味な話の素   No.220 2021年08月号《8050-8143 》 Since 2003/04/29
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しゃべりっぱなしデータ [94 ]  2021/08/31 Tue 8143 昨日[91]の続き
 音声認識が完璧に近づいたことから、大いなる悩みが生まれた。わたしのような人間は「それなら、あれもこれもしゃべって保存しておけばいい」と考える。これが止まらなくなるのも、わたしの抱えた深刻な問題なのである。かくして、何かがあるとメモ代わりに「しゃべる」から、その分量はひたすら増え続ける。そうなると、保存したものを確認する時間すらなくなってくる。このままだと、「しゃべりっぱなしデーター」が時間とともに積もり続けることになる。
反省は永遠なり [93 ]  2021/08/31 Tue 8142 昨日[90]の続き
 [KJ]の前に[BS]と記載しているのは、[Brain Storming]と呼ばれる[技法]である。現在でも、教員から「ブレーンストーミングを用いた」といった発表を聴くことがある。わたしなんぞは、「いまもBSは健在なんだ」と懐かしく思い出す。ここで詳細な解説は省略するが、それは、メンバーができるだけ多くの意見が出せるようにセットされたグループ討議法である。
 わたしの[第1号]では、その際の課題解決に向けたテーマを明確にしていなかった点を反省している。それは新鮮で大事なことであるが、その後もさらに経験を積んでいっても、この種の反省が繰り返され続けることを体感するのである。
コスト無視のコメント [92 ]  2021/08/31 Tue 8141 昨日[89]の続き
 渋谷の混乱に、「若者がこれだけ希望していることが可視可された」と肯定的なことを言うコメンテーター(?)もいた。なあるほど、いろんな視点があるもんだと大いに感心した。
 ただし、それでも「準備300」はいただけない。それに、あれだけの若者が、「密」状態で「熱中症」の危険性を伴って並んだ挙げ句に「意外に多いことが可視可」されたでは、「コスト・パフォーマンス」抜きの「個人的ご感想」である。そのために要した「時間コスト」も無視されている。このあたりは「可視可」できないもんねえ…。
音声認識の完璧さ [91]  2021/08/30 Mon 8140 8月13日[21]の続き
 業者から、「いまでは、わざわざ[音声入力ソフト]を買う必要がない」と言われて、紹介されるままにソフトを使ってみた。それは、知っている人には、「いまごろ感」に充ち満ちているだろうが、わたしには衝撃だった。Google の認識力はほぼ完璧の域に達していた。
 冷静に考えると、その能力はスマートフォンで経験済みだった。 それがPCでも同じであることに気づかなかったのである。この[大発見]が昨年の5月ころだった。それ以降、わたしの仕事の生産性が一気に上昇した。しかし、世の中のものごとは[+と-]でバランスが取れている。それはそれで悩ましい問題も生まれてくるのである。
[不合格] [90]  2021/08/30 Mon 8139 昨日[88]の続き
 研修メモ[第1号]の最後につぎのようにまとめている。「KJのための的確なテーマが事前に検討されておらず、BS→KJに迫力を欠いた。時間がまったく不十分であった。感想文は一通りポジティブな反応が見られるが、本来の目的から考えるとまったく楽観できない」。
 自分としては合格点[60点]に達していないと認識したと思われる。いまでは、「BS→KJ」がわからない方が多くなったのではないか。当時、川喜田二郎氏が発案した[KJ法]は情報整理と問題解決の技法として飛ぶ鳥を落とす勢いで活用されていた。
疲れ切っている? [89]  2021/08/30 Mon 8138 昨日[87]の続き
 渋谷の「若者向けワクチン」は、前日に[たった300]に大行列ができて混乱した。これが予想できなかったとすれば、関係者たちは思考停止に至るほど疲れ切っているのだろう。
 こうした決定がだれか一人の独断で行われるとは思えない。これにかかわる関係者の人数や時間はわからないが、それなりの議論はあったはずである。その際に、「そんな数だったらあっという間に終わりませんか」「そうなると、きっと叩かれますよ」「その先、どのくらい回せるのか目処は立っているんでしょうか」などの意見はとくに考えなくても頭に浮かぶ。
[研修メモ] [88]  2021/08/29 Sun 8137
 わたしがかかわった研修会のメモが出てきた。九州のある県で開催された看護協会の研修のものである。受講者は指導的看護婦43名で、1978年7月7日から9日までの2泊3日で実施している。メモの頭に[第1号]と記載しているから、このとき、研修の記録を取っておこうと決めたに違いない。
 わたしが全体をマネージしているが、先輩に講義を担当してもらっている。さらに[補助]として、後輩の名前がある。このときわたしは29歳だったが、研修の責任をもたせてもらったのである。そんな事情もあって、自分としては[記録メモ]を残しておこうと考えて、それを[第1号]とした可能性もある。
上限[300]!? [87]  2021/08/29 Sun 8136
 東京の澁谷のワクチン接種会場に長蛇の列ができた。若者を対象に予約なして受けられるのが[売り]だった。それに対して未明から並ぶ人が出て行列ができた。そして、朝の7時30分ころには上限に達して終了となった。その数が何と[300]なのである。これを聴いて「うーん」とうならない人がいるだろうか。
 わたしも他人様の行為を批判するだけでは無責任かつ生産的でないことを承知している。それにしても、大東京で[フリーで受けられる]とアピールするものが[上限300]なんて、だれが考えたんだろう。昨年来の「コロナ禍」のもと、国中で[リスクマネジメント力]を疑うケースが目につきすぎる。
変化の先駆けか [86]  2021/08/29 Sun 8135 昨日[83]の続き
 わたしが「高橋三千綱氏死去」のNHKニュースに耳をそばだてたのは、氏に関連する情報のすべてに「西暦」を使っていたからである。これまでも、このコラムで何回か触れたことがあるが、NHKはニュースではなぜか「元号のみ」の表現を使い、西暦を併せて表示することもなかった。
 わたしは「明治43年に起きた〇〇」などと言われても時間的距離感はわかない。いまの若者たちの[昭和]も同じだろう。そこで「西暦併記」もないのだからどうなっているんだろうと疑問を抱き続けてきた。わたしにはこれが変化の兆しなのか単なる偶発的な出来事なのかわからない。ともあれ、これからがまことに興味深い。
YouTube [85]  2021/08/28 Sat 8134
 すでに表紙でお気づ気の方もいらっしゃるかもしれないが、[Group Dynamics Short Lecture]なる動画を[YouTube]にアップした。
 これは10年ほどお付き合いのある本藤小百合さん(社会保険労務士法人 トゥルーワークス)から動画づくりのお誘いがあり、それに応えたものである。かねてから、Zoom で[Group Dynamics]にかかわる勉強会をし、それを動画化するのはどうかといったお話しを受けていた。今回はその手始めとして[groupthink]について10分ほどの動画ができた。
 ほとんどぶっつけだから、修正すべき点がけっこうあるが、いつもの「まあ、いいじゃないspirit」でアップした。そこでついでに、[HomePage Pickup]なるものもテスト的に撮ってみた。画面の一部にノイズ様のものが被さるなどの難点も、この[spirit]で無視した。そのうち、修正するつもりではいるが、このごろパワーアップし続けている[忘却力]が影響する可能性がきわめて高い。
さらば[夕刊][84]  2021/08/28 Sat 8133 昨日[81]の続き
