味な話の素   No.219 2021年07月号《7952-8049 》 Since 2003/04/29
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未開封の封筒 [98]  2021/07/31 Sat 8049
 手元に、[北九州市… 朝日新聞西部本社 編集局「声」係御中]と表書きされた封筒がある。まだ未開封で切手は貼られていない。その裏には[福岡市室見町1丁目54 □□子弟寮 吉田道雄]とある。これを見ると、福岡市が政令市になっていないことがわかる。わたしは[歴史的お宝]を発見した気分になって、はさみで封筒を開けた。そこに400字詰めの原稿用紙2枚が入っており、まずは「非常識な盆踊り」とのタイトルが目に飛び込んできた。

 帰省先の長崎で大変な経験をした。わが家はサラリーマンの家庭でアパートに住んでいる。そこは新興住宅地と言えるようなところでアパートもかなりできている。ここから200mほど離れた丘の上の小学校で盆踊りがあった。盆踊りは花火大会等と並んで楽しいものである。しかし、それにも限度がある。私の妹は高校生だが、9時以降の外出は禁じられている。つまり、9時頃をちゃんとした物事のけじめと考えよということなのだろう。そんなところに、なんとまあ大きな音で10時半を過ぎても盆踊りをやめない。その音たるやすさまじくテレビの音量も大きくしなければ聞こえない。
 アパートには受験生もいるだろう。彼らも夏の一日を盆踊りに興じて良いかもしれない。しかし、アパートには赤ん坊もいる。今も泣き声が聞こえてくる。これもあの音のせいではないかと考えたくなる。それでも9時くらいまでなら多少はやかましくても夏の一日だからという気にもなる。しかし何事も限度を考えねばならない。盆踊りが終わったとき主催者が「今日はありがとうございました」と言っていたが、それもなんとなく不愉快に聞こえた。常識の問題だと思う。

 原稿の最後は住所氏名を記し、[18歳 学生]で締めくくっている。
見積ミスの原因分析 [97]  2021/7/31 Sat 8048
 医療従事者への[ワクチン《優先接種》]が[7月23日]までにすべての都道府県で完了した。そもそものスタートは2月で、完了まで5ヶ月ほどかかった、あるいはかかってしまった。すでに一般の人にも、少数ながら終了者がいるのだから、「《優先》がいまごろなの」と思ってしまう。ここまで時間を要した理由は[当初の見積を相当、上回ったため]と説明されている。
 ここで[相当]とはどのくらいのものなのか。そもそも[400万人]はどのような根拠で算出されたのか。[医療従事者]の定義が明確であれば、その数はかなり高い精度で把握できるはずである。こうした点を明らかにしないと、また同じような見積ミスを犯すことになる。このごろ、[この手]のトラブルが目立って仕方がない。
喫煙と肺がんの関係 [96]  2021/7/31 Sat 8047 昨日 [93]の続き
 [喫煙と肺がん]の関係を探るために、[肺がん]の罹患者をドンドン調べる。その際は、患者の年齢や性別、生活している地域、食事の習慣などなど、さまざまな特性を時間と経費が許す限り調べる。もちろん、[喫煙]の有無と、吸っている場合には、その[本数]と[年数]を押さえることは当然である。その結果、全国から10,000人のデータが集まった。そのうち、[肺がん罹患者]の[70%]が[喫煙者]だったとする。こうなると、[喫煙は肺がんの原因である]と言いたくなる。
[リマスター](10) 空から観る力 [95]  2021/07/30 Fri 8046 昨日 [92]の続き
 リーダーシップPM研究で[P機能]として見出された[Professinal Planning Pressure]の3つの他に、わたしは、空間軸に視点を置いた[Perspective power:展望力]と時間軸にかかわる[Prospective Power:見通し力]を追加した。ここまでは、[過去の本コラム]をバージョンアップするものだったことから、[リマスター]としてきた。しかし、ここからは新ネタの登場となる。ただし、これまでの流れを大事にしたいため、[リマスター]のタイトルのもとで続ける。
 高速道路が緩やかに下り、それから上って行く部分で車のスピードが落ちるという。それはドラーバーの無意識に近い反応のようだ。そのわずかな[スピードダウン]が連鎖的に影響して大渋滞を引き起こすのである。このとき、すべての車が適切な車間距離を取っておけば、問題は発生しにくい。こうした状況を空から鳥瞰的に見ることができれば、渋滞の原因が一目でわかるから、問題の解決に貢献する。組織のリーダーにとっても、[空に舞い上がるつばさ]が求められる。いや待てよ、今日では[つばさ]ではなく[ドローン]にすべきかもしれない。いやいや、わたしの気持ちとしては[つばさ]の方がいいな。いずれにしても、これを[Perspective power:展望力]に含めることにする。
記憶の不可思議物語(1) [94] 2021/07/30 Fri 8045
 次から次へと[物語]を創っている。前期高齢者後期は先のことを考えない。これまでも、「なんでこんなことを憶えているんだろう」「どうして瞬間的に思い出したんだろう」「これって、人生のなかで何回くらい使ったことがあるのか」などなど、[記憶]にまつわる[ネタ]は絶えることがない。そんなわけで、本コラムでも何回も[この手の話]をアップしてきた。それを[シリーズ化]しようと決意したのである。
 その第1回目は、英語の《orphan:孤児》である。
 わたしはラジオの講座や講演を録音して、それを洗面やひげ剃り、整髪時、さらには外出したときに聴いている。先日、アメリカの短編小説を取り上げた放送で、《孤児》の主人公が登場した。その言葉を聞いた瞬間に、「それって英語で《orphan》だったよな」と、自分の声が頭の中から聴こえてきた。
 朝の洗面台で[一連のルーチン]をこなしていたので、それが終わってから、辞書を引いた。わたしの「だったよな」は大当たりだった。そして、いつものように、「この言葉を最後に使ったのはいつだったか」「これまでの人生で何回使ったか」などと思いながら、記憶の不可思議さに感動した。もちろん、「自分の記憶も捨てたモンじゃない」という、これまたいつもの自己満足感を味わいながら…。
意味のある差 [93] 2021/07/30 Fri 8044 昨日 [90]の続き
 [有意差]とは、文字どおり「意味のある差」ということである。「タバコを吸おうと吸うまいと、肺がんにかかる者はいる」と言いながら、禁煙しない人がいる。そんなとき、「わたしが知っている人はタバコを吸っていて肺がんになった」などと言っても説得力はない。相手から、「自分の友人はタバコを吸わないが、肺がんになった」と反論されればおしまいである。個人のレベルでは[データ数]に限りがある。それに、自分の知っている人間だから、比較的類似した生活環境の人が多く、さまざまな条件が反映されていない。
[リマスター](9) 適切さの基準 [92]  2021/07/29 Thu 8043 昨日 [88]の続き
 何につけても、[適切なあるいは必要な]という基準はけっこう危ういものだ。昨日はリーダーシップに[適切なプレッシャー]はプラスに働くと書いた。しかし、問題は、その[適切さ]をだれが判断するかである。[プレッシャー]をかけるリーダーの主観的あるいは思い込みで[適切]と判断するのは危険極まりない。何と言っても、リーダーに必要なのは、[Professinal,Planning]の力でフォロワーたちと信頼関係を築くことである。。それを基盤にした上での[適切なPressure]はフォロワーたちから受け入れられ、その効果を発揮する。かくして、[適切性あるいは必要性]の評価基準はフォロワー側がもっているのである。
人生のUターンで… [91]  2021/0707/29 Thu 8042
 ケーキに髪の毛が入っていたと嘘を言ってクレームをつけ、現金をだまし取った女性が捕まった(熊本日日新聞7月2日夕刊)。年齢は52歳で居住する県内のケーキ店やパン店など51軒で、総額246,000円の被害が確認されたという。
 この記事、[見出し]を見たときは、「ヤレヤレ」と思ったが、具体的な件数を見て呆れた。おそらく、[うまくいった]ことに味をしめて、どうにも止められなくなったのだろう。ただし、レシートの提示を求めるなどされた27件は未遂に終わったらしい。それで未遂なら[髪の毛の付いた現物]をもっていかないケースもあったのだろうか。
 とにかく人生の後半に[ケーキ]で詐欺行為はいただけません。ご本人と家族や友人など、人との関わりはどうだったのだろうと思う。
[有意]な差 [90]  2021/07/29 Thu 8041 昨日 [87]の続き
 わたしが知る範囲では、[医学]も含めて、人間の行動や健康にかかわる論文などで[確率0.05%あるいは0.001%]と[有意]という表現にしばしば出会う。おそらく、工業などの領域でも同じではないかと推測する。後者の「有意」は、[意味のある]ということで、英語の[siginificance:重要さ、重大性、意味]に対応している。これが、たとえば「ワクチンを接種した人とそうでない人の重症化の程度には《有意差》が認められる」「黒板を使った授業とコンピュータを導入した授業の間には《有意差》がある」といった表現で使われる。
