えておきたいとお手紙をいただきました。そこには、「『「味な話の素』 毎朝楽しみに拝読 しています。2003年から今日まで何らかの主張を含めた文章を継続されていることは驚嘆に値します。敬服の他ありません。年齢からして貴兄より小生の方が間違いなく先にこの世から去りますから、おそらく一生『味な話』を読みつづけることと思います」とお書きいただいていました。ときおりメールで頂戴する数行の短い感想やコメントが、さらに書き続ける力になりました。その後、ご許可をいただいて、手紙の内容を本コラムで[高さんからの手紙]と題して、2017年4月13日から2019年4月7日まで2年間、107回に亘って連載することができました。そのなかで、高さんのお人柄を含めて書き綴ったことが楽しくい思い起こされます。 高さん、わたしが学部学生のときにはじめてお会いしてから半世紀を超えました。わが大先輩の関文恭さんの葬儀でお目にかかったのは2018年1月6日でした。その際は、昔とお変わりのない雰囲気で、嬉しくなったことを記憶しています。それが最後になりました。こうした思い出が頭に浮かんで終わりが来ませんから、このあたりで失礼させていただきます。 高さん、本当にありがとうございました。 |
| [軽犯罪法]あれこれ(10) [32] 2021/11/28 Sun 8254 11月21日の続き 前回、「七 みだりに船又はいかだ」を取り上げた。ここで[みだりに]とは、「秩序をみだして。むやみに。わけもなく。思慮もなく。無作法に。しまりなく」といった意味で、[妄りに・濫りに・猥りに]と記す(広辞苑)。そのカバーする範囲はまこと広く、ため息が出て、めまいまでした。一般的に[困った]行動であることは共通している。 つい最近、仕事でジャンボタクシーに乗る機会があった。座席の窓の上をふと見ると[お願い]と書かれたラベルが貼ってある。「法令により、つぎの行為は禁止されておりますのでご協力下さい」として、項目が六つ挙げられている。そのうち(1)は、[走行中みだりに運転者に話しかけること]だが、(2)の[物品をみだりに車外へ投げること]まで読んで吹き出しそうになった。そもそも物品を車外へ投げることは「みだりに」などという副詞を付けるまでもなく[ダメ]に決まっている。走行中と書かれていないから、停車中でも禁止であることも当然である。 この[みだり]さん、法律で多用されていることから、専門家の[解説]もある。それによれば、「正当な理由がなく」という意味だそうな。やれやれ、[正当]の判断も、これまたややこしいですよね。 |
| 高校生からのメール(7) [31] 2021/11/27 Sat 8253 11月20日[24]の続き 高校生への返信メールに対するお礼と併せて、文中で使った[劣壊]ということばについて知りたいという。これはわたしが[劣化]から発想したものだ。ともあれ、こうした反応に、わが意欲が高まるのは言うまでもない。そこで、大方の方が予想されると思うが、またまた書きまくることになる。 □□ □□さま こんにちは。 お名前は高齢者の思いちがいでしたね。 この2日間は仕事をしており、返事が遅れました。 仕事と言いながら、昨年から[リモート花盛り]です。 先方がわたしが講演をした中学校の出身ではないかと尋ねていた。それが記憶違いだったとわかって、まずはそれに反応した。これに続く[本文]が、本コラムの1回分としては長すぎるのである。そうしたことから、途中まで記して来週に回すしかない。 さて、「劣壊」のお話しです。 わたしたちは「劣化」ということばを使います。辞書的には[経年変化などで、材質や性能などが低下すること]です。 わたしは20年以上前から「このままでは日本は危ない」と心配し続けてきました。 さまざまな組織における不祥事や問題がなくならないどころか、増加していると思えるからです。それは、大人の世界の話ですから、□□さんたちの世代に申し訳ないことです。 グループ・ダイナミックスを仕事にしているわたしは[組織のトラブルや不祥事」を人間的な側面から改善する方策を考えてきました。学校も組織であり、「いじめ」問題はわたしの仕事の大事な部分を占めています。 何のことはない、[劣壊]を説明する[前置き]で終わってしまった。 |
| [看護学校]との関わり [30] 2021/11/26 Fri 8252 国立病院機構熊本病院の看護学校に行った。わたしは1979年に熊本へ来で間もなく、熊本市医師会の看護学校の非常勤講師の打診があった。そのとき、ご健在だった熊本女子大学(現熊本県立大学)の山本昌央夫先生がわたしを推薦してくださったとのことだった。先生は、ご自分はそろそろ[卒業]と決めておられたらしく、「最近、熊本大学に若くて元気のいい後輩が赴任したので、非常勤を頼んではどうか」と言われたらしい。 わたしは10月1日付けで採用されたたばかりだった。いくら[人生Yes man]を信条(?)にしているといっても、この時期に学外での継続的な仕事を受けてもいいのかどうかわからなかっt。そこで、学部長に相談したところ、「非常勤には一定の基準があり、その範囲内なら可」と説明された。さらに、この学校は夜間だったから、「受けたらどうか」とも言われた。こうして、わたしは翌年の4月から看護学校で[心理学]の授業をすることになった。 |
