味な話の素  No.216 2021年04月号 (7661-7742) Since 2003/04/29

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[集中力欠如]と[十戒][52] 2021/04/30 Fri 7742 昨日[49]と今日[51] の続き
 徹底して[集中力に欠ける]わたしだから、いいこともある。まさに超スペクタクルのハリウッド映画「十戒」は上映時間が[232分]にもおよぶ。その間には休憩時間まである。これを、わずか5分ほどのビデオクリップにして40数回分にわけられたものを、わたしは淡々と「観る]ことができるのである。それも無料だから、前後に[CM]なんぞが入るが、そんなことは気にならない。かくして、めでたく[The END]まで到達した。  
[集中力欠如][51] 2021/04/30 Fri 7741
  NHKのニュースで[スマホ脳]なるものを話題にしていた。それを取り上げた翻訳書がベストセラーになっているらしい。スマートフォンをいじりすぎて生じる問題のポイントは[集中力の減退]だという。その[解説]を聴いて吹き出した。わたしは[スマートフォン]を持っているが必要最少限度しか使わない。それとは関係なく、自分が[集中力]に徹底して欠けていることを自覚している。そこで吹き出さざるを得なかったのである。  
すべてはアバウト 2021/04/30 Fri 7740 昨日の続き
  富士山のような、[平均値]を真ん中にして、左右に裾野が広がる図(グラフ)は左右対称で、とにもかくにも美しい。それも細く尖っているよりも、なだらかな方が穏やかで優しい感じがする。もっとも、それは感情的な評価で、世の中のものごとは[そんなにきっちりと左右対称とはいかない]とも思う。
 それはそうだけれど、われわれは[この世のすべてのデータ]を知ることはできない。それは[ビッグデータの時代]だと言っても無理な話である。簡単な話、「いま世界中にいる人間の数をひとりの誤差もなくきっちりと明示する」のはできないだろう。これから相当の時間が経過して、[それができる]ようになっても、その数は[時々刻々]と変化する。この世から[さよならする人]の数だけ減少し、[こんにちはする人]が増加し続けているからである。そもそも[そんなに正確に数える効用がない]のである。そんなことから、それは[約78億人]で済ませられる。
 
さよなら準備[50] 2021/04/29 Thu 7439
 只今[さよなら準備]進行中。すでに前期高齢者後期を進行中の我が身のこと、「入り」を抑えて「出」を促進するのが大事な日課である。このところ、書籍だけは「入り」の例外にしているが、これも読了後は「出」にする原則だ。定年退職する前の数年間で書籍は1/3ほどまで整理した。わたしは[メモ魔]を自認しているが、本については記録を取っていない。そのため、[2/3くらいは]と思っているだけで、実際はそれ以上の可能性はある。  
[十戒]との遭遇[49] 2021/04/29 Thu 7438 4月27日[44]の続き
 英語に慣れておくつもりで[刑事コロンボ]のクリップを見ていたのはよかったが、他にも覗いてみたいものがわんさか目に飛び込んでくる。これは[低集中力]に自信をもっているわたしには大いなる問題である。そして、ついには大スペクタクル映画[十戒]が最初から終わりまでカバーされていることを知ってしまう。ただし、それには相当程度の覚悟が必要だとわかった。何分にも、[1クリップ約5分]で、それが40数回に亘るのである。
[偏食]を乗り越える 2021/04/29 Thu 7737 昨日の続き
 [標準偏差]が小さいほど、データが[平均値]の周りに集中していることになる。棒グラフだと[細くて背が高くとんがっている]形になる。一方、[標準偏差]が大きくなればなるほど、[平均値]から遠く離れたところまでデーターが存在しているのである。山にたとえれば、[教会の尖塔もどきの急峻な崖に囲まれた山]と[なだらかで裾野が拡がる山]である。富士山は頂上の部分を丸く変形すれば、わたしたちがイメージしやすい分布の形になる。
 ただし、[そのイメージ、あるいは思い込み、さらには錯覚]を利用して[平均値]だけを使って特定のメッセージを押し込もうとする者たちがいる。それはもう[利用]と言うよりも[悪用]と言うべきある。わたしたちは[平均値]だけで騙されてはいけない。現実のデータは富士山のように美しい形をしていないのである。こうした、[平均値の偏食]を乗り越えるための栄養素の一つが[標準偏差]といっていい。
 
恩師を追い越した?[48] 2021/04/28 Wed 7736
 終息が見えない[巣ごもり]のなか、県内の企業の研修に出かけた。車を運転しながら、ふと三隅先生が頭に浮かんだ。先生は1996年、72歳のときに、おそらく脳梗塞で倒れられた。それは、月数まで含めて「いまのわたし」とほぼ同じ年齢である。それからは社会的活動から退かれることになる。わたしは、いまのところもう少し[花フリーター]を続けることができそうである。この点だけは恩師に追いつき、追い越したことになる。
やはり同じ…[47] 2021/04/28 Wed 7735 昨日[45]の続き
 わたしとしては、営業のプロの実力と迫力を実感し、感動した。こちらが講義形式で話をするのだが、先方の話にもしっかり耳を傾けたつもりだった。すでに48年前のことだから、こまかいことは記憶にない。ただ、初日の日記に「甘くない、厳しさがある」と書いたわたしだが、3日目には「昨日まで、わたしの印象はnegativeなものであった。しかし、人間はやはり同じだった。自分のリーダーシップ分析になると緊張感が高まった」と書くのである。  
魔法の小箱[√] 2021/04/28 Wed 7734 昨日の続き
 データの平均値からの[ズレ]を[(データ-平均値)]でつかまえる発想は悪くなかったが、[二乗]したところが気になるといえば気になる。直線の長さを測るつもりが[二乗]によって、[面積]になった感じがする。つまりは[㎝]を[㎠]で表現するようなことになるではないか。
 しかし、この解決策はそれほど悩まずに済みそうだ。われわれは[√]という強力な道具を持っている。この魔法の箱に[㎠]を入れると[㎝]になって出てくるのである。たとえば、[B班:1,1,3,5,5]の[3.2]、[大人数D班:2,2,…3,4,4…]の[0.95]の[√]は、それぞれ、[1.79][0.97]になる。ここで、[大人数D班]とは[2と4]が[10人]ずつ、総勢21人の集団である(昨日参照)。これで[二乗]の呪縛も解けて、めでたし、めでたしとなる。
 この数値を[標準偏差]と呼んでいる。英語は[standard deviation] だから、直訳なら、[標準(基準)にするズレ]になるか。その[頭文字]を取って[SD][sd]などと表記される。
 
