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 味な話の素  No.213 2021年01月号 (7513-7543) Since 2003/04/29

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新年、明けましておめでとうございます。今年も小さな一歩を積み重ねます。
[活かす]≠[利用する] 2021/01/31 Sun 7543
  わたしの手元に某デパートでの講演メモがある。それは[1993年3月19日]とあるから、30年近くも前の「昔話」だ。メモの小見出しは、「あなた自身の部下をどう活かすか」である。その中に「部下を『活かす』」=利用するではなく、 『育てる』ことこそ本質」と記している。このとき、わたしはすでに44歳だから、「そのくらいのことは言ってもいい」年齢ではある。それはそうだが、われながら「ちょっといいこと言ってるじゃないか」と笑みがこぼれた。
 あれもこれもが「競争」とその「結果」(あえて「成果」とは言わない)で評価されるようになると、「部下」は「道具化」する。それを「活用する」と表現しても、実態は「利用する」と同義になる。そうした状況の中で部下にプレッシャーをかけまくる。それが不幸にして「過労死」を引き起こしたり、「自死」に至ったりする。こうした世界にいる管理者たちの辞書には「育てる」という項目はないに違いない。
 
 [巣ごもり]と[インターナショナル] 2021/01/30 Sat 7542 23日 [Skype]の誕生会
  私の場合、「コロナ」の影響は3月から出はじめた。すでに入っていた予定のほとんどが中止あるいは延期された。この間、定例の教育委員会は開催されたが、学校行事や視察への参加はすべて中止になった。
 そうした中の5月に、永年お付き合いいただいている方たちと[Zoom]でミーティングをした。それは仕事ではなかったが、お一人はワシントンからの参加だった。そのときは夏時間で、ワシントンはこちらの時刻から1時間引いた昼夜逆転と聴いた。現在は冬だから2時間のギャップがある。アメリカの[ABC News]のライブだと、朝の9時に先方では夜7時のニュースが流れる。
 ともあれ、時間を調整すれば、海外のメンバーともやり取りできるのである。このミーティングを提案された方は、昨年の末にワシントン駐在となった。彼の地で落ち着かれたら、[ミーティング]を計画されることになっている。[巣ごもり]と[インターナショナル]が同居するのである。
 
リーダーシップ筋力論 2021/01/29 Fri 7541 昨日の続き
  自由記述は続く。「リーダーシップを発揮することは難しいと思っていましたが、少しのアクションがリーダーシップにつながることがわかった」
 わたしは、リダーシップを「生まれつきの特性」としてではなく、「行動」として考えることを強調してきた。それは「エクササイズで強化できる」のである。その意味で、「リーダーシップ筋力論」と呼んでいい。ここで、個々人の[特性]を無視するつもりなど毛頭ない。そもそも、「同じエクササイズ=筋トレ」をしても、すぐに筋力が付く人もいれば、そうでない者もいる。それは[DNA]レベルの違いなのかもしれない。
 それはそうだとして、誰も「じゃあ、エクササイズは[しないほうがいい]」などとは言わない。人間の筋力は1週間寝たきりで15%落ちるといった情報もある。同様に、リーダーシップや対人関係の「筋力」も使わなければ衰えるのである。ただ、その「付き方」「衰え方」に個人差があるだけなのだ。
[自由記述]の刺激 2021/01/28 Thu 7540 昨日の続き
  研修後の[自由記述]もプログラムのバージョンアップに欠かせない。
 「中堅リーダーとしての考え方や今後どうしていけばいいのかを学ぶことができた。ものを一つの見方だけでなく、多方面から意味付けできるように訓練を行っていきたい」。わたしは、リーダーシップ・スキルの要素としての「人間ウォッチング力」を重視している。このことを強調するために、「複数の視点」「多面的な見方」について実例を挙げながら話をする。ここでその[実例]を書き始めると、どこまで行ってしまうか保証できないので、それは別の機会に譲る。
 ともあれ、わたしの訴えたいことをストレートに受け止めていただいたことが嬉しい。こうした[自由記述]に接すると、いま準備している「ネタ=パワーポイントのスライド」に手を加えたり、新たに創ったりしたくなる。これがわたしの生きる力になっていることを実感して、ワクワクする。この興奮がなくなったときが潮時なのだろう。
 