 そのうち、ネットの情報なども増えはじめ、仕事も忙しくなったこともあって、ウン十年も購読した中央紙をやめた。このとき地元紙を残した一大要因は「夕刊ノスタルジア」である。一般的に、夕刊に含まれるニュースの情報量は限られている。それでも「夕刊が来る」という快感を放棄できないのである。それでも、発刊者が「やめる」というのだから、どうすることもできない。表記は「休止」だが、今後「復刊」することはないだろう。
週初めのNHKニュース [83]  2021/08/28 Sat 8132
 わたしは、8月23日朝7時のNHKニュースに耳をそばだてた。それは作家の高橋三千綱氏が亡くなったことを伝えるものだった。

 高橋氏はスポーツ新聞の記者だった髙橋氏は1974年に群像の新人文学賞を取った。その後、1978年に「九月の空」で芥川賞を受賞する。そして、2012年にガンと診断されたことを公表した。

 細部の事実関係は聞き違いがあるかもしれない。しかし、それはわたしが耳をそばだてたこととはまったく関わりがない。それでは、このニュースのどこが、わたしをして画期的だと思わせたのか。
憧憬パワー [82]  2021/08/27 Fri 8131 昨日[78の続き
 幼稚園児に対して本気で対応する大人などいない。子どもから何かを言われてカッとなるようでは「大人げない」などと笑われることすらないだろう。あまりにもパワーに差があるからである。それとパワハラは同じではないが、「部下をいじめるなんんて管理職らしくないなあ」くらいのことは言われるのではないか。
 リーダーには、フォロワーが「あんな人になりたい」と思い、そのことで言うことを率先して受け入れる関係づくりが求められる。これをわたしは「憧憬パワー」と呼んでいる。これこそがリーダー力なのである。
角栄氏で盛り上がる[81]  2021/08/27 Fri 8130 昨日[77]の続き
 それまで購読していた中央紙と地元紙の二紙を読むのが楽しみになった。同じ出来事に対する記事の違いが手に取るようにわかったからである。これを材料にして自分が担当していた授業で大いに活用した。ものによっては、「さらに他の新聞とも比較したい」という欲求に駆られることもあった。そんなときは最寄りの駅に出かけて他紙を購入した。
 田中角栄元首相が脳梗塞で倒れてから初めて部外者と面談したことがある。この一大ニュースの際は福岡の父に電話して「角栄氏の記事をスクラップして送って」と頼んだ。その結果、四紙がそろったが、田中氏の状況に正反対の印象を与える記事で授業は盛り上がった。
気が付けば、後塵… [80]  2021/08/27 Fri 8129 8月23日[69]の続き
 記者会見における米国とわが国のトップの差を「風土も文化も違うから」と言ってしまえば、それでおしまいになる。しかし、そんな受け止め方では自ら「変化のチャンス」を捨てていることになる。それでは、この先どこまでで行っても変わらない。そうこうするうちに、多くの国々の後塵を拝することだけは疑いない。
 すでに、「コロナ危機」以後は、わが国が様々な面で「遅れに遅れまくっている」 ことが明白になってきた。自分の国が優れていると思うのは悪いことではない。しかし、現実を見つめる力がなければ、そしてそれから脱却する意志を欠いたままでは、未来がないことは火を見るよりも明らかである。
事故やミスの可能性を前提に [79]  2021/08/26 Thu 8128 昨日[76]の続き
 組織で発生するミスや事故を[絶滅する]方法が1つだけある。それは、ミスや事故を引き起こす可能性のある仕事を止めることである。たとえば、病院が医療事故を完全に無くすためには、医療行為を中止すればいいのである。しかし、「これが正解だ」などと言えば、真面目に仕事をしている人々は激怒するに違いない。組織の安全をまともに考えているとは思えないからである。
 われわれには、そんな無意味な話に付き合う時間など寸刻もない。安全を真剣に考える人々に課された最優先の仕事は、「ミスや事故の可能性」をはっきり認識した上で、その発生を阻止するためにあらゆる努力を惜しまずに挑戦し続けること」なのだ。
「差」だけによるパワー [78]  2021/08/26 Thu 8127 昨日[75]の続き
 そもそも組織の階層で上にいるものは、その発言、一挙手一投足の背景に「パワー」がある。それは本人が意識するしないとは関わりなく、下の者には「そう見える」のである。こうした「差」だけを利用して「パワー」を発揮するのは何とも寂しい。そこには「尊敬の念」が欠けている。自分も「あんな人になりたい」といった心情は生まれない。それどころか反発心を強めるに違いない。それは、リーダー自身にとっても不幸なことである。
「廃止」と「休刊」 [77]  2021/08/26 Thu 8126 昨日[74]の続き
 わたしに夕刊を取ることを決意させた「大分合同新聞」の夕刊はすでにない。一昨年、大分に仕事で出かけた際にタクシーで同紙の本社前を通った。たしか垂れ幕様だったと記憶するが、「夕刊廃止」の告知が目に入った。それを見たわたしが感慨に耽ったことはいうまでもない。いまネットで確認すると、2020年4月から「夕刊を廃止し朝刊に統合する」とある(同1月14日付)。
 そのときも時代の流れだと思ったが、それが熊本日日新聞にも及んだのである。熊日が「休刊」と表現しているのを見て、大分合同の「廃止」との違いに思わず笑ってしまった。ことばは、そして表現はそれぞれの思いがにじみ出る。
とにかく続けていく [76]  2021/08/25 Wed 8125 昨日[73]の続き
 安全文化の現状を測定する質問項目も、行動改善を図るトレーニングも、安全文化創続に活用できる実践的な枠組みとしての評価に耐えうるものにしたいと考え続けていく。もちろん、どんな試みであっても、それらは「仮説的」なものであり、その妥当性や信頼性は現実の場で検証し続けられることになる。そのうち、仮説そのものをひっくり返す事態に遭遇して歓喜することもある。そのためにも、「Never Ending Challenge spirit」が欠かせないのである。
下には強いが… [75]  2021/08/25 Wed 8124 昨日[72]の続き
 わたしの個人的体験から推測すると「下に強い者は、上に弱い」傾向がある。一般的に「権威主義的」であれば、自分が権威を振りかざすと同時に権威に服従するのは、それなりに一貫性がある。だだし、その姿はあまり格好のいいものではない。それは、わが国伝統の「弱きを助け強きを挫く」ヒーローとは真逆である。
 さて、パワハラが「自分を守る意識あるいは無意識」によるとすれば、「自分に自信がもてない」ことの裏返しとなる。
決意実行 [74]  2021/08/25 Wed 8123 昨日[71]の続き
 「大分合同新聞」の夕刊を見たわたしの頭の中で、「やっぱり夕刊はいる」という声が響き渡った。そんな固い決意をして熊本に帰り、直ちに地元紙を購読することにした。その際は、「夕刊のみ」はなく、朝刊とのセットが条件だった。それは35年以上は前のことだったと思う。ただし、それまで購読していた中央紙も、そのまま続けて読んだ。
 当時は公務員アパートに住んでいて、毎朝4階の郵便受けまで新聞が配達された。新聞社が自慢する個別配達である。たしかにすばらしいサービスだった。どちらもそれなりに読み込んでいて、授業の素材としてもしっかり使った。それだけ時間の余裕もあったのだろう。
安全文化の現状診断 [73]  2021/08/24 Tue 8122 昨日[66]の続き
 組織の安全文化の創続は「現状診断」からはじめる必要がある。いや、「創続」なのだから、「診断もし続け」なければならない。ある時点で「問題なし」と判定されても、それが「その後の健全な状態」を保証するものではない。この点は、個々人の人間ドック結果と同じである。
