Short shot(75) : 「おとなの世界」 2020/05/31 Sun (5:45am) 7040
文豪谷崎潤一郎氏死去。79歳の老齢であった。谷崎氏の作品は今年2月ごろより「刺青」「少年」「卍」「蓼食う虫」「幇間」「盲目物語」「春琴抄」と芥川氏についでたくさんの本を読んでいる。
これは私が1965年7月30日に書いた日記の一部である。このとき高校2年生の16歳である。いわゆる思春期で「おとなの世界」に興味津々だった。もちろん内容の理解度はきわめて怪しかったが、これで「蓼食う虫」の「読み」と「意味」を知った。 |
早朝夕刊(74):大失敗後の記録 2020/05/31 Sun (5:45am) 7039 昨日(早朝夕刊)の続き
ケネディ政権の「ピッグス湾」作戦の細かい経過については〝Wikipedia〟などでフォローしていただきたい。本コラム子としては、それが「大失敗」に終わったことを確認するだけで十分である。ついでながら、「大失敗」から2日ほど経った4月21日にケネディが行った記者会見の録音がある。こうした生の情報が公開されていることに感動を覚える。それが歴史に対する責任というものである。どこかの国では政策に影響を与えたと思われる会議の記録が残されないということで議論を呼んでいる。いまから59年前の記者会見を聴きながら「歴史」に対する彼我の姿勢の違いに驚愕し、しばらく呆然としていた。 |
孫氏のツイート 2020/05/31 Sun 7038
ソフトバンクの孫社長が「米国ではコロナとの戦いで国立感染研究所長ファウチ博士に陣頭指揮を委ねている。なぜ日本では経済再生担当大臣に指揮させてるのかなぁ...」とツイートしたという。私はツイッターとはまったく関わりがないが、その呼称はトランプ氏のツイートなどで誰もが知っている。
ともあれ、孫氏のつぶやきに「そう言われればそうだなあ」と思った。ネットでこれを見て〝Economic animal〟が蘇った。すでに死語と化しているので若い人は聴いたこともないだろう。それはまだ日本が経済的に大いに元気だった1965年にパキスタンのブット外相が日本人に対してつけた呼称である。
この発言について、「経済的利潤の追求を第一として活動する日本人を批判した」との解説がある。たしかに同時代人として、当時の日本人の多くがそのように受け止めていたと思う。これに対して、「『エコノミック・アニマル』は褒め言葉だった -誤解と誤訳の近現代史-」
(多賀 敏行著)という本もある。本当は敗戦から蘇った日本を褒めて使ったのに、それがが誤訳でマイナスになったという話である。ともあれ、孫氏のツイートだけでなく、海外のマスコミの中には「日本はコロナ対応で経済を優先している」という論評も見られた。 |
Hyper short(73) : 英語好き 2020/05/30 Sat (6:33am)7037
「ロックダウン」「ステイホーム」「東京アラート」…。都知事は英語好き。何と言っても「クールビズ」を定着させた立役者だもんね。今度は「ウイズ コロナ」ときたから「いよっ、待ってましたあ」。何でもかんでも「日本語」でなんて言うつもりはござんせんが…。 |
Short shot(72) : トランプ氏とSNS 2020/05/30 Sat (5:24am) 7036
トランプ大統領がSNS企業に対してプレッシャーかける大統領令に署名した。そもそもは自分のツイッターに「事実確認」を促す警告を附されて頭にきたらしい。トランプ氏は大統領就任前からツイッターを利用しまくっていた。それを見たときは世界でもっとも影響力のある人物の行動に驚愕したが、すぐに慣れてしまった。ここに来て、自分の気に入らないことが起きて潰しにかかったのか。ご本人が大嫌いな彼の国と変わらないかもね。 |
Short shot(71) : 「事実」の「認定」 2020/05/30 Sat (5:09am) 7035 昨日(Short shot)の続き
われわれが「事実」と呼ぶものには大きな問題が潜んでいる。たとえば被疑者の発言が「事実」であるかどうかを現在の科学力で証明することはできない。「それはそうに決まってる。被疑者は自分の罪を逃れようとして嘘をつくのだから」(1)。たしかに「その確率あるいは可能性」は否定できない。なぜなら「人間は自分が安全で安定した状態であることを求めるから」(2)である。しかし、この二つはあくまで「仮説」に過ぎない。 |
早朝夕刊(70):作戦のゴーサイン 2020/05/30 Sat (5:09am) 7034 昨日(早朝夕刊)の続き
「集団」による「意思決定」によって承認された「カストロ政権転覆作戦」の結果は惨憺たるものになった。それは1961年4月17日の10時に上陸用舟艇2隻と海軍特殊部隊の水中工作員5人がキューバの「ピッグ湾」に侵入したときからはじまった。ただし、侵攻に必要な航空機の購入や前面に出るはずのキューバ人逃亡者たちの訓練などを含めれば、そのスタートは前年にまで遡る。また15日にはキューバ革命軍機に艤装した8機のB-26がキューバの基地を爆撃した。これに対してキューバの外相が国連で非難の声を挙げた。ともあれケネディ大統領が前政権から引き継いだ「入念な(?)」作戦は大失敗で終わる。 |
IRとパチンコ 2020/05/30 Sat 7033
公益財団法人生命保険文化センターの「生命保険に関する全国実態調査」によれば、世帯の普通死亡保険金額は平均2,255万円である。また大和総研の「統合型リゾート(IR)開設の経済波及効果(2017年版)」では、建設の効果が約5.1兆円、運営によるそれは年間約2.0兆円という数値が出ている。
横浜市は山下ふ頭の立地を想定した場合、開業に伴う経済波及効果を最大で年間約1兆6500億円と見込んでいる(神奈川新聞2019年05月27日)。横浜市は「白紙」と言っていた市長が誘致の姿勢を示した。そのためIRに反対する住民が反発している。
今回の「コロナ禍」でパチンコが話題になった。店の多くが休業したが、開店しているところに県外からも客が殺到したという。パチンコもレジャーや趣味の一つに含まれるのだろうが、これがギャンブルであることは大抵の人が知っている。現実にパチンコ好きが「○時間で〇万円勝った」「○万円すった」と話すのを聴いたことがある。まさに「勝ち負け」で現金が動くのである。これは法律が禁じる賭博行為ではないのか。もっとも、このごろマージャンなるゲームでお国の「新解釈」が出されたようだ。 |
| 【号外】 昨日 2020/05/28 Thu 話題沸騰中の「マスク」がやってきました! |
Short shot(69) : やっぱり「ストーリー」 2020/05/29 Fri (5:31am) 7032 昨日(Short shot)の続き
現実の犯罪では「事実」が重視されるのだから、「ストーリー」という表現は適切でないとの意見があるかもしれない。そこで「事実経過」を「整理する」と言い換える案も提案した。しかし、「整理」するからには、関連する事柄を順序立ててまとめながら文章として記述していくことになる。そうなると、それはやはり「ストーリー」ではないかと思えてくる。素人としては、そうした「ストーリー」がつくられる過程に興味がわいてくる。 |
「巣ごもり記⒂」(68) 2020/05/29 Fri (5:31am) 7031 5月19日の続き
3月11日は定例の教育委員会に出席しました。政府から3月2日(月)より春休みの開始日まで学校を臨時休業とするように要請が出されていました。戦時中には教育が混乱状態になったと思いますが、全国の学校が一斉に休業するのですから大変なことです。
教育委員会は私が外出する唯一の仕事になりました。ともあれ「マスク欠乏」状況もあり、この日のうちにできることはしておこうという気持ちになります。そんなことで昼過ぎには理髪にも行きました。いつもは3週間ほどの間隔を置いて散髪していました。それが「コロナ渦」で先延ばしをしていましたから、このときはすでに4週間と少し経っていました。 |
早朝夕刊(67):作戦のゴーサイン 2020/05/29 Fri (5:31am) 7030 昨日(早朝夕刊)の続き
キューバ革命に衝撃を受けたアメリカは何としてもカストロ政権を倒したいと考えた。そこで、革命の際にアメリカに亡命したキューバ人たちがこぞって反攻する。これがCIAによって立てられたストーリーだった。アイゼンハワー前大統領から政権を引き継いだケネディはその計画を知って驚いたという情報もある。じつは、その場に私自身がいなかったので「事の真偽」は保証しない。ただし、私のような小者かつ小心者はびっくり仰天するのは疑いない。
これを受けてケネディ政権のトップたちが対応を議論した。その結果、「集団」の「合意」として、この計画を実施するという「意思決定」がなされたのである。 |
「した記憶」と「された記憶」 2020/05/29 Fri 7029 昨日の続き
長崎に住んでいる中学生の妹が福岡で開催中の「ツタンカーメン展」に行きたいと言ってきた。これに対して高校生の兄が「期末試験でがんばること。さもなければ『ツタンカーメン展』に来てはいけない」といった趣旨のメモを送った。この話を家内にすると、「お兄ちゃんが妹に圧力をかけまくってる」と顰蹙を買った。子どものころの話にはこの手のものが少なくない。
さて、その日の夜、妹に電話して「ツタンカーメン展」のことを記憶しているかどうかたずねた。その瞬間に「期末試験で…」との答が返ってきたから驚いた。しっかり憶えているのである。妹は9月に転校したばかりだったから、「兄のメモ」はプレッシャーになっただろう。それでも冬休みと思われるが、「ツタンカーメン展」に行ったというから、しっかりがんばったに違いない。
それにしても、私の方は「メモ」の存在は言うまでもなく、その内容など記憶の片隅にも残っていなかった。もちろん妹が展示会に来たことも憶えていない。ところが妹は瞬時に記憶が蘇るのである。
またまた同じような体験が加わった。「人間、した方は憶えていないが、された方は忘れない」。 |
Short shot(66) : 「事実」の「認定」 2020/05/28 Thu (5:42am) 7028 昨日(Short shot)の続き
小説・演劇・映画などの「ストーリー」は「創作」である。つまりは「つくりもの」なのだ。これに対して「犯罪」は人間の「現実の行為」であり、その「結果」も「現実」である。したがって、その「原因」から「経過」、さらに「結果」までを「事実」として押さえることができる。こうしたことを前提に、警察や検察が「ストーリー」を創るのである。ここで「ストーリー」を「事実経過」、「創る」を「整理する」と言い換えてもいい。 |
早朝夕刊(65):ピッグス湾侵攻作戦 2020/05/28 Thu (5:16am) 7027 昨日(早朝夕刊)の続き
ジャニスが「集団止考」として挙げたケースの一つに「ケネディ政権」の「意思決定」がある。それは「ピッグス湾侵攻」にかかわる作戦の失敗である。キューバで1959年1月に社会主義革命が起きた。この国はフロリダ半島からわずか150kmほどところに位置する。まさに「目と鼻の先」であり、そこに社会主義国が生まれたのである。アメリカにとっては「喉元」に合口を突きつけられたも同然であった。
こうした状況のもとでカストロの革命政府を転覆する計画が密かに練られはじめた。このときの大統領はアイゼンハワーで、CIAが中心になっていた。そして、その計画がケネディ政権に引き継がれたのである。 |
「ツタンカーメン」の驚き 2020/05/28 Thu 7026
ときおり「ええーっ、信じられない」といったことが起きて、すぐにでも人に言いたくなる。