「ほぼ」&「ある程度」 2021/01/27 Wed 7539
  ある病院で実施した「リーダーシップ研修」のアンケート結果をいただいた。「【研修目標の達成度】については全員が「達成できた」「ほぼ達成できた」で、【講義内容の理解】に関しても「理解できた」「ほぼ理解できた」と肯定的回答が得られた」とのことである。
 とりあえずは合格点をいただいたのだが、ここで、「ほぼ」の人数は記されていない。アンケートは質問内容だけでなく、回答選択肢も考える必要がある。いわゆる世論調査でも、「誘導的」質問や選択肢がある。とくに、「ほぼ」「ある程度」あたりは要注意である。わたしも、この手の選択肢を使うことがある。その場合は、[ほぼ]や[ある程度]にチェックがつく可能性が[ほぼ][ある程度]増加する…。
 ともあれ、研修を担当した当事者としては、「ほぼ」と判断/評価した理由も知りたくなる。また、それが講師を含めた研修側にあるのか、受講者側の要因が含まれるのかについても情報がほしくなる。
「大丈夫だろう」の危機管理? 2021/01/26 Tue 7538 昨日の続き
  ほんの少し前に、「会食に誘われて断れなかった」と言った、普通の人間から観ればむちゃくちゃ影響力のある人がいた。今回の[14人の会食]も、「断り切れなかった」のだろうか。ともあれ、海自幕僚長という立場を考えれば、「やってはいけないことをやった」に尽きるのである。それが「ナンバーツーと一緒はまずかった」という理解ではまずいに決まっている。
 記者会見では、「きちんと感染防止対策をしてあるから大丈夫だろうと思っていた。いま思えば危機管理上の配慮をすべきだった」と語ったとされている。
 この発言にも「うーん」と唸ってしまう。危機管理の要諦は[リスクマネジメント]にある。一般人ならいざ知らず、「大丈夫だろう」ではまずいのである。海上自衛隊トップは、眼前の[リスク]に対して「大丈夫」の意識と判断レベルで行動することが[仕事]なのだから。ここでまた、わたしの頭の中で、「確率よりも確実を」のフレーズが蘇ってきた。
 