[泥縄]いろいろ[46] 2021/04/27 Tue 7733
 【泥縄:(泥棒を捕らえてから縄をなう意)事が起こってからあわてて対応策を考えること(精選版 日本国語大辞典)】【事が起こってからあわてて用意することのたとえ(広辞苑)】【事が起こってからあわてて対策を考えること(明鏡 国語辞典)】【認知症の人にワクチンの注射を希望するか否かの意志をどのようにして確認したらいいかを、ワクチン注射が開始されてから迷いまくること(21世紀 新例解辞典??)】やれやれ…。 
甘くない体感[45] 2021/04/27 Tue 7732 昨日[43]の続き
 バリバリの営業プロフェッショナルは、[リーダーシップの理論]をすんなりとは受け入れなかった。その状況は、初日の日記に「受講者の仕事が営業であることが勉強になる。甘く考えられない厳しさがある」と記していることからうかがわれる。そのとき、20代半ばのわたしが、過去のトレーニングを「甘く考えていた」わけではもちろんない。ただ、[理論]を伝えるだけでは説得力がないことを、その場の空気も含めて刻々と体感したのである。  
[Made in USA]の洪水[44] 2021/04/27 Tue 7731 昨日[42]の続き
 わたしが中学生になって、わが家にも白黒テレビがやってきた。ゴールデンアワーはアメリカ輸入ものの花盛りだった。[Made in USA]は視聴率が稼げたのである。[名犬ラッシー]といったファミリーものから、[ララミー牧場][ローハイド」のウエスタン、私立探偵が主役の[サンセット77]などなど、番組表は[アメリカ製テレビドラマ]で埋め尽くされた。これに、車まで主役として登場したのが「ルート66」「ハイウエイパトロール」である。  
[めでたし、めでたし]?? 2021/04/27 Tue 7730 昨日の続き
 すべてのデータについて、[(データ-平均値)]を[合計]して、それを[データ数(個数・人数)]で割る。これは[すべての値の平均値からのズレあるいは距離のようなもの]の[平均値]になる。これで、[データ数]が少なくても多くても[ズレの大小」が反映される。まさに、「めでたし、めでたし」と言いたいところだが、そうは問屋が卸さないのである。
 [測定値-平均値]を合計すると、[平均値より大きいものと小さいもの]が相殺し合って、どんな場合にも[0]になる。これに困って[測定値-平均値]を[二乗]するグッドアイディアが生まれて、これを見事に乗り越えた。そこまではよかったが、本来の数値を[二乗]したのは、現実の測定値に都合のいい細工を加えたことになるではないか。データーたちからそんな訴えを提起される可能性を完全に排除できない。およそ[無理]というものは、問題をその場では凌いでも、後になって取り返しがつかなくなるのである。
 
[3泊4日]![43] 2021/04/26 Mon 7729 昨日[41]の続き
 [ヤマハ発動機]の[リーダーシップ・トレーニング]は4回にわけて実施された。そのスタートの受講者が営業職の人たちだった。それは1973年11月17日から 20日までで、何と3泊4日のスケジュールである。わたしは10月29日に予想もしなかった手術ミスで47歳の母を亡くしていた。まだ1ヶ月も経っていなかったから、気持ちが癒えている状況にはなかった。前日の日記に、入院中の母から「今年は(わたしの)誕生祝いができなかったね」と言われたと記している。
[コロンボ]に[Highway Patrol][42] 2021/04/26 Mon 7728 昨日[40]の続き
 [巣ごもり]のなかで、[刑事コロンボ]の[ピックアップ版]をWebで観るようになった。それぞれ15分程度でリスニングの勉強になる。これがしばらく続いていたが、そのうち[コロンボ]以外にも、この手のものがワンサカあることがわかってきた。その代表例は[Highway Patrol]シリーズである。わたしが中学生のころ毎週のように観た記憶がある。モノクロだが、こちらはなんと[1回まるごと]で、しかもほとんどすべての回数分がアップされている。
[平均値からのズレ]の[平均値] 2021/04/26 Mon 7727 昨日の続き
 さて、[B班:1,1,3,5,5]と[D班:2,2,3,4,4]の「二乗和」は、それぞれ[16]と[4]である。ここまでは何の問題もない。しかし、実際のデータの数はいつも[5]と決まっていない。たとえば、[D班]と同じでも、[2]」と[4]の人数が[2人]ではなく、[10人ずつ]いたらどうなるか。[(2-3)と(4-3)]が[20人]となれば、[二乗和=20]で、[B班:16]より大きくなる。データーが平均値の周りにかたまっていても、その数によって[ズレの値]がいくらでも大きくなるのは当然である。
 もちろん、こうした例を挙げるまでもなく、その問題は[データ数(人数)]で割ることで解決できることはすぐにわかる。そうすれば、[B班;16/5=3.2][大人数D班:20/21=0.95]となって、めでたし、めでたし。[二乗和の平均値]を計算すれば、[平均値から離れたデータが多い]方が[平均値に近いデータが多い]場合よりも、[平均値からのズレ]が大きくなるのである。
[出る幕]?[41] 2021/04/25 Sun 7726 昨日[39]の続き
 高価なボートを売っているプロたちは、ことばの使い方もプロの面目躍如、相手を説得する技術も突出していた。そうした人たちと[リーダーシップ]で関わりをもつのだから、20代のペイペイが偉そうなことを言ってもはじまらない。そうかといって、[皆さまが神様です。わたしなんぞが出る幕ではありません]などとは、[すでに出てしまっている]のだから、とても言えない。そこで、[まずは、わたしの話を聴いたいただきたいなあ]となる。 
[壊れ][破れ]ドミノ[40] 2021/04/25 Sun 7725 4月22日[34]の続き
 想定外の[コロナ禍]で、[公式映画鑑賞]に[ビデオ]を入れた。ただし、観はじめたら最後、トイレにも行かずに「観きる」ことが条件とした…のだが、これがすぐに壊れる。その理由を挙げはじめるといつものように収拾がつかなくなること必定である。とにかく、[一気に]がはずされたのだが…、ものごとは[小さなほころび]があっという間に大きな[破れ]に繋がることは必然のようである。そんなときに、あの[十戒]に出会ってしまった。   
[二乗]が便利 2021/04/25 Sun 7724 昨日の続き
 [測定値-平均値]の[二乗]を合計するのは、[平均値からの距離]を測ることのように思える。もちろん、[二乗]しているから、そのまま[距離]とは言えない。その点では、[絶対値]の方が、個々のデータについて[平均値からの距離]を測り、それを合計しているのである。それに、[絶対値]は[引き算]だけで、[-」になれば、符号を取るだけですむ。だから、「二乗する方が計算しやすい」とはとても思えない。
 それにもかかわらず、[二乗する]方向に行きそうなのは、こちらの方が統計的に[便利なこと]が多いからである。ただし、「この時点でその理由を説明するのはけっこうむずかしい」とだけ記して、先に進もう。
 さて、[測定値-平均値:平均値からのズレ]を[二乗して合計する]だけでは、ある問題が出てくる。ここで新たに「D班:2,2,3,4,4」が加わったとしよう。これを[二乗]法で計算すればズレの合計は[(2-3)と(4-3)がそれぞれ2個ずつ」だから[4]になる。データが平均値に近いから、ズレが小さいことは当然である。
 
驚きと感動[39] 2021/04/24 Sat 7723 昨日[37]の続き
 マリンボート販売の実績に裏付けられた自信と確信の塊のような人たちに、[リーダーシップ・トレーニング]をするのである。つまりは、「みなさんの行動を振り返り、改善すべきところを発見し、積極的に変えていきましょう」と働きかけるわけだ。このときは、わたしの大先輩といっしょに出かけた。個人的な思い出を記するなら、それはわたしの人生に大きな影響を与える体験になった。何より大事なことは先方の力に驚き、感動することである。  
[先]の長さ[38] 2021/04/24 Sat 7722 昨日[36]の続き
  短期的な[効率]だけにこだわれば、[極少数意見]などに時間をかけてはいられない。そんなことをしていたら仕事は前に進まないばかりか、競争相手に負けてしまう。また、万に一つ[そんな問題]があったとしても、それが重大事態に至る[確率]など[ほとんどゼロ]ではないか…。かくして[短期・目先評価]が幅を利かせる。人間がチンパンジーと違うのは、[先の見通し」ができる点にあるらしい。しかし、その[先]の長さが重要なのである。 
もう一つの[手] 2021/04/24 Sat 7721 昨日の続き
  [平均値との差の絶対値]はデータのバラツキをそれなりに表現してくれる。それは[測定値-平均値]が[マイナス]になるケースで、[-]を消した(?)ことによる。
 ところで、[-を消す]には、もう一つ方法がある。たとえば、[1-3」を二乗すれば、[(-2)]は[4] 」になり、[2-3]の[(-1)]は[1]である。これでいくと、[A班:1,1,3,5,5]は[(1-3)+(1-3)+(3-3)+(5-3)+(5-3)]だから、[4+4+0+4+4=16」である。同じ要領でいけば、[B班:1,3,3,3,5]は[4+0+0+0+4=8]、[C班:1,2,3,4,5]は[4+1+0+1+4=10]が得られる。この[16、8、10]は、[絶対値]の[8,4,6]よりも少しばかり大きな数値だが、その順位は同じである。そこで、「二乗する方が計算しやすいや」などと主観的な理由で後者を選択する…。じつは、そんな勝手かついい加減な理由ではなく、[二乗]の方が[いろいろ便利]なのであるが、ともあれこちらに焦点を当てよう。
 
