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味な話の素
No.74 2009年07月号(2322-2353 )
 
空港検問の歴史(09/07/31 金-2353)
 成田空港の建設はとっかかりから混乱した。そもそも成田の地に決める際に、政府がトップダウンで決めてしまった。地元農民との話し合いが十分に行われていなかったようだ。そのため農民の建設反対闘争が起きる。それも半端ではなかった。その時期は世界中に広がっていた学生運動にも繋がっていく。今の時代では想像できないような光景が各地で起きていたころである。たとえば、神田でデモをする学生と警察の機動隊がぶつかり合う。その際にデモ側は道路のアスファルトが剥を剥がし機動隊に投げつけたりもした。新宿駅ではレールの敷石が無限にあったから、そのまま飛び道具になった。過激なデモを押さえるために、警察側は凶器準備集合罪≠竍騒乱罪≠ネどの適用も考えた。そしてこの法律をもとに学生たちを逮捕すれば、国家権力を騒乱罪適用に追い込んだ≠ニいった大看板が大学構内に立てられた。そんな時代である。成田の農民による空港建設反対運動についても、その地の名前から三里塚闘争≠フスローガンで、いわゆる過激派を中心にした支援闘争が盛り上がる。そして最後には、建設予定地内にあった反対闘争の砦が強制的に撤去される。こうして1本の滑走路だけで空港が完成する。そしていよいよ1978年春の開港にこぎ着けた。ところが、そこで予想もしない大事件が起きる。開港4日前の3月26日のことである。過激派の一団が突如として空港施設内に侵入し、管制塔が占拠する。そして、すでに設置されていたコンピュータをはじめ重要施設が徹底的に破壊される。5月には改めて開港するが、この種の攻撃は終息しない。そのため、空港ビルに入るすべての人に検問が行われるようになったのである。そして、それが未だに終わっていないのだ。
崩壊の序章?(09/07/30 木-2352)
 中田横浜市長が突如として辞任を宣言した。その理由についてはいろいろ言われているようだ。しかし、私にとってはそんなことはどうでもいい。ただ、このまま放っていたらこの国は崩壊する≠ニいう彼の危機意識だけは共有している。これから先、人口大国である中国が経済的にも影響力を持ってくることは必然である。そんな中で、いつまでも世界第2の経済大国≠ネんて叫ぶのはやめにしよう。とにかく右を見ても左を見ても危ういことばかりが目つく。そして、またぞろ成田の話に戻ってしまう。羽田からバスで1時間、そろそろ成田空港が近づいてくる。ところが、空港ビルを目の前にしていながら、そこにすんなり入ることができない。そこに検問ゲートがあるからだ。そして、バスの場合は係員が乗り込んできて、乗客全員に身分証明書の提示を求める。当然のことながら、空港へ送迎に来た人にも同じことが要求される。いわゆるテロ対策なのである。それは理屈としてはわかるが、建物そのものに入る前に全員をチェックする空港って、世界中にどのくらいあるのだろうか。政情がきわめて不安定な国ならそんなことがあるかもしれない。しかし、少なくとも私はそんな空港に出会ったことがない。これが世界に開かれた%本の空の玄関なのである。その上、本格的な滑走路はいまだに1本しかないらしい。かなり無理をして2本目が使えるようになったと聞いたのは数年前のことだった。すでに開港から30年以上が経過しているというのに、どうしてこんな状態なのか。そこにはこの空港が背負っている厳しい歴史がある。羽田に代わる本格的な国際空港が必要になった。そこまでは当然の流れだった。しかし、それを建設する場所の選定で大きな問題が起きた。
お局様≠スちのいじめ(09/07/29 水-2351)
 いわゆるお局様≠ノしても、弱い人をいじめている。それも取り巻きがいて、集団でいじめ≠するから問題は深刻になる。弱い動物たちが集団になって生活するのは、自然界の知恵である。それが、自分たちを守るための大事な対応策なのである。しかし、人間になるとその知恵が歪んできて、いじめ≠ニいった現象まで引き起こすことになる。まことに困ったことである。ともあれ、フラストレーション−攻撃仮説≠適用すれば、いじめ≠フ主役≠スちはご本人たちに欲求不満≠抱えていることになる。この人たちは、自分たちに欲求不満がある≠アとに気づいているのだろうか。ただひたすら相手が悪いから≠ネどと自分たちを正当化している可能性も強いのではないか。そうなると、単純な話、自分たちが見えていないということになる。それほど鈍感ではなく、欲求不満≠抱えていることに気づいているとしたら、もっと質が悪いとしか言いようがない。職場のお局様≠ノついて、その詳しい実態など知りようもないが、自分たちよりも弱い者≠ターゲットにすることは、ほとんど常識だろう。自分の欲求不満をうまく解消できず、そのエネルギーを弱い者に向けるというのなら、それは幼児のレベルと変わらない。思い通りにならないと、かんしゃくを起こしてモノを投げつけるのと同じメカニズムである。つまりは、心のコントロールができないということだ。しかも、この手の人たちほど、強い者≠ノはやたらと弱い≠ニころがある。この世の中には、人をいじめて楽しむ≠謔閧焉Aもっと楽しい≠アとがいくらでもある。そのエネルギーを逆方向に使えば、職場の中でしっかり尊敬もされるはずなのに、そこがわかっていないんだなあ。
欲求不満≠ニいじめ(09/07/28 火-2350)