 人も組織も、そして周りの環境も時々刻々と変化していくから、「変わらないまま健康を維持する」などできるはずがない。そこで、さまざまな診断法を開発し、現状を把握するとともに、適切な対応方法を考え出し、確実に実施していくことが必要なのだ。かくして、わたしも質問項目の開発と分析、さらには行動改善を図るトレーニングを試みてきた。
寂しい話 [72]  2021/08/24 Tue 8121 昨日[68]の続き
 「パワハラ」を含めた「いじめ」は、「自分の心の貧相さ」の現れではないか。世の中には、「金持ち喧嘩せず」という、いやな言い回しがあるが、「心の裕福な人はいじめをしない」ことは疑いない。われわれは「弱い者いじめ」と言う。しかし、いじめの対象は、そもそも「自分よりも弱い者」に限られるから、これは二重定義である。ともあれ、人をいじめて心の安定が得られるとすれば、何とも寂しい話である。心が未成熟と言うほかない。
大分での刺激 [71]  2021/08/24 Tue 8120 昨日[67]の続き
 熊本に来てもしばらくは中央紙のままだった。わたしの気持ちが動いたのは大分に出張して「大分合同新聞」の夕刊を見たときである。父は転勤族だったが異動は北部九州3県に限定されていた。そのいずれでも夕刊があり、それが日常的な風景だった。その景色が変わったのが鹿児島に行ってからである。そんなことで、心の底には「夕刊が読みたい」といった気持ちが存在し続けていた。それが偶然ながら大分で表面化したのである。
増えた票の推測 [70]  2021/08/23 Mon 8119
 横浜市長選挙の投票率が前回より11ポイント上昇したという。NHKのデータでは候補者8名の合計得票数は1,507,554である(23日1時45分)。そこに無効票数の記載はないが、この数値から計算すると、前回よりも137,050票ほど増えたことになる。トップと次点の差は 180,445票だが、増加した11ポイントの多くがこれに含まれていると推測するのは無理があるだろうか。それでも、投票率は49.65%というから、半分にすぎない。
大統領の記者会見 [69]  2021/8/23 Mon 8118
 【雲泥の差:雲と泥、天と地のように隔たっていること。[精選版 日本国語大辞典]】 アメリカ大統領の記者会見を観ていて、この慣用句が瞬間的に飛来した。もちろん、比較の対象は言うまでもない。
 アフガニスタンからの米軍撤退について、ある記者が2つの厳しい質問をぶっつけた。これに対してバイデン大統領は原稿を読むことなく、ときおり後方の責任者にも顔を向けながらよどみなく答えていく。ややしゃべりすぎたのか、「最初の質問は忘れたけれど、なんだったかな」と聴き返したときは、わたしも思わず笑ってしまった。それは質問も回答も事前に準備されていなかったことを如実に伝えていた。
[パワハラ・モデル]? [68]  2021/08/23 Mon 8117 8月21日[63]の続き
 そもそも[パワハラ]をする者が「品格あるすばらしい人だ」と評価される確率は宇宙に飛んでいるゴキブリを見つけるよりも低いだろう。ただし、内心でその人物を評価しているかどうかは別にして、[パワハラ]に同調する者が存在する確率が、空に浮かんでいる雲を発見する割合よりも高い組織や集団があるかもしれない。それは集団によるいじめである。そうした状況の発生を抑えるべきリーダーが[パワハラ・モデル]ではお話にならない。
それでも楽しかった [67]  2021/08/23 Mon 8116 昨日[64]の続き
 鹿児島の中央紙に[ナイターの途中経過]しか載らなかったのは、北九州で印刷した新聞をトラックで運んでくるからだった。わたしが鹿児島で過ごした1970年代末は高速道路も熊本の松橋インターチェンジまでしか開通していなかった。そんなことで、ナイターは途中で印刷締め切り時間になるのである。もちろん当時はネットもなければスマートフォンもないから、速報はテレビとラジオのみに限定されていた。それでも毎日が楽しかった。
[醸成]から[創続]へ [66]  2021/08/22 Sun 8115 8月6日[18]の続き
 人間が存在している限り、[安全]は最も重要な課題の一つである。そして、[安全]は個人で実現するというよりも、社会や組織、集団の[文化]、つまりは[常識]を創りながら、維持して行くことが欠かせない。これに関して、わずかなりとも役に立てればとの思いで、あれやこれやと提言をしてきた。その一つに[安全文化醸成]を[創続]に替えることが含まれる。わたしの感覚だが、[醸成]には到達点があるような印象をもってしまうのだ。
[約束を守る力]の脆弱さ [65]  2021/08/22 Sun 8114 昨日[62]の続き
 約束は[個人や小集団]を超えて[組織]の間でも交わされる。そのもっとも大きなケースが[国と国]との[約束]である。こちらも[守られない]ことが少なくない。その結果、紛争が引き起こされ、戦争に至った事例は歴史の中に充ち満ちている。
 こうした場合、どちらの側も[理屈]を付けて自分たちの行為を正当化する。理屈どころか、[嘘]まで含まれこともある。人間の[学習する力]や[約束を守る力]は何とも弱いのである。
Goodbye[夕刊][64]  2021/08/22 Sun 8113
 地元紙「熊本日日新聞」の社告が出た。来る9月末をもって「夕刊休止」とある。夕刊は1952年からの発刊だという。これも時代の流れである。
 わたしは長いこと、いわゆる中央紙と呼ばれるものを取っていた。それは鹿児島女子短期大学に採用されて鹿児島に移っても続いた。鹿児島では地元紙の「南日本新聞」に夕刊があった。それでもわたしは中央紙を止めなかった。プロ野球の結果が7回くらいまでしか印刷されておらず苦笑いした。
自分で評価を下げる [63]  2021/08/21 Sat 8112 昨日[59]の続き
 そもそも[パワー]は権威や権力を伴うもので、優位な立場にある人間が行うから、[パワハラ]なのである。自分の方が力をもっていて、相対的に弱い者に攻撃を向ける。自分の優位性を自慢したいのか、それともさらに差を付けたいという欲張りスピリットなのか。いやいや優位性に自信がないから、それを確かめたいのかもしれない。とにかく、[プラス要因]はまったく思いつかない。自分で自分の評価を下げているだけのことだ。
[約束]の前提 [62]  2021/08/21 Sat 8111 昨日[58]の続き
 そもそも[約束]は2人以上の間で交わされる。[約束]は、人間が集団で生きているから成立するのである。しかしながら、[約束]は必ず守られるとは限らないという「特性」をもっている。そのことで人との関係が壊れたり、さらに深刻な事態をもたらしたりする。また、[約束]といいながら、はじめから守るつもりのない不届き者もいる。それは[約束]に名を借りた犯罪である。真の「約束」には[信頼関係]が欠かせないのだ。
ボタンの新設 [61]  2021/08/21 Sat 8110
 先日、多分17日だったと思いますが、[表紙]の[最新のお知らせ]に[《味な話の素》 Pickup]ボタンを新設しました。このごろ、[リマスター]と名付けたものをときおり書いています。これは、過去の[話の素]からピックアップし、手を加えた[新旧混在ネタ(?)]です。そこから、さらにピックアップする気になったものをホームページに挙げていくつもりで、[新しいボタン]を設置しました。もちろん、ゆるゆるのペースです。
[No Blame Culture]の先駆け [60]  2021/08/20 Fri 8109 8月18日 [54]の続き
 中興鉱業で展開された研究はPM論が現実集団へ適用される嚆矢となった。それからすでに60年近くが経過している。「あなたの上役は、あなたがまずい仕事をしたとき、あなた自身を責めるのではなく、その仕事ぶりのまずさを責めますか」。この項目を改めて読むと、今日で言うところの[No blame culture]の立場を明確にしていることに驚く。組織の安全文化を創続していく際に欠かせないのが、[No blame culture]なのである。