鮮烈[記憶ボックス][37] 2021/04/23 Fri 7720 昨日[35]の続き
  [ヤマハ発動機]という社名を挙げたのは、「組織が危機的状況にあるなかで[リーダーシップ・トレーニング]を実施した」ことがわたしの記憶ボックスに残っているからである。それだけではない。トレーニングの受講者がこれまたものすごかった。それはマリンボートをセールスするプロたちだった。その当時の金額は憶えていないが、いまなら安くても数千万、上限などはとてつもない価格のボートを売りまくっている実力者たちである。  
[極少数意見][36] 2021/04/23 Fri 7719
 [極少数意見]を創語した。それは文字通り[極少数の人だけの意見]という意味である。しかし、それが「だれもが思っている」のに「極少数の人しか言わない意見」であることはないか。その中に「言ってくれてありがとう」と賞賛すべきものが含まれている可能性はないか。「極少数意見」が出やすい環境を整えることが必要だ。たとえ100個に1個しか有用な意見がなくても、「とにかく言い出していい」状況があれば、組織は成長する。  
[違い]が測れる 2021/04/23 Fri 7718 昨日の続き
 [ズレの度合い]を[個々の数値]から[平均値]を引いた[絶対値]を使って表現するとどうなるか。たとえば、[A班:1,1,3,5,5][B班:1,3,3,3,5][C班:1,2,3,4,5]は、それぞれ[8][4][6]になる。A班は[3]を除けば、[1と5]しかないから、かなりバラついている。B班は[1と5]もあるが、なにせ[3]が多数でかたまっている。C班はと言えば、「1から5まで」に拡がっているから、精一杯バラついている。その点、感覚的にはA班とC班は[8対6]ほど違いがあるのかと思いたくなる。いやむしろ、「あの意見も、この意見もあって全員がバラバラじゃないか」という声が挙がってもおかしくない。その一方で、「2と4がいないこと自身が[飛んでる=バラついてる]と言えるじゃないか」と考えることができる。たしかに、「あってもいいところにだれもいない」のは大きい感じがする。ともあれ、[絶対値]の採用で、[ズレの違い]が測れたわけだ。 
[オイルショック]下の研修[35] 2021/04/22 Thu 7717 4月20日[31]の続き
 「景気が悪くなると、いの一番にカットとされるのが[教育・研修]費なんですよね」。世の中の動きと合わせて、人事・教育担当者からよく聴いた。それはそうである。まさに「背に腹はかえられない」のである。わたしの記憶では、1973年当時の[オイルショック]のときもそうした空気があっちこっちに漂っていた。そうした中で、「うちはやります」と「リーダーシップ研修」を実施した企業があった。それは[ヤマハ発動機]である。  
[公式映画鑑賞]認定変更[34] 2021/04/22 Thu 7716 昨日[33]の続き
 何分にも[融通無碍][軽佻浮薄][能天気]など、[いい加減さ]を強調する修飾語に取り囲まれたわたしである。かねてから[死守]してきた「映画鑑賞」の基準など、一瞬にして過去のものとする[厚顔無恥]ぶりも健在だ。それを[コロナ禍]という[国難]のせいにする[外罰正当化]も忘れない。かくして、映画をビデオで観るのも「公式映画鑑賞」として認定される。ただし、「観はじめたら、トイレにも行かずに最後まで観きる」が条件である。  
[絶対値]がある! 2021/04/22 Thu 7715 昨日の続き
 すべての測定値から[平均値]を引いたものを合わせると[0]になる。この現実を前にしてガックリしているのに、「それが平均値というものなのよ」と言われてしまう。まるで「はい、それまでよ」状態である。平たい細板の左右に適当な個数のおもりを置いて、それがちょうど水平になるようなところを探すと、その点が支点になる。これが[平均値]そのものなのだ。
 [平均値]より小さい値から[平均値]を引けば[-]になり、反対側は[+]となる。その合計を計算すれば、両者が相殺されるから、[0]になるのは当然である。やれやれ。
 そこである人が思いつく。マイナスを無視するのはどうかと。わたしたちは、この世の中に[絶対値]というものがあることを知っている。プラスやマイナスは置いといて、その[数値]だけをピックアップするのである。たとえば、[1-3]を|1-3|と表記して、その結果を[2]とする約束事である。これは起死回生のすばらしい問題解決法ではないか。
 
[コロナ]と映画[33] 2021/04/21 Wed 7714
  わたしの趣味は、もちろん「仕事」だけではない。たとえば、「映画鑑賞」もわたしにとって「趣味」の位置を占めている。いまから15年ほど前に、わが家の庭に[シネコン]ができた。これで「映画鑑賞」に拍車がかかった。その結果、年間20本以上は[庭先]に出かけた。わたしは「映画鑑賞」を劇場で観たものに限定していた。テレビやDVDによるものは観るにしても、「観た回数」には含まない。それが[コロナ禍]で変更を余儀なくされる。 
見ない[32] 2021/04/21 Wed 7713 昨日[30]の続き
 自分が書いた論文や原稿を見ない理由は単純で、改めて読み返すのが面倒くさいからである。それよりも、ほかのものに目を通したり、つぎの仕事に手をつけたほうが楽しい。ただし、何かのきっかけで「あれってどんな風に書いていたっけ」と思って探すことはある。すると、「けっこううまく書いてるじゃんか」と、わが文章に自己満足するケースもある。われながら能天気なものだと思う。これを言いたいだけで3回もつないでしまった?!  
[ズレ度合い]の計算 2021/04/21 Wed 7712 昨日の続き
 単純に[最大値-最小値]では、[1,1,3,5,5][1,3,3,3,5][1,2,3,4,5]の区別がつかない。これまで5個のデータで考えてきたが、[1,1,1,5,5,5]の6人構成が出現すると、これも[平均値 3]「幅 4」になるから大いに困る。
 このケースだと[平均値 3]は一人もいないのである。ここで[6人]程度でビビレてはいけない。[1]と[5]の回答者がそれぞれ1億人いても、結果はすべて同じになる。
 そこで、「平均値から[ズレ]ている程度を測ればどうか」との提案はどうか。それぞれ「平均値 3」からの[ズレ度合い]を計算するのである。たとえば、[1,1,3,5,5]であれば、[1-3」[1-3」「3-3」[5-3」[5-3」を集計するわけだ。ところが、せっかくの提案も一瞬にして却下されてしまう。その理由は簡単で、計算してみると、上記のすべてのケースで合計は[0」になるからだ。じつは、そうした性質をもったものが[平均値]なのである。やれ、やれ…。
 