一昨日はBS4Kでエジプトの「ツタンカーメン王」を取り上げていた。これを観ながら家内に「高校のころだったか福岡の美術館で『ツタンカーメン展』に行ったなあ」と話しかけた。これに「私も行った記憶がある」との声が聴こえた。「巣ごもり」中のことでウツラウツラ状態で観ていて、気づいたときは別の番組になっていた。
それから「趣味の仕事」部屋にもどった。そこで整理中のファイルを開けると手書きのメモが出てきた。「二学期の期末テストをがんばること。そうでないとツタンカーメン展は…」と書かれている。その裏側には縦書きで「昭和四十年十一月十九日午後六時四分博多駅待合室にて」との記述がある。
これは私が妹に宛てたメモである。この日の日記をチェックしたが博多駅に関する情報はなかった。私は高校2年生で、9月から寮に入って一人暮らしをはじめていた。長崎にいた中学生の妹が福岡で開催中の「ツタンカーメン展」に来たいと言っていたのだと思う。まったく同じ日に続けて「ツタンカーメン」が出てくれば驚くしかない。 |
Short shot(64) : どちらも「ストーリー」 2020/05/27 Wed (5:43am) 7025 昨日(Short shot)の続き
小説・演劇・映画などの「ストーリー」は基本的にフィクションであり、作家や脚本家たちの頭の中で創造される。一方、裁判等では「現実」の問題が証拠という「事実」と「論理的思考」によって審理が進む。とくに犯罪について「事実」による「因果関係」を整理していく点が重要である。「これが原因」で「こうした状況」が生まれ「こんなこと」から「この犯罪」が行われたというわけだ。これもまた「ストーリー」なのである。 |
早朝夕刊(63):有能な人間たちが… 2020/05/27 Wed (5:23am) 7024 昨日(早朝夕刊)の続き
「集団止考」は文字通り「集団」が「意思決定」する際に発生する現象である。私はこれを「止考」と訳したくらいだから、どう考えても「マイナス」の事態である。「三人寄れば文殊の知恵」という慣用句がある。「凡人であっても3人で考えれば素晴らし知恵が生まれる」のである。この場合は「集団」が「プラス」の効果をもたらすわけだ。これに対して「有能でまとまりの強い人間たちがとんでもない決定をする」ことを「集団止考」と呼ぶのである。
ここで注目すべきは、集団の構成員が「文殊の知恵」の「凡人」ではなく「有能な人間たち」だという点である。しかも「まとまりの強い」と付け加えている。 |
「コロナ」の教訓 2020/05/27 Wed 7023
中国製の餃子が問題になったことがあった。ネットで確認すると、それは2008年のことで、いわゆる「中国製ギョーザ中毒事件」である。中国にある食品会社の従業員が待遇に不満を抱いて「冷凍ギョーザに注射器で殺虫剤を入れた」のである。この事件を受けて餃子だけでなく中国の食品に対する不信感が一気に高まった。私の手元にこの事件を念頭に書いたと推測されるメモが残っていた。
これは相手側の犯罪行為や様々な汚染といったことだけが問題なのではない。とりわけ食料に関しては輸出国の生活水準が上昇していけば、外国に回せない状況が生まれてくるはずだ。そうなると、お金さえ払えばいつでもなんでも好きなだけ外国から買えるという保証は危うくなっていく。ともあれ食料は生きる基本である。わが国では農地が荒れ地になり回復困難な状況が生まれている。また人口減少で過疎化は加速する一方である。いまこのときに、活用できる土地を農地にして少しでも食糧自給率をあげる努力を積み重ねていく。それは子孫たちに対するわれわれの責務と言える。
今回の「コロナ渦」はひたすら「海外に頼ること」の危険性を知らせてくれた。 |
Short shot(62) : 「コロンボ」と「本物」の相違点 2020/05/26 Tue (5:22am) 7022 昨日(Short shot)の続き
「刑事コロンボ」に登場する犯罪者はあらかじめ計算し尽くした段取りを淡々とこなしていく。これを観ている方は彼等が自分の心理状態も含めてすべて認識していると思いたくなる。まさに「ストーリーテラー」が自慢の腕を見せるわけだ。ところが本物はそれほどうまくはいかない。そもそも「現場」にいたのは犯罪者や目撃者に限定されている。これに対してその犯罪を「立証」する側にいる警察や検察の関係者は「そこにいなかった」という「事実」がある。つまり検察側は被疑者を裁判にかける前に、「証拠」に基づくとは言うものの、犯罪の発生時点とその前後について「ストーリー」を創っていくのである。
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早朝夕刊(61):ようやくジャニス 2020/05/26 Tue (5:07am) 7021 昨日(早朝夕刊)の続き
まずは「意思決定」の正当性が確認されたが、ここで「意志」にも花をもたせたい気持ちはある。つまり健全な「意思決定」が行われた場合、その結果を「堅固な意志」で実践するという表現はすんなり通るのである。また、「意思決定」なるものはそうでなくてはならない。
さて、ようやくジャニスの〝groupthink〟、私の訳する「集団止考」の入り口までやってきた。その論文の副題は「意思決定の大失態に関する心理学的研究」である。先ほど私は「意思決定」の前に「健全な」という形容動詞を付けた。これによって、集団による「意思決定」が「健全でない結論」を生み出す可能性があることを示したつもりだ。 |
「格付け」 2020/05/26 Tue 7020 昨日の続き
いまでは死語に近いと思うが、かつては「旧帝大」などという呼称もあった。これは戦前に生まれた全国で7つある元帝国大学のことを指していた。太平洋戦争の敗戦までは日本統治下の朝鮮と台湾にそれぞれ「京城帝国大学」「台北帝国大学」もあった。ともあれ、受験に際してはこれらの「旧帝大」がすべて「一期校」に含まれていたのである。こうしたことも世の中に「一期」と「二期」を比較する「格付け感」を醸成させたに違いない。
人間は、とりわけ社会・経済的に優位な立場にいると思っている者たちは「格付」が好きなように思える。もっとも、「一等賞」も「金メダル」もはたまた「ノーベル賞」まで含めて、この世の中は「格付けだらけ」ではある。そして、こんなことを書いている私にも誰かの声が聞こえてきた。「人様の行動を皮肉っているつもりなんだろうが、あんただってホームページのプロフィールに『名誉教授』って入れてるじゃないの。それって『格付け』の一種だよね」。そう言われれば「そうですよね」と答えるしかない。しかもいつの間にか「日本グループ・ダイナミックス学会名誉会員」とまで付け加えているのだから…。 |
Short shot(60) : 時効廃止後の解決数 2020/05/25 Mon (5:54am) 7019 昨日の続き
昨日、「過去メモ(?)」で「時効廃止10年」を取り上げた。その時点で「廃止」の対象になった370件のうちどのくらいが解決されたのだろうと書いておしまいにした。ところが、その後に新聞を見るとこの件についての記事が載っていたので驚いた。何とも素晴らしいタイミングである。警察庁によれば、その数は「少なくとも4件あった」という。DNAや指紋鑑定の能力向上が貢献しているようだが、凶悪事件解決の困難さがわかる。 |
Short shot(59) : 裁判とストーリーづくり 2020/05/25 Mon (5:32am) 7018 昨日(Short shot)の続き
裁判は攻める側の「ストーリーづくり」からはじまる。もちろん、それは小説や演劇・・映画・テレビなどの「物語」と同じではない。ただし、両者の違いは内容の「真実性」にあるのではない。どんな「事件」でも被疑者が逮捕されたときはすべてが「過去のこと」になっている。だから、被疑者だけでなく事件に関わった者たちも「そのとき」の状況を完璧に憶えてはいない。犯罪を犯した本人も行為中の心情を記録などするはずがない。 |
早朝夕刊(58):強弱の有無 2020/05/25 Mon (4:59am) 7017 昨日(早朝夕刊)の続き
日常的に「意志堅固」あるいは「意志薄弱」と言う。これは「意志が固い」「意志が弱い」という意味である。一方、「意思疎通」や「意思表明」などもよく使う。前者は個々人の「意思」つまりは「考えや気持ち」を互いに伝え合うことである。自分の考えをみんなの前ではっきりさせるのが「意思表明」である。
「意志」は主語になれるが、「意思」は動詞の目的語として位置づけられる。日本語文法に「意志動詞」なるものがあって、「人間の意志でコントロールできる動作や行為を表現する動詞」を指す。こうしたことから、四文字熟語としては、「意志決定」ではなく「意思決定」がその正当性を獲得した。 |
「一期」と「二期」 2020/05/25 Mon 7016 5月20日の続き
私たちが大学を受験するころは、国立大学の入試は2回に分けられていた。先に実施する大学を「一期校」と呼び、その後3週間ほどおいて「二期校」の入試が行われりる。これに対応して多くの受験生が「一期」と「二期」の両方に出願した。「一期」と「二期」の大学が固定されていたため、「一期」を第一志望、「二期」を第二志望とする傾向があった。
そうなると「一期」と「二期」では前者の方が「格上」といった雰囲気が生まれやすい。私は高校生のときから、その問題は毎年くじ引きで割り振れば解消するのにと思っていた。これは私がお得意の「邪推」に過ぎないが、「格上的評価」の既成事実を維持し続けたい「一期校」が変化に冷淡だったか、あるいはそんな話が出ても積極的に反対したのではないか。おそらく自分たちから動くことはなかっただろう。
人間にとって「既成事実」によって保証された「既得権」を手放すことほど難しいものはない。しかも「既得権」の所有者は社会的・経済的に「力」を保持していることの方が多いから、その壁はきわめて高くかつ厚いのである。それが実現するのは外圧があるときくらいのものだろう。 |
Short shot(57) : 一方的情報源 2020/05/24 Sun (6:15am) 7015 昨日(Short shot)の続き
新聞やテレビで報道されるレベルの事件では、被疑者が話した内容や犯罪にまつわる「事実」が伝えられる。警察の記者会見は観たことがあるが、検察はどうなのだろうといつも思う。犯罪は社会に影響を及ぼす公的な事象だから、その情報は開示するのが大原則であり、いまや常識でもある。ただ身柄を拘束されている場合の情報源は一方だけになる。その情報は被疑者の犯罪を推測させるものが多い気がするが、私の思い過ごしだろうか。 |
早朝夕刊(56):強弱の有無 2020/05/24 Sun (6:03am) 7014 昨日(早朝夕刊)の続き
国語辞書を引いて混乱したので、とりあえず自分で整理せざるを得なくなった。私としては「意志」は「気持ちの強さ」を伝えるもので、「意思」は「自分(たち)の行動に対する考え・思い」としておこう。
そもそも「意志」は「決定される」ものではない。それはものごとを「決定する」際の「気持ちの強さ」を感じさせる。また、個々人が持っている特性によって違いが出てくる意味合いも含んでいる。
これに対して「意思」の方は「決定する対象」である。つまりは「意思を決定する」と表現しても違和感がない。さらに「意思」は人によって強いとか弱いといった個人的な特性とのかかわりは感じられない。 |
時効廃止10年 2020/05/24 Sun 7013
「時効の特殊性」というメモ書きが出てきた。