危機管理のトップが… 2021/01/25 Mon 7537
  海上自衛隊トップの海上幕僚長と同副長が新型コロナウイルスの陽性が判明した。いまや[無症状者]がいる中で、だれも[感染したこと自身]を責めることはできない。しかし、陽性判明の5日前に「副長と共に計14人で会食した」という情報が加われば話は違ってくる。
 ご当人は、「海幕長と副長が同時にその場にいたことは危機管理上、問題があったと反省している」と述べたらしい。これが発言どおりだとすれば、問題の本質をご理解なさっていないようだ。「トップの二人が[同時にその場にいた]ことが問題ではなく、[一人]であっても、[そうした場]に[出かけた」ことが大問題なのである。
 会合の目的は知らないが、[危機対応のプロフェッショナル]であるべき人間は[やせ我慢]をしてでも、[14人もの会食]に出かけてはいけない。ご本人の陽性は「その会合」が原因でない可能性もある。しかし、今回の件はそんな因果関係云々の問題ではないのである。
祝アクセス[50万] 2021/01/24 Sun 7536
  一昨日、「[味な話の素]の50万回アクセス達成おめでとうございます。ゲットできました」というメールが届いた。これまでも「大台」にチャレンジし続けてこられた方である。過去には5万件はゲットされたが、10万件目ははずしたなど、折に触れてお知らせをいただいている。もちろん仕事をされているから、10万件目は高校生のお嬢さんにも「ゲットの指示」を発していらっしゃったが、うまくいかなかったというエピソードもある。
 こうしたお知らせで、さらにエネルギーが湧き出てくる。ありがたいことである。ともあれ、1月21日に50万件に達したのだから、めでたしめでたし。
 本コラムは2003年4月29日のスタートだが、ホームページを立ち上げたのは4月10日だった。そこで、この間の[日数:6497]で割ると、1日当たり[77.2アクセス]になる。これからも、せっせと書いていくつもりだが、まあ[100万]はむずかしいから、つぎは[60万]が目標かなあ…。
[Skype]の誕生会 2021/01/23 Sat 7535 16日[リモートとの出会い]の続き
  昨年4月に[巣ごもり・リモート]で[Zoom]を体験し、5月には[Skype]と遭遇した。こちらは、息子たち家族とのやり取りに使うことになった。もう何年も前になるが、知り合いが、海外にすんでいる子どもたちと[Skype]で[テレビ電話]をしていると聴いていた。わたしがオーストラリアで6ヶ月を過ごしたのは1996年だが、そのときは、[国際電話]料金がかなりものものになった。そんな体験があったから、知人の話を聴いて「時代が変わったものだなあ」と思った。
 ともあれ、車で30分ほどのところに住んでいる息子家族だが、[コロナ禍]で往き来が制限されるようになった。そうした状況のもとで[Skype]は大活躍で、対話の回数はそれまでより飛躍的に増加した。そんなわけで、孫たちの誕生祝いも[Skype]化された。お祝い会に欠かせない記念写真はPCのスクリーンになる。そこには息子家族と母親の両親、そしてわたしたち全員が笑顔で写っている。
 
うれしいものは… 2021/01/22 Fri 7534
  数年前の12月に熊本県内の市立中学校で生徒と保護者たちに話をした。すでに本コラムには、そのときもらった生徒の感想文をいくつか紹介した。講演は授業の一環として位置づけられているのか、生徒たちは「感想文」を書くことになっている。その[特性上(?)]、ほとんどは[いい内容]である。それでも話をした者としては単純にうれしい。
 わたしは大人との会話でも「ほめられれば、[まともに受けて]喜ぶ。「あいつはちょっとおだてると、それを真に受けるから笑っちゃうよね…」。そんな話を密かに交わしている人たちがいるかどうかは知らない。わたしとしては、とにかく「うれしいものはうれしい」のだから仕方がないのである。そして、それが自分のつぎのエネルギーになっていることを体感している。ありがたや、ありがたや…。
 そんなわたしだが、すでに教員として現役を退き、さらに「コロナ禍」も相俟って、学校に出かけることは永遠になくなった。
 
リーダーの支えこそ… 2021/01/21 Thu 7533 昨日の続き
  また、「自分のケースとは異なるが、間違いに気づいたにもかかわらず、自分に自信がなく、自分の勘違いと片付けてしまったり、言いたくても言えずに終わってしまったりして問題が起きることもあるあるだろう」と語った。[自信がない][自分の勘違い]は個人的要因ではない。何かを発言したとき、それが間違っていた場合、[自分が恥をかく]「みんなに迷惑をかける」と思えば後ずさりする。それはまさに[集団]の問題である。
 さらに、「リーダーシップの大事さを感じた」という。そのとき、リーダーが問題を冷静に整理し、その原因と対応について考え、気持ちがくじけないよう支えてくれた。「自分があの失敗から逃げずに今も仕事ができているのは、そのときのリーダーのおかげだ」と述懐した。わたしは、「責任と誇りはコイン(仕事)の両面だ」という話をしている。それを引用して、「リーダーがそのことを知った上で行動していたのではないか」と語った。
 