研修カット[31] 2021/04/20 Tue 7711 昨日[29]の続き
 わたしの体験では、組織においても「教育」は二次的な位置にあることが多い。それも社会情勢に影響を受ける。たとえば、1973年に「石油ショック」が襲来したとき、まずは「研修」がカットされた。こんな非常時に研修などやってられないというわけだ。それはそうだ。大きな地震が発生したときに、学校が決まった時間表どおりに授業を続けるなどあり得ない。個人、組織を問わず、まずは[生き残る]ことを最優先するのは当然である。  
自作を見ない監督[30] 2021/04/20 Tue 7710 昨日[28]の続き
 さて、「エヴァンゲリオン」だが、監督の庵野秀明氏をフォローしたドキュメンタリーを観た。一般の映画もエンドロールで大勢の人間がかかわっていることを知るが、アニメも一コマずつ映像を創りあげるすごい世界である。あの「京都アニメーション」の放火事件でも多くの人材が失われた。ところで、庵野監督は自分がつくった作品は観ないらしい。それを聴いて笑ってしまった。わたしも自分が書いた論文などはまず見ないからである。  
[幅]もいいけど… 2021/04/20 Tue 7709 昨日の続き
 データの[範囲]はそれが拡がっている[幅]としてもいいが、最大値から最小値を引くのもわかりやすい。[A班 3,3,3,3,3」だと、[最大値][最小値]とも[3]だから、[3-3=0」となる。これは[バラツキがない=0]という感覚と相性がいい。もう一つの[B班 1,1,3,5,5]は[5-1=4]で「[幅]が4あるいはバラツキが4」と言われれば、「そうだ、そうだ、それはいい」と納得する。これで[平均値]以外に、モノの性質についてもう一つの[情報]が加わった。
 それはいいとして、そこに[C班 1,2,3,4,5][D班 1,3,3,3,5]なんぞが出てくるとどうなるか。この二つの班も[最大値-最小値=4]になるから、B班、C班、D班は「めでたく[同じ]モノ」となる。しかも[平均値]も[3]であるから、「めでたさ」も半端ではない。しかし、班の内実を知ったからには、この3つが「同じ」とはとても言えない。さてさて、困ったものである。
 
[教育]の位置づけ[29] 2021/04/19 Mon 7708 昨日[27]の続き
 私の体感で言えば、組織で行われる「研修」も含めて、「教育」が上位にくることは少ない。地方自治体では、教育長が議会の事務方筆頭席に座ることが多い。それはGHQが戦後日本の教育を重視した政策の名残である。しかし、国の官庁では文部科学省はどのくらいの位置にあるのだろう。予算規模は〇〇省や□□省などとは比較すべくもない。財力がすべてを決めるわけではないのが建前ではあるが、何分にも「先立つものが…」である。  
アニメの思い[28] 2021/04/19 Mon 7707
 「エヴァンゲリオン」と題するアニメが公開中のようだ。わたしにとってのアニメは「鉄腕アトム」と「エイトマン]くらいで止まっている。もう半世紀以上も昔の放送である。その後、子どもたちが「キン肉マン」「スラムダンク」なんぞを見ていたから、ちょっとは知っている。そう言えば、1996年にオーストラリアに半年ほど滞在したが、「セーラームーン」や「太陽戦隊シリーズ(?)」を放映していたので笑った記憶がある。  
見かけだけでは… 2021/04/19 Mon 7706 昨日の続き
 [平均値]だけでなく、[バラツキ]にも注目すれば、[モノゴトの性質]はさらにわかる。わたしたちは「人は見かけによらない」ことをしばしば体験する。世の中には、「一見」やさしそう、人がよさそう、賢そう…などなど、「一見パワー」で人を騙そうとする者たちがいる。そして、それに騙される人たちがいるからトラブルや事件がなくなる暇がない。不幸にして命を奪われることすらある。
 ともあれ、相手がモノゴトの場合でも[平均値]という一つの[見かけ]だけに振り回されるのは危ういのである。そこで[バラツキ]なる見方も加えれば、モノゴトを理解し、それに対応する方策も立てやすい。それではどうするか。その一つとして[範囲]が考えられる。ここでまたぞろ、[A班 3,3,3,3,3]と[B班 1,1,3,5,5]を比べてみよう。A班はすべて3だから「範囲]は[1]としよう。まあ、感覚的には「幅」と言うこともできる。その理屈だと、B班は[1~5」まであるから、その[範囲]は[5]となる。
 
すぐに見えない効果[27] 2021/04/18 Sun 7705 昨日[25]の続き
 研修の目的が一定の知識や特定の技術を身につけることにあれば、短期的に[成果]が見えやすい。しかし、「リーダーシップ」や「コミュニケーションスキル」などになると、ただちに目に見える効果は期待しづらい。それに、各人が置かれた状況や個人的な傾向も、効果の出方に影響をおよぼす。その[状況]には「上司」も含まれる。研修でやる気満々になって上司に報告しても、「あっそう、せいぜいがんばってや」では、意欲も消え失せる。 
あのときに…[26] 2021/04/18 Sun 7704 昨日[24]の続き
 わたしは、自分があの地震を体験するまで、「前震」と「本震」という呼称があることを知らなかった。とにかく「あとの方が強烈」だから、これを「本震」というのは、素人には「後付け」のような思いがした。あの「本震」のとき、阿蘇の国道を自宅に向けて走っていた大学生が山崩れに遭遇して亡くなった。自分が大揺れを体感していたそのときに車ごと巻き込まれたのだ。わたしには、ただ「地震で亡くなった人がいる」とは思えない。 
「平均値」は同じでも 2021/04/18 Sun 7703 4月16日の続き
 同じ質問に、A班の5人が[3,3,3,3,3]と答えて、B班の5人が[1,1,3,5,5]と回答した場合、[平均値]はどちらも[3]である。この[A班]と[B班]はまったく違う回答をしていることは疑う余地がない。この結果について分析を頼まれて、「二つの班の[平均値]は同じです」と言うだけでおしまいでは顰蹙を買うに決まっている。この両者は「平均値だけは同じですが…」とあえて強調した上で、「ところが」といった接続詞で分析を続けるべきなのである。
 それなら、どうすればこの両者の違いを表現することができるのだろう。その一つが[分布の広がり具合」であることは案外簡単に気づく。[A班]の棒グラフを描くと、目盛り[3]の上に「5個分の高さの棒1本」になる。一方の[B班]は、目盛りの[1]と[5]の上に「2個分の棒」が、[3]には[1個分]が描かれる。これを見れば、[A班はバラツキなしの棒1本]、[B班は、1~5までに3本の棒が拡がっている」ことが一目瞭然である。「平均値は同じ」でも両者は「バラツキ」が違っている。
 
目先の利益[25]2021/04/17 Sat 7702 昨日[23]の続き 
 「教育は金にならない」。この発想の誤りはウン十年前から強調してきた。それは目の前の利益にならないと思えるだけのことである。バブルの崩壊は小さな塵のような問題を放置し続けた挙げ句の果てに起きた。しかも、その後遺症はいまになっても回復しないままでいる。経済状況で採用者数に波があり、時間が経過して年齢構成にひずみが出て困っている組織は少なくない。いまになって「就職氷河期対策」なるものが導入されている。   
[本震]の衝撃[24]2021/04/17 Sat 7701 昨日[22]の続き 
 真夜中に襲来した「震度6強の本震」はこれまで体験したことのないものだった。強烈な揺れがどのくらい続いたのかもわからない。ようやく落ち着いたと思って部屋を出ると、そこは文字どおり足の踏み場もなかった。前日(厳密には前々日)の[前震]で位置がずれただけだった50吋のプラズマテレビは台から落ちていた。電子レンジは元の場所から別のところへ「飛んで」移動していた。わたしの部屋はものが倒れてドアが開かなかった。  
[One of the best choices] 2021/04/17 Sat 7700 4月10日の続き 
 まずは[情報提供(講義)]と[グループワーク]を分離して「リモート版 リーダーシップ・トレーニング」を実施した。そのうちに、[ブレークルーム]なるものを使ってみようかという気持ちになった。これだと、[グループワーク]の際は個々のグループに別れてディスカッションができる。その点は、[対面型トレーニング]
と同等になる。
 ただし、[グループ]に別れたり、全体会場に戻ったりする段取りがスムーズにいく必要がある。わたしはもちろんだが、先方の組織も[リモート]は手探りの状態からはじまった。そこで、事前テストが欠かせなかった。それでも、「これでうまくいくだろうか」と思われるケースもあって、チェックを重ねた。そうした実体験が重なって、最終的には「これならできる」というレベルに到達したのである。
 全国の参加者が「一同に会する」ことができるのが「リモート版」ならではのメリットである。そんなわけで、わたしにとって、「リモート版」は、[One of the best choices]になった。
  