社会の情勢が変化して人の心だって変わってしまっているのに、旧態依然とした法律がそのまま適用されていることが少なくない。殺人事件の時効も基本的な発想が相当に古い法律の考え方によっているらしい。海外では殺人事件に時効がない方が多いという。そうした国がどのくらいあるのか知らないが、私は「殺人事件の時効」は世界の「常識」だろうと思っていた。
これを書いたのは2009年ころではないか。その後、2010年4月27日に「殺人の時効」が廃止された。これによって翌28日に時効を迎えることになっていた岡山県の夫婦殺害放火事件の時効がなくなった。その時点で時効が廃止された事件が370件ほどあった。つまり、直近の15年間に犯人が捕まっていない殺人事件がそれだけあったということである。
警察白書(2017年)によれば、凶悪犯の認知件数が4840件で検挙数は4193件だから検挙率86.6%になる。複数犯もあるから概数ではあるが、単純に引き算すれば647件は犯人が捕まっていないことになる。時効が廃止されて10年が経過したが、370件のうちどのくらいの事件が解決しただろうか。 |
Short shot(55) : 「持ちつ持たれつ」の常識? 2020/05/23 Sat (5:07am) 7012 昨日(Short shot)の続き
K氏の行動が理解不能だけではない。マージャンの「仲間」が新聞記者だったことも超過激な事実である。その付き合いが今に始まったことではなさそうだから、「ずっと」そんな関係が続いていたと思われる。圧倒的な権力をもつ者と「個人的かつ親密」な関係をおそらく内密に維持する。これでは客観的な報道は期待できない。まさに「持ちつ持たれつ」で「あうんの呼吸」が生まれる。それが日本のジャーナリズムの常識なのだろうか。 |
早朝夕刊(54):引くんじゃなかった… 2020/05/23 Sat (4:59am) 7011 昨日(早朝夕刊)の続き
「広辞苑」の「意思」にガックリして「精選版 日本国語大辞典」をのぞいてみた。【①何事かをしようとする考え。思い。心持。②法律用語。㋑民法上では行為の直接の原因となる心理作用。あるいは、法律上の効果を発生させようとする意欲をいう。㋺刑法上では、自分がしようとする行為に対する認識をいい、犯意と同じ意味に使用される場合もある】
ここまで読んで「『日本国語大辞典』を引くんじゃなかった」と後悔の念に駆られた。「意思」に「意欲」まで付いてきちゃった。こうなると私の日本語の能力を超えている。もはや「意志」と「意思」の違いをはっきりと説明できなくなってしまった。 |
先見の明? 2020/05/23 Sat 7010 昨日の続き
オスロの学会に出かける前日に成田空港で書いたメモもそろそろ終わる。
新しい静岡空港が開港した。熊本の間にも1便が設けられた。静岡から仁川に飛ぶらしい。日本の地方空港が客を仁川にどんどん運ぶ。そこからは韓国の航空機で世界に飛んでいく。その勢いの分だけ成田をはじめとしたわが国の国際空港はますます閑古鳥が鳴くことになるだろう。よその国が嗤ってる。「日本ってアホやなあ」と。そもそも政治は何のためにあるのか。
これを書いた2009年から10年ほど経過した。それからしばらくして「インバウンド」なるものが急増し、あちこちの空港がけっこう賑わいはじめた。こうした事実を見ると私の「嘆き節」は単なる杞憂に終わったように思える。そうだとすれば、予想が外れたことを認めた上で、私もいっしょに喜ばせていただきたい。
しかし、全国津々浦々の空港建設は「先のことまで見据えた上での決定」だったのだろうか。あれやこれやの流れの中で「たまたまそうなっちゃったのよ」では説得力に欠ける。小泉首相が〝Welcome
to Japan〟なるキャンペーンをはじめたとき、すでに今日の状況を予測していたのだと胸を張りますか。 |
Short shot(53) : 「はめられ」ちゃあまずい 2020/05/22 Fri (6:42am) 7009 昨日(Short shot)の続き
そもそも個人宅で内密に行われたはずのマージャンのことがどうしてわかったのか。そこに焦点を合わせて「はめられた説」もあるようだ。一般市民である私にはその経緯には興味がない。仮に「はめられた」のが事実であっても、そもそも「はめられてはいけない」というだけのことだ。むしろ「はめられた」のであれば、「脇が甘い」といった表現では間に合わない。世の中には理解不能なことであふれているが、それがもう一つ増えた。 |
早朝夕刊(52):「意思」と「意志」 2020/05/22 Fri (5:30am) 7008 昨日(早朝夕刊)の続き
「集団止考:〝groupthink〟」の核は「集団」と「意思決定」である。それは「人が集まって」「何かを決める」際に発生する現象ということだ。
日本語には「意志」と「意思」があって何とも紛らわしい。「意志」は「ある行動をとることを決め、かつそれを生起させ、持続させる心的機能」(広辞苑)である。いわゆる「意志が強い」とは「決めたことは実行し続ける」といった「心の強さ」を表現している。その文字通り「こころざし」である。英語では〝will〟ということになる。これに対して「意思」を「広辞苑」は「考え。おもい」と説明するだけで終わっている。まったくもって素っ気ないのである。 |
嘆き節 2020/05/22 Fri 7007 昨日の続き
閑散とした空港からホテルに前泊するために1階にあるバスの乗降口に降りていく。そのエスカレータにも人がいない。バスの乗降口には30番くらいまで番号が振られている。しかしここでも人はまばら状態だ。これが日本最大の国際空港の現実なのである。
何とも暗い書きぶりだが、私が2009年7月にオスロの学会へ出かける前に書いた「嘆き節」である。とにかく私の頭の中から「日本崩壊」の四文字が消えないのである。その思いが成田から他の空港にまで対象を広げていく。
名古屋の中部国際空港も発着便に溢れているといった感じはしない。関西空港にしても青息吐息に見える。そもそも大阪空港の騒音がひどく永年にわたって住民を悩ませていた。そうした問題を解消するために海の上に空港をつくったのである。その完成の暁には既存の空港はなくなることになっていた。ところが、海上空港が開港しても大阪空港は存続した。私は大阪便をけっこう利用するから伊丹の方が圧倒的にいい。しかしそのことと本来のビジョンというか計画を無視することとは別の問題である。そんなことなら関空はつくらないという決断をすべきだったのではないか。 |
Short shot(51) : 事実は小説よりも… 2020/05/21 Thu (8:31am) 7006
【脇が甘い:相撲用語から転じて、「考え方ややり方などが粗雑で、注意不足なさま(実用日本語表現辞典)】時の人である東京高検のK氏の「ステイホーム週間中に記者宅で〝3密〟『接待賭けマージャン』」という見出しには仰天した。これが事実だとすればことばを失う。日本語には「事実は小説よりも奇なり」という言い回しもあるが、ここまでいけば「奇」過ぎである。しかも、「よりによってこんな時期」にである。やれやれ。 |
早朝夕刊(50):ジャニスの登場 2020/05/21 Thu (5:19am) 7005 昨日(早朝夕刊)の続き
さて、〝groupthink〟がオーウエルからはじまり、ホワイトがこれを「組織人」の視点から捉えたことまで押さえた。こうした流れを踏まえた上で、われわれはジャニス(
Janis, I. L. )の〝Victims of groupthink: A psychological study of foreign-policy
decisions and fiascoes.〟(1972) に出会う。社会心理学系で〝groupthink〟と言えばこれを指すことが多い。社会心理学は私の仕事である「グループ・ダイナミックス」と「イコール」ではないがきわめて親和性の高い研究分野である。ジャニスの文献を私なりに訳せば「集団止考の犠牲者たち:外交政策における意思決定の大失態に関する心理学的研究」となる。 |
成田の検問 2020/05/21 Thu 7004 5月19日の続き(2009年7月5日の日記)
成田空港に入る前に機動隊がバスに乗り込んでくる。こうした「検問」は成田空港が開港したときから行われている。それは世界を震撼させたアメリカの「9.11テロ」の影響ではない。その源は成田に国際空港を建設することが決まったときから起きた反対運動にまで遡る。この激しい闘争は建設が開始されてからも続く。そして開港を目前に控えた1978年3月26日には過激派が管制塔に突入し重要な施設が破壊された。このとき、私は鹿児島女子短期大学への赴任に伴って鹿児島に引っ越したばかりだった。新しい職場での仕事を控えて、新居で荷物の整理をしながらテレビの速報に見入ったことを鮮烈に記憶している。
こうした歴史があって、開港から30年が経過しても入念なチェックが行われているのである。さらに当初からまともな滑走路は1本のみで、このごろは2本目が不十分な状態で運用されているのである。それでもしばらくの間は貨物取り扱い量は世界トップだったようだが、いまやすでに韓国の仁川や上海に抜かれている。ともあれバスは成田に着いた。日曜日というのにターミナル内は閑散としている。周囲を見渡しても人がいないのだ。 |
Short shot(49) : 老化防止対策レベルアップ 2020/05/20 Wed (6:54am) 7003 5月12日(Hyper shot)の続き
老化防止の「腕立て伏せ」を続けて1年ほど続いたところで「10回」を「15回」にレベルアップした。いまではそのつもりになれば「20回」までいける。ただし高齢者が無理をすると取り返しがつかなくなる。
今回の「コロナ渦」で「巣ごもり」状態になったが、少なくとも1日3回は繰り返している。これを単純に合わせれば「45回」になる。前期高齢者後期としては合格だと思う。その成果か、あるいは気のせいか胸板が厚くなった? |
早朝夕刊(48):〝The Organization Man〟2020/05/20 Wed (5:59am) 7002 昨日(早朝夕刊)の続き
私は大学生になって「丸善」に行って書棚を眺めていたとき1冊の本に目が留まった。それがホワイトの〝The Organization Ma n〟(1956年刊)だった。そのころは「組織」に関する情報に関心をもっていたから原書を読んでみる気になった。それはペリカン文庫に収容されたペーパーバック版だった。いまネットで検索したところAmazonで
3,243円になっていた。ハードカバーも7,455円で存在しているから未だに健在の超ロングセラーである。大学生レベルとしてはまあまあの選択をしたことになる。
いつものように脇道に逸れすぎたが、ホワイトが「組織論」の視点から〝groupthink〟を使ったと言うネタ話である |
身辺整理継続中? 2020/05/20 Wed 7001
定年で辞める前までに数年かけて身辺整理をした。若いころから買い込んだ書籍も7割以上は整理を終えた。神田の古書店主がラジオで話をしていた。このごろは団塊世代の持ち込みが増えて供給過剰の傾向があるらしい。
われ われ世代は活字中毒が多く私も買いまくった。もちろん買うだけでなく読みに読んだ。もう50年も前の大学時代、今地君という友人と日ごとに読んだページを競い合った。彼は私より一つか二つ年上だったと思うが懐の深い素晴らしい人だった。このネタを書きながら一瞬にして名前だけでなく風貌が目に浮かび、声が耳を伝わってくる。北九州市の生家まで出かけて泊めてもらったこともある。生来、競争することは好まない私だが、今地君との「早読み、量読み競争」は楽しかった。あれから半世紀が過ぎた。いまどこでどうしていらっしゃるだろうか。