| [満杯ホテル]体験 [29] 2021/11/25 Thu 8251 このところ、[コロナ]はなんともおとなしい状況が続いている。それだけに不気味さが漂う。自称[花のフリーター]であるわたしだが、昨年の3月からは予定の中止あるいは延期が続いた。その後、夏ころから[リモート]花盛りになり、仕事のほとんどを占めるようになった。それが、このところ[対面]もの機会が出はじめた。 そうした中で先週は別府に講演で出かけた。まだ公共交通機関は避けた方がいいかと思い、ゆっくり車で行くことにした。仕事を終えてホテルの立体駐車場に着いたが、これが県外ナンバー車で埋め尽くされていた。とにかく、上っても上っても満杯で、ようやく5階で空きを見つけた、 やれやれと思いながらホテルに入って、さらに仰天した。チェックインは長蛇の行列、かつての連休や年末年始を思い起こさせる状況だった。フォロアでは子どもたちが走り回り、行列の構成もまさに老若男女でバラエティ豊かなものである。こうした状況が日本国中で見られるんだろうな起きているんだろうなと思いながら、[第6波]ということばが頭に浮かんだ。 |
| [information]から[wisdom]へ [28] 2021/11/24 Wed 8250 昨日[27]の続き ランダムハウスは、さらに親切(?)で、[knowledge]と[wisdom]との違いも説明していた。[information]は「聞いたり読んだり、伝達された事実」で「体系化されているとは限らない」が、[knowledge]は「体系的知識」なのである。これに[a knowledge of chemistry]が使用例である。なるほど、[化学的な知識]は一つのまとまりとして体系化されている。 さらに、[wisdom]は、「人間や生活、行動に関する知識。自分のものとして吸収されて聡明さ・判断力・洞察力を獲得した状態」であり、いわゆる[智恵]である。使用例に[use wisdom in handling people]が上がられている挙げられている。ここで[handle]は[指揮・監督する]ことだと考えれば、リーダーシップにもつながる。 こうした流れで、わたしは「[information]から[wisdom]への転換によって健全な社会と人間関係づくりを目指そう」とまとめた。このアピールが授業後の感想で、学生たちからけっこういいい評価をもらったことを思い出す。 |
| [information]というもの [27] 2021/11/23 Tue 8249 昨日[26]の続き わたしは[教育情報科学]を設計する際に、まずは「[情報]の[情]が[真実・こころ]、そして[人と人とのつながり]に関わること」を強調しようと思った。[報]も[報せる]ことだから、[人と人とのかかわり]そのものを象徴しているから、導入としてけっこういいい筋書きになる。 その上で、英語の[information]についてもチェックした。これがまた授業展開に大いに役立つことになる。ランダムハウス英和辞典で[information]を引いたわたしは、飛び上がるほど嬉しくなった。[information]が[a forming of the mind]と説明されていたからである。なんと、英語でも[mind]がキーになっているではないか。それが、「 聞いたり読んだり、伝達された事実」であり、「必ずしも体系化されていない」とある。その使用例として[pick up useful information]も挙げられている。 何はともあれ、[情報]も[information]も[こころ]を含む点で一致しているのである。これで[教育情報科学]のスターターとしてはいい感じになると思って嬉しくなった。 |
| [情報]というもの [26] 2021/11/22 Mon 8248 わたしは現役時代、[教育情報科学]という授業を担当していた。その導入で[情報]という用語そのものを取り上げていた。 [情報]とは、「[情]を[報せる]こと」で、最初の[情]の偏は[りっしん偏]である。それは[こころ]を表しているという。「情(なさけ)」は[こころ]そのものなのである。さらに[情]を漢和辞典を引くと、「①こころ イ 感情 ロ 望み… ②まこと イ ま心 ロ 真実。実相 ハ 真理」と記されている(大修館漢和辞典)。そもそも[情報]は[真実]であり、[まこと]でなければならないのだ。 また、「情けは人のためならず」という慣用句もある。これは、「情けを人にかけておけば、それがめぐりめぐってまた自分にもよい報いが来る」ということである(精選版 日本国語大辞典)。まさに、[情]と[報]は「人と人とのきずなを強める」キーワードだと言える。 しかし、現状はどうか。人を傷つけたり騙したり、本来の[あるべき姿]とかけ離れた[情報]の多いことよ。ああ、嘆かわしい。とまあ、こんな調子で授業を始めていた。 |