読まずにごめんなさい [89] 2021/07/28 Wed 8040
 新聞のコラムに、佐藤優著「還暦からの人生戦略」が取り上げられていた。見出しの「“撤退戦”のヒント満載」が目を引いた。著者は元外務省主任分析官の佐藤優氏で、「人生の『撤退戦』なのだから、投資や起業ブームには『撤退のときに戦線を拡大するという発想はないと』キッパリ。支出をできるだけ減らす『マイナスのミニマム化』を掲げ、『時給850円の自分を受け入れる』『若者世代の生活保守主義を見習う』ことを提案する」と続く。そして、「実践的な“人生再起動”のヒントに満ちた一冊」とまとめる。
 前期高齢者後期としては「なあるほど」と勇気づけられるが、ご本人は多くの著書で知られた有名人である。だから、[時給850円の仕事]を受け入れることはないだろうなと思わず笑ってしまった。原本読まずの感想でごめんなさい。
[リマスター](8) 3つの[P][88] 2021/07/28 Wed 8039 7月20日 [63]の続き
 PM論では、リーダーシップの[目標達成]にかかわる[Performance機能]として、[Professinal,Planning,Pressure ]の3因子が見出されている。[専門性・計画、そして圧力]である。前の二つは「そうだろう」と受け入れやすいが、[Pressure]となると微妙になる。しかし、仕事やスポーツで「自分にプレッシャーを掛けて成功した」という声を聴くことは多い。つまりは、[適切なあるいは必要なプレッシャー]はプラスに働くのである。ただし、[Professinal,Planning]を欠いた[Pressure]だけのリーダーシップはマイナスの影響をもたらすことを認識しておかなければならない。
自然科学と社会科学 [87] 2021/07/28 Wed 8038 7月23日 [73]の続き
 一般に、社会の中で生きる[人の行動]を対象にした研究領域を[社会科学]と呼ぶ。これも[科学]と冠を付けているのだから、何よりも[論理]が重視される。その上で、さまざまな[仮説]が提出され、議論が進む。ただし、自然科学の[仮説]は、客観的データが得られれば[ほとんどの研究者]によって承認される。一方、社会科学の場合は、[圧倒的多数]から支持される、あるいは反論がほとんどない[仮説]は、少なくともわたしの能力の範囲内では見たことがない。もっとも、自然科学においても、過去の[仮説]が覆され続けてきた。その名のとおり、[仮に採用する説]なのだから当然と言えば当然である。
[老劣壊国]への道 [86]  2021/07/27 Tue 8037
 日本人のノーベル賞受賞は「いまがピーク」に違いない。これは、まことに[月並み]で、だれもが予想できる[予想]ではないか。そのうち、中国の受賞者が登場し、伸び続けるだろう。わたしが子どもだったころ、イギリスは[老大国]と言われていた。わが国が[大国]かどうかは措くとして、冠に[老]が付くことは否定しがたい。わたしとしては[老劣壊国]と冷笑されないことを願うばかりである。いや、そうならないためのアクションを取らなければならないのだが…。
トップの責任 [85]  2021/07/27 Tue 8036
 三菱電機の社長は[検査不正]の責任をとって辞任すると発表した。問題の不正は長崎の工場で続けられていた。これは推測するしかないが、社長自身はそのことを知らなかったのだろう。それでも、「わたしは知らなかった」と言うわけにはいかない。そもそもトップが、組織内の[すべての事象]を知ることなどできるはずがない。それでも、組織を揺るがす事態が発生したとき、「知らなかった」では済まされない。何もなければ、最高の栄誉と報酬を保証され、社会的評価を得ているのだから、問題発生、あるいは発覚時に責任を追求されるのは当然なのである。
[科学]と[論理]と[仮説] [84]  2021/07/27 Tue 8035 昨日 [77]の続き
 いわゆる[科学]はさまざまな現象の因果関係を探求する。この宇宙には因果関係が説明できないことにあふれている。それを一つずつ解明していくのが[科学]だと定義することができる。そこでは[論理]が重視され、[奇跡]は存在しない。自然科学はこれに徹しているから、発見や発明の評価も客観的である。もちろん、[仮説]の領域では賛否両論、議論が交わされる。それは[因果関係]に関する[仮の説明]だから、当然である。
[PMサーベイ] [83] 2021/07/26 Mon 8034 7月23日 [73]の続き
 「あなたの上役は、あなたがまずい仕事をしたとき、あなた自身を責めるのではなく、その仕事ぶりのまずさを責めますか」は、PMリーダーシップのP機能を測定する項目の一つである。ここでPとは[performance:目標達成機能]の頭文字である。わたしが三隅二不二先生がトップの集団力学研究室に入ったのは1968年10月である。このとき先生は民間の組織として集団力学研究所の所長も兼任されていた。わたしはその[所員]として飯塚の銀行に調査に出かけたのだった。すでに項目が完成を見て、[PMサーベイ]と表紙に記された調査票ができあがっていた。
検査不正 [82] 2021/07/26 Mon 8033
 三菱電機の[検査不正]は社長の引責辞任に繋がった。同社はだれもが知っている大企業である。わが国の製造業は品質の優秀さが評価されてきたのだが、[問題の発覚]が絶えることなく続いている。それも、[最近のケース]でなく、[長期に亘って放置されてきた]ケースが少なくない。
 今回も、[少なくとも35年以上にわたった疑いがある]というから深刻である。さらに、「偽装に使う架空データを作成するプログラムを1990年から使っていた」のでは、言葉がない。
 それにしても、ここまで時間が経過すると、[それが当然のこと]として[定着]し、[常識]に化ける。そして、それが[問題だ]という意識すら消えていく。その過程に責任をもつ者は別にして、一般の構成員たちは、問題を指摘されてはじめて[そうだったのか]と驚く可能性すらある。それにしても、あちらもこちらも[劣壊]の累積が止まらない。
態度や行動の差 [81] 2021/07/26 Mon 8032 昨日 [77]の続き
 集荷場の担当者二人は、箱に入っている果物の選別基準を[0.01%]とした。その結果、個々の農場から獲れる可能性が基準より低い場合は、「その農場の収穫物ではない」と判断することにした。この二人は[奇跡]を信じない者同士だったのである。
 心理学では、人間の態度行動、あるいは方法などについて、あれやこれやの問いかけをする。「授業でAとBの異なる方法で教えた場合、両者の効果に差が生まれるか」「あるモノゴトに対するA・B県民の好感度に違いがあるか」「A・B国民の投票率は相違しているか」等々である。そうしたケースでは、AとBの平均値が比較される。その差が2倍も3倍もあれば、「A方式の授業が優れている」「B県民の方が好感度が高い」「A国民はBよりも選挙に出かけている」などと迷うことなく判断する。
[ワクチン物語](11) [80]  2021/07/25 Sun 8031 昨日 [76]の続き
 [リスクマネジメンター]として準備万端で2回目のワクチンに臨みました。昨日の朝は、その途中経過として、「注射跡の軽い痛みと微熱がある」とお報せしました。わたしは平熱が低いので、37度を超えると節々が痛くなり、倦怠感を覚えるのです。もちろん、日課の腕立て伏せと電動歯磨きスクワットのセット、ストレッチはいつもどおりでしたが、、ラジオ体操はお休みとしました。もちろん趣味の仕事に変わりはありません。それから1日が経過して本日の起床時は平熱に戻っていました。これで、私に関しては、無事に終了と相成ったわけです。
[回顧録](13) [79]  2021/07/25 Sun 8030 7月15日 [48]の続き
 アメリカ大統領の就任演説は歴史に残る。ケネディの[Ask not what your contry can do for yo, ask what you can do for your country] はその代表例である。こうした演説にはプロのスピーチライターが控えている。しかし、最終的には大統領本人の気持ちが人を動かす。
 クリントン氏は原稿を繰り返し検討し、就任式当日の午前1時から4時まで[予行演習]をし、原稿に手を入れた。さらに式前の行事を終えから、午前10時前に[総仕上げ]をしたという。就任式は11時30分開始たっだ。こうしたことから、クリントン氏はスピーチライターたちが「頭を抱えていたにちがいない」と記している。
 米国大統領の就任演説と比較できないが、わが国の国会で行われる所信表明とは雲泥の差である。
 
[醸成]からの変更 [78]  2021/07/25 Sun 8029
 原子力規制委員会は2019年12月に「健全な安全文化の育成と維持に係るガイド」を制定している。その[1.3 本ガイドで用いる重要な用語の解説 (3)安全文化の育成と維持]に以下のような説明がある。「職員がリーダーシップを発揮して主体的に安全文化を育成し、安全文化が劣化しないように維持し、安全文化をさらに高めていくという、安全文化を継続的に改善するということがより想定されるよう、本ガイドでは、従来用いていた「醸成」を「育成と維持」に変更している」(p.2)。