ともあれ、書棚はすっかり余裕が生まれた。それにしても、前期高齢者後期として人生のおさらばが視野に入りはじめたというのに、まだまだ身辺整理は完了しない。今日もバインダーを整理していたら、「昭和42年度
大阪外国語大学 入学試験受験証票」なるものが出てきた。 |
「巣ごもり記⒁」(47) 2020/05/19 Tue (5:41am) 7000 昨日の続き
3月9日と10日は「□□で仕事だったなあ…」と思いながら過ごしました。そうした中で10日は、わが家の庭にある「ダイエー」に出かけました。現在は「イオン」ですが、私にとっては「ダイエー」なのです。「ダイエー」より少しだけ距離があるところに競合店の「ゆめタウン」があります。熊本地震の前年にオープンしたと思います。品揃えの比較などからこちらに出かける機会が多くなっていました。
しかしいまや「コロナ」の襲撃で「不要不急の外出」を抑えるよう要請されている緊急事態下です。そんなことで、家内と必要な食料品等を買ってすぐに帰りました。これが3月になって2回目の外出でした。 |
早朝夕刊(46):「アメリカ文化センター」と「丸善」 2020/05/19 Tue (5:31am) 6999 昨日(早朝夕刊)の続き
私は小学生のころから英語に関心があった。父が松本亨講師が担当する「NHKラジオ英語会話」を聴いていたこともあって、小学6年生から「基礎英語」で学んだ。朝6時台だったと思うがチャンと聴いた。講師は芹沢栄氏で「発音記号」の解説からはじまった。これですべての単語の発音がわかると思うと興奮した。
そんなことで中学生か高校生になってからか憶えていないが、土日などは天神の「アメリカ文化センター」に出入りした。そこに置かれていた英語の雑誌や本に興味がわいた。そのうちに洋書がある丸善に行きはじめた。私のかすかに残る記憶だと1階は事務機器の舶来品で書籍は2階だった気がする。 |
この国は大丈夫? 2020/05/19 Tue 6998 5月17日の続き
「ことあるごとに、この国は大丈夫なのかと暗澹たる気持ちになる」。これからオスロの学会に出かけるというときにこんな文章からはじまるメモを書いていた。日付は2009年7月5日である。
羽田空港はけっこう賑わっていて人は少なくなかった。その状況が羽田から成田に向かうバスに乗ると一変した。今日は日曜日だが、私たちが乗った18時50分に発車するバスの客が驚くほど少なかったのである。これが偶々なのかどうかはわからない。ともあれ、私と家内が乗ったバスの客は第2ターミナルで5人だった。それから第1ターミナルに回って8人が加わった。これで全員だから、大型のバスはガラガラのスカスカ状態でである。わが国の首都圏にある最大規模の国際空港を目指して13人の客を乗せたバスが高速道路を疾駆する。両空港間の距離は知らないが、所用時間はおよそ1時間で運賃が3,000円だった。
成田では空港に入る前に特別のゲートがあり、機動隊(?)員が乗り込んできて乗客全員に身分証明書の提示を求める。それがテロ対策であることはわかるが、私が知る限り空港に入る前に通常のバスを止めてチェックするのはここしかない。 |
「巣ごもり記⒀」(45) 2020/05/18 Mon (6:26am) 6997 5月7日の続き
3月9日と10日は県外の仕事が入っていました。そのための移動日が8日だったのですが、こちらの予定も中止になりました。このケースでは先方から「コロナ禍」を踏まえ私の意向をご丁寧にお問い合わせいただきました。私は関係者の方々とお会いすることを楽しみにしていました。また当方としてお約束していた仕事でしたから、「どうしたものか」と考えました。
ただ、今回は私の意向を尊重してくださるということでしたので、中止させていただいたのでした。全国各地から「感染者が出た」という情報が少しずつ出はじめていたころです。すでに「マスク」や「消毒液」などの不足が問題になっていました。 |
早朝夕刊(44):〝groupthink〟とオーウエル 2020/05/18 Mon (6:09am) 6996 昨日(早朝夕刊)の続き
そもそも〝groupthink〟はオーウエル(George Orwell)の「1984年」(1949年刊)にあったものを、ホワイト(William
H. Whyte Jr.)が1952年に「フォーチュン誌」への寄稿で取り上げたことから一般化した。(Wikipedia)
オーウエルはよく知られていると思うが、私はホワイトについても思い出がある。福岡の土居町に丸善があって洋書が並んでいた。私は高校2年生の9月から室見にあった学生寮で過ごしていて、高校のある潟洲町まで西鉄の市内電車で通っていた。市電の定期券は区間内にあるすべての電停で乗り降り自由だった。そんな超メリットを活かして気が向けばひょいと下車して丸善まで出かけた。 |
中学生の感受性 2020/05/18 Mon 6995 5月10日の続き
先生の話を聞いてわかったことが三つあります。一つ目は人生を得たときから問題をかかえるということがわかりました。いままでは、他の人と喧嘩したり、どうやったら話すかなどが問題だとずっと思っていましたが、問題は人生を得た瞬間にできるものだとはじめてわかりました。二つ目は「3K」が人生を動かす歯車ということがわかりました。心、行動、ことばというキーワードが出ました。ことばから回しても行動、心から回しても三つは回るということが印象に残りました。三つ目は、先生の信条が心に残りました。話の終わりにあった「あわてるな」と「なまけるな」の二つの言葉が一番強く残ったし、刺さりました。私もこれからは人生の歯車を動かしたり、「あわてるな」「なまけるな」ということばを胸に秘めて挑戦したいと思います。(2年生女子)
中学生の感想文に「3K」と「信条」が繰り返し出てくるのに感心する。そもそもこの話は「大人向け」に準備したものである。講演会に出かけたのは1年半ほど前だが、中学生向きにやさしくアレンジした記憶はない。そもそも「あわてるな…」の「信条」はそのまま伝えるしかないのである。 |
Hyper short(43) : 簡潔さこそ 2020/05/17 Sun (12:50am) 6994
〝Since brevity is the soul of wit / And tediousness the limbs and outward
flourishes.〟シェークスピアの「ハムレット」で内大臣ポロニウスが発するセリフ。「簡潔な表現こそ知性の神髄、多言は枝葉、外向けの飾りに過ぎない」。おしゃべりの私に対する皮肉的教訓。 |
早朝夕刊(42):「ニュース」の減量 2020/05/17 Sun (5:55am) 6993 5月15日(早朝夕刊)の続き
テレビの「ニュース」の視聴量が減った最大の理由は、ネットを含めて「量」の圧倒的な増加である。ネットの情報は怪しいものもあるが、いわゆる既存の放送局が流しているニュースもネットで観ることができる。先月から「NHKプラス」がはじまった。これでニュースを1週間はいつでも視聴できる。それどころか海外のニュースもライブ状態でアクセスできる。とりわけアメリカの〝ABC News Live〟はすばらしい。
ともあれ「いつでも観られる」環境になれば、固定した時間にニュースを観る動機づけが低下するのは当然である。その影響は新聞にも及んでいる。少なくとも「目を通す時間」は激減している。 |
早朝夕刊(41):「浅慮」「脳炎」よりも「止考」 2020/05/17 Sun (5:34am) 6992 昨日(早朝夕刊)の続き
〝groupthink〟を「集団浅慮」あるいは「脳炎」は既存のことばで表現している点が共通している。【浅慮:考えの浅いこと。あさはかな思慮。また、そのさま。】【脳炎:高熱、頭痛、意識障害、痙攣などを主症状とする脳の炎症性疾患の総称。ともに精選版
日本国語大辞典】
後者は集団による意思決定のとんでもなさを強調する点ではとんでもなくおもろい。ただし、私はこのことばを見た瞬間に苦笑した。この感覚の評価はお任せする。私が提唱する「止考」は造語だが、「思考」と音が一致して合格点を超えていると思う。 |
うつら、うつら 2020/05/17 Sun 6991 昨日の続き(2009年7月の日記)
私が初めてPCに出会ったのは熊本大学に赴任した1979年のことである。この年にNECからPC8001が発売された。〝PC〟は「パーソナル・コンピュータ」のことだった。そのうちに持ち運びできるラップトップが生まれた。ラップ(lap)は「膝」、「ふとももの上側」である。それがさらにノート型やブック型へと小さくなる。こうした進化にはバッテリーの軽量化と長寿命化が伴っている。その主役がリチウム電池であることは、ノーベル賞の対象になるのだから今や常識である。
そうした時代の流れを体感しながら、コペンハーゲンに向かう飛行機の中で日記を書いているのである。
昔と比較すれば、PCの電池の性能がかなり上がった。そのためディスプレイの明るさを押さえておけば、「ちょっと疲れたので休憩するか」と思えるくらいまでは仕事になる。それから「うつらうつら」を繰り返す。私はどんなところでも枕を選ばない。ただし、「動いているもの」の中で眠るのは苦手である。そのかわり目的地に着いたら気を失ったようにぐっすり眠れる。まずはお休みなさい。
このときも「飛行機」の中では「うつら、うつら」状態だったのだろう。 |
Short shot(40) : 脇役あっての主役 2020/05/16 Sat (11:13am) 6990
【脇役:主役をたすけて物語の展開に副次的な役割をつとめる役。また、その役者。精選版 日本国語大辞典】英語では〝a supporting actor〟である。人間の世界は集団で構成されている。その構成員たちがお互いに支え合うことによって生きていくことができる。そして、主役は脇役のサポートがなければ存在できないことを認識してはじめて「主役」になれる。この基本的で重要な事実に気づいていない「えせ主役」がいないことを願う。 |
早出し夕刊(39):groupthink 2020/05/16 Sat (9:49am) 6989 昨日(早朝夕刊)の続き
「集団止考=groupthink」を一言で説明すれば、「人間は集団になるととんでもなく愚かな意思決定をする」ということである。さらにその決定に基づいて行動して深刻な問題を引き起こすわけだ。
ここで重要なのは〝group think〟ではなく〝groupthink〟と一単語になっている点である。そもそも英語の〝think〟には否定的な意味合いはない。また日本語の「思考」からマイナスの印象を受けることもない。むしろいずれも「肯定的」なことばである。したがって、私は「集団思考」は誤訳だと考えている。そこで「集団浅慮」や「集団脳炎」といった訳もある。前者はいいとして、後者を見たときは苦笑した。 |
滞空11時間の過ごし方 2020/05/16 Sat 6988 昨日の続き
スエーデンのオスロに行く前に成田からストックホルムまでの飛行機で書いた、2009年7月5日の日記。
飛行機の中に11時間も閉じ込められるなど堪らないという人もいるだろう。とくに高所や閉所が嫌いな人は想像するだけでいやになるかもしれない。しかし、地球の2/3くらいを回るのだから、そこのところはあきらめるしかない。
それに私は飛行機が大好きだ。離着陸時に主翼のスポイラーが出たり入ったりするのを見るだけでも楽しい。太陽の日を受けて光る海もまぶしいし、地上が見えなくても雲の絨毯が美しい。筋肉モリモリで自慢げな入道雲も迫力満点である。もっともその中に突入するととんでもない乱気流に見舞われることもある。まあ、そのあたりはプロのパイロットがちゃんと対応してくれる。