50年の流れの中で[23] 2021/04/16 Fri 7699 昨日[20]の続き
 わたしは駆け出し時代を含めて50年以上「リーダーシップ・トレーニング」にかかわってきた。その中で、経済は右肩上がりのときもあれば、[石油ショック]と呼ばれる経済危機に見舞われたこともある。バブルが破裂したあとは「失われた10年」と言われ、その後は「年数」を増やすだけの状況が終わらない。そして、「コロナ禍」は「超大型の国難」になった。「石油ショック」も「国難級」だったが、日本経済は他国を尻目にうまく克服したと評価された。  
震度[6強][22] 2021/04/16 Fri 7698 昨日[21]の続き
 「震度5強」のあとも余震はあったが、だれもが「おさまっていく」と思っていたに違いない。ところが、それから28時間後に「震度6強」の「本震」に見舞われたのである。それは深夜の1時25分のことだった。真っ暗闇の中で家全体が揺れ続けた。ギシギシという音と同時に壁の隅から粉状のものが落ちている。そのとき、ものが倒れり落ちたりする音が耳に入っていたはずである。しかし、わたしの頭には「ギシギシ」しか残っていない。  
[ズレあるいは揺れ]を測る 2021/04/16 Fri 7697 昨日の続き
 「神業」でも発生する「ズレあるいは揺れ」はどのように扱うか。同じことを繰り返しても「揺れ」が少ないほど腕が確かなことになる。つまりは、「平均値からどのくらい揺れがあるか」を測れば、「神業レベル」を評価できるわけだ。そこで、一つひとつのできが[平均値]からどのくらい「揺れているか」を測定する。これはそれなりに納得のいく考え方である。
 ここで「ナノミリ」にこだわるとこまかくなりすぎる。そこで、「5段階の選択肢」に「5人」が[3,3,3,3,3]」と回答した場合を考えてみよう。平均値は、[(3+3+3+3+3)÷5]で計算せずとも[3]である。そして、「5個のデータが[平均値3]から[ズレている]程度」は、「測定値3-平均値3」が5個になり、「どれも[0]」で、その合計も[0]となる。これは「全員が同じ回答」をしているのだから当然で、「ズレあるいは揺れ」が[0]は十分に納得できる。それでは、[1,1,3,5,5」のケースではどうなるか。平均値は「(1+1+3+5+5)÷5」で計算すると、やはり[3]になる。
 
震度[5強][21] 2021/04/15 Thu 7696 昨日[19]の続き
 「前震」の被害は、自分の身の回りについて言えば、それほど大きいとは思えなかった。熊本県の公式記録によれば、わたしが住む熊本市中央区の震度は[5強]だった。この日はM6.5で、最大震度は益城町の[7]である。益城町の被害は甚大だったが、わが家では台の上でズレたテレビを元の位置に戻すなどして、翌日には概ね原状復帰した感があった。もちろん余震は続いていたが、素人としては「少しずつおさまるもの」と考えていた。 
教育と学習[20] 2021/04/15 Thu 7695 昨日[18]の続き
 その昔、1980年代までは「生涯教育」ということばが使われていた。それが「生涯学習」に変わったのには意味がある。「教育」は「教え育てる」もので、「教える側目線」のことばである。「それはお上的発想でしょ、これからは『学ぶ者目線』でなくっちゃあいけない」。そんなわけで、「生涯に亘って学習する」となった。こちらだと、「学び、習う」のだから、つまりは主役交代となったのである。それは「たかが『ことばの使い方』」では終わらない。  
神業度数 2021/04/15 Thu 7694 昨日の続き
 神様はどうか知らないが、「神業」だって、「ナノミリ」の「ズレ」は発生する。これがどのくらいか実感はないが、とにかくわずかな長さであることは語感からもわかる。それは「真ん中の平均値」から「大きいことも、小さいことも」ある。
 ここで「いや、平均値から小さいことばかりだってあるんじゃないの」という疑問はあり得ない。この例だと「大きくもあり」「小さくもある」すべてのケースの「真ん中」に「置いた」のが平均値だからである。となると、平均値の周りにかたまっていれば「神業度数」が高いことになる。そうではなくて、平均値よりも「けっこうズレた」ケースが出てくれば、その「神業度数」に疑いが持たれることになる。「なあんだ、平均値はまともかもしれないが、やたら大きいヤツやチンこいものまであるんじゃあないか。それならいい方にズレてるのに当たれば儲けもんだが、まずい方にズレたもんをつかまされたんじゃあかなわねえな」。とまあ、江戸っ子ならそんな文句を言いそうな事態になる。
 
早5年[19] 2021/04/14 Wed 7693
 熊本地震から5年が過ぎた。あとになって「前震」と呼ばれたものが、4月14日21時26分に発生した。わたしは前日に東京で講演があり、一泊して熊本に帰っていた。そのときは息子と電話中で、突然の大揺れに互いが「おおーっ」と声を出した。わたしにとって人生で初体験の大地震だった。それでも、50吋のテレビは台の上で斜めになった程度で済んだ。仕事場もキャスター付の台が動いたくらいで、被害らしきものはなかった。 
[研修=研+修[18] 2021/04/14 Wed 7692
 【研修:《名》学問や技芸などをみがきおさめること。また、ある職域で、職業上必要な知識や技能を高めるため職員を一定期間教育することやそのための講習をいう。(精選版 日本国語大辞典)】
 【研:①みがく。とぐ。②物事の道理を究める。③すずり。明鏡国語辞典)】
 【修:①ととのえる。なおす。正す。②おさめる。学問・技芸を身につける。③書物をつくる。(同)】
 【研】【修】単独では「日本国語大辞典」「広辞苑」になく、「明鏡国語辞典」にあるのがおもしろい。
同国人でもわからない[17] 2021/04/14 Wed 7691 昨日[16]の続き
 そもそも、「わび」「さび」など、同じ日本人同士でも「わかった気になっている」だけではないのか。わたしなんかが、自分なりに「こんなもんだ」なんて言おうものなら、「だからお前はわかっていない」と笑われたり、さげすまれたり(?)するのが落ちだろう。ただし、わたしは[ことばはそんなものだ]と投げやりになっているのでもない。そうした特性を踏まえた上で、外国語にも接していけば、新しい世界が開けると思うのである。  
みんな違ってる 2021/04/14 Wed 7690 昨日の続き
 いろいろな測定を無限に繰り返すと、大抵のものは[正規分布]するという。あるいは「そのように仮定した」上で物事を考えようというのが「統計学」の発想である。世の中のすべてがどうなっているのかを調べることはできない。そこで、「仮定・仮説」を前提にして、いまを分析し、未来を予測する。それがみんなのために役立つとすればけっこうなことである。
 ところで、世の中は「みんな同じ」ではないことはみんなが知っている。われわれだって、顔も身長も体重もみんな違う。とにかく、あれもこれも「みんな違っている」のである。
 もしも「みんな同じ」だったら、統計は数えるだけのものになる。たとえば、「成人した人類の身長は173cm」と決まっていれば、いま地球上に何人いるかをカウントするくらいしかすることがない。それ以外に役立つ情報はないからだ。しかし、そうはいかないことは誰にもわかる。そもそも神業と言われるほどの技術を持っている職人や機械のつくったものを「驚異の誤差1ナノミリ」などと表現する。神業でも「同じ」ものはできないのである。
 