 わたしは、これとまったく同じ趣旨から「醸成」を「創続」に替えることを提案してきた。本コラムでの初出は2017年2月17日だが、そのときは、「いつのころからか私は『安全文化創続』という言葉を使い出した。これまでは『安全文化醸成』が組織の安全にとってキーワードであった…」と記している。わたしは、委員会の[変更]を見て、それなりの満足感を味わった。
[0.001%]か、それとも[0.01%]? [77]  2021/07/25 Sun 8028 7月10日 [31]の続き
 二人は「この世に奇跡は起きない」と考える点で一致している。そこで、ある農場から出荷された箱の中に、[通常ではほとんど考えられない大きさのもの]が入っていたときどうするかを話し合った。これまでのデータを基にして、そうした特異なものができる可能性、つまり確率が[0.001%]より小さいときは、「運送中に近くに積んであった箱から紛れ込んだ」と考えて、取り除くことにした。それを横で聴いたいたもう一人が「その基準って《0.01%》でいいんじゃないの」と提案した。そこで集荷場の二人は「それなら《0.01%》を採用しよう」と、めでたく合意した。
[ワクチン物語](10) [76] 2021/07/24 Sat 8027 7月19日 [60]の続き
 紆余曲折(?)を経て、わたしも[第2回目]が終わりました。[政府CIOポータル]に依れば、65歳以上の[2回目摂取率]は7月22日現在で[64.24%]です。わたしは1回目の[副反応]に幸運にも[当たり]ました。広く知られた情報では[2回目が酷い]ということで、今回は[大当たり]になると予想していました。[リスクマネジメント]はわたしの大事な仕事の領域です。解熱剤もゲットし、準備万端でその日を迎えたのでした。いま、6時13分ですが注射跡の軽い痛みと微熱で治まっています。昨日は、何やら[開会式]なるものが行われると聴きました。[第2回目]が、その日と重なったのは[記念すべき]ことだったのでしょうか。
[現場の声物語](6) [75] 2021/07/24 Sat 8026 昨日 [72]の続き
 親会社からOBが出向あるいは異動することで、それまで身につけた力が有効に発揮される。これがもっとも望ましい。事実、官公庁の[天下り]では、その必要性の説明に[この理由]が定番的に使われる。わたしが得た組織のデータの一つは、「指導が曖昧になる」だった。これは親会社の担当者が[OB]がいることで、[しっかりした指導」ができないことを指している。つまりは。「何と言ってもOBがいるからは言いにくい」というわけだ。その気持ちはよくわかる。
二人の意思決定 [74] 2021/07/24 Sat 8025 昨日 [72]の続き
 二人の人間が、いずれにも影響を与える意思決定をするとき、二つの状況が考えられる。それは、①一方が圧倒的な力をもち、他方はそれにしたがわざるを得ない。②両者の力が同等で、意思決定するには合意が求められる。
 前者①では、力を有する者が、おそらく自分の有利になるように動く。つまり判断の基準を一人で決める。あるいは、まれに見る人格者として相手のことを思いやり、双方が許容できる判断をする。この場合は、話し合いで判断基準を設ける可能性が高い。
 後者②では、両者が協議して納得できる基準を設定するだろう。
 人の世は二人だけではないから、①②の状況が渾然一体となっている。おそらくは、①が中心で、そのなかに②の状況が含まれることもあるのが現実だろう。
ある項目 [73]  2021/07/23 Fri 8024
 「あなたの上役は、あなたがまずい仕事をしたとき、あなた自身を責めるのではなく、その仕事ぶりのまずさを責めますか」。人間の記憶は不思議に満ちている。この[質問項目]をわたしが初めて声に出したのは、1969年11月20日である。ある銀行のリーダーシップ調査で飯塚支店に出かけた。わたしは調査担当者として、行員を前にして124項目(だった記憶がある)を読み上げていった。そのなかに上記のものが含まれていたのである。
[現場の声物語](5) [72]  2021/07/23 Fri 8023 7月10日 [31]の続き
 わたしの知り合いに限れば、50代の半ばで[仮(?)退職]になって関連組織に異動すると、給与は削減になるケースがほとんどだった。その点で、[高級官僚]の[天下り]あるいは[甘い下り]とは、そのそもの性質が違っている。
 わたしは、さまざまな職場で調査やインタビューをさせてもらった。そうした記録の中に、[外注先のOB]にかかわるものもある。ある組織の調査では、OBの存在によって、[指導が曖昧になっている/なれ合いになっている/力関係が逆転している/遠慮がちになる/計画を先方の能力にあわせている]といった記述があった。
自分だけのことなら [71]  2021/07/23 Fri 8022 昨日 [68]の続き
 だれもが誤りのない判断をしたいと思うと同時に、[誤り:0]があり得ないことも知っている。そこで、[誤り]を[許容できるレベル内]で抑えることを考える。
 それが[自分だけ]のことであれば、[わが基準]を設ければいい。あることの[成功あるいは失敗確率が半々《50:50》]でチャレンジしても、それは個人の判断である。そこで[失敗]したときは、結果を受け入れる覚悟をしていれば問題はない。
補色 [70] 2021/07/22 Thu 8021
 【補色:混合すると無彩色になる二つの色。また、その関係をいう。赤と青緑、紫と黄緑など。余色。反対色。[精選版 日本国語大辞典]】 素人レベルで言えば、お互いに目立つ[反対色]である。セブンイレブンの[赤と緑]は遠くからでも目立つ組み合わせだ。
 わたしもこのコラムの背景を[日替わり補色]にしている。まずは月ごとの背景を決める。今月は[七夕の笹]をメインにした。これに含まれる色そのものは濃すぎるから、文字が読める程度に薄める。この過程で、まずは[もとの色]の16進あるいはRGBコードを求める。そのために、背景の一部切り取ってペーストすればコードを返してくるアプリがあるから楽しい。
 そこで、このデータを[ホームページビルダー]に入れて、濃い色を薄めていく。そして、「このくらいにしとこう」というところでバックを決める。このときのコードは自動的に表示される。さらにコードを入力すると、その色に対応する[補色]のコードが出てくるアプリがある。これで、[もう一つの背景色]が決定するのである。
 因みに、今月の奇数日はメインとして[#E8E1F]を使い、本日はその補色である[#F0F7E1]である。
 最後までお読みいただいて、貴重なお時間を盗んでしまった。わたしとしては、この程度のことが楽しくて仕方がないのです。すみません。
記録的低空飛行 [69] 2021/07/22 Thu 8020 7月18日 [58]の続き
 ANAの[ダイヤモンドメンバーカード]をゲットして、意欲満々の2020年を迎えることになった。そこに[コロナ禍]が直撃した。それまで予定されていた仕事が軒並み中止や延期となった。その中に本来は[フライト回数]を増やすものも含まれていた。かくして、2020年は[18フライト]と、記録的低空飛行で終わりを迎えた。そして、今年はまだ[ノンフライト]が続いている。ANAは[コロナ対応]としてカードの有効期間を1年延長したが、東京も大阪も札幌も活用する見込みはない。これもまた人生の巡り合わせである。いまや、コロナで深刻な状況にある人々であふれている。そんな中で[せっかくゲットしたカードが使えない]などと嘆いていたら罰(バチ)が当たる。
正誤は[100%][68] 2021/07/22 Thu 8019 昨日 [65]の続き
 担当者が[ドデカイ1個の果物を《A農場のものでない》]と判断した。その根拠は「A農場でそれができるのは《0.001%》しかないから」である。その判断をもとに、[A農場の箱]から1個を取り除いたわけだ。ここで、担当者の行為は、それが[A農場のもの]でなければ、[100%正しい]ことになる。その一方で、[A農場で0.001%]のことが起きていたとすれば、[100%誤り]となる。事実は1つしかないから当然である。
 ここでこの判断を[99.99%正しい]とか[0.001%間違っている]と評価することはできない。この場合、同じ状況が1000回あったら、「本当はA農場のものなのにBのものだとする判断が、[1000回に1回は100%間違う]ことを認めるのである。
[やる気」が舞い上がる [67]  2021/07/21 Wed 8018 6月19日 [62]の続き
 [リモート研修]受講者の感想文の続き。
  《 今までの講義とは違い、どう行動を起こすべきかという考え方を教えていただき、とても勉強になり、良い刺激を貰いました。》
  これは[内容]についての評価で、手段である[リモート]に言及したものではない。わたしとしては[方法]は措くとして、[研修の目的]が達成されたと受け止めて嬉しくなった。