 北欧に出かける前の5日にフラストレーションー攻撃仮説≠ノついて書いた。これは少しばかり連載≠キるつもりだったが、ちょっと間を置いた。やはり海外からのライブ更新≠楽しみたいと思ったからである。それだけでなく、わたしの連載物≠ヘ気をつける必要がある。とにかく始めると止まらない≠ゥらだ。じつは、帰国後に書いている成田物語≠烽ワだ終わっていない。しかし、そのまま続けると何回分になるかわからない。本コラムを覗いてくださる方の興味関心も多様である。だから1点集中主義に徹していると退屈を感じられる方もいらっしゃるに違いない。まだ続けてる≠ニいうわけだ。ホームページは公開しているのだから、可能な限りいろいろな方に読んでいただきたい。そんなわけで、連載を意識的に止めたりもしている。そこまではいいのだが、まだ続いていること≠忘れたりする。その点はたかがホームページだから≠ニ笑っていただくしかない。ところで中断中のフラストレーション−攻撃仮説≠セが、この仮説は世の中のいじめ≠ノも適用することができる。自分に対して、そして毎日の生活にも仕事にも満足している人間が他人を攻撃≠キる可能性はきわめて低い。これに対して心の内にフラストレーション(欲求不満)≠抱えていると、どうにも気持ちが落ち着かない。そこで他人を攻撃≠キることによって、それを解消しようとする。そうは言っても、相手が強いと反撃される恐れがある。そこで攻撃≠オても大丈夫な者が標的に選ばれる。あるいは1人では負けそうな場合は、徒党を組んで攻撃する。集団だと罪の意識≠熾ェ散する。こうして弱い者いじめ≠ェ起きる。自分の心をコントロールできないのである。
不足を楽しむ(09/07/27 月-2349)
 毎年のことではあるが、豪雨が日本列島を襲ってきた。だんだんその規模が大きくなっている。それは気のせいなのだろうか。どうしても、地球温暖化≠フことを考えたくなる。数週間前の報道によると、100年後には九州で桜の花見ができなくなるという予測もある。桜は冬の寒さが重要で、それがないと花は咲かないという。そのうち、北海道の米がもっともうまくなるなんて話もある。稲は温暖の地に育つもので、それを寒い土地でも生育させようと先人たちが戦ってきた。そして、北の大地でも米が収穫できるようになったのだ。しかし、そのうち北海道の方が米にとって最適の気温になるというわけである。そんなことで、九州地方でマラリアが蔓延するのも時間の問題ではないのか。地球温暖化はいろいろなものが複合して起きているのだと思う。しかし、その原因が人間の活動であることだけは間違いない。この地球上で67億もの人間が生活している。もちろん、意図的に地球を傷つけようなどと思っている人間がいるとは思えない。しかし、一人ひとりの生活が地球を食っているのである。とりわけ先進国と呼ばれる国の人間は、その食いつぶしの程度が半端ではない。このごろコンビニ系で売れ残った弁当のディスカウントを容認するという方針が出された。ビジネスとしては、それなりの戦略や事情があるのだろうが、とにかくもったいない話だ。この世に生き物が生まれて以来、いつも饑餓≠ニ戦ってきた。だから、チャンスがあれば少しでも溜め込んでおこうという気持ちになる。それは危機管理の本能≠セから、これを克服するのは至難の業である。しかし、ことことに至っては腹八分目≠フ精神が求められている。少しばかり不足を楽しむ$Sも大事だろう。
短期決戦のリーダーシップ(09/07/26 -2348)
 もう過去の話になったが、国際的な野球の試合で対照的なことが起きた。北京オリンピックでは、日本チームは4勝5敗の4位でメダルが取れなかった。監督は星野仙一氏である。そして、今年のWBCでは原辰徳監督が指揮して金メダルを獲得した。前者は星野JAPAN=A後者は侍JAPAN≠ニ呼ばれた。ご存じの通り、結果はきわめて対照的である。その理由はいろいろあるはずだが、私なんぞは、どうしてもリーダーシップの視点から考えてみたくなる。いわゆる短期決戦での監督のあり方である。星野監督はいわゆる義理人情派のようだ。そのときに調子が悪くても、こいつは≠ニ思ったら選手に選んで連れていく。時間が経過したので細かいことは忘れたが、ホークスの川崎は足の故障で、もともと危うかったようだ。それでもメンバーに入れた。これが原監督になると、調子が今ひとつだった松中はメンバーから外した。彼は、過去に国際試合へ参加した実績では、それなりの選手ではある。しかし、少なくとも現時点で戦力にならない≠ニ判断すれば、すっぱりと切るのである。その決定には、松中選手も周りの野次馬も納得したと思う。選手名は忘れたが、星野氏はエラーをした誰かを、汚名をそそがせる≠ニばかりにその後の試合にも出したりしていた。原はキャッチャーを城島に任せて、身内の阿部慎之助を出さなかった。いわゆる短期決戦≠ナは、その時の状態が大事で、実績があっても切るときは切る=Bまことに冷徹ではあるが、それが監督の仕事なのだろう。原氏自身だって義理人情を大事にする人間だとは思う。しかし、一方で厳しい判断をする強い意志も持っているということだろう。星野氏の義理人情スピリットは短期戦には向いていないようだ。
羽田/成田のバス(09/07/25 土-2347)