[一応]共有[16] 2021/04/13 Tue 7689 昨日[14]の続き
 人と人の間で交わされる[ことば]は100%共有化されることはない。個々人が背負っている歴史と文化を背負っているから、[大脳]の数だけ固有の[理解]がある。同じ文化の人間同士でそうだから、文化が異なれば「いちおう共有に近い」ところで満足するしかない。それこそが、わたしが無謀にも[ノーベル文学賞ナンセンス論]を遠吠えする最大の理由である。ことばを唯一の道具とする文学が文化を乗り越えて理解されるなんてあり得ない。 
[最貧国]の現実味[15] 2021/04/13 Tue 7688 昨日[13]の続き 
 南海トラフで大地震が発生した場合、わが国は最貧国に陥る可能性がある。数年前、そんな話をある研究者がしていた。今日の状況を考えると、それが単なる可能性でないと思える。子どものころから日本は自然災害が多い国だと聴かされていた。いつもの道を歩いているとき、地震で目の前の道が陥没して自分が飲み込まれる。そんなことを想像して恐怖感を覚えた記憶がある。それでも,前期高齢者になって大地震を実体験するとは夢にも思っていなかった。 
この世は[正規分布]という話 2021/04/13 Tue 7687
 この世にある、あるいは起きる事象は正規分布にしたがうと言われる。こまかい定義抜きで言えば、それは「冨士山のような左右対称のグラフ」になる分布である。その真ん中が平均値でもっとの高いから、そこに含まれる人数や件数が最多となる。そして、左右に行くほどなだらかに減少して、最後はほとんど[0]の状態になる。
 わたしたちは[平均値]と聴くと、このグラフをイメージしがちである。そして、それが「平均値」だけでなく、数も「もっとも多い」し、上からも下からも「ちょうど真ん中にあたる」と思う。それを利用して、あるいは悪用して人を説得する人間がいるから要注意である。そんな話題を9日に挙げた。
 ところで、正規の「正規分布」では、そこに含まれる確率が厳密に計算される。平均値から離れる程度を[偏差]と呼ぶ。「平均値からの偏り(差)」ということで、統計学では[標準偏差]がよく使われる。英語は[standard deviation] だから、直訳なら[標準のズレ]となるか。そこで、統計学では[sd]と標記する。その計算方法がおもしろいのである。
[洋語]から[和語創造][14] 2021/04/12 Mon 7686
 いまや世界の共通言語は英語だから、身の回りで英語が飛び交うのは致し方ない。そもそも、明治の文明開化以来、「西洋に追い付け」が最優先課題とされたから、[洋語]があふれるのも当然だった。そして、それらの多くが自分たちがしらない[ものや考え方]となれば、翻訳しようもない。そこで、わが先達たちは「洋語」に対応する「和語」を創造した。わたしの仕事である「心理学」は、原語の[psychology]よりも優れていると言いたくなるほどである。 
[心配指数][13] 2021/04/12 Mon 7685 昨日[12]の続き 
 [男女格差]についてのランキングだけではない。わが国の現状を見ていると、わたしの[心配指数]は高まる一方である。わたしは20年ほど前に「カムチャツカ半島物語」を書いた。いまのままだと、この国は「カムチャツカ半島」にぶら下がった、世界中、だれも知らない「チンコい島」になるという懸念にあふれた超短編である。しかし、その後も流れは変わらないどころか、加速化している。かくして、わが[心配指数]は、当時と比べて100倍は超えた。 
[想像力]考 2021/04/12 Mon 7684
 動物に「想像力」がどのくらい備わっているのだろう。チンパンジーだったと思うが、彼等は「先のことは心配しない」という話を聴いたことがある。それが正しいとすれば、チンパンジーは「未来のことを想像できない」ことになる。
 そうなると、「心配」も激減するだろう。いま、この時点で食べるものがなかったり、目の前に敵らしいものがいたりすれば、恐怖を感じるに違いない。また怪我をすれば苦痛に顔をしかめ、その程度によっては七転八倒するのは当然である。
 これに対して、人間は疑いなく「想像力」をもっている。そして、それが人間の行動に影響を与える。その結果、[未来]がいまの行動を制御する。もちろん、[未来]は[想像]の、場合によっては[創造]の産物である。だから、その内容は人によって違っている。
 この世の中にはとんでもないことを起こしてしまう人たちがいる。そうした報道に接すると、「こんな事態になるのを想像できなかったのだろうか」と言いたくなることが多い。
三流、四流、最底流…[12] 2021/04/11 Sun 7683 4月9日[9]の続き
 「男女格差ランキング」で「どん尻賞」の栄誉を勝ち取ったが、なかでも政治参画で「どん底」は「納得感」あふれる結果である。経済面でも管理職の割合の低さから117位と、これまた低位置である。 まだ日本経済が元気のいい1980年ころまで、「政治は三流、経済は一流」と言っていた。それが今では「経済も三流」ではないかと懸念する。そして、政治はすでに「四流」、「男女格差」は「最底流」に到達している様相である。この先が、心配でたまらない。 
[小さな島の住人たち] 2021/04/11 Sun 7682 4月9日の続き 
 ある小さな島には10戸の家しかない。いまでも3世代家族が多く、1戸あたり6人が生活している。それでも、家の広さはひとりあたり35㎡と言うからかなりのものである。それもそうだろう、平均年収が3億円というのだから、そのくらいのスペースの住宅がもてるのである。なんとも庶民にはうらやましい天国が現実にあるのだ…。
 この島の[生データ]を参考までに記しておこう。A家は3人だが、BとC家は老人の一人暮らし、C家は7人もいて、残りの6家族は8人の構成である。人数はいいとして、彼等の平均収入の3億円に驚かない者はいない。そこで、恐る恐る内訳を聴いたら、さらに仰天した。A家が何と29億8千万円の大富豪なのだ。ほかの9家族にも差があって、たとえばB家は200万円らしい。あとの8家族で合計1800万円になるが、厳しい家は100万円に届かないという。A家は海に面したまぶしいホワイトハウスで、甲子園2個分の敷地にはヘリポートまであるらしい…。
 いかにもわざとらしい[物語]を創ってしまったが、「1戸あたり」などという、[いわゆる平均値]の魔法性、と言うよりも悪魔性を伝えることができればと思う。
危機対応力の[実験場][11] 2021/04/10 Sat 7681 昨日[10]の続き 
 組織も人も「危機事態」のときに、その実力が評価される。国家はもっとも大きな組織の一つである。今回の「コロナ禍」は、世界規模で「国家の危機管理力」を評価ができる条件が整った。もちろん、だれも意図したわけではないが、結果として「地球規模の壮大な危機対応能力の実験場」が生まれたのである。わが国の感染者、死亡者数が欧米より圧倒的に少ないことは事実だろう。しかし、それは国の「危機対応力」の結果だとは言いづらい。 
[Best]は複数! 2021/04/10 Sat 7680 4月3日の続き 
 [リモート版 リーダーシップ・トレーニング]は[講義 グループワーク分離型]でスタートした。わたしは一斉講義をしたあとは個々のグループワークの数だけ対応することになる。先方からは、わたしが同じことを繰り返すのは大変だろうと心配された。
 たしかに、[グループワーク]としては「同じこと」ではある。しかし、それもまた「一期一会」なのである。対面型では複数の[グループワーク]を巡りながら、その経過を見たり聴いたりする。会場全体がにぎやかになり、わたしが言うところの[騒音効果]もある。[リモート版]ではこれができない。
 ただし、[リモート版]は、メンバー個々人の発言をもれなく聴き取れる。わたしも参加している気持ちになれるのである。今回の「コロナ禍」で、わたしは[Best Choices]の視点を推奨している。あるものが「ベスト」で、もう一つは「次善の策」といった発想はやめようという呼びかけだ。[One of the Best Choices]、ベストは複数あっていい。
 