  《集団の中でやる気があることがプラスに働かないことがある。やる気がないことを恥ずべきであるという風土を創造していくことが自分の課題である。》
  わたしが伝えた[リーダーシップと集団規範]についての話から敷衍された受講者の見解である。わたしの研修が個人の課題発見に繋がったとすれば、こんなありがたいことはない。
 《講義に出てくる事例が身近なものであり、興味深かった。》
  この点を大事にしてきたつもりのわたしとしては、手を挙げて喜んだ。
 《ZOOMによる講義でも、多くのことを学ぶことができ充実した時間でした。》
  [リモート]に対するストレートの評価をいただいたわけで、[リモート研修]の開発に対するわたしの意欲が舞い上がるように高まった。
飛行機マニア(1) [66]  2021/07/21 Wed 8017
 わたしが自称[飛行機マニア]であることは、本欄でも折に触れて書いてきました。わたしは[メモ魔]でもありますから、これまでの[生涯フライト数]が[1,373回]であることもわかっています。熊本大学での再雇用も70歳で定年となり、完全[花のフリーター]になったのですが、それからも仕事のお声をかけていただきました。本当にありがたいことです。そんなわけで、2019年にはフライト回数は[68回]に達し、とうとう[ANAダイヤモンドメンバーカード]をゲットするに至ったのでした。
担当者の推測 [65]  2021/07/21 Wed 8016 昨日 [62]の続き
 神様の証言も揺れている。1個の[ドデカイ]果物はAさんが作ったものか、あるいはB農場のものが紛れ込んだのかわからない。
 ここで集荷場の担当者が、それまでの経験からあるいは科学的観点から、「Aさんの農場で《このレベルのドデカイもの》ができる確率は《0.001%》であることを知っていたとしよう。また彼あるいは彼女は日ごろから「この世に《奇跡》は起きない」と確信していた。そんな担当者だから、「Aさんのところで《こんなドデカイ》ものができる可能性があったとしても、1000回に1回しか起きないのだから、A農場の果物じゃない」と推測した。つまりは、「ほかの箱から紛れ込んだ」と考えたのである。
[道]が消えていく…[64] 2021/07/20 Tue 8015
 「JUDO」「SUMO」は残ったが、「柔道」「相撲」の「道」は消滅した。そんな思いに至って相当な時間が経過している。それが一昨日の千秋楽でさらに強まった。そこにあるのは「とにかく勝てばいいスピリット」である。
 そもそも格闘技に限らず、スポーツは「闘争」を基本原理にしているから、「勝つこと」が第一義的目標と言える。その行為だけを見れば相手の命を奪うものすらある。それに[ルール]を設けて制限するのがスポーツである。これに[スポーツマンシップ]なるものが強調されるのは、スポーツが[とにかく勝てばいい]ではまずいことを示したいからではないか。
[リマスター](7) 第5の[P:時間軸][63] 2021/07/20 Tue 8014 7月18日 [58]の続き
 リーダーには、そのときどきの状況を[展望台]から望遠鏡で[見渡す力]がいる。これは[空間軸]だが、もう一つ[時間軸]なるものがある。リーダーたるものは、[先を見通す力]が欠かせない。これをわたしは[Prospect power]と呼ぶことにした。英語本来の原語的な意味をただしく理解しているかどうかしらないから、[呼ぶことにした]で済ませておく。
 この力は、先を見通すと言いながら、「過去(past)を分析する力」も含まれる。そもそも過去を整理できて初めて[先のこと]が見通せるのである。ただし、[われわれはバックミラーに映る情報を先に進むために大事にしなければならないが、人生にはバックギアがないことも認識する必要がある」。これについては本コラムですでに触れた(2016/05/16)。
神様の声 [62] 2021/07/20 Tue 8013 昨日 [59]の続き
 科学の世界には[神様]はいないし、[奇跡]も起きることがない。それはそうとして、いないはずの神様が、集荷担当者がAさんの箱に入っていた果物1個をB農場の箱に移した行為を見たらどう思うだろう。
 「人間が勝手に判断してはいかん。わたしは日ごろからAさんの働きぶりに感心しているので、今回は1個だけ《ご褒美》にドデカくしてやったんじゃあ。その発生確率《0.001%》はわたしの起こした《奇跡》なのだ」「いやいや見上げた判断だ。わたしがくしゃみをしたとき、その風圧でB農場の箱からAさんの箱に1個だけドデカイやつが1個だけ紛れこんでしまったわけじゃ」。
目標の小条件(5) [61]  2021/07/19 Mon 8012 7月12日 [39]の続き
 これから実践する行動の[公言]には二つの種類がある。一つは[公言《させられる》]場合であり、もう一つは[自ら《公言する》]ものである。前者では[プレッシャーがかけられる]し、後者は[プレッシャーをかける]ことになる。いずれも[適度なプレッシャー]が[実践のエネルギー]になればいい。わたしは、[適度]こそ、人生でもっとも重要なキーワードだと確信している。そうだ、しばらくの間、筆ペンで[適度]の練習をしよう!
[ワクチン物語](9) [60]  2021/07/19 Mon 8011 7月04日 [14]の続き
 [ワクチン]にまつわる[ネタ]は、しばらく切れることがありません。昨日の[NHK 日曜討論]は「感染急拡大:どうなるワクチン接収」がテーマでした。河野大臣と自治体の首長や関係者がリモートを含めて出席していました。いま、[供給不足]が問題化している状況があり、これが話題になるのは自然でした。その中で、東京都のある区長が、「高齢者の接種を60%台と見込んでいたが、実際には80%台になったことも供給逼迫の要因だ」といった趣旨の発言をしていました。放送は流れていくので、[%]の一桁目は正確ではありません。
 わたしとしては、[60%台]と予測した根拠はどこにあったのだろうと思ってしまいました。事前に予備調査をされていたのでしょうか。それなら、そのことをはっきり伝えた方が、わたしのような天の邪鬼の邪推を抑えるために効果があったでしょう。万一、「おそらくこんなもんだろう」といったレベルの判断だったとすれば、行政の意思決定としては危うくありませんか。
偶然よりも… [59]  2021/07/19 Mon 8010 昨日 [56]の続き
 Aさんの箱にあった果物の[1個]があまりにも大きかったのを知った担当者は想像をたくましくした。「これはAさんが作ったものではなく、B農場の箱からこぼれ落ちてAさんのところに紛れ込んだに違いない」。この人物は[奇跡]なるものを信じない人だった。そこで、「もちろん、《偶々》はあるにしても、その可能性はわずか[0.001%]じゃないか。そんな偶然を考えるよりも、これはAさんの成果物ではないと判断して、B農場の箱に戻しておこう…」。かくして、彼あるいは彼女は、それにもとづいた行動をしたのである。
[リマスター](6) 第4の[P:空間軸] [58] 2021/07/18 Sun 8009 7月14日 [44]の続き
 リーダーには、「自分の所属組織や集団」だけでなく、「ほかの組織や集団」の状況、さらに「社会の現状」を正確に把握する「力」が求められる。個々の集団は「自己完結型」でうまくいっていても、他の部署との連携が取れなければ全体のシステムは機能しない。そこで、リーダーはフォロワーよりも高い位置に立って「全体を見回す力」をもたなければならない。
 オーケストラの指揮者は指揮台から、すべての演奏者に目を配り、全体の状況を把握しながら、仕事を進める。組織の管理者は、ほかの組織や集団の動向、社会情勢にまで注意を向けるのである。これを「展望台に立って遠方を含めて360度を見渡す」というイメージで[Perspective power]と呼ぶことにする。これは「空間軸」である。
牧師の逮捕 [57] 2021/07/18 Sun 8008
 自ら命を絶った人の財産について相談されていた知人男性が捕まった(6月24日熊本日日新聞夕刊)。警察によると、亡くなったのは74歳の男性で、その遺書を下書きしたという。それらが自殺ほう助に当たるとのことで逮捕されたのがキリスト教系教会の牧師だった。逮捕の容疑は、男性に遺書の下書きを渡して、葬儀の準備金として数10万円を受け取り、男性の自殺を手助けしたことである。こまかい事情は知りようもないが、牧師となれば命を大事にすることがいの一番に期待される。宗教家にはそぐわない行為だからニュース価値は十二分ということか。
驚きの[0.001%] [56] 2021/07/18 Sun 8007 昨日 [53]の続き
 集荷場の担当者は、[平均:250g]のAさんの果物の中に[310g]のものが1個だけ含まれていたのに驚いた。まずは「うわーっ、これって奇跡じゃないの」と思わず絶叫してしまう。これまでのデータに基づけば、Aさんの畑でこんなドデカイものができる確率は[0.001%]ではないか。そこで担当者は「これって、本当にAさんの畑から採れた果物なんだろうか」と首をひねった。そう言えば、Aさんの名前が入った箱の横には、B農場の箱が積んである。こちらはドデカイのが売りで、生産物の1個あたりの平均値はなんと[310g]なのだ!