 羽田から成田までは90km程度らしいが、およそ1時間で着く高速バスの運賃が3,000円である。競争が激しいとはいえ、熊本と福岡の間を走る高速バスは2,000円だ。この間は110kmほどある。熊本・福岡の場合は、回数券を買うと最安値は1,600円だという。これが1日100往復も走っているのだからすさまじい。ともあれ、利用者側から見れば大サービスである。もちろんJRもこれに対抗している。チケットを2枚とか4枚をまとめて買うとバスといい勝負になる。熊本から博多は118kmで、久留米までは83kmある。その久留米に行く場合でも、お帰りも乗られるのなら、博多往復キップの方がお得ですよ≠ニ勧められる。そして、JRの特急も1時間に3本のダイヤが組まれている。こうした状況を目の当たりにしていると、1時間程度で目的地に着く高速バスの料金が3,000円というのは、いかにも高い。いつもはどうか知らないが、私がたまたま利用したバスのように乗客が13人では採算もとれないだろう。出張先のノルウェーでは、オスロ空港から市内までで特急電車に乗った。その運賃は200クローネだったから、日本円で3,000円に近い。しかし、時速は210Kmだというからノルウェーの新幹線である。これを使うと2駅目にはオスロ中央駅で、所要時間は20分だった。これなら200クローネでもリーゾナブルな料金だ≠ニ納得できた。おそらく、この料金にもけっこうな税金がかけられているに違いない。そう考えると、消費税5%の日本の料金よりは安いとも言える。それだけでなく、運賃と時間は聞かなかったが普通列車もあったし、高速バスも使うことができた。ちなみにタクシーを使った人からは900クローネだったと聞いた。
雲間の奇跡(09/07/24 金-2346)
 私も日食を見た。皆既日食の観察が期待された地方は雲が多くて見るのがむずかしかったようだ。それでも一時的に夜のように暗くなるなど、歴史的な体験をしたという。皆既日食そのものを見られなかったのは残念だったと思う。しかし、その気持ちを次のチャンスにつなげると楽しくなるだろう。われわれは年を取ってしまったが、子どもたちにはまだ別の機会があるはずだ。海外の人も来ていたようだから、お互いに連絡先を交換しておくといい。また世界のどこかでお会いしましょう。そして今度こそ、しっかりこの目で日食を確かめましょう=Bそんな約束をするのも夢があっていい。ところで、熊本は朝から大雨洪水警報が出るほどの空模様だった。太陽が欠け始めるという9時過ぎに大雨は降っていなかったが、まさに空全体が低い雲に覆われていた。どう見てもこりゃあ無理だ≠ニいう状態だった。しかし奇跡が起きたのである。まさにお天道様の周りの部分だけ、雲が切れたのだ。そして、大枚735円をはたいて購入した日食メガネ≠フ向こう側に、欠けていく太陽をしっかり見ることができた。そして少し雲の厚いところにかかると肉眼でも三日月の形をした白い太陽が動いていくではないか。うるさいほど鳴いていた蝉の声が完全に聞こえなくなった。じつにすばらしい時間を楽しむことができた。私は小学校の校庭で日食を見た記憶がある。ガラスにロウソクのススをつけて、そこから太陽を覗いた。いつのことだか調べてみると、それは1958年4月19日だった。私が小学校4年生のときである。もちろん今回と同じように皆既≠ナはなく部分日食≠ナある。しかし、それで十分に満足した。そして気がつくと、また蝉たちが大声を張り上げて鳴き始めていた。
ディズニーと力道山(09/07/23 木-2345)
 わずか13人の乗客を乗せた高速バスが成田へ向けて走っていく。途中、高速道路の右側にディズニーランドがちらりと見える。ただそれだけのことだが、ついほほえみたくなる。もう還暦も過ぎたおじいさんだが、ディズニーはいつになっても夢がある。私たちが小学生のころ、隔週金曜日の8時になるとディズニーアワー≠ェはじまった。あの力道山が大活躍したプロレス≠ニ交互の放送だった。プロレスは超人気の番組だったが、ディズニーアワー≠燻qどもにとってはいつも楽しみにしていた。ただし、その当時はテレビがある家庭はきわめて限定されていた。私も、父と同じ職場で働いていたおじさんのお家に出張するのを習慣にしていた。ディズニーといえば、砂漠は生きている≠ニいう劇場映画を見た記憶もある。そんなわけで、私の中では力道山とディズニーが妙に結びついている。力道山はキャバレーのトラブルで腹部を刺され、それが原因であっけなく39歳で人生を終わる。それは1963年のことで、私はまだ中学生だったが、その日の衝撃的な新聞記事はいまでも脳裏に焼き付いている。一方のディズニーはそれから3年後の1966年12月に亡くなっている。享年は65歳だから、ごく平均的な年齢だと思うが、高校生だった私にはまだ若いのに≠ニ驚いた記憶がある。子どものころから楽しませてもらったこともあり、まだまだ期待していたのだと思う。大人になるにつれて、プロレスにストーリーがあることなど、子どものころには知らなかった話もいろいろ聞くようになった。しかし、それでも強い力道山のイメージは、われわれ団塊の世代の記憶から失われることはないだろう。そして、じいちゃんになってもディズニーの顔も消えることはない。
乗客13人を乗せて…(09/07/22 水-2344)
 空港の地元では客が乗らないのに飛行機だけは飛ばせという。もちろん、企業努力は必要だが、飛行機の乗客などは簡単に増えるわけではない。いっそのこと高速道路並に土日は日本国中どこへ飛んでも1,000円とでも打ち出してみますか。そうなれば人はわんさか集まるだろう。しかし、それこそ名実ともに出血大サービス間違いない。とにかく作ること≠ェ目的化して、その後のことは考えない。事前の需要予測が正しければ、どこだって黒字のはずではないか。経済が右肩上がりのときは、建設費だってインフレでけっこうな部分は帳消しになる。また、客の増加も期待できたかもしれない。しかし、もうそんな期待すら夢物語だ。そして、その結果がいまの状態である。そうは言っても、終わってしまった事実を消しゴムで消すことはできない。はっきりしているのは、いまや従来のパターンを変えるギリギリのところまできているということだ。それは誰の目にも明らかなはずである。ともあれ、私には羽田空港だけはけっこう賑わっているように見える。都心へのアクセスは鉄道系のモノレールに加えて、地下鉄線に直結する京急も乗り入れている。選択肢が複数あってじつに便利だ。バスも横浜方面は高速を使うためそれほど苦にならない。こうした中で、羽田では国際線の工事も進められている。しかし、羽田から成田に向かうバスに乗ると雰囲気が一変する。今回は土曜日の18時50のバスに乗った。バスは私たちを含めて第2ターミナルで5人、第1ターミナルで8人の13人を乗せて出発した。この時間帯がたまたま客が少ないのかどうかは知らないが、大型バスはガラガラである。わが国の首都圏にある空の玄関に向かうバスが13人の客を乗せて高速道路を疾駆する。