| [軽犯罪法]あれこれ(9) [25] 2021/11/21 Sun 8247 11月14日[18]の続き 「七 みだりに船又はいかだを水路に放置し、その他水路の交通を妨げるような行為をした者」 今日では、後期高齢者後期の人間にもこうした状況を想像すらできない。そもそも水路に船はもちろんいかだがあるなんて見たことがない。船といえば、球磨川の急流下りや柳川の川下り、あるいは隅田川の屋形船などが思い浮かぶ。しかし、これらはいずれも観光事業であり、[放置]されることはない。 筏に至っては、単語は知っていても、わたしの人生の中で実物を見た経験は何回あるだろう。ただし、[船、いかだ]を[車]に、[水路]を[道路]と読み替えれば、これはもう日常茶飯事といえる。つまり、その昔は[船又はいかだ]は社会の輸送手段であり、[水路]も欠くことができないインフラだったのである。もっとっも、[車]は道路交通法が対応するから[軽犯罪法]の出る幕はない。 それにしても、ほとんど不要になった条文も削除されることなく生き続けるもののようだ。 |
| 高校生からのメール(6) [24] 2021/11/20 Sat 8246 11月13日[17]の続き 高校生からしっかりした、それも予想どおりのメールが返ってきた。さらに、わたしが回答メールで使用した」[劣壊]にも関心をもってもらった。これはわたしの造語だから初めて聴かれたのは当然である。そして、「このことについて詳しくお聞きしたいです」と改めて質問を受けた。「前回の質問の内容とは関係ありませんが、少し気になりました」と記されている。これもまたすばらしい反応だ。老若男女を問わず、[気になる]ことを知りたいと思う力こそが[前進]を確かなものにする。こうした若者がいると知っただけで嬉しくなる。こうなるとすぐさま返事を出したくなるのは当然の流れである。また、長々と書きまくる予感がした。 ところで、わたしにメールが届いたのは担任の先生が熊本大学出身で、そのお勧めがあったからだとわかった。わたしが「大変すばらしい方」とは面映ゆいが、人と人との繋がりは楽しくかつすばらしい。最初にメールの名前を見たとき、数年前に県内の市立中学校に出かけて生徒たちに話をした。そのあとで届いた全員の感想文を読んだが、そのなかにこのお名前があったような気がした。そこで「□□中学校の卒業生ですか」と問いかけたのである。「すでに前期高齢者後期のわたしですから、単なる記憶違いでしたら笑っておしまいにしてください」と予防線を張っていたのだが、しっかり思いちがいだった。 |
| [絶対]ということば [23] 2021/11/19 Fri 8245 われわれの体は60兆個の細胞から構成されているという。ただし、研究者によってけっこう幅がある。それはそうだ。体の細胞の一つひとつを実際に数えた人間は、人類史上一人もいないことだけは[絶対に]間違いないと断定する。私はそもそも[絶対]ということばは最高度の慎重さをもって使わなければならないと主張している。「[絶対]ということばは『絶対に使ってはいけない』というときだけにしか『絶対に使ってはいけない』」。このときだけ「絶対」を許容するわけだ。 そもそも人間の知覚には怪しさが漂う。「この目で見たのだから、この耳で聴いたのだから、この鼻で嗅いだのだから、この舌で味わったのだから、この手で触ったのだから[絶対に]間違いない」。とまあ、そう言いたくなることはけっこうある。そかし、感覚そのものは、本人にとっては[事実]であっても、客観的には、[そうでもない]こともある。そもそも自分の感覚と他人のそれが[絶対に同じ]かどうかなど[絶対に]確かめようがない。 |
| [リーダーシップ・トレーニング]の呼び方 [22] 2021/11/18 Thu 8244 わたしは[リーダーシップ・トレーニング]、あるいは[対人関係トレーニング]をライフワークとしてきた。研修や講演では、[リーダーシップ・トレーニング(研修)]という呼称が使われることが多い。それが管理職やリーダーと呼ばれている人たちを対象にしていれば、そのままですんなり進む。 ただ、[公式に認知されたリーダー]が[フォロワーたち]にトップダウン的に指示や命令、様々な働きかけをする状況だけに[リーダーシップ]が求められるだけでない。[リーダーシップ]は公式の組織だけでなく、人間関係のあるところでは必ず存在している。そうしたことから、わたしは[上から下]への働きかけと捉えやすい[リーダーシップ。トレーニング]の代わりに、[対人関係トレーニング]と呼ぶことが少なくない。もちろん、[リーダーシップ=対人関係力]ではないが、前者に欠かせないものとして[対人関係力]が含まれる。さらに、[対人関係力]には[コミュニケーション力]も必須である。そこで、[リーダーシップ・トレーニング]において、[コミュニケーション・スキル]の改善向上が試みられるのも自然の流れになる。 |