そんなわけで、滞空11時間といっても割り切ってしまえばけっこう淡々と過ごせるものである。飛行機が飛び上がってしばらくは何も考えないでゆったりする。それからやおら本を取り出して読み始める。本の区切りがいいところで、PCを取り出して原稿を書いたりする。最近はバッテリーの性能が以前とは比較にならないほどよくなった。 |
早朝夕刊(38):「ニュース」っ子 2020/05/15 Fri (6:28am) 6987
このごろはテレビの「ニュース」を「生」で観る回数と時間が減少した。私は「ニュース好き」の少年だった。テレビに関して言えば、それは父親の影響があったと思う。朝晩の7時にニュースを観るのが日課だったと言えば言い過ぎだが、とにかくよく観ていた記憶がある。
子どもにしても通常は学校にいるから「昼のニュース」は観ない。ただし、春夏冬に学校が休みになると、正午前にテレビのスイッチを入れて「お昼のニュース」にチャンネルを合わせた。その習慣はずっと続いていて、今でも朝は「時刻確認」のためもあってテレビを点ける。その流れの中で7時になればNHKだと「ニュース」がはじまる。 |
早朝夕刊(37):「裸の王様」を生む力 2020/05/15 Fri (6:11am) 6986 昨日(早朝夕刊)の続き
本コラムで「集団止考」を取り上げたのは、2004年2月28日である。コラムの通算番号が「316」と若々しい。前年の4月にスタートしたのだから、まだ1歳にもなっていない。そこで「集団止考」の内容は「バックナンバーでご参照ください」という手もある。
また、社会心理学系ではよく知られたトピックスだからネットワークで検索すればワンサカと出てくる。原語の〝groupthink〟でチェックするのもお勧めである。そうは言いながら、書き直しするのも楽しそうだ。
それにしても、これが「マスク」と結びつくとは夢にも思わなかった。一般的には「集団思考」と訳されており、「止考」は私のオリジナルである。 |
コペンハーゲン 2020/05/15 Fri 6985
私は2009年7月にノルウェーのオスロで開催された学会に出かけた。そのときは成田発のスカンジナビア航空984便で出発した。オスロ直行ではなく、デンマークのコペンハーゲン経由だった。そこで、7月6日はコペンハーゲンで一泊した。その日の日記がある。
コペンハーゲン空港に到着する前に海が見えたが、陸地の部分が湿地帯のような感じがした。湿地帯といえばオランダをイメージするが、このあたり一帯がそうした地質なのだろうか。コペンハーゲンの街中は超高層ビルもなく落ち着いている。町並みの割には道路がけっこう広い。ヨーロッパでよく見かける煉瓦造りっぽい建物に溢れている。おそらく気のせいもあるのだろうが、人々の歩みもゆったりしている。
ただし、町の中心地にある広場にホームレス風の人たちがいた。その数は多くなかったが、この国にもこうした人たちがいるのだなあと思った。私の頭の中ではデンマークとホームレスは結びついていなかった。しかし、どんな国にも格差や貧困の問題は存在している。日本人には北欧が高福祉社会だという印象がある。しかし、そうした国々においても路上生活に近い人がいたりする。 |
Short shot(36) : 防御は最大の防御なり? 2020/05/14 Thu (9:14am) 6984
「攻撃は最大の防御なり」という。自分を守るために、こちらから先に相手を攻撃する。何とも物騒な発想である。ここで「防御は最大の攻撃なり」とひっくり返してはどうだろう。ただし、「攻撃されてから」となれば「泥縄」である。人間が自然を攻撃するなどできるはずがない。そこで「攻撃される前に『防御』策をとっておく」のである。それが「リスクマネジメント」ではないか。そうなると「防御は最大の攻撃なり」とも言える。
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早朝夕刊(35):「裸の王様」を生む力 2020/05/14 Thu (6:11am) 6983 昨日(早朝夕刊)の続き
心身の安定に脅威を与える情報が耳に入らないようにする。その一方で安定を維持/強化する情報を進んで取り入れようとする。これが「裸の王様」を生み出す力になる。
そもそも「情報」には媒体が必要である。それにはマスコミを含めた情報源が含まれる。しかし、もっとも影響が大きいのは周りにいる人間である。そして伝える者と伝えられる者の間にパワーの差があるとき、「脅威を与える情報」が抑制され「安定を維持/教科する情報」の量が増えるに違いない。それが「裸の王様」を生み出すことになる。
ここまで考えたところで半世紀以上前に提起された「Group think(集団止考)」のことが頭に浮かんだ。 |
行動を引き出すものは… 2020/05/14 Thu 6982
The wise are instructed by reason, average minds by experience, the stupid
by necessity and the brute by instinct. Marcus Tullius Cicero「賢人は理性によって、一般人は経験によって、愚か者は必要によって、人でなしは本能によって導かれる」。キケロは古代ローマの雄弁家として知られるが、政治家・著述家でもある。むしろ政治家的活動が大きかったかもしれない。
まずは〝instructed〟を「導かれる」としたが、「行動する」の方が適切だと思う。〝necessity〟も「心理的要求」や「欲求」に近い感じだろう。ただし、〝instinct〟の「本能的欲求」とは区別しなければならない。いずれにしても、キケロが言いたいことは伝わってくる。
ここで大事なことは、「賢人」にも、「経験・欲求・本能」の3点セットが備わっている点である。それらを持ち合わせた上で「理性」に基づいた判断と行動ができるから「賢人」なのである。いまや「コロナ禍」に襲われた大パニックのなかでどう行動するかが問われている。まさに「未経験」の事態に直面し、一般人はさることながら、国を導くリーダーたちが「理性」に基づいた行動を取れているか。 |
Short shot(34) : 青空と黄砂 2020/05/13 Wed (2:21pm) 6981
朝から真っ青な空が拡がった。そうした中で黄砂が飛んでくるという情報が入ってきた。天気予報を見ると、黄砂は中国大陸から東南アジア方面にぐるっと円を描いてから北へ向かう。その円の先の方で関東地方にかかっている。このすぐ前に台風1号が発生したと言っていた。その丸い影響が影響しているのだろう。だから、九州は青い空のままなのである。地球を取り巻く自然もあれやこれやと影響を受けているんだなあと天気図に感動した。 |
Short shot(33) : 「コロナ世代」? 2020/05/13 Wed (5:41am) 6980
かつて「団塊世代」と呼ばれた子どもたちがいた。彼等はいま70代になった。それから随分と時間が経って「ゆとり世代」と言われた子どもたちがおとなになった。子どもではないが、「就職氷河期」という厳しい経済状況の真っ只中で悪戦苦闘した若者たちもいた。そしていま未曾有の「コロナ渦」に直面している子どもたちがいる。彼等は3月から授業を受けていない。この子どもたちは「コロナ世代」と呼ばれることになるのだろうか。 |
早朝夕刊(32):見通す力の欠如 2020/05/13 Wed (5:10am) 6979 昨日(早朝夕刊)の続き
生きていくための燃料が切れそうになると「空腹」という「危険信号」が発信される。その状態を放置しておけば、「安定」どころか「存続」そのものが脅かされる。そこで「食べる」という行為によって「安定」を回復する。生きるとは、このサイクルの繰り返しだということもできる。
そんなことから「自分の安定に脅威を与える情報」は耳に入らないようにする。それとは反対に「自分の安定を維持、あるいは強化する情報」は進んで取り入れようとする。このとき時間的な視点からの「見通し力」は発揮されにくい。それは目の前の「安定」ではなく、長期的に「安定」について考え、冷静に評価する力である。 |
ネタの氾濫 2020/05/13 Wed 6978
世の中は情報があふれ過ぎて悩ましい。たとえば4月15日の地元紙熊本日日新聞の夕刊1面の半分に7本の記事が載っている。
①「政府、一律10万円給付検討」:公明党の独自色を打ち出した。
②「対策なければ国内42万人死亡」:実際にこれだけの死者が出るとは考えにくいが、警鐘を鳴らす狙いがある。
③「交通機関移動、日本は38%削減」:アップルの発表【ニューヨーク共同】で、アメリカは76%、イタリアは90%減少した。
④「米、WHO拠出金停止へ」:トランプ大統領の記者会見【ワシントン共同】における発言で、政権への不満を受けて批判の矛先をそらす狙いがありそうだ。
⑤「韓国、終息待たず総選挙」:文政権はコロナの感染が完全に終息しない中で予定通り実施に踏み切った。
⑥「アルペンルート全線開通」:立山のアルペンルートが4ヶ月半ぶりに開通したが雪壁を歩く「雪の大谷ウォーク」は中止になった。
⑦「世界遺産委の開催延期」:中国で開催される予定だった同委員会が延期になった。
いやあ、どれもこれも本欄のネタになるものばかりである。いやはや頭が痛い。これでは1日が240時間あっても足りないではないか。 |
Hyper short(31) : 腕立て伏せ 2020/05/12 Tue (6:51am) 6977
老化は止められないが、そのスピードを抑えることはできる。そんな気持ちから腕立て伏せを始めたのは2017年11月のことである。最初の日は10回だけで心臓が止まりそうになった。それでも「始めたら止まらない」ことでは、とにかく「自信過剰」の私である。 |
Short shot(30) : 「たい」の含意 2020/05/12 Tue (6:22am) 6976
安倍首相の発言「国民の皆様にお詫び申し上げたいと思います」の「たい」は本コラムで何度も考えてきた。これは助動詞で、《動詞型活用語の連用形に接続して、願望を表す》(広辞苑)。ここで「お詫び」は「せざるを得ない」からではなく、自分としては「そうしたいなあ」という気持ちがあるという雰囲気が漂う。組織における不祥事や事故に対するトップの謝罪会見でも多用される。どうして「申し上げます」ではないのだろう。 |
早朝夕刊(29):ガス欠サイン 2020/05/12 Tue (6:02am) 6975 昨日(早朝夕刊)の続き
とりあえず、「人間は心身ともに安定を求める」という「私の公理(?)」を前提にするとどうなるか。
そんな気持ちをもっていても、その実現は至難の業である。われわれは矛盾に充ち満ちた世の中で生きている。何でもかんでもが自分の思い通りとはいかない。むしろその方が多いから、いつも「安定」は脅かされることになる。
人間を含めて命あるものは自分の体外から栄養素を取り入れなければ生きていけない。そこで「食べる=捕食」という行動をとる。食事をすれば、しばらくは栄養的に「安定」している。しかし、それも長くは続かない。体はよくできていて「空腹」というガス欠サインを送ってくる。 |
子午線 2020/05/12 Tue 6974
みなさん、地球の「子午線」ってご存じですか。またどうして「子午線」と呼ぶのかも知ってますか。「そんなもん知ってるに決まってる」という方はパスです。北極と南極を結んで上から下にリンゴを切るように引いたものが「子午線」です。