外向き空港(09/07/21 火-2343)
 成田空港から海外に出かけるときは、いつもこの国は大丈夫なのか≠ニ暗澹たる気持ちになる。まずは熊本からの便がない。そこで羽田から成田まで移動しなければならない。日本を平らに≠キるために、ドンドン地方空港ができる。しかし、それが日本の顔≠ナある成田に向いているか。正確な数値までは知らないので、誤解であればいつでも訂正するが、多くの空港が外を向いている。その代表格が韓国の仁川空港だ。仁川は世界にネットワークを広げている。これを自転車などの車輪の中心に見立ててハブ°港と呼んでいる。すでに仁川の方がハブ度では成田を上回っていると思う。何のことはない、地方の人間はそろって仁川に行こう≠ニいうわけだ。国内に空港をまったく作るななどと暴論は言わない。しかし、それは小規模な飛行機が離着陸できる程度でいいのではないか。そうなれば、建設費はもちろん維持費だってグーンと安くなるはずだ。熊本から名古屋の前の空港である小牧までは、50人乗りのジェットが飛んでいる。これがなかなか機敏で楽しい飛び方をする。小さい飛行場だけれど、こうした飛行機が頻繁に離着陸して成田はもちろん各地に飛んでいく。成田にだって2時間に1本はありますよ。羽田には1時間に1本です=B需要に応じてそんな状況を作ればいいのに、あっちもこっちも同じような空港を建設するから、どこもここも赤字で四苦八苦する。もちろん、建設費もタダなら維持費も金がかからないというのなら、土地がある限り好きなだけ作ればいい。しかし、現実は赤字の空港が多いのではないか。このごろは、採算が合わない地域間で路線を廃止する話題もよく聞く。赤字なのに、飛ばす責任を民間会社だけに負わせるわけにはいかない。
楽しい授業日(09/07/20 月-2342)
 今日は海の日≠ナ国民の祝日である。つまりはお休みということになる。四方を海に囲まれたわが国としては海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う≠アとが趣旨だという。まことにけっこうなことである。そして、ハッピーマンデー$ァによって、めでたく7月の第3月曜日になったわけだ。そのおめでたい日だが、今日は授業をする。あまりにもハッピー≠ネ日が多すぎて月曜日はやたらと欠ける。そこで今日は公式の授業日にしたのである。ありがたいことだ。今日は1限目をスタートにして、あわせて3コマ授業をする。楽しい限りである。とにかくアンハッピーマンデー=Aいや失礼、ハッピーマンデー≠ノは泣かせられる。後期なんぞも敬老の日≠竍体育の日≠ネどがハッピーマンデー≠ニして手ぐすね引いて待っている。それが原因で正月休みに補講なんぞするものだから学生からの評判も落ちてしまうのである。すでに何回も書いているが、体育の日≠ヘ10月10日≠ナないといけないのだ。1964年(昭和39年)10月10日土曜日、あの東京オリンピックの開会式が挙行された。それは敗戦国の日本が生まれ変わったことを世界に示す旅立ちの日であった。そんな記念日を第2月曜日≠ネんぞに回すなーっ。すでに、体育の日≠フ由来を知らない若者がわんさかいるのが現実である。とにかく連休を増やして、もっと国民が人生を楽しめるようにという趣旨だろうが、労働政策なんぞも併せて対応させなければ、休みあっても休みなし≠フ人が増えるだけではないか。選挙が近づくと、おそらく人気取りだろうが、思い出したように祝日の新設を言い出すところもある。わが国の祝日は遊び上手のアメリカよりも多いんですって。
バイキングとの戦い(09/07/19 -2341)
 バイキングへの挑戦≠ニいっても戦うわけではない。そもそも私は平和主義であるだけでなく、軟弱である。ホテルで摂る朝食バイキング≠フについてお話ししたいのだ。そもそも、あのバイキング≠ヘいわゆる和製英語≠ナある。その由来については以前にも書いた記憶があるが、命名者は帝国ホテルのシェフたちだという。ヨーロッパに出かけた際に、あの方式を見てバイキング料理≠ニ名付けたらしい。だだし、これに関する私の情報はかなり怪しい。正確なことをお知りになりたい方はインターネットで確認していただきたい。ともあれ、あれは食い放題≠ナある。一定の料金を払って、あとはお任せだ。こうなるとどうしてもいじましい根性が頭をもたげてくる。とにかく食わなきゃソン、ソン≠ニ、あれにもこれにも手を出してしまう。これを繰り返しているうちに、めでたくメタボの認定証をいただくことになるわけだ。そんなことで、今回のオスロ行きでもバイキング≠大いに警戒していた。しかし結果としては、われながら無理をせずにちゃんとセーブすることができた。習慣的行動を変えるには、割り切りが大事だと思う。やめたいと思っていてもつい手が出てしまう。そして、いつも今日までだ、今日までだ≠ニ自分自身を納得させようとする。これを今日まで症候群≠ニ呼ぶ。生きている限り、いつになっても今日≠ヘやってくる。だから今日まで≠ニ言い続けながら、同じことを繰り返してしまうのだ。タバコでもチョコレートでも、はたまたバターピーでも、きちんと止めることができれば、やればできる≠実感する。そのうち≠ニ言っていても、その日≠ヘいつになってもこない。今日まで≠ナはなく今日から≠ナいきましょう。