トヨタの戦略? [55]  2021/07/17 Sat 8006 昨日 [52]の続き
 わたしは本コラムに、水素エンジンによる発電について書いたことがある(2011年6月8日~9日)。その一部を引用すると、「水素エンジンの回転をそのまま発電機につなげれば電気はできる。それで一般家庭の電気がまかなえるのであれば、めでたしめでたしとはなる。都市ガスがないところはプロパンガスボンベを各戸において炊事や風呂の熱源にしている。タンクが空になる前に交換する仕組みはでき上がっている。これと同じように水素ボンベなるものを設置できれば、家庭用発電機だってOKになるかもしれない…」トヨタのことだから、そうした戦略的見通しをもっているのではないか。
[10000回]への[ありがたや、ありがたや] [54]  2021/07/17 Sat 8005 昨日 [51]の続き
 本コラム[8000回]へのお祝いメールをお送りいただいた方には、すぐに[1回分の早とちり]をお詫びした。お祝いのメッセージに続いて、「コロナ禍でリモートによる進化が見られること」に対する評価とともに、「講義・講演での動き、表情などリモートでは伝わりにくいので、対面も期待したい」といった主旨のことを書いていただいた。そしてメールは「味な話の素は、10000回までは宜しくお願い致します」で締められていた。わたしとしても、そこまでは到達したいと思う。とにもかくにも、[ありがたや、ありがたや]の感謝しかない。
果物畑の収穫 [53]  2021/07/17 Sat 8004 昨日 [46]の続き
 またぞろ、[母集団]なるものを考えよう。その集団の分布はしっかりわかっていて、平均値から離れたデータが出現する確率が[確率]がはっきり示されている。たとえば、Aさんの畑で取れる果物は1個あたり「平均:250g]だったとしよう。集荷場には多くの農家から果物が運ばれるが、それらが生産者の名前が付いた箱にあふれるように入っている。集荷場では、それぞれの箱に入っている果物の個数と重さを記録し、生産者に支払いをする。そんなある日、Aさんの箱に[310g]のとてつもなく大きなものが1個入っていた。
トヨタの水素エンジン [52] 2021/07/16 Fri 8003
 トヨタは水素エンジンを実用化し、その効率化に力を入れている。先だっても、社長自らスピードウエイでレースに参加していた。電気自動車になれば、これまで培ってきたエンジン製造にかかわる産業が仕事を失うことになる。これを守り抜こうというのだから、しっかりがんばってトップを走ってほしい。まだ満タン後の走行距離などに改善の余地があるようだ。しかし、それも知恵と工夫で改善されていくに違いない。
[8000回]+α [51] 2021/07/16 Fri 8002 [50]の続き
 昨日の7時前に「吉田先生、味な話の素、8000回おめでとうございます。毎朝、通勤電車の中で読ませて頂いております」とのメールが届いた。いつも本コラムをご愛読いただいている方からである。熊本で大地震が発生したときも、いち早くご心配のメールをいただいた。本当にありがたい。
 昨日も、本欄を5時台に更新していたが、その際に[回顧録]を誤って[8000]にしていたのである。それから7時ころに再確認したところ、[7999]であることがわかった。そこで、すぐに訂正してアップしたのだが、通勤電車に間に合わなかったのである。
 しばらく前までは、月末に通番のチェックをしていた。それだと、月の前半にミスがあると、その後はすべて訂正しなければならなくなる。そこで、今年の2月号から[ダブルチェック]用に、毎日のタイトルに続けて小さな[]を設け、その月の本数を入れることにした。これで[ミス]をしても[直ちに]気づくようになった。それでも[ミス]は起きることを体感した。それも「区切り」の[8000回]でだから、「早く到達したい」という意識が影響したに違いない。[リスクマネジメント]に終わりはない。
[8000回:6653日目][50] 2021/07/16 Fri 8001
 本コラムが[8000件]に到達した。スタートした2003年4月29日から[1000回目]は2006年1月7日で[985日]を要した。つぎの[2000回目]は2008年8月28日になり、日数は965日と少しばかり短縮された。その後も[わたしのメモ]として書いておくが、みなさんには退屈なデータだからパスしていただきたい。
 [3000回:2011年4月29日 975日][4000回:2013年12月2日 949日][5000回:2016年6月14日 926日][6000回:2018年10月16日 855日][7000回:2020年5月19日 582日][8000回:2021年7月15日 426日]
科学と奇跡 [49] 2021/07/16 Fri 8000 昨日 [46]の続き
 科学は[奇跡]を排除し、あらゆる結果には原因があると考える。もちろん、宇宙はわからないことにあふれているが、それらも「現時点では原因不明」と判断する。「わからないのは奇跡が起きたから」とは言わない。だから、科学の世界に奇跡は存在しないのである。こうした中で、あることが起きる確率が計算ができるものもある。それらは[発生確率]として[数値]で明示できる。
[回顧録](12) [48]  2021/07/15 Thu 7999 6月28日 [96]の続き
 クリントン氏の[回顧録]にたいするアメリカ国内の評価は知らない。たとえば、記述内容が事実と異なるといった指摘があった可能性もあるだろう。とにかく、上下巻1500ページに、あれやこれやの[事実]があふれている。もちろん、それらに対する[個人的あるいは主観的記述]については、反論はあっても、[それが本人の解釈だから]でおしまいになる。ともあれ、モニカさんとの不適切な関係は論外だが、そのほとんどが自らの[実績]と[共和党]を筆頭に、敵対勢力への批判に充ち満ちている。
[食う者]の連鎖(2) [47]  2021/07/15 Thu 7998 7月5日 [17]の続き
 いわゆる[食物連鎖]は措くとして、同じ[人間界]の中に[食物連鎖]が存在しているのではないか。自然界の[連鎖]の頂点に現時点では[人間]がいるように、「人間界でも、ある[特定の人間たち]が[頂点]に君臨している。そして、この連鎖は[食物]よりは[食う者]とラベルを交換した方が、その特性が分かりやすい。まさに、[弱き者たち]は[食われるまま]なのである。
[奇跡]の認定 [46] 2021/07/15 Thu 7997 昨日 [43]の続き
 [t分布]のはなし(3日)から、[奇跡](6日~8日)までは順調だった。それが[ステークホルダー](12日)、[コロナワクチンの副反応]にまで拡散した。いつものことながら、ここらで[奇跡]まで戻らないと宇宙の彼方に突き進んでいきそうだ。
 そんなわけで、またぞろ[奇跡]の時点から続けたい。そもそも[奇跡]は、その発生確率で定義できるのだろうか。たとえば、[100万回に1回]のことが起きたら[奇跡]と認定するといった具合である。わたしの感覚では[奇跡]は二度と起きないから[奇跡]である。もちろん、[奇跡的]となれば、すこし基準が緩くなる。
第3の定年 [45] 2021/07/14 Wed 7996
  [孫氏80歳まで続投視野](熊本日日新聞6月24日) ソフトバンクグループの孫正義氏は63歳だが、「最近は医学が進んでいる。70歳でも80歳でもやれるかもしれないと述べた」という。そもそもは60代で引退と公言していたらしい。こうした記事を読むと自分のことも考える。もちろん、孫氏との比較などあり得ないが、「いつまで仕事ができるんだろう」と日記に書いて自問自答することがある。大学を65歳で定年退職、その後5年間の再雇用も70歳定年で2度目の退職となった。それからは[花のフリーター]で、それなりに仕事が続いている。つぎの定年は75歳にするカナあ…。
[リマスター](5) リーダーシップと[5つのP] [44] 2021/07/14 Wed 7995
 三隅先生が主導した[リーダーシップPM論」は、「目標達成機能:Performance]と[集団維持機能:Maintenance ]から構成される。さまざまなデータを基にした分析で、「P機能」には、[Professionality:専門力][Planning:計画力][Pressure:圧力]の3因子が見出された。[P]の頭文字の[P3つ]はなかなかいい線を行っている。わたしとしては、「リーダーシップ」には[management
力]が必要だと考えている。そこで、[P3つ]に[2つのP]を加えることを提案してきた。それは、「空間軸」と「時間軸」に関わるものである。(2014/05/09 4164)
基準と筋書き [43] 2021/07/14 Wed 7994 昨日 [40]の続き
 さて深刻な「副反応]の[割合:確率]がどのくらいならば、接種を受けるか。その判断は個人に任されている。もちろん、一人ひとりが[厳密な確率]を頭に描いて行動することはない。たとえば「10万人に一人]となれば、大抵の人は接種を受けるだろう。自分に[当たりそうにない]からである。
 さまざまな意思決定をする際は、個人の場合は人生観なども影響するとして、公的な機関では、根拠のある明確な[基準]が必要になる。今回の非常事態などについても、複数の指標が挙がっている。それらが[どうなったらこうする]という[筋書き]があいまいだと判断が揺れる。
メールと音声入力 [42] 2021/07/13 Tue 7993 昨日 [38]の続き