攻撃の理由 [59]  2021/08/20 Fri 8108 昨日 [56]の続き
 [パワハラ]に限らず、人はどうして他人を攻撃するのだろう。すべての生きものは本能的に自己を守ろうとする。その目的のために、弱いものはひたすら逃げる、あるいは隠れる能力を身につける。ただし、[強い弱い]は相対的だから[上には上]がある。また、同程度の力のものと対峙するときは、先に攻撃した方が有利になる。一般的に、弱い立場のものが強いものを攻撃することはない。たとえば、[窮鼠猫を噛む]のは反撃である。
[約束]できるのは [58]  2021/08/20 Fri 8107
 人間と動物の違いはいろいろあるが、なかでも「約束をする」ことは、その最たるものだろう。われわれの親戚であるチンパンジーですら、「先のことは考えない」という。もちろん、チンパンジー自身がそんな告白をするはずもない。そこは、研究者がさまざまな証拠から、そう信じるに足る情報を得たということである。ともあれ、[約束]は[これから先のこと]に外ならないから、これができるのは人間だけだと断定できるのである。
[摩擦]と[重力] [57]  2021/8/19 Thu 8106
 [摩擦]は運動に対する抵抗である。人の間であれば、軋轢を生じる。その点だけを強調すれば[困ったもの]である。しかし、[摩擦]がなければ、タイヤも空回りして車は進めない。
 [重力]はものや体を重くして負担になる。その点だけを強調すれば[困ったもの]である。しかし、[重力]がなければ、われわれは地球上に存在することができない。人間は[摩擦]も[重力]も大いに活用している。人間関係でもかしこく使いたい。
[パワハラ]の自覚 [56]  2021/8/19 Thu 8105 昨日[53]の続き
 さすがに、「パワハラされたから、自分も同じことをやりかえす」のではないと信じたい。ただ、幼児虐待やDVなどでは[暴力の連鎖]が問題にされる。それが、[パワハラ]にも当てはまる可能性があるのだろうか。
 また、[パワハラ]は加害者本人がそれと自覚していないケースが多いと推測する。その意味では、「自分はパワハラしたことがある」と認識することはきわめて重要である。本人が無自覚のままでいて、行動が変わるはずもない。
とうとう、身近に? [55]  2021/8/19 Thu 8104 8月15日[44]の続き
 年来の知人と電話で話をした。なんと孫が[陽性]になったという。夏休みに会ったことから、本人が「濃厚接触者」となり、「これから検査を受ける」とのことだった。改めて、「濃厚接触者」を指折り数えるとけっこうな人数になるらしい。
 朝から晩まで、報道は[コロナ情報]にあふれ続けている。それでも、孫とはいえ、自分が知っている者がコロナと直結したのは初めてだ。日本国中が[真っ赤]になるのはもう時間の問題である。
[責任]と[係員] [54]  2021/08/18 Wed 8103
 PM項目に含まれている[責任]あるいは[係員]は、一般の組織における[上役]と読み替えることができる。この論文は、長崎県にあった中興鉱業福島鉱業所で行われた研究をまとめたものである。ここはいわゆる炭鉱で、調査は採炭作業に従事する集団を対象に実施された。この鉱業所では、現場で採炭する人たちの監督者が[責任]、その上役が[係員]と呼ばれていた。なお、[責任]は原則年1回の選挙で採炭員から選ばれた。
寂しき[パワハラ」 [53]  2021/08/18 Wed 8102
 管理職は「パワハラ被害者に加害傾向」との記事が載った(熊本日日新聞7月28日夕刊)。これは[オウケイウェイヴ]の調査で、Webを覗いてみた。大企業、中小企業の人事、管理職が対象でサンプルは600だが、分析対象は300である。[自分がパワハラをした]という回答者のうち、[過去にパワハラを受けたことがある]が33.9%、[ない]は6.3%だった。[パワハラ]と言うからには、受けた側に[不快感][理不尽感]を伴うと思われる。そうした[マイナス体験]を自分が管理職なったときに「してしまう」のでは何とも寂しい。
[寿]スタンプ [52]  2021/08/18 Wed 8101 昨日 [49]の続き
  かかりつけが休診日だったため、天草に行く途上の耳鼻科に[飛び入り受診]した。老医師は話し好きだった。話の流れで、「翌日4、5時間ほど話をするので受診した」と伝えた。これには「よくネタがあるもんだ」と感心された。初めてつくられた[受診券]に、[寿]という赤い文字のスタンプが押されていた。わたしは「寿」であることを自覚した。
あるP項目の原型 [51]  2021/8/17 Tue 8100 7月23日[83]の続き
 わたしがPM調査をしはじめたころに確定していた「あなたの上役は、あなたがまずい仕事をしたとき、あなた自身を責めるのではなく、その仕事ぶりのまずさを責めますか」の原型は、「あなたの責任(あるいは係員)は、あなたがまずい仕事をやった時、そのまずい仕事をやった当人よりもむしろ、その仕事ぶりのまずさを批判しますか」だった。これは、PM論が形成されつつあった初期の論文に掲載されている(三隅・田﨑 1965)。
[資料確認]の落とし穴 [50]  2021/8/17 Tue 8099 8月15日[44]の続き
 [欠落3コマ]は臨時のものであり、対象者は当日の受講者のみに限定される。そこで、わたしはホームページの[ある部分]をクリックすれば、該当するファイルがダウンロードできるようにした。これで、最低限のカバーはできたのだが、受講後にどのくらいの方がダウンロードされただろうか。
 ともあれ、パワーポイント本体は当日の朝まで手を入れることも普通である。一方、[すでに送付済みの資料確認]には落とし穴があったのである。
喉の痛み [49]  2021/8/17 Tue 8098
 今月のはじめに喉が痛みはじめた。そのうち治るだろうと思っていたが、けっこうしつこい。そんな状況で講演のため、菊池の生涯学習センターに出かけた。これは昨年から数回延期した後で中止になっていた。今年も日程の変更はあったがようやく実現した。久しぶりの講演でしっかりしゃべった。そのせいか、喉はさらに痛くなった。翌日は天草で「教員免許更新講習」があり、かかりつけの耳鼻科に行こうとしたら運悪く休診日だった。
南九州の原爆投下計画 [48]  2021/08/16 Mon 8097
 昨日は[終戦記念日]だった。NHKの番組で、米軍が本土上陸にあたって、鹿児島など南九州に2発の原爆を落とす計画があったと伝えられていた。沖縄戦の体験から、兵士だけでなく、すべての日本人が[戦闘員]と見なされていたという。
 この戦争の筆頭責任者として認定され、絞首刑になった東条英機元首相の遺灰は米軍によって太平洋に散骨されたという。同じく米軍の資料によると、東条は身長163cm、体重59kgだった。わたしとほとんど同じ体格である。
[そんなつもり」ではなくても… [47]  2021/08/16 Mon 8096 昨日 [43]の続き
 長崎の記念式典では、首相が[1分遅れ]で会場に着いたことが報道されていた。これまでなかったことではないか。その理由ははっきりしないが、何かがあったからであることは疑いない。
 関係者や担当者はわんさかいるのだから、[だれかがうっかりしていた]可能性は皆無に近い。また、ホテルから会場まではパトカーが先導するに違いないから、渋滞も考えられない。広島も長崎も、ご本人としては[そんなつもり]でなかったのは当然だが、責任が重いほど結果に対する評価は厳しくなる。
[昨日でおしまい]宣言 [46]  2021/08/16 Mon 8095 昨日 [43]の続き
 ずいぶんと長いこと[統計]にまつわることを書いてきた。その結果、[有意差]の考え方まで到達した。まだ、[分布]の話や、そもそも「[人の心を5段階で評価する]って大丈夫なの」といったネタも含めて際限がない。
 そうなると、わたしの寿命の期限を越える恐れもあるから、[昨日の続き]も終わりがなくなる。そこで、[今回の連載]は、とりあえず[昨日]で[おしまい]としたい。