| グループ・ダイナミックス[人] [21] 2021/11/17 Wed 8243 わたしは[グループ・ダイナミックス]と呼ばれる領域で仕事をしてきた。そして2019年には、日本グループ・ダイナミックス学会から[名誉会員]として推戴された。この学会は恩師三隅二不二先生をリーダーにして発足したもので、わたしにとって[名誉会員]の称号は、いわば宝物である。 これは、一定の条件を満たした者が[70歳]に達したときに推戴されることになっているのだが、わたしは71歳になってからいただいた。その理由は学会の規則についての判断に誤りがあったためである。そもそも規則ができてから随分と時間が経ち、当初の趣旨を知っている人間がいなくなった。そんな中での読み違いだと推測している。わたしとのやり取りで、現在は同じ問題は起きないように改訂されたと聞いている。大昔に決まったものだから、[生存者(?)]がいるうちに確認されれば、この問題は起きなかったと思う。 こうしたおもしろい体験もさせていただいたが、ともあれわたしとしてはめでたし、めでたしである。ところで、生来の引っ込み思案のわたしだから、現在の会員で吉田道雄のことを知っている人はほとんどいないに違いない。それでもわたしは[グループ・ダイナミックス人]なんですよ。 |
| [リマスター:心の相対性理論][20] 2021/11/16 Tue 8242 (2017/04/04) 人との「関わり創り力」をアップするために大事なポイントがある。それは、「懐は海より深く、心は空より広く」の「精神」だ。ただし、「そんなこと、できるわけないだろう」、「そう言うあんたはどうなんだい」と反問されるだろう。それに対するわたしの答えは、「そんなこと、できるわけがありません」である。 どう考えても「懐が海より深い」「心が空より広い」など、そもそも議論する意味がない。ただし、わたしなりの「回答」は準備している。それは「対人関係の『相対性理論』」である。 2017/04/04 Tue 5326 「対人関係」に「相対性理論」とは、どんあ意味なのかといった疑問をお持ちの方もいらっしゃるだろう。「懐は海より深く」などと言われても、そんなこと想像しただけでも無理な話である。そもそも「海より深い懐」となれば、飛び込む方だって怖くて仕方がない。また、「心は空より広く」にしても、考えるまでもなくあり得ない。一口に「空」と言っても、どこまで含まれるのか。「心が空よりも広い」など、神様にお任せすべきで、人間がそんなことを目指しても実現するはずがない。 そこで登場するのがアインシュタインの「相対性理論」だ。わたしなどが、その内容を理解できるはずもないが、「相対的」なのは時間や空間だけではない。それは、そのまま「人と人との関わり」にも適用できるのである。つまりは、「いま」自分の前にいる相手よりも「懐は1ミリだけ深く」を実現すればいい。そして「心」の方も「1平方ミリだけ広く」を心懸けるのである。 いかがだろうか。これで相手との関わりもスムーズにいくだろう。もっとも、相手の懐が深ければ、それよりも1ミリは深くないとまずいから、けっこうな努力がいりるのだが… 。 |
| [ヒト]から[人]へ、そして[人間へ] [19] 2021/11/15 Mon 8241 「[ヒト]は[ヒト]と関わって、はじめて[人]になり、その[人]が[社会]と関わって[人間]になる」。こんなことを、わが著書「人間理解のグループ・ダイナミックス」に書いたのは2001年のことでした。これはナカニシヤから出版されましたが、昨年、20年が経過したことから絶版としました。 わたしは、このネタを今世紀初めころは多用していました。しかし、いつのころからかお蔵入りとなり、記憶のどこかに行っていました。それが最近になって、お付き合いいただいている方や組織から、[グループ・ダイナミックス]について学びたいという声が聴こえてきました。そんなこともあって、先日の対面研修で久しぶりにお蔵から出してみました。わたしにとって、いわば[骨董品]ですが、人間と集団のあり方を考える上で、不思議な新鮮さがあると思いました。お聴きいただいた方のコメントには、「なるほどと思った」という肯定的なものがありました。 本コラムでも、[リマスター版]と称して、過去に取り上げたことを書き直していますが、このフレーズもその一つになります。 |
| [軽犯罪法]あれこれ(8) [18] 2021/11/14 Sun 8240 11月7日[11]の続き 「六 正当な理由がなくて他人の標灯又は街路その他公衆の通行し、若しくは集合する場所に設けられた灯火を消した者」 法律は[後追い]でつくられる。犯罪が存在しない前から、「こんなことをしたら法律で罰するぞ」とは言い得ない原則である。だから、電子情報が飛び交うようになってから、法律が想定していなかった問題が起きても適切な対応ができない事態が発生した。とにかく法治国家なのだから、すべての裁きは法律に基づくのである。そこで法律の裏をかくものが出てくるのは、空から雨が降ってくるのと同じくらい当然のことになる。これに対しては、既存の法律を何とか適応しながら対処する。そうなると、今度は[拡大解釈]の危うさも生まれる。 いずれにしても、この[六]を読めば、他人の家の門にある灯りや街灯を[消し歩く(?)]不届き者がいたに違いない。ここで[破壊]ではなく[消灯]なのだから、それが社会にとって困ってしまうほど頻発したのだろうか。もちろん、[破壊]となれば、器物破損だから[軽犯罪]ではすまなくなる。 |