ワクチンと危機管理[10] 2021/04/09 Fri 7679
 コロナワクチンの人口当たりの摂取率が最も高いのはイスラエルの46.1%で、イギリスは22.5%、アメリカは11.5%という数値が出ている(NHK Web)。わが国ではまだ1%にも達していない(BUSINESS INSIDER)。この話題は本欄でも取り上げざるを得ないが、現時点でわたしの頭に浮かぶ危機管理上の深刻な懸念がある。それは、[食糧問題]だ。必要なものの供給を海外に頼らざるを得ない状況の結果がどうなるか。いまワクチンで明らかにされつついある。 
[自他共に認める]栄誉?[9] 2021/04/09 Fri 7678 昨日[8]の続き 
 「男女格差ランキング」は、世界経済フォーラム(WEF)の「ジェンダーギャップ指数」なるものに基づいている。これは、政治・経済・教育・健康の4分野で女性の状況を指数化して算出する。日本は政治の分野で144位というから、まさに「どん尻グループ賞」である。これは女性議員や閣僚が少ないことから、[自他共に認める]栄誉と言うべきか。こうした状況で、メディアに注目される人たちの一部(?)が[誤解される(?)発言]をし続ける。 
[悪魔]の平均値 2021/04/09 Fri 7677
 わたしのネタに「悪魔の平均値」がある。悪魔を「魔法」に替えてもいいが、やはり「悪魔」の方がぴったり感がある。世の中には「平均値」があふれているが、これを自分たちの都合のいいように使って正当化したり、人をけしかけたりする。とりわけ後者は深刻な問題を引きおこすこともある。と言うよりも、それが目的で「平均値」を声高に叫ぶ集団や人間たちがいる。
 教育の場で「ふたこぶラクダ」と呼ばれるものがある。それは、恵まれた環境の子どもたちと、そうでない子どもたちが両端に別れる現象である。成績上位群と下位群に二分化される。真ん中が少なくて両側が多くなるから、グラフを描くと「ふたこぶ状」になる。ところが、こうした分布の平均値を算出すると「真ん中」にくる。
 これが実態を反映していないことは言うまでもない。つまりは、「ほとんど、あるいはあまりいない」ところが「平均値」になるのだ。その結果、問題の本質が隠されて、適切な対応ができなくなる。しかも、「平均値」を算出する過程に「インチキはない」のだから、始末が悪い。
 
[G7のどん尻賞]ゲット[8] 2021/04/08 Thu 7676
 文化の違う外国と単純な比較をすることなど何の意味もないことは承知している。 それはそうだけれど、わが国の「男女格差が世界153カ国のうち102位」などといった見出しを目のあたりにすると、さすがに「比較は無意味」などと苦笑いして見過ごすわけにはいかない。いまや[G7]の枠組みなど前世紀の「おとぎ話」になってきたが、その中のイタリアですら(?)63位だという。こうなると、まさに押しも押されもせぬ「どん尻賞」である。 
[常識行動力] 2021/04/08 Thu 7675 昨日[7]の続き 
  [常識]について、辞書からの引用を続けた。そのついでに、[ability:〈実際に物事ができる〉[…の]能力、才能、手腕、実力、力量(ジーニアス英和大辞典)]となる。
 これを自分なりにまとめると、「常識」は[常に、あるいは日ごろから]身につける努力をし、維持しておくべき[知識]をもとに、それを[意識]し続ける、さらにそれを「実践」できる能力」である。これは「常識」の説明としてはいいのだが、わたしには相当程度の不足感がある。そうした「能力」を活かして、現実の「行動」につなげるろころまで含めないと、「常識」としてはまずいと思うのだ。
 ただし、そこまでの含意を[常識]という一語に背負わせるのはないものねだりではある。そこで安易に「常識力」なんぞが思い浮かぶのだが、これだと「常識を身につける力」と区別がつかない感じがする。そうかといって[常識行動力]も野暮ったい。そんなこんなで、[楽しい思い悩み]が進行中である。
 
[考え、判断できる]力[7] 2021/04/07 Wed 7674 昨日[6]の続き 
 「常識」は英語で《 the ability to think about things in a practical way and make sensible decisions [オックスフォード現代英英辞典] 》 《 practical :(理論的・観念的ではなく)実用に関する、実践的な;実地の。実際的な;実施上の… [ランダムハウス英和大辞典] 》《 sensible :(人・行動が)分別[良識]のある、判断力のある;気の利いた… [同上]》 つまりは、実践的にものごとを考え、分別のある(意思)決定ができる能力なのである。 
[不易と不変] 021/04/07 Wed 7673 昨日の続き 
 【不易と流行】【普遍と不変】 わたしにとって、セットになった大事なキーワードである。いま「小集団活動」と言っても、「それって何のこと」と首をかしげられるかもしれない。あるいは「そんなの1900年代のものでしょう」と一笑に付される可能性もある。しかし、その根底にあるのは「集団力」である。それは「人と人が依存し、関わり合う」ことを基本にしている。
 この力は、宇宙人にまで「普遍的」に適用できるか否かは実証されていない。しかし、ホモサピエンスの登場以来、われわれの力になり続けた点で「不変」である。そもそも、「ヒトはヒトと関わって、はじめて人間になる」のだ。いま、「コロナ禍」で[巣ごもり]によるストレスが問題になるのも、「関わり」が失われたからである。
 いろいろ理屈をつけ、弁解しまくる方々やバレたらまずいという想像力が欠如しているかのような人たちの[会食願望]も、「集団力」を渇望する人間の姿(?)をもろに見せつけているのかもしれない…。
[常識]考[6] 2021/04/06 Tue 7672
 【常識:①一般人の持つ考え。普通の見解。②(英語 common senseの訳語)社会人として当然持っている、持っているべきだとされる知識・判断力。③哲学で、人類全体に共通する能力で、真理、道徳をとらえる直覚をさす。[補注]common senseの訳語としては、他に「常見」「常情」なども用いられていたが、明治の後半から「常識」に定着した。[精選版 日本国語大辞典]】 今日は国語辞典を転写しただけでおしまいにしておこう。 
[集団力]と[リーダーシップ力] 2021/04/06 Tue 7671 4月4日の続き
 長崎造船所における、事故防止を目的にした「全員参画運動」は大きな成果をもたらした。造船所のある係では、4年間で事故が25件から2件へと減少した。こうした結果を生み出した大きな要因は、「現場第一線監督者のリーダーシップ・トレーニング」と「全員が参画する安全ミーティング」である。
 それまで、徹底したトップダウンで力を発揮していた作業長たちが、それぞれの「リーダーシップ」を意識し、「それまでのリーダーシップ」を改善していった。造船所では、「安全・事故防止」のために「土曜ミーティング」がはじまり、作業長がリーダーシップをとったのである。これは毎週8時から50分間、作業班ごとで行われたが、そこには協力会社の構成員たちも参加した。まさに「全員参画」である。
 このプロジェクトの成功は、「全員参画」による「集団力」とそれを引き出す「リーダーシップ力」に集約される。この二つの要因は、まさに「不易の力」として今日でも生きている。
 
