福岡/東京6,900円 2011/02/01 火 2911
私が生まれて初めて飛行機に乗ったのは1970年4月23日だった。あまりの嬉しさにそのときのチケットを大事にとっていた。ここにその写真がある。発行はJTBでこれが上等ではないものの定期入れのようなビニールケースに入っていた。私は熊本大学の定年まで3年と2ヶ月になったが、かなり前から身辺整理をすすめている。本日ここにしっかり味な話の素≠ノチケットを組み込んだので現物は処分しようと思う。さようなら。ところで券面を見ると東京/福岡間が6,900円と表示されている。その当時、庶民にとって飛行機は文字どおり手の届かないところを飛んでいた。多くの人たちが飛行機を大金持ちの専有物だと思っていたはずだ。そんなときに飛行機に乗れたことは、もうそれだけで私にとって大ニュースであった。しかしいま改めて6,900円という価格を見ると、頭の中で思い続けてきたものよりも安いような感じがする。私が大学に入ったとき、生協の定食が80円だった。当時は日本経済が右肩上がりだったから、物価も年ごとに上昇していた記憶がある。戦後値段史年表(朝日文庫)≠見ると、そのころ駅弁の幕の内弁当が200円である。現在はかなり幅があるが1,000円とすれば5倍になっている。またすでに死語と化した下宿≠セが、4畳半で15,000円になっている。大家さんのお家の一部屋を借りるのである。たしかにそのくらいだった。授業で学生に聞いたら、熊本大学周辺のアパートが40,000円くらいだろうという。これだけで比較するとそれほど上がっていないように思える。しかし下宿代には基本的に朝夕の2食が付いていたし、水光熱費込みだったと思う。これをいまの学生に当てはめれば住居費にプラスして70,000円程度になるだろうか。
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