| 高校生からのメール(5) [17] 2021/11/13 Sat 8239 11月6日[10]の続き 高校生からのメールに、求められていることからはみ出た返事を長々と書いた。ご本人は驚かれたと推測する。ともあれ、これに第一便と同様にしっかりした反応があった。今回はそれをご紹介しよう。 お忙しい中、質問にご回答いただきありがとうございます。 昔の自死の捉えられ方や、理解してくれる人が1人でもいることの大切さを詳しくご説明いただいた文章から学ばさせていただきました。また吉田教授のご指摘にありましたように、「需要が高まる」という私の表現はどこか他人事のようで待ちの姿勢であり、「SNSを活用した相談の充実を図るべき」という表現に改めるべきだと痛感しています。 1つ質問させていただきたいことがあるのですが、「いまやこの国は[劣壊]状態に至っているのではないかと危惧しています。」と吉田教授はお考えですが、このことについて詳しくお聞きしたいです。前回の質問の内容とは関係ありませんが、少し気になりました。 最後に、私は□□中学校の卒業生です。私の熊本大学卒の担任が、吉田教授のことを大変素晴らしい方だと言っていたので、ご意見をお聞きしたいと思い質問を送らせていただいた次第です。今回のご意見をこれからの課題研究に役立て、若者の最適な自殺対策支援について向き合っていきます。 熊本県立□□高等学校 □□□□ まずは、回答に対するお礼を述べたあと、わたしの意見に[痛感]といった表現も含めて、自分の考えと気持ちをきちんと伝える。じつにすばらしい。さらに、新しい[質問]が記載されている。今日もかなりの分量になったので、わたしの思いとコメントは来週に回る。 |
| 今年の[初フライト] [16] 2021/11/12 Fri 8238 飛行機好きのわたしが1年ぶりに飛行機に乗った。熊本空港は新しいターミナルビルを建設中だが、さすがに1年たつと景色が変わっていた。それでも完成は2023年だから、まだ鉄骨だけの状態である。前期高齢者後期のわたしが、世に憚っていられるうちにできあがるのかどうか、けっこう危うさが伴う。その間は、仮建屋で運用中である。 ともあれ、久しぶりに空に舞い上がり、白い雲の絨毯を眺めて気持ちよくなった。わたしにとって[雲眺め]は趣味の一つである。雲間に見える山々も紅葉色に染まっていることがうかがわれた。 ここに来て、わが国の[コロナ]は[原因不明の感染者減少現象]が起きている。そんなことで、長い間、ほとんどが[リモート]になっていたが、[対面]が一気に復活しつつある。そんなことで、今年は11月に初めてのフライトになったが、最終的には2桁に達する可能性が見えてきた。 |
| [普遍的行動原理」 [15] 2021/11/11 Thu 8237 心理学は[人間の行動]を対象にしている。その[行動]には頭の中の[思考]も含まれる。とにかく膨大な数の人間が天文学的数値でも表現できないような[行動]をするのだから大変だ。そうした[行動]の一つであるリーダーシップだけでも、「リーダーシップに関する理論は研究者の数だけある」と皮肉られる。かく言うわたしもそう思うから世話はない。 ところで、ユングの名前はけっこう知られているが、彼は[集合的無意識]という概念を設定している。そのまた基礎に[元型]なるものがあるようだが、ド素人がそこまで立ち入らないほうがいい。ユングは専門家にも難解らしいから。わたしとしては、人間を含めた生物だけでなく、この世に存在するあらゆる[モノ]に共通の[普遍的行動原理]があると言いたいのである。それを聴いて、ニュートンやアインシュタインさへも乗り越える気概があると勘違いする人は宇宙に一人もいないことは知っている。本人自身がそんな気概もエネルギーも持ち合わせていない。 ただ、[存在するあらゆるモノがモノである限り、とにかく現状を維持する行動、あるいは振る舞いや運動、または状態を指向する]ということだけである。ここで、[モノ]に人間も含まれることは言うまでもない。その最終段階は[みんな静止する]と考える。この話、数年前に書きはじめたのはよかったが、いつの間にか頓挫してしまった。まあ、いつもパターンで、今回もそうなる予感がする。 |