[ルーチン]こそが[5] 2021/04/05 Mon 7670
 毎朝、髭を剃り、整髪する。当然といえば、当然なのだが、わたしには、これがきわめて大事だと思っている。熊本大学の再雇用が終えてから「出勤」と言うことばはわたしの日常から消えた。さらに「コロナ」が襲来したから、「巣ごもり」が常態となった。そんなことで、「リモートの仕事」がなければ、「ひげ剃り、整髪」は必須でもない。しかし、こうしたルーチンが生活にリズムを与える。「いつものこと」ができなくなったときは要注意だ。
[答]は探し続けるもの… 2021/04/05 Mon 7669
 数日前のNHKニュースで「答えのない時代を生き抜く」という話題を取り上げていた。テーマが何だったか忘れた。さすが、前期高齢者後期である。ニュースを観たときにタイトルだけメモしていた。
 ともあれ、わたしは「答えがない」という言い回しをしないと決めている。人はみんな違っているのだから、その数だけ答えがあっていい。つまりは「人の数だけ答えがある」とも言える。もう少し一般化していえば、「答えは無数にある。大事なことは、その中から自分あるいは自分たちの答を探し続けること」である。
 その「答」にしても、時間や状況の経過とともに「答」でなくなるかもしれない。そもそも、「答えはこれしかない。あなたはそのとおりにしなさい」と言われて、「ああそうですか、そうします」なんて人生はどうなんだろうと思う。
 心理学者が「答えがないなんて言ってはいけない」という主旨のことは、本コラムでも繰り返し書いてきた。今日もまた「同じこと」を書いてしまった。
 
ここまで書いても…[4] 2021/04/04 Sun 7668 昨日[3]の続き 
 [びっくりCM]は煙草の[FORTE]である。それは[格安タバコ]らしく、16本入りで290円、20本だと350円とある。昨日、一部を取って引用したCMの[記載]にプラスして「箱」にも「妊娠中の喫煙は、胎児の発育不全のほか、早産や出生体重の減少、乳幼児突然死症候群の危険性を高めます」と大書されている。
 わたしは禁煙してから40年ほどになる。タバコのCMには縁がないものの、ここまで記載しなければならない商品って何なんだろうと、窓の外の空を眺めた。
 
もう一つの[プロジェクト]2021/04/04 Sun 7667 4月2日の続き
 「西鉄バスプロジェクト」は、わたしが大学に入る前の研究である。三隅先生が授業で「グループ・ダイナミックスはこんなに社会に役立つんだよ」と誇らしげに語られた。わたしは、「自分もこんな研修に参加したい」と願った。それは思ったより早く実現する。
 わたしが4年生になった1970年に、三菱重工業長崎造船所で「全員参画による安全運動プロジェクト」がスタートしたのである。そのころわたしは「リーダーシップ・トレーニング」に強い関心をもち、すでにブリヂストンタイヤの「トレーニング開発」にスーパー末席ながら参加を許されていた。そうした経緯から、お声がかかったのである。このプロジェクトも、4年間で事故が激減する。
 研究のトップは三隅先生だが、ここで中核的な役割をを演じたのが高禎助氏だった。本コラムでは「高さんからの手紙」と銘打ったシリーズで、高さんのお仕事を紹介た。
 ともあれ、「長崎造船所プロジェクト」への参画が、その後のわたしの人生を決定し、いまに至っている。
 
[びっくりCM][3] 2021/04/03 Sat 7666
 「未成年者は法律で禁じられています」「周りの人の健康に悪影響を及ぼします」「健康増進法で禁じられている場所ではアウトです」「様々な疾病になる危険性を高め、あなたの健康寿命を短くする恐れがあります」「依存性があります」「製品名は健康への悪影響が他製品より小さいことを意味するものではありません…」。
 こんな注意書きがついたCMなど、普通はあり得ない。また、それを見て「これを買おう」と行動に出る者などいないだろう。 
 
[講義]「グループワーク]分離型 2021/04/03 Sat 7665 3月27日の続き
 「リーダーシップ・トレーニング」を「リモート」で実施することが決まった。わたしは、「トレーニング」を「基礎」と「フォロー」のセットで実施してきた。そもそもは、「集団力学研究所」とかかわりをもっていた時代に創りあげたものである。熊本大学の「公開講座リーダーシップ・トレーニング」でも、この方式を引き継いだ。
 「基礎研修」は、講義とグループワークを組み合わせた2日間で、職場で実践する「リーダーシップ行動」を決定して終了する。ここまでを「リモート」にするのだから、まさに「未体験ゾーン」に踏み込むことになる。講義は情報を提供することが目的だからクリアできそうである。この点は看護師を対象にした「研修」で経験済みだ(本コラム3月6日)。問題は「グループワーク」である。
 そこで、「講義」は受講者全員がリモート参加する。その後は「1グループ」ずつ「グループワーク」を進めることにした。この流れは、本コラムですでに触れてきたが、それが本番の準備段階に入ったのである。
 
[今月の写真][2] 2021/04/02 Fri 7664
 一見すると、「富士山の日の出か」と思わせる。これは、鳥取県にある中国地方で最も高い「大山の日の出」である。富士山と思うのは当然で、またの名を「伯耆富士」と呼ばれている。この写真は数年前の4月に家内と旅行に出かけた際にホテルから撮った。朝日も夕日も、それぞれの素晴らしさがあるが、わたしは大きな山には朝日が似合う気がする。その流れで言えば、夕日は海となる。このあたりは人ぞれぞれで、感動すればそれが正解ということだ。
[当事者たち力] 2021/04/02 Fri 7663 昨日の続き
 「西鉄バスプロジェクト」では[①事故を起こした運転士が集団で研修に参加すると望ましい効果が得られる][②研修から帰った職場でグループを形成すると、より成果が得られる]の2点が実証された。
 まず、①については、事故等を起こすと再教育が行われるのは当然である。その際に[事故を起こした本人]のみを教育するケースがどのくらいあるだろうか。あるいは、「同じことを体験した当事者たち」を対象にしたものはどうだろう。アルコール依存症の治療では、同じ体験者グループを構成してその克服を図る試みが行われている。ここで重要なのは「当事者たち」なのである。
 「西鉄バスプロジェクト」では、この「集団力」を活用した。そもそも「集団決定法」は[集団力]によって、人の態度や行動に変化を生み出すことを目的にしていた。
 「集団になって力を合わせて問題を克服する」というホモ・サピエンスから一貫している「基本原理」は、21世紀にも変わっていないのである。
 
[今月の写真][1] 2021/04/01 Thu 7662
 「今月の写真」は「今月」に撮ったものを原則にしている。つまりは、「過去の同じ月に撮影した写真」である。それを「今月」は変更した。再建された熊本城の大天守と小天守で、この3月に撮った。これまでも工事中の天守閣を見るルートはつくられていたが、それとは違った新しいルートの回廊ができあがったのである。城の近くで会議があったことから、「せっかくなら」と思って足を伸ばした。この状況で、行き交った人は10人ほどだったか。
 今月26日からは「内部」も公開される。
  
2つの[集団力] 2021/04/01 Thu 7661 3月31日の続き
 三隅先生は「西鉄バスプロジェクト」について、「最初に[事故を防止したい]という話を聴いたときは、これならうまくいくという自信はなかった」と言われていた。しかし、それはスタートからポイントを突いていた。対象者が「過去3年間に2~3回、自分の責任で事故を起こした運転手」にされたからである。つまり、プロジェクトは「事故多発者の事故防止」を目的にしていたのである。
 その上で、[①集団決定に参加することは、事故防止に対して有効であろう][②自分の職場で集団決定の参加者がグループを形成する場合と、グループを形成しない場合に差異があらわれるであろう]との仮説が立てられた。その詳細は別の機会に譲るとして、この[集団決定プロジェクト]は大いなる成果を収めることになる。本研究こそは[集団決定]を事故防止に活用した史上初のものに違いない。
 ここでは[集団決定]が前面に出ているが、わたしはこれを[2つの《集団力》を活用した]研修として位置づけている。