 スマートフォンで[電話番号の音声入力]を使っていたが、まもなくメールも音声入力ができることがわかった。わたしのコンピュータ歴はすでに半世紀を超える。そんなわけでキーボード入力ではかなりのキャリアがあるが、スマートフォンのタッチはトロくて仕方がない。それを音声入力がしっかりカバーするのだから、けっこう感動した。しかも、その精度が私の期待を超えて相当に高いことがわかってきた。
1年半の間に… [41] 2021/07/13 Tue 7992
 あまりないことだからニュースになる。九州某県の巡査部長が同僚女性の自宅に侵入したとして逮捕された(7月2日夕刊)。いわゆる[住居侵入]の疑いである。本人も「間違いない」と認めているらしい。年齢は31歳、[同僚に対する強い思い]が行動につながってしまったと思われる。
 問題の発生は昨年の2月というから、1年半近くの間にもいろいろとあったのだろう。警察官が逮捕されればニュースになるのは免れない。同僚となれば、周りの人たちとの関係はどうだったのだろう。
副反応の[割合] [40] 2021/07/13 Tue 7991 昨日 [37]の続き
 行動基準はさまざまな場面で、さまざまな集散や個人が提案する。たとえば、[コロナ ワクチン]についても[副反応]が話題になる。最悪のケースとして接種後に死亡したケースの報告がある。ただし、それとワクチンとの因果関係が実証されてはいないようだ。
 こうした状況で、マスコミに登場する専門家は、[危険性よりも効果が上回る]との表現で接種を勧めている。わが国における死亡数は厚生労働省の[副反応疑い報告について]に記載があり、[集団としてのデータを系統的に検討していく]ことになっている。
目標の小条件(4) [39] 2021/07/12 Mon 7990 7月9日 [29]の続き
 さて、[セルフ・ブレーンストーミング]の結果、まずは「目標を公言する」が頭に浮かんだ。もちろん、これはだれもが考えることである。この後も、「そんなの当たり前じゃないか」「どれもこれも同じことじゃないか」と言われるに違いないもののオンパレードとなる。何分にも[セルフ・ブレーンストーミング]の結果なのだから、その点は、ご容赦いただくしかない。
 ともあれ、スターターは「有言実行」ということである。自分から「わたしは□□をします」と口に出してしまうと、簡単には引けなくなる。
音声入力 [38] 2021/07/12 Mon 7989
 かつて、音声認識ソフト[ドラゴンスピーチ]を使ったことがある。そのときは、[自分の声]を覚え込ませるといった準備が必要だった。その上で使用しても、「まだまだだな感」にあふれていた。そんなことで、[ドラゴン]さんとはだんだんと遠ざかっていった。もう10年は経過するだろうか。
 その後、いわゆるガラ系の携帯がダメになって、いよいよスマートフォンに切り替えた。ただし、わたしはネット関係は基本的にPCを使っているので電話機能以外は関心がなかった。そんな中で、何かの拍子にGoogle系の音声入力アプリが付いていて、「□□の電話番号」と発声すれば、これに対応することを知った。
行動選択の基準 [37] 2021/07/12 Mon 7988 昨日 [34]の続き
 さて、[ステークホルダー]がどのくらいの[リスク]を基準にして行動を選択するか。それは行動の内容によって異なるのは当然である。お遊び程度で、関係者たちが「ダメ元、勝てばもうけもん」と考えているようなものであれば、[99%負けそう]でもトライするだろう。その方が「やらなかったこと」を後悔することもない。一方、結果によっては自分たちの存続が危うくなる状況では慎重にならざるを得ない。こうしたこのときは、関係者の間で議論が沸騰し、その結果によってヒーローになったり、責任を問わされたりする者が生まれる。
[カナカナ]繰り返しリーズ [36] 2021/07/11 Sun 7987 昨日 [7]の続き
 【カナカナ症候群:自分の意思を伝える際、文末に《カナ》を付けまくること。(吉田辞森)】【吉田辞森:吉田が《大辞林》など、名だたる辞書の向こうを張って編纂した、あるいは編纂しつつある辞書の名前。〈自信過剰な名前だね〉と苦笑されることもある(らしい)。現在の収録語数は10語程度カナ。(吉田辞森)】
 わたしが[カナカナ症候群]をはじめて話題にしたのは、2005年7月28日だった。それから、何かがあると思い出したように[繰り返し]ている。
 そして、また、[刺激的]なことがあった。ある英文学者が、一人の作家を評価した上で、「○○をちょっと読んでいただきたいカナと思います」と言ったのには苦笑した。そもそも、これって日本語になっているのだろうカナ。
[自由からの逃走](5) [35] 2021/07/11 Sun 7986 7月6日 [20]の続き
 フロムの息をつくことのできない分析は続く。
 最初のうちは、多くのひとは権威主義的組織の勝利の原因は少数者の狂気にあり、それゆえかれらの狂気は、やがて没落するにちがいないと考えて安心していた。また、なかにはおつにすまして、イタリア人やドイツ人たちはデモクラシーの訓練にまだ十分な年月を経ていないので、かれらが西欧のデモクラシーという政治的な成熟にまで到達するのを待ちさえすれば、それで大丈夫だと信じる者もあった。[邦訳P11 ]
 これがナチズムやファシスト党について語っていることは、だれの目にも明らかである。「自由からの逃走」は1941年の出版で、フロムの分析はその後の歴史を予測している。そして、それは、[今日の世界状況]にまで繋がっている。
リスクと行動 [34] 2021/07/11 Sun 7985 昨日 [30]の続き
 われわれが生きている限り、そして行動する限り、[リスク:0]はあり得ない。問題はその許容限度である。それが個人的なもので、周りに影響がなければ、本人の判断で行動を選択すればいい。しかし、ある行為が少なくとも複数の人間に関わるものなら、その選択に当たっては、関係者が認めた[共通の基準]が必要になる。これらの人々が、いわゆる[ステークホルダー]である。
[絶対安全]は絶対に… [33] 2021/07/10 Sat 7984
 [安全]は文字通り、[完〈全〉]に、[〈安〉心][〈安〉定][〈安〉寧]であることを意味している。まさに[絶対的に安らかな状態]である。この点で異論を唱える人はいないだろう。しかし、[ことば遊び]との批判覚悟で言えば、[絶対安全]など[絶対]にあり得ない。こうした発言は、安全を求めて夜昼を問わず尽力し続けている方々の怒りを買うに違いない。それでも、それが厳しい現実なのだ。その理由ははっきりしている。われわれは生きている生身の人間だからである。
中央省庁のテレワーク [32] 2021/07/10 Sat 7983
 中央省庁職員のテレワークが63%に達したという(6月9日夕刊)。その対象者が51,000人というから、そのすごさは感動ものである。その先を読むと、これには[休暇取得者]も含まれている。さらに、内閣人事局が、調査の日付をあらかじめ通知していたという。ここまで来て、感動は[さらに、さらに][天まで届くほど」の極限に到達した。こんな[調査(?)]に時間を費やすなんてと、感動を超えて、[□□絶倒]してしまった。
[現場の声物語](4) [31] 2021/07/10 Sat 7982 昨日 [28]の続き
 いまや、[70歳まで現役]の時代である。それが健康で、働く意欲と結びついていればけっこうなことである。しかし、いま政府がキャンペーンを張るのは、[年金]の給付を少しでも遅らせたいからだろう。あわせて働いて税金を納めてくれれば、一石二鳥である。定年を延ばせば、組織は給料を払わねばならない。そこで、一定の年齢に達したときから、支払額を下げたり、昇給ストップで対応する。わたしが知っているある業界では、50代半ば一区切りとして、関連組織等に出向したり、異動したりしていた。また、定年退職後、[OB]がかかわりのあるところに再就職することも昔からあった。
すべては[選択][30] 2021/07/10 Sat 7981 昨日 [27]の続き
 わたしたちは、生きている限り[選択]し続けている。それには無意識的な行動も含まれる。いつもの通勤路などはそのひとつである。はじめは、「どちらを通って行こうか」などと考えていても、いつの間にか[定着]するから意識しなくなる。「今日はこの道に行ってみるか]などと、遊び心が生まれるときは、それなりに別の[選択]をするわけだ。
 そもそも、われわれは行動する必要があるから、「外出する」ことも意識的、無意識的に[選択]している。たとえば外に出れば交通事故に遭う確率は[0]ではない。そうかと言って、「[0の保証]がなければ、危険だから外出しない」というわけにはいかない。
目標の小条件(3) [29] 2021/07/09 Fri 7980 6月19日 [64]の続き
 自分が決めた目標がうまくいく[条件]について[セルフ・ブレーンストーミング]を試みた。
 ブレーンストーミングは、まずはグループに「何でも言える」[自由な雰囲気〈自由奔放〉]があることを前提にする。その上で、全員がさまざまなアイディアを[できるだけ多く〈 質より量〉]出すことを心懸けるだけでなく、他者の意見を[まずは受け入れる〈批判をしない〉]。さらに、他者の意見に刺激を受けて、[それを発展させる〈人まね歓迎〉]。
 一方、[セルフ・ブレーンストーミング]のメンバーは[自分]だけである。わたしは、これに欠かせないのが[想像力][創像力][創造力][想造力]、そして何よりも[妄想力]だと考えている。
[現場の声物語](3) [28] 2021/07/09 Fri 7979 昨日 [25]の続き