 ただこれを言いたいだけで、本コラムのカウントを[1個]進めることになるのは心苦しいのですが…。
何回、目を通した? [45]  2021/8/15 Sun 8094 昨日[42]の続き
 一般的に式辞は読むものである。わたしも入学式や卒業式のために事務局から届いた原稿をしっかり頭に入れた。教育委員個人として独自の表現を入れることは可能と聴いたが、わたしはそのままで対応した。そのかわり、自分なりに強調したいところなどは声の出し方を考えた。
 広島の平和記念式典におけるメッセージは世界に発信される。首相はこれに「何回」目を通したのだろうか。もちろん、多忙さは一般人と比較できるはずもない。それでも原稿1枚分を読み飛ばすなど、あってはならない。それは、内輪向けのメッセージではないのだから。
臨時作業の対応策 [44]  2021/8/15 Sun 8093 昨日[34]の続き
 わたしはスライド3コマの欠落をWebでカバーすることを思いついた。ホームページからダウンロードしてもらうのである。そこで、3枚をpdfファイルにして、スマートフォンのテザリングによってアップロードした。この[臨時作業(?)]が終了したのは、講座スタートの5分ほど前だった。そもそも[欠落]そのものが問題なのだから、これを「めでたし、めでたし」などと脳天気なことを言っていたら大顰蹙ものである。それはそうなのだが、受講者が[欠落部分]をゲットできないという最悪の事態は回避できた。
100%誤る可能性? [43]  2021/8/15 Sun 8092 昨日[40]の続き
 研究論文などで[p<.01]と表記されている[p]は、[probability:確率]のことである。つまりは取り扱っている平均値などのデータが[偶然]に抽出される確率が[1%以下]であることを示しているわけだ。それが[20回に1回は起きる]と考えられる際は。[P<.05]となる。ここで興味深いのは[本当のこと]はわからないから、自分の目の前にあるデータが[100回のうちの1回]に当たっているのかもしれないわけだ。それにもかかわらず、[偶然ではなく意味のある差あり]と言ってしまえば、それは[100%誤り]となる。しかも、[偶然の可能性は低い]ことはいいとして、データが含まれる母集団の性質が自然に明らかになるわではない。
広島と長崎での出来事 [42]  2021/08/14 Sat 8091
 今年の[広島]と[長崎]のニュースには、これまでにない内容が追加された。いずれも首相の言動に関わるものである。[広島]は式辞の原稿1枚分の読み飛ばしで、[長崎]は1分の遅刻だった。
 わたしは県の教育委員だったとき、毎年、入学式や卒業式で式辞を読む機会を得た。いずれも厳粛で素晴らしい式だった。とりわけ、特別支援学校と定時制高校の式は感動にあふれていた。ただし、任期最後の昨年はコロナ禍で、入学式、卒業式ともに来賓等の出席はすべて中止になった。
お詫びと対応策 [41]  2021/08/14 Sat 8090 昨日 [38]の続き
 講座の会場が熊本大学であれば、[欠落部分]をコピーできた。しかし、このときは八代のサテライトだったのである。
 かくして、講座は定刻の9時に始まった。わたしは開口一番、[Noteにスライド3コマの欠落]を知らせ、お詫びした。そして、その対応策を準備したことを伝えた。ただし、具体的な説明は、[3コマ]が該当する午後の講義の際に説明することにした。その方が混乱を最小限にできると考えた。
小さなメッセージ [40]  2021/08/14 Sat 8089 昨日 [37]の続き
 ようやく[有意差]なるものが登場した。一般的には、ある事象の偶然に発生する確率が[1%]あるいは[5%]よりも低ければ、それを[偶然ではない]と考えて、その判断や行動に役立てることになっている。
 テレビショッピングでも健康に関わる商品が多い。そこで「とっても素晴らしい」と語る体験者の画面の隅に「個人の感想です」と小さく表示されるのは愉快だ。ものによっては、[効能あり]をアピールするために、やはり小さな文字で、学術論文と[P<.01 ]といった記号が付いていることもある。
ノーベル賞とロボトミー [39]  2021/08/13 Fri 8088
 1949年の[ノーベル医学賞]はポルトガルの神経科医エガス・モニスとスイスの神経生理学者ヴァルター・ルドルフ・ヘスが受賞した。モニスの受賞理由は[his discovery of the therapeutic value of leucotomy (lobotomy) in certain psychoses:ある種の精神障害に対する前頭葉白質切截術の治療的価値に関する発見]である。
 これは[ロボトミー]と呼ばれる外科手術の[価値]を認めたものだ。人の前頭葉を切除するという、現在では信じられない手法がノーベル賞に値するとされたのである。この受賞が刺激になって、その後どのくらいの人々に施術されたのだろう。
危機事態の対応 [38]  2021/08/13 Fri 8087 昨日[35]の続き
 パワーポイントづくりに没頭(?)して、資料の確認を怠った。まさに[基本は守られない]という、自分が[組織の安全文化]に関して提言しているとおりのことをしてしまったのである。
 かくして、講座開始前のわたしは、その対応策に没頭した。研修等ではPCがトラブったときのためにバックアップ用を持参している。これを使って、資料の欠落を補う作業を進めたのである。このときわたしは二つのことを決めていた。
 ①講座の冒頭で資料に欠落があることを明らかにしてお詫びする。その部分は午後からの講義に関わるものだった。しかし、問題はわかった時点で伝えておく必要がある。このときは、[リスクマネジメント]ではなく、現に問題が発生した[クライシスマネジメント:危機管理]の状況にあった。
 ②問題の部分を受講者が手に入れることができるようにする。
意味のある差 [37]  2021/08/13 Fri 8086 昨日[34]の続き
 二つのリーダーシップでフォロワーたちのチームワークの平均値に[差]が出たのは、[単なる偶然]なのよ。この前提で、[その程度の差]がどのくらいの確率で出てくるのか。それが、[100回に1回]あるいは、[50回に1回]くらいなら、[けっこうすくない]から[偶然]とはいえないとしよう。こんな合意のもとで、[計算]したら、[0.0213%]だった。これは[100回に2回ちょっと]である。そこで、[偶然]という[仮説]をめでたく否定することになる。これは[意味のある差なんだ]、つまり、[有意差がある]と考えるのである。
シェービング・フォーム [36]  2021/08/12 Thu 8085 昨日 [33]の続き
 いつのころからか、わたしはひげ剃りに[フォーム]を使うようになった。すでにペースト状の[シェービングクリーム]はあったが、[泡もの]を見つけたときは飛び上がって喜んだ。これぞ父が刷毛で泡立てたシャボンを塗りたくっていた状況が再現するのである。
 ところで、昨年来の[巣ごもり]で久しぶりに[007 ゴールドフィンガー]を観ていたらジェームズボンドが[フォーム]を使っていて大感動した。これが1964年に製作されているから、わたしが高校1年生のときに観たと思われる。それは[東京オリンピック]が開催された記念すべき年でもある。
エラーの自作自演 [35]  2021/08/12 Thu 8084 昨日 [32]の続き
 本事務局に資料を送った後もマイナーチェンジを加える。ときには会場で開始時間ギリギリまでパワーポイントに手を入れている。そのせわしなさに、われながら苦笑する。ともあれ、[この日]も前の晩まで大いにいじって、さらに[完璧(?)]な線まで行ったぞと、いつものように[超自己満足]していたのである。