関係と環境と… 2021/01/20 Wed 7532 昨日の続き
  また、「二人の関係性がもたらす過緊張や平常心も影響を与える」と語った。コミュニケーションにおいて、「正しいことを言う」だけでは十分ではない。それが「正しく伝わる関係」が必要なのだ。この点について、わたしは「コミュニケーションのインフラ」の重要性を指摘してきた。
 また、「同じ二人が確認しても、 ゆとりがある時と忙しい時などの環境の違いが 気持ちや行動に変化をもたらす」と続けた。それは「平常時」と「非常時」の違いにも現れる。いま、世界は「パンデミック」に襲われている。まさに「非常時、緊急時」なのだが、その対応に苦慮しているのは承知のとおりである。平常時に非常事態を考えることはむずかしい。そのときになってみないとわからないことも無数にある。そもそも「あるかどうかわからない」と思った瞬間に思考の力は萎えてしまうのである。
 
「ダブルチェック」の落とし穴 2021/01/19 Tue 7531
  ある看護管理者から自分が起こした医療過誤について聴いた。薬名が類似した抗生剤を誤つて使用したという。その際は「ダプルチェツク」もしていた。相手は経験十年以上の後輩スタッフだった。当人を自分のミスに卷き込んでしまって「申し訳ない」という思いと、「なんで気づいてくれなかったのか」という気持ちが交差したという。
 そのスタッフは、「先輩が間違うはずがないと思つたので、十分に確認していなかった」と語った。一人は投薬への慣れと仕事の忙しさで十分に確認せず、相手も確認したのだから間違いはないと思つたのである。お互いが相手に依存して、真の意味での確認をしていなかったのだ。そのときどきで、「ダプルチェック」する相手は、[新人][先輩][同期で気の知れたスタッフ]と様々である。しかし、誰と確認するにしても責任の重さは同じである。ただ、その相手によって、より慎重になったり、まかせっきりになったりする現実があるという。
希有なる体験 2021/01/18 Mon 7530
  銀行から定期預金の満期が近づいたという知らせが届いた。かつてないマイナス金利が続く前代未聞の異常事態である。そのうち、銀行に[預かり賃]を払うようになるかもしれない。すでにタンス預金が増えているという話も聴いたりする。それはさておき、銀行へ出かけた。ただそれだけのことなのだが、そこで希有なる体験をした。
 カウンターで手続きを始めて間もなくだった。衝立の向こう側から声が聞こえてきた。途切れ途切れに漏れてくるやり取りから推測すると、大金の振り込みに来た女性に数人が話をしている。一人は警察官のようだ。こうなると、耳だけはダンボ状態になるが、「振り込め詐欺」の被害を懸念して説得しているのである。そうこうするうちに、会話はさらに熱を帯びてくる。中高年と思われる声の持ち主である女性が「わたしのお金なのに、あんたたちが…」と絶叫しはじめた。そこに至って場所を変えようとなったから、その後のことはわからない。
 