 ある組織に所属している人が他の組織に異動する事例は昔からごく一般的にあった。わたしは大学という、特殊と言えば特殊な組織だけで職業生活を終えたが、大学間にも移籍はある。わたしは、[九州大学→鹿児島女子短期大学→熊本大学]の3箇所で過ごした。ただし、九州大学は2年、鹿児島女子短期大学は1年6ヶ月で、熊本大学が、再雇用の5年を含めて39年6ヶ月だから、[3箇所]と言うことができるかどうかには疑問符がつくけれど…。
究極の客観力 [27] 2021/07/09 Fri 7978 昨日 [24]の続き
 わたしは[数学]の[ド素人]だが、それが文化も個々人の価値観も越えた[共通語]によって成り立っていることに感動を覚える。その数学を基礎にしたと表現すれば、物理学の専門家はどんな反応をするのだろう。「われわれは数学の僕ではない」「われわれは数学を使って、宇宙のすべてを理解する」など、その反応はいろいろに違いない。いずれにしても、[数学の発見]は、専門家のだれもが認めて、はじめて[本物]になる。それこそは、[究極の客観力(性)]を持っているのである。
元気なのはいいけれど… [26] 2021/07/08 Thu 7977
 病院長に体当たりしたとして、73歳の男性が現行犯逮捕された(6月19日夕刊)。この人物、コロナワクチンの接種券を持たずに病院にやってきた。その上で、接種を迫って暴れ、挙げ句の果てに院長に体当たりしたらしい。いやはや、年齢を見れば、わたしと同じ前期高齢者である。元気なのはけっこうなことだが、社会常識は守らないといけません。いつだったか、[切れる高齢者]を取り上げたベストセラーがあったっけ…。
[現場の声物語](2) [25] 2021/07/08 Thu 7976 6月14日 [43]の続き
 高級官僚の[天下り]は折に触れて話題になる。そして問題が表面化するたびに制度や仕組みに手が加えられる。それがどのくらい有効に作用しているかどうか、わかりにくい。
 現在はどうか知らないが、その昔は[ワタリ]なんてことばがあった。天下り先を[渡り鳥]のように次から次へと移動していくのが由来らしい。そのすべてで[退職金]が出るとすれば、これはだれだって笑いが止まらない。
主人の目、お客さんの目 [24] 2021/07/08 Thu 7975 昨日 [21]の続き
 [科学]は[神]と[奇跡]を原因説明に用いないで、[客観的基準]を採用する。ここで[客観的]とは、あることを主張している[ご主人の観方]ではなく、[お客さんから観た]基準ということだ。[主人]は一人あるいは、一つの[集団]だろうが、「お客さん」は、その関係者大勢、あるいは無限大もありとなる。そこで、「わたしはこう思う+みんなが認める」ことが必要になる。こんなとき、威力を発揮するのが数学である。
[禁酒法]の教訓 [23] 2021/07/07 Wed 7974
 アメリカの[禁酒法]は1920年から33年まで施行された。飲用アルコールの[製造・販売・輸送]が全面的に禁止されたのだから徹底している。その結果、闇で酒が造られるようになり、犯罪組織の資金源になった。わたしが子どものころ、FBIが暗黒街の組織と対峙したテレビシリーズ[アンタッチャブル]が大いに流行っていた。
 いつの世も[禁止]するだけではうまくいかない。むしろ逆効果をもたらす可能性もある。
ポンプ物語(8) [22] 2021/07/07 Wed 7973 6月26日 [87]の続き
 ポンプはハンドルでシリンダの空気圧を低下させる。その結果、井戸の水が[昇って]くる。それは[気圧]による[自然力]に依っている。ポンプを作動させる者に、[水]は欠くことのできない資源である。そもそも人間は[水]なしで生きていけない。
 それにもかかわらず、「俺さまが水を汲み上げている」と思い込むのは不遜の極みだ。わたしは[ボトムアップ]という、働く者に対する失礼千万な用語を[グラウンドアップ]に替えるキャンペーン(?)を展開中である。ここで、さらに[ポンプ運動のすすめ]を追加することにした。
 組織の上層部のみなさん、ポンプのハンドルを使って、自分たちの[空気圧]を抜いて、[命の水]が昇ってくるのを自然体で待ちましょうよ。
[神]と[奇跡]と[科学] [21] 2021/07/07 Wed 7972 昨日 [18]の続き
 [科学]となれば、ものごとの顛末を[奇跡]で説明するわけにいかない。それぞれの時点で、わからないことは、「わからない」とするのがただしい判断である。その際も、「どうしてわからないのかわかっている」こともあれば、「どうしてわからいのかがわからない」こともある。それでも、「わかるまでチャレンジする」のがプロの科学者なのだ。
 そして、[奇跡(?)]に恵まれて、[神のなせる業]のごとき成果を挙げる研究者が現れる。科学の世界に[神]はいないし、[奇跡]もないはずだが、そんな思いに至る発見や発明がある。これだから、人間はおもしろい。
[自由からの逃走](4) [20] 2021/07/06 Tue 7971 7月3日 [10]の続き
 〈第一次〉世界大戦は最後の戦いであり、その決着は自由のための最終の勝利であると、多くの人々は考えていた。現存のデモクラシーはみたところ強化され、また古い君主政治に新しいデモクラシーがかわった。しかしわずか数年たつうちに、人々が数世紀の戦いで勝ち得たと信じている一切のものを否定するような、新しい組織が出現した。人間のすべての社会的個人的生活を、たくみに支配するようになったこの新しい組織の本質は、ごく少数のひとびとは別として、すべてのひとびとが、自分で支配することのできない権威へ服従することであった。[邦訳P11 ]
 引用が長くなってしまったが、本文がはじまって2ページ目に、この衝撃的な一節が飛び込んでくるのである。その根底に流れる[人間行動、あるいは〈ひとびと性〉]を現在の状況に取り込めば、専門家なら説得力ある論文が書けるに違いない。
[永遠のCOLOMBO [19] 2021/07/06 Tue 7970
 名作「刑事コロンボ」ことピーターフォークは2011年に83歳で亡くなった。いま、NHK で全69回分を放送している。ヨレヨレのコートを着た小柄の刑事は168cmで、同年代の日本人に近い体格だった。
 シリーズのスタートは1968年で最後の作品は2003年である。このとき、ピーター・フォークは76歳だから、定年から随分と経過していたことになる。それにしても、1970年代から欠かさず観たくなる番組だった。フォークは2008年にアルツハイマーと診断され、自分が[COLOMBO]だったことも思い出せなかったという。一抹を超える寂しさが残る。
[奇跡 miracle [18] 2021/07/06 Tue 7969 昨日 [15]の続き
 【奇跡:常識では考えられないような神秘的な現象。神の示す思いがけない力。また、それの起こった場所。(精選版 日本国語大辞典)】【miracle:an act or event that does not follow the laws of nature and is believed to be caused by God.(Oxford ADVANCED LEARNER‘S Dictionary)】
 国語辞典でも[神秘的][神]が登場するが、Oxfordでは[God]が主役の感がある。後者には「自然の法則に従わない」ことも含まれている。これは「人間には説明できないこと」と同義である。したがって、[奇跡]は「絶対に起きない」ことではない。
[食うもの]の連鎖(1) [17] 2021/07/05 Mon 7968
 【食物連鎖:生物界の食物関係をその動物の食性によって系列として表したもの。食うものと食われるものとを順々につないだ系列として表される。(精選版 日本国語大辞典)】
 自然が生み出した命の鎖である。ただし、人間はその流れを人為的に断ち切っている。それがいつまで続けられるのか怪しいものである。そして、人間は同類の世界で[食うもの]と[食われるもの]をつくり出している。
夏の思い出 [16] 2021/07/05 Mon 7967
 あっという間の7月である。子どものころは夏休みが見えて楽しくなった。最近はときおり昼寝をしている。そのとき、自分が[フリーター]であることを実感する。
 大学生のころ夏休みに帰省し、佐賀県武雄市の自宅で昼寝をしたことを思い出す。まだ母がいた。そのころわたしはタバコを吸いはじめていた。父が休みの日、近くの山まで歩いて行った。その途中に線路を跨ぐ橋があり、蒸気機関車が二人のほぼ真下を走って行った。煙突から白い蒸気を吹き出しながら…。
 もう50年以上も前のことなのに、人の記憶は不思議に充ち満ちている。
養豚農家 [15] 2021/07/05 Mon 7966 昨日 [12]の続き
 いきなりだが、[養豚農家]の話にお付き合いいただこう。ここで[養豚]を登場させたのは、数年前に業界誌[養豚界]に連載したことから、[たとえ話]として採用したくなったのである。
 さて、[養豚]を営んでいる農家AとBの間には、豚肉の生産量に差が認められる。ブタの種類を含めて、育てはじめの条件はまったく同じらしい。それでも[差]があるのを見て、[何か理由があるにちがいない]と噂が流れる。その一方で、「あのくらいの差は偶々のことで、騒ぐほどのものじゃない」という声も聞こえる。そこで、二つの農家の「差」が偶然なのか、それとも[何かがある]を判定したくなった。
[ワクチン物語](8) [14] 2021/07/04 Sun 7965 6月26日 [89]の続き
 [ワクチン物語]は[小大河]になることは明らかです。それは、わたしの仕事である[リスクマネジメント]にかかわるトピックスにあふれ過ぎているからです。その中で、本日は[臨時特報]です。
 ようやく(?)、わたしも2日に[第1回目]の接種を終えました。政府の広報によれば、[7月2日現在:65歳以上の摂取率は64.29%]となっています。予約までの紆余曲折については[小大河]に譲るとして、[60%台]にランクインしたわけです。