やればできる(09/07/18 土-2340)
 メタボ対策で間食追放作戦≠展開して、それなりの成果を得たことは先月の本欄に書いた。その後も順調で、とうとう血液検査で合格証≠いただいた。お医者さんからしっかり対策を取れば、こんなにデータが改善するものですね≠ニ言われたから、本当に喜んでいいと思う。そもそものスタートは3月のはじめだった。そのときの体重は65Kg ほどだった。それが瞬間的には57Kgを切るところまで到達した。つまりは4ヶ月で8Kg の体重減である。本音の話、自分でもこんなに軽くなるとは予想もしなかった。出張中はパソコンも入れた重いバッグを持ち歩いている。これが5Kg 位あるが、持つ手を頻繁に変えないとつらくなる。そんな重さを上回る体をしょっていたのだからゾッとする。足腰の筋肉も喜んでいるだろう。たしかに、階段を昇るのも楽になった。そんな中で今月の初めからオスロに出張した。帰国したすぐ後に検査の予約が入っていた。一般的に海外には珍しいものもたくさんあるからついつい食べ過ぎる。しかし、せっかくここまで順調にきたのに、海外出張というだけでリバウンドしては元も子もない。そう考えて、今回は自分自身にかなり警戒心を抱いていた。そのため、朝食のバイキングもちゃんとコントロールした。とにかくあれもこれも≠フすべてには手を出さない。皿に盛りつける場合も量を抑える。もちろん、食べるべきものは食べるが。そんな方針で昼食や夕食も意識しながら楽しんだ。そして、自宅に帰ったらすぐにでも体重計に乗るのを楽しみにしていた。ちょっとワクワクしながら計ってみると目盛りは400gしか変わらなかった。それを見てニンマリ≠オた。ことは言うまでもない。まさにやればできる≠実感している。
喫煙を始めるな?(09/07/17 金-2339)
 タバコの警告を続けよう。Smoking seriously harms you and around you≠ヘ喫煙はあなたと周りの人に深刻な損害を与えます=Bこれを喫煙家に向けるとSmoker die younger≠ノなる。喫煙者は早死にします=BSmoking kills≠烽る。目的語がないから、kill≠ヘ自動詞なのだろうか。辞書では人の命を奪う≠ニある。さらに、Smoking can cause a slow and painful death≠烽る。喫煙はじっくりと苦痛を伴う死をもたらします≠ニいったところか。どれもが、死≠竍殺す≠ニいう言葉を使った直裁的な表現だ。また、タバコの成分を知らせるものもある。Smoking contains benzene, nitrosamines, formaldehyde and hydrogen cyanide=B順にベンゼン∞ニトロサミン∞フォルムアルデヒド∞シアン化水素≠ニいった物質らしいが素人にはわからない。体に悪いものをしっかり含んでいるということだろう。Your doctor or pharmacist can help you stop smoking≠烽る。禁煙はお医者さんや薬剤師さんにご相談ください≠セろうか。医療的な観点からSmoking clogs the arteries and causes heart attacks and strokes≠ニも警告する。動脈硬化≠竍心臓麻痺≠フ原因になるのだ。そして、Protect children: don't make them breathe your smoke≠ニ子どもに対する配慮≠求める。また、Smoking is highly addictive, don't start≠ノ至っては依存症になりやすいので、喫煙は始めない方がいい≠ニ求める。これがタバコの表示だから苦笑してしまう。Smoking may reduce the blood flow and causes impotence=Bスペースもないので訳はお任せします。
穴埋め問題(09/07/16 木-2338)
 今日は英語の穴埋め問題に挑戦していただこう。以下の英文の□の中に単語を入れて文として完成させなさい。ただし、基礎になる単語はすべて同じ≠セが、適当に変形させること=B□ can damage the sperm and decreases fertility∞□ seriously harms you and around you∞□ die younger=Bさて、この3問の答えはすぐにおわかりだろうか。正解は、はじめの2問はSmoking≠ナ、3問目はSmokers≠ナある。オスロからの帰りにトランジットでコペンハーゲンに立ち寄った。そこのDuty Free Shopに並んだタバコのケースに書かれていた警告文≠ナある。商品名に負けないほどの大きなペースを取ってタバコはいけない≠ニ訴えている。私は28年ほど前にタバコをやめた。また、まわりにも喫煙者はほとんどいない。そんなわけで、タバコをお土産にすることはない。しかし、その警告文≠ノついてはまことに多様で、ついつい興味をそそられた。その中にはつい笑ってしまうものもあった。そこで、この2日ばかりは、それをネタに英語の勉強をしてみましょう。まずは第1問目のSmoking can damage the sperm and decreases fertility≠セが、いきなり際どい内容になってしまった。sperm≠ヘ精子≠ナ、fertility≠ヘ多産≠ニいった意味がある。これは両性に対する警告だと思われるから、喫煙は精子を傷つけ、妊娠もむずかしくします≠ニいったところだろう。子どもがほしい人たちはタバコを吸うとまずいのよと呼びかけているのだ。これに関連して、Smoking when pregnant harms your baby≠ヘ女性に対する警告である。妊娠中の喫煙は赤ちゃんに害悪をおよぼします≠ニわかりやすい。