お飾り「リーダーシップ」? 2021/01/17 Sun 7529 15日の続き
 
本棚で拙著を見つけてメールをいただいた。「購入時はパラパラとめくった程度」だったらしい。それを10数年ぶりに手に取って、「先生のフランクで優しい中にも対象をしっかりと見抜く様子を思い浮かべながら、いまさらながら読んでいます」と舞い上がりそうなことが書かれている。
 現在は小学校勤務とのことだが、「本校は成果、成果と厳しく結果を求められ、自分らしさが出せないでいます。『きつさ』『愚痴』を職員同士が口にすることもできず、管理職に直接進言することはご法度な職場です」と現状の厳しさ窮屈さが語られる。そして、「それと比べて、先生がHPで熊本大附属中の校長だったときの挨拶文のアーカイブを読ませていただきました。みんなをやる気にさせてくれる言葉がたくさんならんでいるではないですか!こんな校長先生の下で働けたら楽しいだろうなあと感激しました」と続いていく。
 わたしはお飾りの校長に過ぎなかったから「好き勝手なこと」が言えたのだが、校長のリーダーシップが教師の意欲を左右することは疑いない。
[リモート]との出会い 2021/01/16 Sat 7528 12月30日[目線の先]の続き
 わたしは昨年の3月まで、[メール]でのやり取りと「ホームページ]のアップを除いて、[SNS]や[リモート]とは無縁でいた。それまで、複数の知り合いから[○○さんがあなたを招待しています]といった類いのメールが届いたことがあった。しかし、わたしはそのどれにも意識的に対応してこなかった。わたしには[趣味の仕事]に没頭していて、ほかのことに対応する時間が惜しかった。もちろん「味な話の素」はわたしにとって「仕事」である。
 そんなわたしが[Zoom]という[ことば]を初めて聴いたのは4月のことだった。かねてから勉強会などをしていた[吉田塾]のメンバーが[Zoom]で仕事をしていたのである。それが[コロナの巣ごもり]と重なったため、わたしも大いに興味をもったのだった。その後は、組織・団体・個人を問わず[リモートアプリ]での対応が増え続けた。そして気づいたら7本のソフトに対応しているという自慢話はすでに書いた。
ある教師からのメール 2021/01/15 Fri 7527
 わたしは現役時代、正確には再雇用の終わりまで、熊本大学で「社会教育主事講習」の講座を担当していた。ここで「社会教育主事」の説明をしはじめると、またぞろ長くなるだけでなく、脇道に迷い込むに決まっている。だから、ご存じの方はそれでよし、そうでない方は「そんなものがあるんだ」で先に進んでいただければと思う。
 ともあれ、「その講習」を受講された現役教師の方からメールが届いたことがある。それは「社会教育主事講習で『醤油こと!』と話しかけたWと申します」からはじまった。そうしたやり取りをしたことはすぐに思い出したが、「醤油こと!」の意味は記憶から消えていた。もちろん、肯定的な声かけだったことは間違いない。
 本文は、「ぜひ、先生にメールをしようと思い、HPよりメールを致します」と続いていく。そのきっかけになったのは、大学生時代に購入した拙著「人間理解のグループダイナミズム」を自宅の本棚で見つけたからだという。
演説1時間! 2021/01/14 Thu 7526
 先週、トランプ支持者たちが米議事堂になだれ込んだ。まさに前代未聞の衝撃的な事件である。上院の議長を務めるペンス副大統領が[暗黒の日 Today was a dark day in the history of the United States Capitol.]と発言せざるを得なくなった。
 そのきっかけをつくったというトランプ氏の[演説]を観た。ホワイトハウスを背景にした会場には[SAVE AMERICA MARCH アメリカを救う行進(?)]と書いた大きな看板が掲げられていた。このときのニュースはトランプ氏が「Walk down to the Capitol. 議会議事堂へ向かえ」と発言した場面が流された。ビデオを観て驚いたのは、[演説]の時間である。彼は口を開いてから1時間以上にも亘って話し続けていたのである。その内容は[自分たちの正当性]と[投票を盗まれたこと」[オバマ夫妻やヒラリー氏を含めた民主党への非難]に充ち満ちあふれていた。それらをいつもの攻撃的な態度で繰り返し訴えたのである。
情報世界の衝撃 2021/01/13 Wed 7525
 英語の聴取りエクササイズで、[ABC News]と[Columbo]を視聴している。いずれも10分ほどで、前者は[1topic] 、後者はYouTubeの[いいとこシーン集]の1回分だ。先日、[Columbo]にアクセスすると、[Celebrities Who Died in 2020 Year in Review]なるリストがあったのでクリックしてみた。昨年中に亡くなった、アメリカ人なら誰もが知っていそうな有名人の仕事と死因、そして享年が流れていく。そこで、50代のシンガーソングライターも含めて[COVID-19]がときおり出てくるのが衝撃的だった。
 しかし、ここまで来ると関連したサイトのリストがいやでも目に入ってくる。そこに、死因が[アルコール依存症」「アルツハイマー」の有名人のものまであるのに驚いてしまった。それだけではない。さらには「鉄道」で自ら命を絶った人たちまでリストアップされたサイトもある。こうした情報を、世界中のだれもが、どこでもいつでも見られる現実がある。
一回り前の興奮も… 2021/01/12 Tue 7524
  「同じ体験をしたことのない人には何もわからないのよ」。この一言は重く受け止めるべきだろう。しかし、そうした「弱点」を背負った上で発言や行動をしなければ世の中は変わらない。わが世代が若者のころ、「戦争を体験していないくせに」という枕詞付きで「だから戦争反対なんて叫ぶな」といった顔をした人たちがいた。
 さて、麻生太郎氏が自民党の総裁になり、第92代目の総理大臣に任命されたのは2008年9月である。それから翌年の7月に衆議院を解散したが、8月30日の総選挙では鳩山由紀夫代表の民主党が308議席を確保した。まさに圧勝である。自民党は119議席という大惨敗だった。麻生内閣は2009年9月に総辞職し、わずかながら1年に及ばない短期政権となった。光陰矢のごとし、多くの国民が興奮し、期待した「政権交代劇」は一回り前の丑年だった。その政権も3年後の2012年11月に解散、下野した。それから8年間に亘って「一強時代」が続くことになる。
 