 そして、わたしは、いわゆる[副反応]もしっかり体験できました。さすがに、昨日はいつもの仕事を1割以下に抑えました。その中に[本コラムアップ]が含まれていたことは言うまでもありません。ときには[せっかち]の休養をしなさいというお勧めだったのでしょう。今朝は五時前から[いつもどおり]でございます。
[今月の写真](4) [13] 2021/07/04 Sun 7964 昨日 [9]の続き
 わが国が[自然災害のデパート]であることは、小学生のころから聴いていた。その点は十分に理解しているつもりだったが、ここにきてその深刻さが思った以上のものであることを体感している。
 ベルリンの[鉄骨]と比較にならない経費をかけてビルを造る。住宅にしても耐震のためにかける経費はドイツと比べものにならないだろう。こうしたコストがまずあって、その上に災害に見舞われれば、その復興に膨大な費用がかかる。はじめからこうしたハンディを背負いながら海外と競争しなければならないのである。われわれは、これからも知恵を生み出し、工夫し続けることが宿命付けられている。
ズレる確率 [12] 2021/07/04 Sun 7963 昨日 [7]の続き
 ③[1個]だけ取り出す場合は、それが[平均値(?)]だから、もとと同じ[形]になると推測できる。ここで[推測]するのは、[母集団]の正確な値はだれにもわかっていないからである。それが明らかであれば、そもそも[サンプル]など選ぶ必要がない。④ありがたいことには(?)、[選ぶ個数]によって[標準正規分布]と同じように、[平均値]から指定した値までの範囲にある[確率]が計算されている。つまりは、[標準正規分布]から[何個か]選んで、その[平均値]を出した場合、もとの[平均値:0]からズレるのは当然である。ただし、[ズレた平均値]が[どのくらい]起きるのかが[確率]という数値でわかるのである。
立花隆氏のこと(2) [11] 2021/07/03 Sat 7962 昨日 [7]の続き
 ①立花氏が空港で[缶]ビールを飲んでいるのに気づいて笑ってしまった。まだ明るい時間帯で、「駅のホームじゃないよね」と思ったからである。わたしの主観にすぎないが、いかにも[酒好き]といった雰囲気があった。②「田中角栄研究」は、話に聴くだけで読んでいない。したがって、情報不足のせいだが、わたしが20代のころで、「一人で書いた」と思い込んでいた。それがスタッフ20名ほどの[集団成果]と知ったときは、「そりゃあそうだよな」と妙に安心した。③本を捨てることに対しては[マジで怒っていた]のがおかしかった。彼は[凡人が生涯賃金を充ててもゲットできないほどの超豪華な書庫]のお気に入りだった…。
[自由からの逃走](3) [10] 2021/07/03 Sat 7961 6月30日 [103]の続き
 「自由からの逃走」の著者エーリヒ・フロム(Erich Seligmann Fromm)は、ドイツの社会心理学者・思想家である。[自由からの逃走]では、フロイトの精神分析を批判的に取り入れながら分析を進めている。彼はユダヤ系で、ナチスが台頭するドイツから逃れ、スイスを経て、1934年にアメリカに渡った。
 この本はドイツ国民が「ナチズム」に席巻されていく危機の中で書かれた。心理学者が「完全を性を犠牲にしても、危機を理解するうえで役立つことを、すぐさま提供しなければならない」と考えるほど、ドイツの状況は切迫していたのである。
[今月の写真](3) [9] 2021/07/03 Sat 7960 昨日 [5]の続き
 ベルリンのビル建設現場の[鉄骨]を見て、わたしは反射的にシャッター切った。おそらく心の中で「こんな細いもので大丈夫かいな」と驚き、叫んでいたのである。
 個々人の思いや価値観とはかかわりなく、いまや世界はグローバルな競争社会だ。「競争は公平であるべきで、少なくともスタートは同じでなければならない」。その意味することは「そのとおり」ではある。しかし、ビルの鉄骨だけでも、彼我には基本的にコストの差がある。ヨーロッパ大陸は地震の心配とは無縁ではないか。おそらく台風も襲って来ないだろう。
[t分布] [8] 2021/07/03 Sat 7959 昨日 [4]の続き
 [標準正規分布]から[2つだけ]取り出すと、「左右どちらかのデータが2個」のケースもある。その場合[2つの平均値]はもとの分布の平均値からけっこう離れたものになる。ただし、いずれも端っこのチップが偶然に選ばれる確率はきわめて低い。
 これまでの[取り出し思考実験]をまとめると、まずは、①[何個か取り出して、その平均値]を飽きずかつ疲れずに記録し続けると、もとの[標準正規分布]に似たような[形]になる。②その[形]は「取り出す個数」で少しずつ違ってくる。こまかい話をパスすれば、これを[t分布]と呼んでいる。したがって、それは、[選ぶ個数]だけあることになる。
立花隆氏のこと [7] 2021/07/02 Fri 7958
 立花隆氏が亡くなった。「知の巨人」と言われた人だった。立花氏にまつわるいくつかの思い出がある。
 ①あるとき、熊本空港の待合ロビーで、仕事仲間と思しき人物と缶ビールを飲んでいたのを見かけた。②「田中角栄研究」には20人ほどのスタッフがいたことを知って、「そうなんだ」と思った。③ベストセラー[捨てる技術]に、本を処分することが記載されていることに[本気(?)]で怒っている番組を観て、庶民は氏のようなりっぱな書庫なんぞ持てないのよねと思って笑ってしまった[本コラム 2009/12/28]。
[ほめられたい]精神 [6] 2021/07/02 Fri 7957 6月18日 [59]の続き
  リーダーシップの[ほめる免許]は、リーダー自身が[ほめられる」ことで得られる。それも[たまにはほめられる]では十分ではない。とにかく[いつもほめられる]ことを目指す必要がある。そうした関係があって、はじめて[ほめる]ことがフォロワーたちの意欲を高める。
 そこでもう一歩踏み込みたい。それは、リーダー自身が[ほめられたい][ほめてもらおう]という[意欲]を持ってフォロワーたちとかかわることである。そして、ほめられたらしっかり喜ぶといい。ほめた相手が喜べば、こちらも楽しくなる。「ほめられるために仕事するなんぞ、邪道だあ」という声が聞こえてきますが…。
[今月の写真](2) [5] 2021/07/02 Fri 7956 昨日 [2]の続き
 ベルリンは学会で出かけた。ホテルから会場に行く道すがら、建設中のビルがあった。それを見た瞬間、わたしは思わずシャッターを切った。それが表紙の2枚である。この写真から、その理由はおわかりだろうか。
 それは[柱の細さ]である。われわれは建築中のビルを眺めるとなく眺めている。まずは[鉄骨]が組まれて、そのうち最上階まで達する。都市部では日常的な風景でもある。その様子は海外でも同じに違いない。ところが、ベルリンの鉄骨は、日ごろ何も感じずに通り過ぎている建設現場のそれとはまったく違ったのである。
山はなだらか、それとも… [4] 2021/07/02 Fri 7955 6月30日 [101]の続き
 [正規分布]する[母集団]から取り出した[2個]の[平均値]が[正規分布]に似ていることは容易に想像できる。そして、[取り出すデータ数]が多くなれば、それだけ母集団の[分布]と類似性が高まる。そうなると、[標準正規分布]と同じように、[平均値]から離れている点までに含まれる割合を出すことができる。もちろん、それは[正規分布]そのものではなく、[平均値の分布]である。このとき、[取り出すデータの数]によって、[富士山形]に多少の違いが出てくる。たとえば、平均値は同じでも、頂上が低くて裾野がなだらかだったり、頂上が高く、より細身になったりする。
[万全]を期しても [3] 2021/07/01 Thu 7954
 【万全:完全で少しの手落ちもないこと。きわめて完全なこと。また、そのさま。〔精選版 日本国語大辞典]】【万全を期す:少しの手ぬかりもないようにする。[明鏡 ことわざ成句使い方辞典]】
 人間の所業は、「万全を期したつもりであっても、どこかに穴がある」と考えるべきである。そもそも[万全][完全][完璧]などは、[な]を付けて[形容詞的]に使うもので、[名詞]としては抽象的な理想に過ぎない。いま、わが国のコロナ対応を、[万全だ]と責任をもって言える者がいるのだろうか。
[今月の写真](1) [2] 2021/07/01 Thu 7953
 表紙の写真は[その月]に撮ったものを掲載することを原則にしている。今月は「どうしようか」と思ったが、以前から「いつかは」と考えていた写真に決めた。それは6月20日のことである。前置きが長くなったが、写真は[2008年のベルリン]で撮った。これまでの慣例を逸脱して[同じ被写体の2枚]である。
 それにしても、これが、[ブランデンブルク門]や[壁の跡]なら、「いかにもベルリン」と言われるに違いない。ところが、この2枚、「なに、これ、ビルの工事中?」といった声しか予想できない。じつは、今回に限って[表紙写真]そのものが数回続くことになる。
ご用とお急ぎでなければ… [1] 2021/07/01 Thu 7952 6月30日 [101]の続き
 [標準正規分布]するデータからランダムに[2個]取り出して[平均値]を計算し続けていけば、もとの[分布]に似たようなものになりそうである。[思考実験]にもそれなりの時間はかかるから、ご用とお急ぎでない方だけお付き合いいただければと思う。もちろん[経費]はかからないので、ご安心を。ここで、[2個]を一気に[無限大]にしたらどうなるか。かなりむちゃな話だが、その形も[平均値]も、もとの分布とまったく同じになる。だって、全部取り出すんだから…。