| 若者の投票促進 [14] 2021/11/10 Wed 8236 今回の衆議院選挙の投票率は55.93%で戦後3番目に低かった。わたしは10年ほど前まで「熊本県明るい選挙推進会議」の会長を2期8年務めた。これまた、[人生、Yes man]のわが原則を守って、無節操ながら引き受けたのである。 この間いろいろなことを体験し、発言したことを本コラムでも何回か書いたことがある。 当時は現役だったから、学生たちには「とにかく投票しよう。そうでないと、若い世代の声が活かされない」と言い続けた。もちろん、その効果については確かめようがない。 学生の中には県外の出身者もいて、投票のためにわざわざ帰省するものはほとんどいなかった。 そんな事情もあり、会議では「海外からでも投票できるのに、それが県外からできないのは、何とかすべきだ」と、けっこう本気で発言していた。 これには、「住民票を移せばいい」という声もあったが、それをすると、出身地の[成人式]に出ることができなくなる。 そうした現実も踏まえながら、投票率を高める改善をしないといけないというのがわたしの主張だった。これに[専門家]からは「法律も関わってくるからむずかしい」と言われた。しかし、はじめから「どうせダメ」では世の中は変わらない。問題があることを知っていながら、その解決に踏み出すエネルギーがなければ成長などないと、いまでも思う。 |
| [看護師国家試験」トライアル? [13] 2021/11/09 Tue 8235 たまたま[看護師国試験]の問題をゲットしたので、無謀にもチャレンジした。午前と午後、それぞれ120問、合わせて240問である。問題には心理学に関わるものもいくつか含まれていた。また、常識的に「おそらくこうだろうな」と推測できる設問もあった。もちろん、専門性が高く[当てずっぽう]でチェックするものが圧倒的に多かった。その結果は、240点満点の120点だった。ちょうど半分という偶然に苦笑いしたが、及第点から遠いことは当然である。ただし、その多くが4択から5択だったから、[完全にデタラメ]では、120点には達しない。 とにもかくにも、[やってみる]こと自身が無謀なのだが、わたしはこの手のことにけっこうやる気を出すのである。それに、いまだに看護協会や看護学校の仕事も手伝っているから、「国家試験」の内容を知っていることは無意味でもない。先に進みながら、「なるほど、こうした法律の知識も必要なんだ」と思う場面がけっこうあった。ともあれ、いやいやの義務ではなく、わたしなりに楽しんだ。めでたし、めでたし。 |
| どこでも、いつでも[リーダーシップ] [12] 2021/11/08 Mon 8234 11月5日[9]の続き 幼稚園児3人がAちゃんの家で遊んでいる。しばらくして、それに飽きたBちゃんが「これってまだするの」と問いかける。すぐにCちゃんが「もうおもしろくなくなったよね。公園に行こうか」と提案する。これにAちゃんが「お母さんから、自分たちだけで公園に行っちゃあいけないって言われるよ」と反論する。そこでBちゃんが「Cちゃん家のお母さんはお家にいいるの」と質問する。答は「うん、いるよ」である。すぐさまAちゃんが「それなら、いまからCちゃん家に行って遊ぼうよ。Cちゃんのお母さんはいつも冷蔵庫からプリン出してくれるもんね」と提案する。この発言に全員が瞬時に賛成して、3人は「Cちゃん家」へ移動して行った。 この3人はいずれも指名された[リーダー]ではないが、一つひとつの発言のすべてが、ほかの二人に[影響]している点で、[リーダーシップ]を発揮している。その上で、最終的には3人は[Cちゃん家へ行く]という意思決定をし、それを直ちに実行に移したのである。 このまことに極端なケースが[リーダーシップ]の本質を伝えている。「公式のリーダーがいなくてもリーダーシップが存在する」こと。「人と人ととが関わっている状況では、いつもリーダーシップが発揮されうる」こと、したがって「リーダーシップは組織や集団、そして年齢などを含めた発達段階とは関わりなく存在する」ことなどなどである。さらに、「公式のリーダーがリーダーシップを発揮していないこともある」ことも確認しておいた方がいい。 |
| [軽犯罪法]あれこれ(7) [11] 2021/11/07 Sun 8233 10月24日[39]の続き 「五 公共の会堂、劇場、飲食店、ダンスホールその他公共の娯楽場において、入場者に対して、又は汽車、電車、乗合自動車、船舶、飛行機その他公共の乗物の中で乗客に対して著しく粗野又は乱暴な言動で迷惑をかけた者」 [ダンスホール]や[汽車]、さらには[乗合自動車]など、若い人にはおそらく馴染みのない呼称が並んでいる。前期高齢者のわたしにしても[ダンスホール]なるものに出かけたことはない。[乗合自動車]はバスのことだろう。 ここで興味深いのは、[公共の]という冠はついているものの、対象が[娯楽場][乗り物]の[入場者]と[乗客]に限定されていることだ。そのほかの、娯楽や乗り物に関係ない[公共の場]はどうなるのと揚げ足をとりたくなる。ここで、娯楽場や運転手などの業務関係者が含まれていない。これはプロに対する問題言動は[軽犯罪]ではすまなくなるからだろう。 さらに[著しく]もなかなか微妙な[言葉づかい]である。その判断基準は人によって相当に違っている。 いずれにしても、[軽犯罪法]は読むだけで楽しめる。 |