半島の湖沼群(09/07/15 水-2337)
 オスロでスカンジナビア半島の大きな地図を見た。あの馬の顔にも見える巨大な半島である。首の付け根である東側がら、ロシア、フィンランド、スエーデン、ノルウェーと続いている。小学生のころスエーデンに乗るウエー≠ニいって国の位置を憶えた。ノルウェーはスエーデンに乗って≠「るように見えるからだ。ところで、半島の首にあたる部分に位置するフィンランドは湖沼がいっぱいの国だということをご存じだろうか。大げさに言うなら、陸地が細い網の目のようになっていて、その空いた部分はすべて湖といった状況なのである。私はこれを見ていささか驚いた。世界を国ごとに色分けしている地図がある。そこでは川や湖などは無視して一色で塗りつぶされている。これに対して平野は緑、山は茶色で表現した地図は地形の様子までイメージできる。しかし遠くアジアに住んでいるわれわれが見る地図はその縮尺も大きく、相当に小さくなっている。その結果、フィンランドの大地が湖で透けたようになっているなどとは想像もできなくなる。氷河による浸食が原因だろう。これでフィンランドのイメージが変わった。とにかく帰りの飛行機ではしっかり大地を眺めてみた。国際線では大体ナビが付いているから、自分たちがどこを飛んでいるのかが手に取るようにわかる。眼下ではたくさんの湖が連なっていた。細い陸地と湖が逆転して、海に島が浮かんでいるようにも見えた。それだけといえばそれだけのことなのだが、何となく新しい発見をした気分で嬉しくなった。ところで、スカンジナビア3国といえば、デンマーク、ノルウェーにスエーデンで、フィンランドは含まれていない。この国はフィン族という民族が大多数でスカンジナビア3国とは異なっているのだそうな。
強者が弱者を救う?(09/07/14 火-2336)
 強者が弱者を駆逐する。動物の世界はいわゆる弱肉強食の原理が支配しているという。余談だが、国語の穴埋め問題で□肉□食≠ノ焼き肉定食≠ニいう回答があったという笑い話がある。平和と言えばこの上なく平和な話である。さて、弱肉強食が原則だとしても、そこには自然の摂理が働いている。動物は生きるために必要な範囲内で弱肉強食の原理に従っているのだ。だから相手がいなくなるまで食べたりはしない。それに強い方も実は大変なのだ。たとえばライオンなんぞは獲物を見つけても、それをすべて自分のものにはできない。狙われた相手も必死で逃げるから、そう簡単には捕まらないのだ。だからこそ弱者も絶滅しないことになる。その点で百獣の王などと言われるが、ライオンなんぞはいつも腹を空かせているらしい。いずれにしても、弱肉強食にもちゃんとした秩序があるのだ。それに対して、万物の霊長≠ネどと勝手に自分たちで言っている人間はどうか。こちらはもうほとんど野放しの弱肉強食¥態ではないか。その見事な成果≠ェ格差社会≠ネどと言われる形で実現≠オている。優れた者が強くなる≠アとで経済も豊かになり、その力が弱者をも救う=B経済改革をリードした人たちはそう主張していた。しかし現実から推測すると、人間はそれほど賢く≠烽ネいし、思いやり≠持ってもいないように見える。何のことはない、強い者はさらにどん欲に強くなろうとする。それに対応して、弱い者はますます力を失う。企業にしても、世の中の人が知らないうちに最高の収益を上げた大企業もあったらしい。しかし、その果実が働く人たちにバックされたようでもない。詳細な数値は知らないが、労働者の賃金はズーッと伸びていないという。
コックピットのサービス(09/07/13 月-2335)
 オスロに出かける前に楽しい体験をした。今回は家内と二人で出かけたが、熊本空港へ息子の家族と娘が見送りに来てくれた。遠くから見えるようにと、息子はオレンジ、嫁と孫はブルーのシャツである。孫は来月で満3歳になる。けっこうしゃべるので楽しさも倍加している。ところで、いよいよ搭乗ということになりボーディングブリッジを通る。その窓から展望所を見るとみんなが手を振っている。もちろん家内と私も大きく手を振った。ふと見ると目の前に見える操縦席で機長と副操縦士も笑いながら手を振っている。われわれに向かってだ。そこで私たちは二人に向かっても笑顔で手を振った。息子夫婦たちにもまた手を振る。そしてもう一度、操縦席にも手を振る。二人もまた手を振って返す。じつに楽しい関わり合いだ。それからゆっくり座席に座って、また展望所に向かって手を振ったことはいうまでもない。この日は羽田へ行き、成田までバスで移動して翌日のフライトの備えたのだが、スタートからとてもいい旅になった。空からは雲の上に頭を出した富士山がきれいに見えた。純白の雲に浮かぶ黒い富士は幻想的だった。そして飛行機は羽田についた。それから動く歩道に乗って外を見ると、いま乗ってきたばかりの飛行機の頭がこちらを向いている。あのパイロットたちにはこちらが見えるかなあ。また手を振ったら反応するかな≠ネどと思った。その瞬間である。向こうから二人が手を振り始めたではないか。おやおや、先を越されてしまいましたよ。もちろん、家内と二人で大きく手を振り返したことはいうまでもない。まわりの人は誰に手を振ってるのかと訝しがったかもしれない。旅の始まりからそんな楽しい体験をした。なんとすばらしいサービスだろう。