その由来は単純で、「子(ね)」が北で「午(うま)」が南のことなのです。つまりは地球の北と南をつなぐ線というわけです。これを「北南線」ではなく「子午線」と呼ぶのだから素晴らしいですよね。
この二つは十二支の「子」と「午」で、時間の意味ももっていて、「子」は午前零時ごろ、あるいはその前後の2時間とされています。それからあとの2時間だという説もあるそうです。さらに「子月」と言えば陰暦の11月を指します。一方の午は干支の七番目ですが、時刻では奈良・平安時代は午前11時から午後1時ころになります。その後、鎌倉時代や江戸時代では季節によって変動があります。まさにサマータイムを思わせる運用だったようです。さらに「午月」は5月の異称なんです。そして「初午」は陰暦2月最初の「午」の日です。理科の学習で「子午線」と丸暗記していた方はいらっしゃいませんか。
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Short shot(28) : 「は」の含意 2020/05/11 Mon (5:27am) 6973
安倍首相が「緊急事態宣言」を今月末まで延長した際の一言が興味深い。「一ヶ月で宣言を解除できなかったことについては、国民の皆様にお詫び申し上げたいと思います」。この助詞「は」は「他と区別して取り出していう意」(広辞苑)として使われている。そこからは「この点」についてのみお詫びする気持ちがにじみ出ている。その他のことは対象に含まれていないのである。たかが「は」だが、この一文字が相当な違いを生んでいる。 |
早朝夕刊(27):「マスク」は「宇宙」へ… 2020/05/11 Mon (4:59am) 6972 昨日(早朝夕刊)の続き
宇宙に存在する「物」も「者」も、はたまた「状況」までが「いまのまま」を希求している。私のこの「公理」あるいは「前提」を話はじめると終息がつかなくなる。ただし、これには「宇宙は絶え間なく変化し続けている。その事実だけで、『物も者も状況』も『いまのまま』でないことは明らかではないか」と言われるかもしれない。私としては「『いまのまま』を求めていても、あるいは求めるが故に『変化』が生まれる」と答えておこう。
ともあれこの話、「早朝夕刊」の「マスク・ネタ」からはじまったものである。ここでは、「人間は心身ともに安定を求める」という点だけを共有しておけば十分である。 |
個性に応じて 2020/05/11 Mon 6971
NHKの「イッピン」という番組をはじめて観た。「日本の職人たちが伝統のワザを駆使して生み出す、すぐれた地場産品【イッピン】の魅力をたっぷりご紹介します!」(NHKのHPより抜粋)。
私が観たのは秋田のブナの木工がテーマだった。ブナは漢字の「橅」に象徴されるように「そもそも木では無い」ほど硬く加工しにくい材料だという。それが見事な木工製品に生まれ変わる工程に目を奪われた。椅子の背にするため棒状にした1本を二人の手作業で曲げていく。このとき、一本一本の性質が異なっているため、同じ形状にするにも力の入れどころなどが微妙に違うのである。まさに職人ならではの勘と技術力が発揮されるのだ。
それを聴いて人間もまったく同じだと思った。一人ひとりが生まれも育ちも、もちろんDNAも違っている。だから全員にまったく同じ力を加えてもうまくいかないのは当然なのである。それぞれに応じた働きかけによって目標とする人間を育てていくのが教育というものである。親も教師も、また社会全体もそれまで培った「勘と技術力」それに「冷静さ」を混ぜ合わせながら未来を担う子どもたちに関わっていこう。 |
Short shot(26) : 想像を絶する猛毒 2020/05/10 Sun (9:56am) 6970
実際に身近な人ではないが、昔からよく知っている人たちが「コロナ渦」で亡くなっている。志村けんさんが70歳、岡江久美子さんは63歳、そして昨日から岡本行夫さんが74歳で逝去したことが報じられている。前期高齢者の身には他人事ではない。今朝のNHKニュースによれば国内の死者数は624人である。その全員が「コロナ」で命を失うとは夢にも思っていなかったに違いない。今回のウイルスは想像を超える毒性をもっているのだ。 |
早朝夕刊(25):「マスク」は「宇宙」へ… 2020/05/10 Sun (5:54am) 6969 昨日(早朝夕刊)の続き
この宇宙に存在するあらゆるものは、それが生命を宿しているかどうかを問わず、「いまのままで生きる」、あるいは「いまのままである」ことを大原則としている。これが私の提唱する「公理」である。その典型的なものとして「慣性の法則」を挙げることができる。「物体は外から力が加わらない限り等速度運動を続ける」のである。この「等速度」の「速さ」を小さくしていって「0(ゼロ)」に達したときが「静止」状態である。
私は「物(モノ)」を「者(モノ)」に読み替えると、「慣性の法則」は「人間の法則」として完璧に適用できることを30年ほど前から訴えてきた。もちろん「笑いながら」である。 |
中学生の感受性 2020/05/10 Sun 6968 5月3日の続き
私が高校の卒業文集に書いた「あわてるな、人生はそんなに短くはない。なまけるな、人生はそんなに長くもない」だが、中学生はしっかり受け止めてくれていた。いずれも3年生の女子だが、いろいろな表現で評価してもらった。
「あわてるな人生はそんなに短くない。なまけるな人生はそんなに長くない」とおっしゃいました。「あわてなくてもまだ人生は長いから大丈夫だよ。でもなまけてばかりいると人生はそんなに長くないから後悔するよ」っていう意味なんだろうなと思いながら聞いていました。
今日の講話で、自分の人生のことについて、また新たに考えさせられたと思います。これからも悔いのない人生を送るために前向きに過ごしていきたいと思います。そして「あわてるな、人生はそんなに短くはない。なまけるな人生はそんなに長くもない」というように、これからの人生をおばあちゃんになっても楽しく生きていって、いくつになってもいろんなことに挑戦していこうと思いました。
私の話が「おばあちゃん」になるまで影響をおよぼすなんてことはあり得ない。ホンの一時でもそうした気持ちになってもらったことが嬉しくてたまらない。
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Hyper short(24) : 出回りはじめたけれど… 2020/05/09 Sat (6:02am) 6967
昨日、久しぶりに外出しました。あるお店に入ると「マスク」や「消毒液」が置かれていました。それも数種類あってけっこうな数量です。品質は「ピンキリ」の感じでしたが、ようやく供給が追いついたのでしょうか。ただし、「あのマスク」はまだ届きませんが…。 |
早朝夕刊(23):「マスク」は「宇宙」へ… 2020/05/09 Sat (5:56am) 6966 昨日(早朝夕刊)の続き
この宇宙にあるあらゆるものが「安定を目指している」「可能な限り現状を維持しようとする」。これを基本的原理、あるいは公理として物事を考えていこう。この話は、相当昔に本コラムに書いたことがある。そこから少しは話を先に進めていたような気がする。しかし、いつものように「どこかで、しかも早い時点で」記憶の彼方に飛び去っていった。まあ、「忘れるもよし、突如として思い出すもよし」こそは「味な話の素
Spirits」なのである。
先月9日からはじめた「早朝夕刊:『マスク』ネタ話シリーズ」はいつの間にか「裸の王様」まで登場する始末だ。それでも私の頭の中ではしっかりとつながっている。 |
突貫工事 2020/05/09 Sat 6965
私が2009年にワープロで書いた「味な話の素」のメモが出てきた。そこにこんな記述がある。「高速道路各社は3月13日、土日祝日のETC通行料金を上限1000円とし、月末から実施することを明らかにしていた」。この後に「お盆の『民族大移動』も一段落したことだろう」とあるから、8月中旬より後に書いたものである。メモはさらに続く。
とくに混雑が予想される直前に静岡で地震があり、東名の一部が不通になった。これに対して「翌日にも復旧」というニュースを聴いたときは「ホンマかいな」と驚いた。
ネットで確認すると、8月11日にマグニチュード6.5の駿河湾地震が発生し、静岡県内で最大震度6弱を観測している。さらにメモの続き。
素人がテレビで見ただけではあるが、あれが1日で走れるようになるとはにわかに信じられなかった。かつて日本人は「突貫工事」が得意ではあった。しかし、いまや「安全」が最優先の時代である。工事に携わる人たちの安全もしっかり確保していないといけない。「サービス精神」も大事だが、われわれの方にも「早く、早く」と迫らない余裕も必要ではないか。お盆を控えて緊急に補修したのだろう。 |
Short shot(22) : 危機「一発」! 2020/05/08 Fri (8:34am) 6964
「007」シリーズ第2作目は「ロシアより愛をこめて」です。ただし日本のタイトルは「007 危機一発」でした。辞書では「危機一髪」ですが、これを「一発」としたところがじつに楽しい。そもそも「007」は始めから終わりまで「爆発」にあふれているので、いっそのこと「危機百発」にした方が内容を正しく伝えたことでしょう。山の上でヘリコプターから追われるボンドの姿が「ポスター」になっていたことを鮮明に思い出します。 |
早朝夕刊(21):支持率 2020/05/08 Fri (8:25am) 6963
危機管理への対応はトップのリーダーシップと組織の実力が評価される。それが国の場合は支持率としても現れる。台湾の蔡英文総統は60%(台北時事)、ドイツのメルケル首相はこのところ支持率の低下が伝えられていたが、コロナ対応で人気復活、世論調査の満足度は64%にもなった(毎日)。韓国の総選挙では文政権のバックである与党が圧勝した。その要因はコロナ対応であることは常識だろう。フランスのマクロン大統領の支持率は39%だが、これは前月よりも10ポイントの「大幅」な上昇なのだ(在仏日本商工会議所)。
海外の情報は極度に限定されているから、「真実」はわからないのだけれど…。 |
早朝夕刊(20):リーダーの周りに… 2020/05/08 Fri (5:37am) 6962 昨日(早朝夕刊)の続き
自分の身の回りに「自分よりはるかに賢い人間を置くことができるかどうか」がリーダーの要件である。その点で「自分よりはるかに悪賢い人間たちに囲まれた」典型的なモデルが「裸の王様」だ。この世の中に「裸の王様」の物語を知らない人がいるのだろうか。この物語を聴いたとき、誰もが「何と愚かな王様だろう」と哀れんだに違いない。あるいは「かわいそうな王様だ」と思ったかもしれない。
どちらにしても、王様であるかどうかは措くとして「自分もこんな人間になってはいけない」「自分は子どものような視点をもとう」などと考えただろう。ところが、人間はわかっていることが実践できないのである。 |
「輿論」と「世論」 2020/05/08 Fri 6961
佐藤卓己「流言のメディア史」(岩波新書)をあっという間に読んだ。世論を取り上げたところが興味深い。いま私は「世論」と表記したが、以前は「輿論」であったことを教えてくれたのは高校のころだった記憶がある。
憲政の神様と言われた尾崎行雄が、1918年の国会で「欧羅巴の輿論民意」に基づく「民主主義」を「吾々は輿論主義若しくは公論主義と云うのである」と演説した。この「輿論」が当用漢字ということで「世論」となったのか。「輿論」とは「公的意見