| 高校生からのメール(4) [10] 2021/11/06 Sat 8232 10月30日[45]の続き わたしが高校生からのメールに、「自殺対策としてSNSを活用した相談への需要が高まる」と答えた理由の続き。「一人でも自分を理解してくれる人がいることの重要性」を強調したあとの文である。 あわせて、[需要が高まる]という[待ち]の姿勢を[前進]に転換されることもお薦めします。 これを経済と同じように表現すると利益至上主義と誤解されるかもしれません。しかし、そこは選挙権を持つ(あるいは間もなく持つ)□□さんですから、大人として受け止めていただきたいと思います。 経済では[需要喚起]という言葉が使われます。[需要]感が[熟する」のを待つのではなく、[需要]を創りだして、利益を上げようということです。 [自死にかかわる相談システム]も、[需要が高まるだろうか]ではなく、[需要というよりも期待]があることを確信し、積極的に[需要=利用]を喚起することが求められていると思います。それが、経済とは違って、[社会的利益]に繋がることは疑いありません。こうしたことから、「SNSを活用した相談」は、その仕組みも含めて、整備・充実を図り続けていくべきだと思います」と記したのです。 ともあれ、□□さんの年齢で社会とかかわることを真剣に考えられていることに敬服します。いまやこの国は[劣壊]状態に至っているのではないかと危惧しています。こうした課題研究を進めることで、世の中を動かす力になってください。 なお、参考になるかどうかわかりませんが、わたしの雑文を添付しておきます。ものの見方、生き方、対人関係のあり方にささやかなヒントになれば幸いです。 さらに、ご質問等がありましたら、またご連絡ください。 ところで、□□さんは□□中学校の卒業生ではございませんか。 わたしは、2018年□月□日に□中でお話しをしました。後日、生徒のみなさんが書かれた感想文を送っていただきました。その中に□□さんのお名前があったような記憶があります。すでに前期高齢者後期のわたしですから、単なる記憶違いでしたら笑っておしまいにしてください。 [味な話の素]を立ち上げてから18年6ヶ月の中で[最も長い日]になったのではないかと思う。最後までお読みいただいて、ありがとうございます。ただし、「高校生からのメール」は、これでは終らなかったのです。 |
| [リーダー]と[リーダーシップ][9] 2021/11/05 Fri 8231 10月31日[46]の続き 先月、 [リーダーシップ力]と[マネジメント力]を兼ね備えた人、どちらかで優れた力を発揮する者、そして、いずれにも課題を抱えたケースがあると記した。 ついでながら、[リーダー]と[リーダーシップ]は[=]でないことも押さえておきたい。[リーダー]に[リーダーシップ]の発揮が期待されることは疑いない。しかし、[リーダーシップ]が欠けている[リーダー]はけっこういる。そもそも、[リーダーシップ]は[リーダー]だけに求められるものではない。「リーダーシップは他者に対する影響とその過程」なのである。したがって、複数の人々が[影響]を与え合っている状況にはいつも[リーダーシップ]が存在していることになる。 |
| [ことば]の選択 [8] 2021/11/05 Fri 8230 [コロナ]について、ある専門家の講演をラジオで聴いた。その内容には大いに納得したが、ところどころで発せられる[ことば]が気になった。「いいですか…下さいね」「わかりますか」「…ことを憶えていますか」。専門家が素人に話すのだから、それでいいじゃないかと思われる方もいらっしゃるだろう。ただ、わたしは、「何というか[上から目線的ことばだ]なあ」と気になったのである。 自分も未だに研修や講演をする機会がある。[ことば選び]の大事さを改めて認識した。 |
| 一回り昔のメモ [7] 2021/11/04 Thu 8229 日本社会党の村山委員長が首相になったのは1994年である。あれは、まるで社会党を崩壊させるための陰謀だったかのようである。さすがに、[陰謀論]は無理筋として、とにかくびっくり仰天の[超連立]だった…。 これはわたしの[倉庫]に残っていたネタメモの冒頭である。その内容から、2009年9月の鳩山内閣が成立したころに書いたものだ。本コラムに挙げ忘れていたと思われるメモはつぎのように続いている。 そもそも今回のような政権交代劇が起きたのは、多くの人に、〝根底的〟なところで、天地がひっくり返るほどの大きな違いはないという認識があったからではないか。アメリカの民主党と共和党、あるいはイギリスの保守党と労働党との違いは知らないが、いずれも価値観の基礎の基礎のところでは共有点をもっているようだ。そんなわけで、今回は〝1回くらいは民主党にやらせてもいいのではないか〟といった気持ちが働いたのだろう。 それだけに、今度は民主党が監視される立場になる。これまで自分たちが批判していたことが克服できるかどうか、大いに注目される。ともあれ、海外からは、これまでと違いがあるとは見られていないかもしれない。こうした中で、北朝鮮がどう動くか。政権交代は、それまでの態度と手法を〝交代させる〟チャンスでもある。日本と中国は戦後の長い間、政治的には敵対関係にあった。短波の北京放送は日本政府を〝佐藤反動内閣〟と呼んで、厳しく批判していた。それが佐藤首相が引退し、田中角栄氏が総理大臣になるのを待っていたかのように、中国は急激に方向を転換した。国際的にはこうした〝変化〟はめずらしいことではない。 いつものド素人分析だが、メモを記してから12年が経過した…。 |