無事に成田に到着し羽田までやってきました。機内で書いたものをアップします。(12:20)
スカンジナビアのおもしろさ(09/07/12 -2334)
 いまSAS(スカンジナビア航空)機で成田に向かっている。時間は19時30分だが、日本時間では12日の午前2時になる。そこで本日の分をここで書いておこう。ナビを見ると西シベリアの低地帯の上空である。けっこう揺れているが、ワープロの入力には差し支えない。外は明るいけれど機内は照明を落とし、窓もシャッターを下ろしている。とりあえずお休みタイムである。さて、今回はオスロで開催された学会に出席した。オスロはノルウェーの首都である。しかし、私のパスポートにはオスロのスタンプはない。あるのはコペンハーゲンのものだ。成田からコペンハーゲンに着いたとき入国手続きがあった。その後、オスロまで飛んだが、空港では国内線と同じ扱いのようで、荷物を受け取るとそのまま外へ出た。帰りの場合もオスロでは国際便の搭乗手続きをして、本格的な手荷物検査を受けただけで、出国手続きはなかった。そしてコペンハーゲンで乗り換える際にスタンプを押されたのである。スカンジナビアの3国は強固な連合体になっているようだ。デンマーク、ノルウェー、スエーデンがそれだが、少なくともSASはコペンハーゲンが入り口になっていて、そこから世界にネットワークが広がっている。スカンジナビアといえば半島のイメージもあって、フィンランドも一緒かと思っていたが、民族的には完全に違っているという。ともあれ、そんな事情から私のパスポートからはノルウェーに行ったことはわからないのである。これもなかなかおもしろい。しかも、デンマークやノルウェーの通貨はクローネで、ヨーロッパ共同体に入っていないのだ。その上、同じクローネでも、紙幣はもちろんレートも違っている。どうしてそうなのかも知りたくなってきませんか。
オスロの街角(09/07/11 土A-2333)
 今回はインターネットがトラブった話題が入ってしまったので、オスロにいるうちに現地のネタを追加しておこう。いま朝の5時20分である。内容がマイナスだからご当地の人には申し訳ないが、気づいたことを2点ほど書いておきたい。まずは街中でたばこを吸う人が多い。もちろん男女を問わない。そして吸い殻を路上に捨てる光景も繰り返し見た。海外では安全第一を考えて、そこそこのホテルに泊まることにしている。そのホテルの回転ドアの外側間近でも数人がたばこを吸っている。もちろん吸った後はそのあたりに捨てるしかない。どうもノルウェーでは公共施設内では禁煙らしい。それで室外に行ってたばこを吸っているわけだ。ただし、ほとんど灰皿がないからポイ捨てということになる。このあたりが人間のむずかしいところである。規制を強めると、それに抵触しないやりかたで対応しようとする。あるいは、犯罪などになれば見えないところに隠れてしまう。何をするにしても、この世には完璧な方法なんてあり得ない。こうした行動の変容には、やはり教育の役割が大きい。ただし、その効果がはっきりするまでには時間がかかる。それでも地道に働きかけていくことが必要なのである。もう一つ気づいたことは、すでに書いたが、街中に物乞いが目についたことである。はじめは外国人だけかもしれないと思った。しかし、私の目で見る限りご当地の人の容貌をしている者もけっこういるのだ。その上、なんと私自身がスリっぽい曲者に引っかかりそうになった。これはまさに初体験だったが、ノルウェーでも危ないんかいな≠ニ驚いた。このネタは改めてお話ししましょう。ここも高負担・高福祉の国だったと聞いたような気がするのだが…。ともあれ今日でサヨナラ。
Farewell Oslo!(09/07/11 土@-2332)
 とにもかくにも味な話の素≠オスロから更新できてよかった。このところ、海外からもスムーズに更新できていたので、今回もほとんど心配していなかった。インターネットが使える条件でホテルの予約も入れていたのである。しかしそれがまったくアウトの状態になってしまったのである。何とかしたいとは思いながら、時計は進んでいく。そんなわけで、今回は12日に帰国するまで更新できないとあきらめかけていた。それが、ぎりぎりになって成功したのである。ありがたや、ありがたや。とにかく何にしても最後まで諦めてはいけないということである。そうこうしているうちに熊本へ帰る日がやってきた。ホテルは中央駅の前にあって歩いて3分ほどで着く。そこから特急に乗ると20分で空港に到着する。こちらに来たときもこの電車に乗ったがスピードはけっこうなもので、空港から2駅目はオスロ中央駅だった。往路の逆で、今度はオスロを12時15分に出て、コペンハーゲンで乗り換える。そこからひたすら成田へと向かう。コペンハーゲンが15時45分発で成田には明日の9時35分に着く。時差を計算すると11時間程度のフライトになる。コペンハーゲンの夜から逃げる感じになるため、これまたかなりの時間が明るいままである。頭の中の理屈だけではわかりにくいが、おそらくちょっとだけ暗くなって、すぐに成田の朝になる。そして明日中(12日)には熊本に帰り着く。猛暑の現実に戻るが、またそれも楽しである。現実に満足しきってしまうと新しい行動を起こす気持ちがなくなってしまう。しかし、その一方で不満がありすぎても、適切な″s動ができなくなる。ある程度は現実を受け止めて、それに対応する行動を考えていくというのが正解だろう。
お待たせしました。オスロ滞在中(日本時間10日夜)に何とか更新ができました!