人のことはわからない? 2021/01/11 Mon 7523
 わたしが生まれた1948年に第二次吉田茂内閣が成立した。父は「お前の名前を[茂]にしようかと思った」と言ったあとで「もちろん冗談だ」と笑っていた。これはわたしの名前に関するエピソードだが、[道雄]になった経緯はしらない。子どものころにそれを聴いたことは記憶にある。ただし、早く聴きすぎたのか内容は憶えていない。ともあれ生まれたときの総理大臣で同じ吉田だったから、子ども心に関心をもっていた。
 さて、現在副総理で財務大臣の麻生太郎氏は吉田茂の孫である。麻生氏もすでに80歳、その態度と雰囲気は以前からだが、このごろは風采も祖父に似てきた。安倍前総理が慶應大学病院で検査を受けたことで健康不安説が広まった。この点に突っ込む記者に対して「あなたは147日休まずに働いてみたことがありますか。ないだろうね。140日間働いたこともない人が、働いた人のこと言ったってわかんないわけですよ」と切り返した。そう言えば、麻生氏は国会で自分が年金をもらっているかどうかを把握していないと答えていましたね…。
 
他国のことは… 2021/01/10 Sun 7522
 マレーシアとフィリピンの間に領土問題があるという(熊本日日新聞 1月8日 夕刊)。ことの発端は15世紀ころまで遡る。フィリピンの南西部にあるスルー諸島を中心に成立した王国の影響が現マレーシア領のサバ州にも及んでいた。その後、王国は19世紀後半に衰退し、サバ州を含むボルネオ島の北部はイギリスの統治を経て1963年にマレーシアに加わった。これに対してフィリピンは、スルタンの末裔から62年に王国の主権を継承したと主張しているのだ。そして、2013年には王国軍を名乗るフィリピン武装集団が上陸し、死者を出す武装衝突が起きた。
 同じアジアであっても他国の争いごとの情報など知らないのである。わが国の領土問題も外国から見ればよその国の話なのだ。そして、仮に重大な事態が発生した場合も同じことではないかと懸念する。
 ところで、[ボルネオ島]が、「インドネシア、マレーシア、ブルネイ」3国の領土であることをご存じでしたか。
 
目線の先 2021/01/09 Sat 7521 12月30日 早朝夕刊 (27)の続き
 昨年は[リモート化]について連載していた。その流れの中で、熊本大学の教職大学院と熊本市教育センターがジョイントして作成した[YouTube]の[裏話]の途中で年を越した。これはその[続き]である。
 わたしは、[東海林太郎さん(知らない人の方が多い?)のように直立不動ができないから、手振りが大きくなりがちになる。そのため、パワーポイントを操作する黒いコントローラーがやたらと目立ってしまった。スライドをはめ込む動画だからレーザーポインターは使えない。そう考えると、ポインターも[小振り]ものにすべきだった。
 それはともあれ、わたしの目線が[あっちの方]に向かうのは、自分を撮っているビデオカメラの右側に置かれたモニターに映っているパワーポイントのスライドを見ているからである。わたしは1枚のスライドにアニメーションをはめ込みまくるのを[趣味]にしている。そこで、[次へ]のボタンを押すたびに目玉が動くわけだ。
 