 ところが、そこに大きな落とし穴があった。それは、配付資料として事務局に送付していた[Note ]の確認を怠ったのである。すでに1ヶ月程前に作成したこともあって、そこに[欠落]があるなど頭にも浮かばなかった。まさに思い込みそのもので、それがエラーや事故に至るモデルを自作自演したことになった。
否定するための仮説 [34]  2021/08/12 Thu 8083 昨日 [31]の続き
 本当は[民主型]が[専制型]よりもチームワークに望ましい効果をもたらすと主張したい。実際、両者のリーダーのもとで得られた平均値にはけっこうな差が認められた。それでも、ここは[やせ我慢(?)]して、「その差は偶然に得られたんだ」と[仮定]する。これが[帰無仮説]と呼ばれるものである。その名のとおり、これは「無に帰する、つまり否定すること」を目的にした仮説なのである。その条件のもとで、この差が差が発生する確率を計算する。
父とひげ剃りセット [33]  2021/08/11 Wed 8082
 わたしの父はナイフ式の剃刀でひげを剃っていました。それを研く革砥まであって、いま考えると[ブッチャー]レベルでした。もちろん、シャボンは石けんとして、専用の刷毛と鏡までのフル装備だったのです。わたしは、子ども心に、「自分も大人になったあんな風にひげを剃るんだ」と思っていました。わたしの顎に数本のひげが出はじめたのは中学生のときでした。それから間もなくして、ひげを剃るようになります。私の場合はナイフではなく、「安全剃刀」でしたが、けっこう思い金属製で、「貝印の替え刃」を装着して使うものです。ああ、懐かしい。
資料の[欠落] [32]  2021/08/11 Wed 8081 昨日[29]の続き
 わたしは、研修や講演の資料を3週間~4週間前に作成し、担当者に送ることしている。これは先方にとっても、早めの準備ができるので、喜ばれるケースが多い。その一方で、新たにスライドを加えたりする。それが大きなものであれば再送する。マイナーなときは、当日に説明する。
 そうしたなかで、今年初めての「教員免許更新講習」の日を迎えたのである。そして、一月以上前に送付していた[Note]に欠落があったのだ。
まずは[偶然]? [31]  2021/08/11 Wed 8080 昨日[28]の続き
 あるデータを、それが含まれる[母集団]から抽出された[標本]だと考える。たとえば、[標本]の[平均値]が[母集団]が得られる可能性はどのくらいあるか。それが、[5%]より小さければ、[偶然]とは考えないことにしよう。これが、[2つの集団の平均値の差]なら、[そうした差が偶然に発生する確率]を計算するのである。ここまで、長いことかかったが、これが[統計的検定]の基本的しくみである。そして、たとえば[民主型と専制型リーダーシップに差がある]と主張したいとき、まず、「この差は、そもそも偶然なんだ」という前提に立つことになる。
大前提の欠如 [30]  2021/08/10 Tue 8079 8月3日 [9]の続き
 保育園児が送迎バスに閉じ込められて亡くなった。新聞によると、バス運行時のマニュアルを作成していなかったという(熊本日日新聞 8月3日)。バスの運行について国が定める明確な指針はないらしい。それにしても、子どもを送迎するバスの運行マニュアルがなかったとは信じがたい。わたしは、「マニュアルや規則が守られない要因」を分析してきた。そこでは、[マニュアルや規則]があることを当然の前提としている。その上で、それらが遵守されされない原因と対策を考えてきたのである。この大前提がないと聴けば、「信じられない」と言うほかない。
天にも昇る [29]  2021/08/10 Tue 8078 昨日 [26]の続き
 講演や研修は[とにかく何かは変える、それがフォントだけであっても]の精神をもち続けていたい。それが失われたときはリタイアしなければならない。
 あるとき、わたしの資料について、「毎回、何かを変えるんだよね」という好意的な評価の声が聞こえた。それまで、同じテーマで数回の研修を担当された方が同僚と話をされていたのである。ご本人はわたしがいることに気づかれなかったようだった。こんなことを言われると、「天にも昇る気持ち」になって、エネルギーがわいてくる。ありがたや、ありがたや。
[100回に1回]なら… [28]  2021/08/10 Tue 8077 昨日 [25]の続き
 ある結果が[偶然]に起きたのか、そうでないのかを判断する基準について話し合いがはじまった。このとき、全員が[奇跡はない]という点で一致していた。したがって、[偶然でない]のなら、それを[意味があること]として認めることになった。
 その後、ああでもない、こうでもないの議論の末、「[100回に1回]くらい[しか]起きないことは[偶然でない]としよう」との線で合意が得られた。このとき、「[50回に1回]だって[偶然じゃない]と考えようよ」という声も挙がった。その場の雰囲気(?)で、「まあ、それもいいとするか」で落ち着いた。
被せものの離脱 [27]  2021/08/09 Mon 8076
 いつまでも健康でありたいのは、万人の願いです。わたしも大病をせずにこれまで生きてこられたことにいつも感謝しています。それでも、ときには[ちょっとしたこと]は起きるものです。
 つい先月のことです。すっかり常態化した巣ごもりのなかで、家内と昼食をとっていました。そのとき、ご飯を入れた口の中で、大きな衝撃が走ったのです。その瞬間、わたしは歯の異常を察知しす。奥歯の3本に被せていたものが外れたのです。歯医者さんでこの処置をしてもらったのはいつのことやら記憶の彼方です。
仕事の[流儀]? [26]  2021/08/09 Mon 8075 昨日[24]の続き
 わたしは、[研修や講演]は[まったく同じにしない」ことを信条にしてきた。もちろん、仕事の範囲は限定されているから、依頼される内容に関しては、[同じ目的]のものばかりである。すでに前期高齢者後期のわたしだから、駆け出しの20代からカウントすれば、その回数は相当なものになる。ライフワークの「リーダーシップ・トレーニング」は、研修時間の長短を問わなければ、600コースは優に超えている。そのうち、時間ができたら日記を追いながら[正確な回数]をチェックしたいと思っている。
 とにもかくにも[まったく同じにしない]ことに力を入れる。もちろん、どう考えても[まったく同じになりそう]な空気が支配することもある。そのときは、スライドや資料の[文字フォントや大きさ、さらには背景]を替えるという苦し紛れの[秘策(?)]をとることも[0]ではない。
 ここまで書いたところで、「なあんだ、インチキじゃないか」という、呆れ声が聴聞こえてきた。
[偶然]の基準 [25]  2021/08/09 Mon 8074 昨日 [22]の続き
 「それって偶然じゃないの」という相手に、「世の中には[0]はないでしょ。どのくらいの確率なら[偶然じゃない]と思うの」とたずねてみた。「そうねえ、100万分の1くらいなら[偶然]じゃないとするか」。これは[0]同然の確率だ。そこで、ほかの人からも意見を聴いたところ、「100万分の一なんて言ってたら、何も判断できないし、適切な行動をとることも不可能だ」と苦笑する。
 こんな有様で困り果てているとき、ある人が言う。「結局は関係者で[基準を決める]しかないでしょう」。たしかに個々人が、「そりゃあ偶然だ」「いや、それじゃ厳しすぎる」では堂々めぐりが終わらない。
開始直前の[大事件] [24]  2021/08/08 Sun 8073 昨日 [20]の続き
 講座開始の30分ほど前に、わたしが没頭していたのは、配付資料の不備を補う作業だった。いつものように会場に着いて、PCの準備を終えた。自分としてはスタート前に30分以上の余裕をもつことを基本にしている。
 そこで、今度は事務局に作成を依頼していた資料をやおら確認する。これもいつものことである。ところが、ここでいつもと違う[大事件]が起きたのである。講座で配付する、わたしが[Note]と呼んでいるものの中に、パワーポイントでスライド3枚分が欠落しているではないか!