| 無制限の貸しトランク [6] 2021/11/03 Wed 8228 モノの整理は、それが目の前からなくなっていくからわかりやすい。わたしは書籍をことあるごとに整理してきた。その結果、書棚がスッキリしていくのが体験できる。 これに対してコンピュータにため込んだ情報は、ほぼ無制限に蓄積され続ける。かつては、ハードディスクの容量が[メガ単位]の時代があった。そのころは、フロッピーディスクに保存したから、その枚数が増えていった。それがいまやハードディスクの容量も[ギガ]、ものによっては[テラ]単位である、それよりもクラウドが登場して、PCの倉庫容量など考える必要がなくなった。個人レベルならほぼ制限なしの貸しトランクが準備されているのである。何という時代なのだろう。 |
| また「買って」しまった [5] 2021/11/03 Wed 8227 昨日[91]の続き 昨日、久しぶりに街中へ徒歩で出かけた。第一の目的は手帳の購入である。今年も高橋書店のNo.104 を買った。わたしが知る限り、翌年12月まで予定表が付いているのはこれのみである。つまり、翌2023年12月までスケジュールを書き込むつもりでいるわけだ。このネタ、以前も触れたことがあるが、やっぱり[No.104]に手を出してしまった。再来年は後期高齢者となる。手帳に予定が記されるかどうには危うさが漂う。 手帳の他に、筆ペンの極細を買った。研修の小道具としてこれまで中字だけを使ってきたが、細字でバリエーションを付けたくなった。こうした[小さな遊び]ができるから、未だに[趣味の仕事]が止められないでいる。 |
| 青空の東京タワー [4] 2021/11/02 Tue 8226 東京タワーが完成したとき、それは日本経済の明るい未来を約束しているようだった。あのエッフェル塔をわずかに上回る世界一の鉄塔として1958年12月に完成した。その当時を題材にした「ALWAYS 三丁目の夕日」は、団塊世代向け(?)の映画だった。わたしは3D版を含めてすべて観た。 いまでも、東京に出かけるたびにスカイツリーよりも東京タワーの方が目に入ってくる。ある年の11月、青空をバックにした東京タワーを見て思わずシャッター切った。 |
| 繰り返す[せりふ][3] 2021/11/02 Tue 8225 「あっという間に今年もあと二ヶ月」「来月はもう師走」。こんなセリフを繰り返して何年経っただろう。過去のことは記憶の倉庫に積み重ねて行くから、すべてが[思い出]として蘇る。わたしの母が手術ミスによって47歳で亡くなってから48年、父が75歳で他界したのは29年前のことである。わが恩師三隅二不二先生は2002年に逝かれたから、すでに20年近くが過ぎている。それぞれの期間には違いがあっても、すべてが同時に思い出される。それらを背負って、「あっという間に」を繰り返す自分がいる。 |
| プロサッカー観戦 [2] 2021/11/01 Mon 8224 スポーツを観戦するのは嫌いでない程度だ。福岡に住んでいるときは平和台球場にプロ野球を見に行っていた。国際マラソンも自宅の近くを走っていたからテレビで近づいてきたときに外へ出た。それもこれも50年近く前に話になる。 写真は地元の[ロアッソ熊本 対 横浜FC]戦である。それも2013年11月17日で、地元での最終戦だった。チケットをもらったので、息子と孫たちで出かけた。試合もさることながら、応援団のにぎやかさが興味深かった。何事にも一生懸命になれるのは楽しい。ただ、それが高じて[贔屓の引き倒し]になってはつまらない。何事にも節度が大事なのである。 せっかく行ったのだから勝利を期待したが、[0-1]で負けてしまった。 |
| 「開けて」みれば… [1] 2021/11/01 Mon 8223 衆議院選挙の結果が確定した。投票箱を「開けて」みれば、自民党が単独で絶対安定多数を獲得し、立憲民主党と共産党が議席を減らした。すでに、専門家と呼ばれる人たちのもっともらしい分析と解説が流されているに違いない。自民・立憲・共産3党の[マイナス31]と維新の[プラス30]を見ると、各党に対する批判票の流れが想像できる。 投票率は55.93%で、戦後3番目に低くなった。期日前投票者数も前回を下回った。年代別の集計はこれからだが、若者たちはどのくらい投票したのだろう。大学生たちの活動やSNSでの呼びかけが、以前にも増して報道されていた。しかし、「開けて」みれば、「ほとんど変わらなかった」印象を受ける。 |