受験生御用達 一泊53,000円!! 2021/01/08 Fri 7520
 ニュースを観ていたら、受験生を対象にしたホテルを取り上げていた。ホテルニューオータニでは[プレミアムなんとか]で、一泊が53,000円と聴いて驚愕した。いや呆れかえったと言った方が正しいかもしれない。映像で見る限り、部屋は[そのくらいのグレード]だったから、ホテルとしては適正価格に違いない。こうしたサービスも[コロナ禍]のもとでは大事な収入源になるに違いない。
 それにしても、わが子(?)の受験に一泊5万円以上を払うのはどんな人たちなんだろう。日本国憲法第26条第1項「すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する」。ここで「その能力」が「親の資金力」を指していないことは明らかである。
 そもそも教育に投資しない国に未来はない。ときおり「教育は金にならない」といった声を聴くが、何とも近視眼的な発想である。わが国から[人材力]が失われれば、地球上での存続すら危うくなる。
[役者と素人]と[本物]2021/01/07 Thu 7519
 三船敏郎の特集に共通していたのは[酒が入ると人が変わる]という話だった。東宝ニューフェースで同期だったという宝田明が「三船さんは日頃は猫よりもおとなしいけれど、酒がはいると[MGM映画のライオン]になる」と言うのを聴いて思わず笑ってしまった。
 三船のこうした性行はこれまでも聴いたことがある。彼は、世の中にこれほど豪放磊落な人間はいないと思わせる演技で観衆を魅了し続けた。その本人が「猫よりおとなしかった」と言われると、意外というより、[それこそが役者なのだ]と思う。
 わたしは「『役者は本物以上に本物のように振る舞う。しかし、本物には決してならない』。これに対して『われわれ素人は、初めのうちは[演技]で行動していても、そのうちそれらが[本物」として身につく』。だからリーダーシップの演技をし続けましょう」と訴えている。
 
[三船敏郎]のサイン 2021/01/06 Wed 7518
 
わたしは[三船敏郎]のサインが書かれた色紙を持っている。昨年は三船の生誕100年に当たり、NHKの[BSプレミアム:サムライと呼ばれた男の実像]とWOWOWの[MIFUNE THE LAST SAMURAI] を観た。両者に重複した部分があったが、大いに楽しめた。
 わたしのサインは高校生のとき福岡の中洲にあった玉屋デパートの屋上で本人からもらった。高校に入ってから[羅生門]や[七人の侍]に刺激を受け、その後[用心棒][椿三十郎]などを食い入るように観た。そして、1965年には[赤ひげ]が公開された。サインをもらったのは、そのPRで三船が福岡に来たときだった。スターからサインをもらうなど、いまでも気恥ずかしさを伴うが、このときは「あの三船敏郎」だったから、生来の[引っ込み思案症」は消え失せていたと思う。サインは有料だったが、いくらだったか忘れた。
[依存症]の経済 2021/01/05 Tue 7517
 そもそも[依存症]が1、2週間で完治するとは考えられない。それができるなら[依存症]にはならないのである。そうであれば、一人の治療費は相当な額になるのは明らかである。ここで素人が具体的な金額を推測しても意味はないが、これで経済的問題が終わるわけではない。そもそも、一人の人間が[依存症]にならなければ、治療に要する期間も仕事をするのである。そのこと自身、社会全体の生産に貢献していたことになる。
 さらに問題は本人に留まらない。その対象は、「ギャンブル」「酒」「薬物」などさまざまだが、およそ[依存症]なるものが家族をはじめ、当人と関わりをもつ者たちに深刻な影響をおよぼすことは明らかである。それが犯罪につながる可能性も否定できない。最悪の場合は人の命が奪われる事件にまで引き起こされる。その損失は経済のみならず、社会の安定を脅かす。それは、そこにまで至る確率の「高い、低い」で議論するべき問題ではない。
[依存症]治療の費用 2021/01/04 Mon 7516
 この世の中に[絶対]はないが、[カジノ]が[ギャンブル依存症者」を生み出すのは[ほぼ絶対]と考えていい。いわゆる公営ギャンブルの実情は知らないが、身近なところに[パチンコ依存症」の問題がある。この[病]に陥った一人の患者に症状が再発しない医療を施すためにどのくらいの費用がかかるのだろう。完治までには個人差があるに違いないが、一般的な最低額くらいは算出できそうだ。
 厚生労働省は、昨年度から[ギャンブル依存症]の治療を公的医療保険の対象とする方針を固めた(読売新聞オンライン 2019年12月11日)。公的医療保険の自己負担は小学生から69歳までは3割である。その差額の7割は健康保険組合や国が支払うことになる。わが国では、いわゆる[国民皆保険]制度によって、一人ひとりが一定水準の医療を3割で受けられるのである。こうした事情を踏まえた上で、改めて、[ギャンブル依存症]の治療に要する費用について知りたくなる。
 