ノーベル賞の性差 [23]  2021/08/08 Sun 8072
 ノーベル賞受賞者は2019年現在、団体を含めて943に上る。このうち、男性が866人、女性が53人で、女性は5.7%である。さらに、怒られるのを覚悟して、[文学][平和][経済]の受賞者を除くとどうなるか。この3賞を34人が受賞しているから、いわゆる自然科学系は19人である。日本人のほとんどが知っているキュリー夫人は[物理学]と「化学」であわせて2回受賞という傑物である。
 これはどう考えても能力の[性差]ではなく、[機会]を含めた[状況差]に違いない。いまコロナ対策でもっとも重視されている[ワクチン開発]のトップに女性研究者がいるらしい。彼女はそのうちノーベル賞を受賞することだろう。
仮説どおりなのに… [22]  2021/08/08 Sun 8071 昨日 [19]の続き
 本当は[民主型]のリーダーの方が[専制型]よりも部下たちの[チームワークが良好だ]と証明したい。もちろん、その背景にはこれまでの研究やデータがある。それらをもとに、「両者には違いがある」との仮説を立てたのである。そして、実際にデータを取ったところ、「仮説どおり、あるいは思ったとおりの結果」が得られた。まさに、「やったあ」である。
 ところが、そんな気分に冷や水を浴びせる人が出てきた。「それって、単なる偶然じゃないの。もう一度おなじことをやってみたら、そのくらいの差って出るかもしれないじゃないかい」と笑って言う。
音声入力の進化 [21]  2021/08/07 Sat 8070 7月13日 [42]の続き
 スマートフォンの音声入力はメールだけでなく、いろいろな検索にも使えることを知った。そのときは、「音声認識もここまで進んだのか」と単純に驚いた。その一方で、日常的に使用するコンピュータ については、それなりのソフトがいるいるんだろうと思っていた。
 そこで、かつて、音声入力ソフト「ドラゴンスピーチ」を購入したことがある業者にお勧めのソフトがあるのかどうかをたずねた。その回答は、「音声認識は Windows や Google でも進んでいて、以前からあった音声認識ソフトが押され気味だ」という内容だった。
「基本の落とし穴」に嵌まる [20]  2021/08/07 Sat 8069
 「基本は、そもそも守られないものだと考えるべきだ」。これは、わたしが安全文化を考える際に大いに強調している[基本的姿勢]である。それにもかかわらず、自分自身が「基本の落とし穴」に嵌まる体験をした。
 それは今年の「教員免許更新講習」でのことである。わたしは「対人関係スキルアップ・トレーニング」と「学校における危機管理の社会心理学」をあわせて8回担当する。その第1回目が6月19日だった。その日、9時からの開始直前の8時30分ころ、わたしは会場に設けられた講師席で、あることに没頭していた。
まずは、[やせ我慢] [19]  2021/08/07 Sat 8068 昨日 [16]の続き
 たとえば、[参画型]と[独断型]とされるリーダーたちがいて、彼等が影響を与える[フォロワーたち]の[チームワーク]に違いがあるかを知りたいと思ったとしよう。本当は、[参画型]が優れているといいたい。そして、実際にデータを取ってみると、[参画型:23.6][独断型:20.2]になった。そこで、「やっぱり[参画型]の方が優れている」と言いたくなる。しかし、ここはグッと我慢して、あるいは自省して、まずは「両者の効果には差がない」と考えるところからスタートするのである。
ミスや事故の絶滅 [18]  2021/08/06 Fri 8067
 人々は死者に対して、「安らかにお眠り下さい」という言葉を贈る。それは、亡くなった人にとっては、死以上の「危険」は起こりえないからである。このことは、事故や災害防止を考える上で、重要な視点を提起している。それは、我々は「生きている」からこそ、さまざまな危険に直面するという事実である。これを職場に当てはめれば、「仕事をしている」からこそ、「ミスや事故が起きる」ということだ。そんな状況の中でミスやそれに伴う事故を「絶滅」するにはどうすればいいか。
小人の目標変遷 [17]  2021/08/06 Fri 8066
 当大人(たいじん)は人生の目標をしっかり定め、ゆるぎない[だろうとしかいいようがない]。一方、小人(しょうじん)は、あれやこれやと思い悩み、目標もゆるぎまくる。そんな小人が大人と自分を比較することは、そもそも大きな誤りなのだが、それをやっちまうのが小人たる所以でもある。
 あの[松本清張]は42歳で文壇にデビューした。生粋の[小人]であるわたしは、「40歳からでもしっかりした仕事ができる」と、40歳のころ勝手に思って、けっこう盛り上がった。それから30年が過ぎていった。わたしは50代を経て還暦を迎え、65歳で定年退職となった。さらに再雇用が5年で、ついに古希も通り過ぎた。清張作品は折に触れて読んだり、小倉の記念館に出かけたりしたが、[40歳からでも]という心の声を聴いた記憶がない。
 そして、72歳になったら、小人にとってもってこいの目標が現れた。あの葛飾北斎である。彼の[富嶽三十六景][主板36図、追加10図 計46図]の初版は1831年からはじまり、33年ころの完結である。そのとき、北斎は満71歳なのだ。これを知った小人はこの時点で目標を[葛飾北斎]へと極めて安易に変えるのである。もちろん、その後は[清張]の場合と同じ経過を辿ることは火を見るよりも明らかであるけれど…。
前提を否定する [16]  2021/08/06 Fri 8065 昨日 [13]の続き
 もともとは[50:50]の分布では、「100万回に1回」しか得られないとすれば、その分布からとったデータでない可能性は濃厚である。つまりは、「本当は50:50の母集団から得られたデータだ」という前提を否定しようと考えるのである。万里の長城並みに長くなったが、これが統計的検定で使われる段取りである。もう、[50:50]が何の話だったも忘れそうになる。そこで、これをリーダーシップのデータに替えてもうすこし考えることにしよう。 
[組織安全学 研究会] [15]  2021/08/05 Thu 8064
 最近のわが国の科学技術力の低下や相次ぐ事故やミス・不祥事、さらには少年の犯罪などは、すべて組織の安全に対する脅威という共通の視点から捉えることができます。そこで、新たに「組織安全学」に関する研究会をスタートしたいと思っています。

 これは、わたしが2000年7月10日発行の日本グループ・ダイナミックス学会会報「ぐるだいニュース 題18号」の[掲示板]に載せた紹介記事である。すでに「組織安全学」は講演や原稿で使っていたが、[研究会]をアピールしたのは、これが初めてだった。それから20年以上が経過した。会報で打ち上げた[研究会]はすぐに[立ち上げた]のだが、会員はわたしだけの状態が続いており、この状況は今後も変わらないと踏んでいる。
[リマスター](12) [14]  2021/08/05 Thu 8063
 リスク対応の評価は[結果]の如何で行うべきでない。この点について、わたしは[危機対応の評価]というタイトルで本コラムに書いた(2004年10月3日)。わたしが2つの台風で複数の予定をキャンセルしたが、やってきた台風はほとんど影響のないものだったという体験談である。そこでは、そうかと言って「これならキャンセルしなくてもよかった」などと考えるべきではないことを強調した。それからしばらくして、国も[空振りをおそれず]といった表現をするようになった。リスクマネジメントにとっては、予見される可能性をリストアップし、その評価とそれに応じた対策を取っておくことが不可欠なのである。
みんなデタラメ? [13]  2021/08/05 Thu 8062 昨日 [4]の続き
 本当は、[50:50]なのに、[偶然]に[70:30]のデータが得られる確率が[80%]だったとしよう。そうなると、「なあんだ、[7対3]といっても、一方が多いなんて言えないわけだ。10回に8回はそうなるんだから」とだれもが思う。それでは、その確率が[0.000001%]と言われたらどうだろう。「ええっ、[70:30]になるのは100万回に1回なのか。それはもう奇跡ではないか」という声が聞こえてきそうだ。しかし、ここで[奇跡]で納得するのは、[科学]としてまずい。そこで、「これって、本当に[50:50]の集団から取ったデータなんかい」と疑いたくなる。
[リマスター](11) リーダーシップ[ラッキー7] [12]  2021/08/04 Wed 8061 7月30日 [95]の続き
 リーダーシップの目標達成機能について、[Pづくし]を続けてきた。改めて列挙すれば、[professionality-planning-pressure]のオリジナルに、[perspective-prospective]をプラスαした。ここまで来たら、おまけに、ではなく本気であと二つ追加しておこう。それは、[progressive power]と[personal power]である。前者は[先に進む力]で、後者は[個人的な魅力]である。