public opinion」であり、「世論]は「大衆感情 popular sentiments」とは違うのである。
この点はきわめて重要で、マスコミで行う調査は文字通り「世論」であり、「大衆の感情」ということだ。しかも、それは質問項目の表現等によって、意図的あるいは無意図的に誘導される。われわれは、こうした事実をしっかり意識してあふれる情報に向き合う必要がある。
議会制民主主義にしてもアメリカのような大統領制にしても基本は選挙である。そして今や選挙で当選することが目的と化し、そのために繰り出す政策が「選挙運動」になっている。それは「ポピュリズム」そのものである。 |
「巣ごもり記⑿」(19) 2020/05/07 Thu (5:37am) 6960
3月6日は県内にある2つの学校を訪問する予定が入っていましたが、すでに中止と決まっていました。これは教育委員会の仕事で、年に2回か3回ほど学校に出かけて学校経営や授業の様子を視察するのです。これまでも県内のいろいろな地区の学校を訪問しました。その際は学校の活き活きした状況だけでなく、それぞれが抱えている課題などを知ることができます。
これについてもすでに決まっている予定とかぶらない限りしっかり参加しています。私は学校に限らず、様々な組織と関わるチャンスをいただいてきました。そうした体験から、実践が現在進行中の場に出かけることが楽しくて仕方なくなりました。 |
早朝夕刊(18):リーダーの周りに… 2020/05/07 Thu (5:19am) 6959 昨日(早朝夕刊)の続き
19世紀の鉄鋼王アンドリュー・カーネギー(1839-1919)の墓碑に刻まれている一文は感動的だ。“Here lies a man who was
able to surround himself with men far cleverer than himself." 「自分より遙かに賢い人びとを周りに置くことができた者がここに眠る」。
すこしカッコよすぎるきらいはあるが、希有のリーダーの名言である。そして、この「はるかに賢い」者たちは「まったく同じ意見」をもっていないことが必要不可欠なのだ。それによって多面的な視点に基づいた多くの「賢い」提案が生まれる。そうした知恵を吟味して、現実の方策を自分の責任で選択することこそがリーダーシップなのである。 |
どこまで飛べる? 2020/05/07 Thu 6958
就職試験の本社面接で飛行機に乗せてもらった。ただし、復路は新幹線で新大阪まで行き、山陽線の特急に乗って福岡まで帰った。その当時、山陽新幹線は工事中で岡山まで開業したのが1972年、博多までつながるのは1975年になる。入社試験は「片道飛行」だったのである。
航空機の運賃はやたらと高くしばらくは超金持ちの乗り物であり続ける。やがて集団力学研究所の仕事で飛行機に乗りはじめた。調査や研修で出かける際に企業が航空運賃を負担することがあったのである。
そして、初フライトから50年が経過した。私のメモでは昨年末の時点で1355回である。今から10年ほど前、当時の回数を聴いた学生が「私は一度も飛行機に乗ったことがないんです」と驚いた。これまで複数の航空会社で講演や研修をお引き受けしたことがある。その際は冒頭に、初飛行の体験談と当日までのフライト回数を入れる。それを聴いて「本当にメモしているんですか」と驚かれる。
このところ「コロナ禍」で飛ぶ機会が失われている。すでに前期高齢者後期としては、これから先、どのくらいまで記録が伸ばせるのだろう。まだ、孫たちと一緒に飛んだことはない。 |
Hyper short(17) : ゴールデンウィーク 2020/05/06 Wed (7:01am) 6957
本日は「ゴールデンウィーク」最終日です。この名称は日本人の娯楽の筆頭だった映画の制作会社が名づけたものです。それまでの「正月」「お盆」の興業と並んでこの連休で映画を盛り上げようというわけです。ところが今年は予期せぬ事態で休館が続いています。 |
Short shot(16) : James Bond vs. Dr.No 2020/05/06 Wed (5:24am) 6956
「007」シリーズの第一作の原題は〝Dr.No〟です。ジェームズ・ボンドの敵役ですが、中国系の黒幕といった感じでした。アメリカが打ち上げる月ロケットの発射を阻止しようと秘密の島で工作していたのです。半世紀以上前の映画で、登場人物の多くが男女を問わず煙草を吸いまくります。またボンドが上司の部屋から退出する際は、隣室にいる女性秘書に今なら一発でセクハラになる行為をしまくるのです。そんな時代だったのです。 |
今月の写真(15) 2020/05/06 Wed(5:18am) 6955
写真の1枚は5月の青空である。新宿のワシントンホテルから撮った。左側は東京都庁である。平日夕方の6時前だが車はそれほど多くは写っていない。私は向こうに見える「青空と白い雲」の美しさに惹かれてシャッターを切った。東京の空も思ったよりは青いのである。写真の右側から夕日が当たっているから、「雲の白さ」がより鮮やかになっている。
東京も「コロナ禍」で外出が抑制され、「空の青さ」は写真を上回っていることだろう。私がお付き合いしている組織の方々のテレワークが増えた。この「国難」を何としても「禍福はあざなえる縄のごとし」で、「禍」を「福」にする力を持ち続けていきたい。 |
早朝夕刊(14):完全一致のリスク 2020/05/06 Wed (4:52am) 6954 昨日(早朝夕刊)の続き
あの「布マスク2枚」はアナウンスする「タイミング」次第では効果的な策として評価されたに違いない。ものごとは「時機」、つまりはタイミングが肝心なのである。
ところで、誰かが「布マスク2枚」のアイディアを出したとき、「この時点でそんな提案をすれば批判される可能性がありますよ」といった懸念の声はまったく挙がらなかったのだろうか。何らかの対応を考える際には「全員が完全に同じただひとつの意見」しかない状況は「あってはいけない」のである。そうした事態が目の前で起きたときは、リーダーが「これとは違う案をもっている者はいないのか」とメンバーたちに問い糾すことが必要なのだ。 |
初飛行の記憶 2020/05/06 Wed 6953
公益財団法人生命保険文化センターの「生命保険に関する全国実態調査」によれば、世帯の普通死亡保険金額は平均2,255万円である。また、大和総研の「統合型リゾート(IR)開設の経済波及効果(2017年版)」では、建設の効果が約5.1兆円、運営による効果は年間約2.0兆円という数値が出ている。また横浜市は山下ふ頭の立地を想定した場合、開業に伴う経済波及効果を最大で年間約1兆6500億円と見込んでいる(神奈川新聞2019年05月27日)。横浜市は「白紙」としていた市長が誘致の姿勢を示し、これに反対の住民が反発している。
今回の「コロナ禍」でパチンコが話題になった。多くの店が休業するなかで、開店しているところに県外からも客が殺到したという。パチンコもレジャーや趣味の一つに含まれるのだろうが、これがギャンブルであることを否定する人はいないだろう。現実に「○時間で〇万円勝った」「○万円すった」などの会話が交わされる。まさに「勝ち負け」で現金が動くのである。ここで問題になるのは、「単なるお遊び」で済まない状況、つまりは「ギャンブル依存症」と認定される状況に陥る人たちがいることである。 |
今月の写真(13) 2020/05/05 Tue (5:50am) 6952
写真の1枚は昨年の熊本県高校総体開会式を撮ったものである。この日は途中からかなり強い雨になった。これに教育委員として出席するのは2回目だった。県内79校の生徒たちが行進する。晴天であれば屋根の向こう側は青い空で映えるのだが、これは天候だから人間の力では如何ともしがたい。
そして今年は当然のように中止と決まった。開会式は2016年4月に発生した熊本地震のときに中止されたが、一部を県外で実施するなどして競技は行われた。いまやあらゆる分野で中止や延期が続いている。そのすべてについて、関わりのある人たちの思いがある。いま「国難」に巡り合わせたことにどう向き合うのか。 |
早朝夕刊(12):危機管理下のリスクマネジメント 2020/05/05 Tue (5:44am) 6951 昨日(早朝夕刊)の続き
いずれにしても、「布マスク2枚」が「起死回生のタイムリーヒット」にならなかったのは明らかである。このケースの問題は「そうなること」を予測できなかったことに尽きる。もちろん先のことは誰にもわからない。やってみたら大成功という可能性も「0」ではない。だから「はずれ」ても仕方ないのか。
「危機管理」に際しては迅速な判断と行動が求められる。その際に、それがもたらす結果について適切な「リスク評価」をする必要がある。自分たちの置かれている状況が厳しければ厳しいほど、冷静に情報を分析し、判断しなければならない。それが「危機管理下におけるリスクマネジメント」の要諦である。 |
初飛行の記憶 2020/05/05 Tue 6950
夢にも飛行機には乗れないと信じていた私がはじめて飛行機に乗ったのは大学3年生のときだった。そのチャンスは就職試験でやってきた。本社が東京にある企業が福岡で筆記試験をする。それに合格すると、二次試験は本社で行われる。その際に飛行機に乗せてくれるというのである。この情報に興奮・奮起して一次試験には首尾よく合格した。そして、福岡空港からJALで東京に飛んだのである。
その日は晴天で東京に近づいたころ、直下に真っ白な富士山が見えた。そのときの感動はいまでも忘れられない…。
これと同じことを数年前にこのコラムで書いた。私は高校1年生のときから日記を書いている。はじめて飛行機に乗ったことは人生の中でも最上級の喜びだった。父も母も妹も、そしておじいちゃんやおばあちゃんたちも飛行機には乗ったことがなかったのである。だから、人生最大の出来事を迷わず日記に書いたことは言うまでもない。
そう思いながら古い日記を取り出してみた。その内容もかつて書いたことがあるので、ここでは省略する。初飛行の後、相当に長いこと再び飛行機に乗るチャンスはなかった。何と言っても学生だったからである。 |
Short shot(11) :「007は殺しの番号」 2020/05/04 Mon(5:48am) 6949
5月2日は「007は殺しの番号」を観ました。ご存じショーンコネリーのジェームズ・ボンド「007(ダブルオーセブン)」シリーズ第一作です。制作が1962年で翌年公開されています。私は「封切り」ではなく、福岡の天神にあったスポーツセンターの「センターシネマ」で観たと思います。ここは二番館というのでしょうか、封切り館で上映が終わったものを公開していました。洋画が専門で学生は低料金の50円くらいだったでしょうか。 |
「巣ごもり記⑾」(10) 2020/05/04 Mon (5:19am) 6948
3月5日には熊本県立中学校が学習の成果を発表する「グローバルデイ」が予定されていました。熊本県の中高一貫校3校の中学3年生が県立劇場に集まって英語の交流やプレゼンテーションをするのです。中学生たちの英語もなかなかのもので、われわれ団塊世代とは大いに違っています。スケジュールにはディベートや劇などもある多彩な催しです。
私は教育委員になってから毎年楽しく参加していました。しかしながら、これも当然のように中止になりました。この日の日記を見ると、「先週金曜日に講演をしてから外出したのは3日の吉田塾のみである。私にとって初めての《巣ごもり》である」と書いています。 |
早朝夕刊(9):「セーフティバント」だって… 2020/05/04 Mon (5:16am) 6947 昨日(早朝夕刊)の続き