[だけではない]は[要注意]2021/01/03 Sun 7515
 病気になったら回復を目指す。医療の進歩によって病から立ち直る可能性が高くなった。そのこと自身はすばらしい。ただし、そもそも病気にならない方がもっといい。いわゆる[予防医学]は[病気にならないようにすること]を目指しているのである。その方が国の財政負担も軽減する。われわれ世代は[負の財産]を増やし続けている。まだこの世に存在しない[未来の人たち]に負担を強いることを放置したままだ。
 ところで、IRの話だが、このごろは、[コロナ禍]で話題に上らなくなった。しかし、法律ができているのだから頓挫したわけではない。むしろ、「その日のための準備」を怠りなく進めている人たちがいるのではないか。これを推進する側からは「IRはカジノだけではない」との声も聞こえてくる。この[だけではない]という言い回しの説得には気をつけた方がいい。
今月の写真:[青島]と[飫肥城址]2021/01/02 Sat 7514
 今年の正月は、すっかり身に付いた[巣ごもり]である。一昨年は京都で年を越し、昨年は宮﨑に出かけた。今月の写真はその際に撮った。
 青島の灯台に波が打ち寄せている光景は冬を感じさせない。このときも、波乗りで遊んでいる姿が見えた。青島神社の参拝は大行列ができていた。この三が日はどんな状況だろう。
 もう一枚は飫肥(おび)城址である。青空に向かって杉が立ち並んでいる光景はすばらしかった。日本の城はとにかくいい。飫肥は小京都と呼ばれる城下町だが、小村寿太郎の出生地であることを初めて知った。彼は日露戦争後にアメリカのポーツマスで開催された会議に全権大使として出席した。中学校の教科書に外国人と並んできわめて小柄な写真が載っていた。ある資料では156cmとしているが、140cmほどだったとの説もある。
 ともあれ、今年の正月は[じっと]している。
[人間]と[道具]2021/01/01 Fri 7513
 人間は[道具]を創る。そして[道具]が[人間]を創る。そこに[パワーポイント]があって、わたしは[スライド]を創った。かつて、[OHP]は自分にとってなくてはならないものだった。そこで、わたしは[OHP]の[スライド]を創り続けていた。しかし、[OHP]がわたしを創るという実感はなかった。
 そうした一方向の流れが[パワーポイント]で激変した。自分が創った[スライド]がわたしを刺激して、新しいものを創る意欲を引き出して止まない。そこに[私」と[道具]との相互作用が生まれている。それも[上昇スパイラル=好循環]なのである。前期高齢者後期を迎えたいまでも、仕事のお声がかかる。そこでまた新しい[スライド創り]に精を出す。この気持ちが失せたときが、自分の[リタイアのとき]に違いない。いまのところ、その時期はわからない…。