 これで、[リーダーに求められるパワー」として「ラッキー7]になるのも気持ちがいい。わたしとしては、多くの方が[そりゃあそうだな]くらいの反応はしてくださると思っている。
[自由からの逃走](6) [11]  2021/08/04 Wed 8060 7月11日 [35]の続き
 ファシズムが勢力を伸ばしはじめたとき、「イタリアやドイツはデモクラシーの訓練が十分でないから権威主義的組織が台頭する」。フロムは周りの世界がそんな幻想を抱いていたと指摘し、さらに続ける。

 また、もうひとつの一般的な幻想は、おそらくこれが何よりも危険だったのであるが、ヒトラーのような男たちは、ただ権謀術策だけで、国家の巨大な機構を支配する権力を獲得したのであり、かれらやかれらにしたがうものたちは、ただ力ずくで支配しているのであり、またすべてのひとびとは、ただあざむかれ、おびやかされたがために、意志のない存在になっているに過ぎないという考えであった。[邦訳P11-12 ]

 わたしは、目の前の一言一句に、[今日の状況]が覆い被さって背筋が寒くなる。
なあんだ[偶然]かあ… [10]  2021/08/04 Wed 8059 昨日 [7]の続き
 「本当は[50:50]なのに、[70:30]のデータが得られる割合はどのくらいなのだろう」と考える。ここでは、とりあえず[そうした割合=確率]が計算できることにしよう。その結果、「このケースで[70:30]になるのは50%である」ことがわかった。これを聴けば、「なあんだ、得られたデータは[70:30]だったけど、実態が[50:50]でも[半々]の確率で[70:30] になることもあるんだ」とだれもが思う。つまりは、[偏り]があるように見えるのは偶然なのである。
[基本]、そして[常識][当然のこと][当たり前のこと] [9]  2021/08/03 Tue 8058 8月1日 [2]の続き
 わたしは「基本は守られないもの」そして行動を考えることを推奨し続けている。本コラムでは「心の劣化進行中(2017年10月18日)」として取り上げた。その理由は単純で、「基本を守らなくても問題が起きる可能性がきわめて低い」からである。しかし、それがいつの日かどこかで悪魔の牙をむく。保育園児がバスのなかで亡くなった事件には言葉がない。しかし、その原因が「基本を守らなかった」だけのことである。その事故は完全に防ぐことができた。そうだからこそ、なおさら心が痛む。わたしは、「守られないもの」に、[基本]だけでなく、[常識][当然のこと]「当たり前のこと」を加える必要性を感じている。
《もともと》へのひっかかり [8]  2021/08/03 Tue 8057
 アメリカ文学を対象にしたラジオの講座で、アフリカ出身の作家が取り上げられた。そのなかで「□□□(国名)は《もともと》イギリスの領土だった…」との一言がひっかかった。この国は15世紀末ころから奴隷貿易の拠点としてヨーロッパのある国から植民地化され、19世紀末にはイギリスの植民地になった。その後、1960年に独立している。この地では、紀元前の鉄器文化の存在も確認されている。こうした国について「《もともと》イギリス領だった」という表現が気になったのである。
みんなデタラメ? [7]  2021/08/03 Tue 8056 昨日 [4]の続き
 神の声を信じるなら、「本当は[50:50]」なのに、データを取るたびに、[70:30]になったり、[60:40]、さらには[40:60]に逆転したりする。何と言っても「神ならぬ人間の業」だから、そんなものなのである。そこで、「どのデータもデタラメで使いものにならない」とあきらめるべきか。そうなると、ほとんどの意思決定ができなくなってしまう。それでは大いに困る。まあ、そこまで自虐的になるのはやめにしよう。
54年前の夏だった [6]  2021/08/02 Mon 8055 7月31日 [98]の続き
 新聞に投稿する原稿が入った封筒を半世紀ぶりに開封した。これが手元にあるのだから、投稿は見送ったのである。その[事件発生]に興味がわいて日記を覗いたところ、[その日]を発見した。それは1967年8月17日木曜日である。

 盆踊りも楽しいが、それにも限度がある。夜の10時半を過ぎても、高い音で音楽を流し、まったく迷惑である。アパートには受験生もいるに違いない。事実、去年は、この私があの盆踊りのために不愉快な思いをしたのを記憶している。一歩ゆずって、受験生諸君も気分転換のために夏の夜の一日を盆踊りで過ごすことにしたとしよう。しかし、ここに一歩も譲ることもできない人がいる。それは赤ん坊である。赤ん坊の母親である。人の迷惑を考えない楽しみというものはまったく許されるべきものではない。常識がないと思われても仕方がないのである。主催者の良識ある態度が求められる。

 頭にきたわたしは一気に[投書]を書いたのだろう。それを現実には投函しなかった理由は記憶にあるはずもない。
今月の写真 [5]  2021/08/02 Mon 8054 昨日 [3]の続き
 夏の富士山は黒い。手前に久能山があって、清水港が見える。あの次郎長の町である。その向こうに低い雲に囲まれた黒い富士山が裾野をこれでもかと広げていいる。九州から東京に向かうと毎回のように富士山がある。しばらくすると伊豆大島が現れて東京湾を眺めながら千葉に向かい左旋回して羽田に降りる。その間もずっと富士山がいる。今年は、未だに[東京0][フライト0]のままである。
喫煙と肺がんの関係 [4]  2021/08/02 Mon 8053 昨日 [1]の続き
 ここで[喫煙と肺がん]という具体的な行動と症状名を避けて、[AとBの因果関係]としよう。[神の声]によると、[Bの罹患率は、A行動をとる人ととらない人で50:50である]という。つまりは「両者には因果関係がない」のである。それでも、[AとB]に関して収集した1万人のデータでは[70対30]とか、[60対40]などという結果が得られた。また、[40対60]と真逆のデータまででてきた。いやはや困ったものである。こうなれば、どれもこれも[偶然]の結果だと考えたくなる。そもそも、こんなに違えば、データの収集方法そのものに差があるのではないかと疑う。
今月の写真 [3]  2021/08/01 Sun 8052
 夏の夕日に照られる雲はある種の不気味さも備えている。昼間の日射しであれば、[純白]に見える。子どものころは[入道雲]と呼んで、暑さを和らげる夕立を運んできた。そのときに雷を伴うこともあって、怖くもあったが、モクモクの白い組は元気で親しみも感じた。それから半世紀以上が経過して、いまでは灼熱地獄が当たり前になった。それが人間の活動によってもたらされたものであることは疑いないだろう。あのトランプ氏などは真っ向から否定しているけれど…。
基本が欠けた悲劇 [2]  2021/08/01 Sun 8051
 福岡県内の保育園で5歳の園児が送迎バスに閉じ込められ、亡くなった。朝の迎えで園に着いてから子どもたちを降ろし、施錠した。ここで園児がすべて降りたことを確認していないのである。だれが運転していたとしても、基本的な行動を取っていれば起こり得ない事故である。その上で、運転をしていたのが園長だと知って、言葉を失った。園の責任者が基本以前に常識としか言いようのない当然のことをしていなかったのである。そもそも、乗車の際に名簿にチェックするといったことをしていなかったのだろう。そこまでしないとしても、載せた人数を確認するのが常識である。降車時もバス内を座席の下や間なども見回して、落とし物がないかなどをチェックをするのも当然である。情報源が限られているから、われわれが知りようのない事実があるかもしれないが、とにかく当たり前のことをしていれば起こるはずのない悲劇である。それも取り返しがつかない。
不適切ながら… [1]  2021/08/01 Sun 8050 7月31日 [96]の続き
 [有意差]を取り上げて、それを説明しようと[喫煙と肺がん]を例に挙げた。しかし、両者の関係については、科学的データが蓄積されているはずである。したがって、「たとえば「[肺がん罹患者]の[70%]が喫煙者だったとする]といった具体的な数値を、[例]としてでも挙げるのは適切でないことに気づいた。そんなわけで不適切さを感じながら、このまま先に進みたい。さて、[10,000人のデータ]と聴いて、ある人が同じ調査を試みたところ、[60%]になった。この[10%]の差を見て、「そんなこともあるんだろう」「それって大きすぎ、どちらかがおかしいんじゃないの」などの意見があるだろう。
 そんなとき、[神様]が登場して、「本当の割合は50:50で、二つは関係ないんじゃよ」と、こっそり教えてくれた。
 ※本当は[50:50]はあり得ないと思うので、[この例]の不適切さに「まずかったなあ」との気持ちがますます強くなる。