「あの時点」で状況を分析すれば、「起死回生のタイムリーヒット」を期待するのはきわめて困難だったのではないか。そうなると一塁ランナーを得点圏に進める「犠牲バント」はどうだろうか。これも一塁にランナーがいることが前提になるが、「あのとき」はそんな状況ではなかった。前の打者二人が「見送り三振」やキャッチャーへの「ファウルフライ」でツーアウトと追い込まれていたのだ。
それでは、自分も生きる「セーフティバント」をねらったのか。そこで「セーフティバントの成功率」に関する情報を探してみたのだが、「二死走者無し」条件での「セーフティバント」の記録など発見できなかった。 |
元号のみのニュース 2020/05/04 Mon 6946 4月26日の続き
ときおり同じことを書いているが、NHKのニュースでは「年」を元号のみで伝えることが圧倒的に多い。
先日も「インターハイが中止になるのは昭和38年に大会がはじまって以来初めてのことです」と言っていた。今の高校生が「昭和38年」と聴いて「どのくらい昔のことか」がわかるだろうか。それは西暦の1963年で、私が中学3年生のときなのである。ここで西暦を並べて言えば、それが57年も前のことだと誰でもわかる。
これを私に適用すると1948年(昭和23年)の57年前は1891年である。私だって何かについて「明治24年にはじまって以来初めて」と言われても、どのくらい昔なのかをわざわざ計算する気にならない。
元号は元祖の中国もお隣の韓国も放棄しており、今日では日本固有の文化になっている。あの「忠臣蔵」も「元禄」がついてこそ本物らしくなる。また中村草田男の句「明治は遠くなりにけり」や「大正デモクラシー」「昭和恐慌」など、日本固有の視点から歴史を見るのも面白い。ちなみに地元の熊本日日新聞は日付を「令和2年(2020年)」と元号を優先させているが、それでもインターハイの記事は1963年だった。 |
Short shot(8):「映画も趣味」ですが… 2020/05/03 Sun (6:45pm) 6945
「仕事が趣味」とはいうものの、ときおり「わが家の庭」にあるシネコンで2時間ばかり過ごしていた。それも一応は「映画も趣味」としていた。ところが「コロナ」のおかげでシネコンもクローズとなった。そうなると映画もビデオで楽しむしかなくなる。そんなことで5月1日には「ゴッドファーザーⅡ」を鑑賞した。世に知られた3部作のPart
Ⅱで公開は1974年だが、「休憩」を挟んで3時間22分の長尺である。しっかりと楽しんだ。 |
「巣ごもり記⑽」(7) 2020/05/03 Sun(5:25am) 6944
3月に初外出した翌日4日は東京からのお客様との定例会が入っていました。原則として毎月1回、熊本か東京でお会いしているものです。組織における「危機管理」「リスクマネジメント」のトレーニング・プログラム開発について情報交換を続けています。私としては、少しでも実践に役立つものができれば嬉しい限りです。おかげさまで新しい「ツール」もできています。
この日は熊本の貸し会議室を利用することにしていました。大きな都市では「貸会議室」を事務所として利用するケースなどが増えていますが、熊本では2、3人向きのものが充実していません。ともあれ、この日の予定は延期になりました。 |
早朝夕刊(6):「タイムリー」は無理 2020/05/03 Sun (5:15am) 6943 昨日(早朝夕刊)の続き
あのタイミングで「布マスク2枚」が「起死回生」のタイムリーヒットになると本気で考えた人がいたのだろうか。さすがに「タイムリーヒット」で得点をゲットするのは無理ではないか。それが成功するのは、そもそも二塁にランナーがいなければならない。その時点までに理想的には「二塁ヒット」が、少なくとも「シングルヒット」や「四球」あるいは「死球」と「盗塁」が成功している必要がある。
後者の「四球」はこちらの選球眼ののよさも貢献するが、敵のバッテリーやピッチャーの「失策」でもある。また「盗塁」も同じようなものだ。しかし「あのとき」はとくに目立った「敵失」もない状況であった |
中学生の感受性 2020/05/03 Sun 6942 4月26日の続き
吉田先生の講話は納得することもあったし、笑い話もあってとても楽しく聞くことができました。まず納得というか共感したことは、自分の命がとても大昔からつながれてきたことです。私も時々同じことを思います。私が今生きているのは自分のご先祖様が子供を産む前に亡くなったり一度も途切れることなく子孫を残してくれたおかげなんだと思います。だから同じような考えの人がいて少し嬉しかったです。
三つの K こころ、行動、言葉の話も納得したし、心が沈んでいる時に明るい言葉を発したり、行動を起こしてみようと思いました。また笑い話では、先生の身近な出来ごともとても面白くて、生きることをとても楽しんでいるように感じました。私も先生のように生きることが楽しくてしょうがないと思えるように、これからの人生を歩いていきたいと思ったし、まわりの人を笑顔にできるように話が上手になりたいなと思いました。
あわてるなな人生はそう短くない。なまけるな人生はそう長くもない。この言葉を胸にとめておきます。(3年生女子)
「笑い話」と「人生訓(?)」をバランスよく受け止めてもらっていることに感動するばかりだ。 |
「巣ごもり記⑼」(5) 2020/05/02 Sat (5:56am) 6941
こうして3月のスタートである1日に2つの予定がキャンセルになりました。この日からが私の「巣ごもり」が開始されたのです。そして3日には熊本県の「人権施策・啓発推進委員会」の開催が中止になりました。私は「人権」は素人ですが、「集団の中での人間関係」についてお話しすることなどから、この委員会の委員をお受けしています。会議には委員のほか、担当部局から多数の関係者が出席します。こうした事情を踏まえて、やむを得ず会議の中止が決まったのです。
ただし、この日は《吉田塾》の事務所には顔を出してメンバーとお話をしました。そんなことで、これが「3月で初外出」となったのです。 |
早朝夕刊(4):耳元のささやき 2020/05/02 Sat (5:47am) 6940 昨日(早朝夕刊)の続き
私がある人物を貶めようと密かに策を練った。その人は社会的な影響力をもっているのだが、私のことを心底から信頼している。そんな相手を貶めるなど許されないことである。しかし、ここはフィクションと考えていただくことにしよう。
こうした状況で私はどんな手を考えるか。その人はこれまで私の進言であれば何でもかんで取り入れてくれた。だから「こんなことをするといいと思いますよ」と耳元でささやけば、疑うことなく実行に移すに違いない。そんな確信をもって私は進言する。「このところの対応について厳しい評価が続いていますね。その挽回に『布マスク2枚』を配付するといいと思いますよ…」。 |
パンデミックとブルースカイ 2020/05/02 Sat 6939
世界全体で人間の活動が抑制されている。その結果の一つとして原油価格がマイナスに落ち込んだ。アメリカのシェールガス業界はかつてない厳しい状況に追い込まれている。
人間の行動は間接的なものを含めてすべてが経済と関わっている。ボランティア活動もボランティア自身の経済的報酬はないとしても、その移動や提供する物資には経費がかかる。人間は一人で生きていけないし、すべてを自分で生産することはできない。そこで大昔は必要なものを「物々交換」で充足した。この「交換」に焦点を合わせれば、それがすでに「経済行為」である。そもそも人間がこの世で生きるためには「基礎代謝+活動」に必要なエネルギーが欠かせない。つまりは「生きること」は「消費すること」なのである。
やれやれ、またぞろ本当に言いたかったことから脇道に逸れてしまった。とにかく「コロナ禍」によって人間の「活動=経済活動」が徹底して抑制された。その結果、世界中の空が澄み渡ったという。アメリカのABCニュースは中国の大都市を含めて「Before-After」の映像を流していた。今回のパンデミックが人類の活動にどんな変化をもたらすのだろうか。 |
「巣ごもり記⑻」(3) 2020/05/01 Fri (5:23am) 6938
卒業式は3月1日の午前中でした。その日は午後からもう1件予定が入っていました。それは熊本県が主催する「家庭の日の集い」への参加です。私は熊本県青少年育成県民会議の会長をしており、この日は「あったか家族コンクール」に出品された作品の表彰式があるのです。私の仕事はその賞状を受賞者に手渡すことです。
作品は「家族で共同制作する」もので、「絵にっき」「フォトにっき」の部門があります。表彰後にはサプライズで「くまもん」が登場する段取りになっています。ところが、突如として「コロナ禍」に襲われてしまったのです。親子だけでなく祖父母も参加する会合のため中止になりました。 |
Short shot(2):早く書いておけば… 2020/05/01 Fri (5:20am) 6937 4月30日(Short shot)の続き
マスコミの「後出し」ながら、テレビなどでは「確定申告」しか取り上げていなかったと思う。わが家での会話は「年末調整」にも言及していたからその幅はより広い。とまあ、とにかく突っ張っておこう。ともあれ言いたいことはおわかりだと思う。給与所得者は「源泉徴収」が原則であり、給料から税金が控除されている。そこで、仮に「10万円支給」に収入の条件を付けるとしても、年末に給料から「取り戻し」をすればいいのである。 |
早朝夕刊(1):直言の許容力 2020/05/01 Fri (5:19am) 6936 4月30日(早朝夕刊)の続き
小学4年生の時に見た映画「一心太助」で中村錦之介扮する太助が「皿を一気に割る場面」は昨日のことのように蘇る。大久保彦左衛門を月形龍之介が演じていたこともしっかり記憶にある。
太助の実在性については議論があるが、相手が誰であれ「おかしいことはおかしい」と直言し、かつ行動することの重要性を訴えていたのである。それはこの時代の「かっこよさ」だった。また、大久保彦左衛門も「天下のご意見番」と呼ばれているのだから、将軍に対しても「言うべきことは言う」人物だったに違いない。
リーダーにはこうした人間が欠かせないのである。ただし、リーダーがそれを許容することが前提になる。 |
「国難」 2020/05/01 Fri 6935
【国難:一刻の危難(広辞苑)】
今回の「コロナ禍」で私が「国難」と感じはじめたのがいつだったか記憶にない。ただ、ある方の話では、1月に私から「国難」ということばを聴いたという。私も「そのこと」は覚えているが、それが1月だったようだ。お若いこともあり、それまで「国難」ということばはご存じなかったそうだ。
メールを調べると、2月27日に「国家的危機」を、3月3日には「国難」を使っている。このときは、仕事のキャンセルについてやりとりした。その後は3月19日の本コラム「早朝夕刊」に「国難」を取り上げている。そこでは学生へのメールを紹介している。
われわれ団塊の世代は究極の国難である戦争が終わったあとに生まれた。それからは、貧困の国から脱して経済的に豊かになっていく流れの中で生きてきた。その間、戦争の恐れもなく過ごすことができた。たしかに全国で大地震や災害は起きたが、それでも地域は一定の範囲に限定されていた。
今回は「すべての国民」に関わるのだから、「国難」以外に表現法が見当たらない。いま「目に見えないウイルス」が人間の住んでいるすべての地域を混乱に陥れているのである。 |
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