これもまた記憶に残る貴重な体験になります。更新できた秘密は帰国してからお話ししましょう。
肌寒い白夜(09/07/10 金-2331)写真は22:30
 オスロの正確な気温は確認していないが、最高気温が20度を切っている。ホテルの部屋は11階にあって、オスロ中央駅とトラムやバスの停留所が真下に見える。そこを歩く人たちはおおむね長袖で、コートを着ている人もいる。空全体が真っ青になるとことはなさそうで、朝方はいつも低い雲が垂れ込めている。しかし、時間とともに青い空も見えてきて、日が差しはじめる。それはそれなりに厳しい感じもする。また、少なくともこの数日に限れば傘が必要な程度の雨も降る。メールの情報では、熊本は本格的な暑さになっているようだが、こちらは日本の3月初旬くらいだろうか、朝晩は肌寒いくらいである。同じ地球の上でも、住む環境は相当に違っている。気温だけではない。とにかく明るい時間が長い。午後の7時でもまだ太陽は高いところにいる。そして夜の10時になってもまだ明るい。しかも夏時間に調整しているわけだから、日本なら11時に当たるわけだ。なにぶんにも夜が早い私のことだから、真っ暗になるタイミングは知らない。朝は3時ころトイレに行ったことがあるが、さすがにまだ暗かった。しかし、4時には空が明るくなっていることは、この目で確かめた。それも一面が曇天の状態である。日本なら太陽の光が海か山の彼方から浮かび上がってくることだろう。もっともこの時期の日の出は東京だってかなり早いからとくに驚きはなかった。しかし、夜の10時過ぎまで明るいというだけで、日常の行動パターンは変わってくる。そして、それはものの考え方にも大きな影響を及ぼすはずである。ところで、ノルウェーは海産物の豊かな国である。ホテルの朝食も鮭をはじめ名前は知らない魚系の塩辛など豊富だ。バイキングの国でバイキングを楽しんでいる。
インターネットは使えるようになったにもかかわらず、相変わらず味な話の素≠ヘ更新できないままでいます。
まことに残念ながら12日の帰国まで待たないといけないかもしれません。
福祉社会の谷間(09/07/09 木-2330)
 デンマークやノルウェーは物価が高いと感じる。ミネラルウォータが0.7lではあるが、2.5クローネといった感じだ。成田での換算が1クローネ15円程度だった。それで計算すると、日本の感覚でいえば350円を超えている。ほんの数日の滞在だから、それで全体を知ったように思ってはいけない。ただ、高福祉の国だとも聞いているので、ものが高くてもその分は老後にも回っているのだろうと推測する。それが徹底すれば、国民としては納得できるということだろう。ただし、ノルウェーに面倒を見てもらうわけではない外国人にとっては、物価が高いと感じるだけかもしれない。しかし、そんな国にも街中に物乞い≠ェいた。たまたまひとりだけ見かけたのではない。少なくとも1日だけで3人はいた。この人たちはどうなっているんだろうなあと思った。ただし、彼らの国籍がどうなのかはわからない。そういえば、コペンハーゲンでも市民広場というべきところにホームレス風の一団がいた。その数は多くなかったが、やはり社会福祉の谷間に取り残された人たちだろうか。ホテルの窓からふと外を見ると、朝5時ころに酔っぱらった若者が目をうつろにして歩いていた。見るからにややこしそうなお兄ちゃんに連れられていて、その後が心配になる雰囲気だ。オスロでも昼間から公園のベンチで酔っぱらって話しているいる2人連れがいた。いわゆる福祉社会でのアルコール依存症の現状はどうなっているのだろうか。はたまた生きがいの問題はどうなのか。そんな思いも頭を巡った。とにかく、すべての人々をもれなく≠ニいうのは、まことにむずかしい。ところで、海外でも私の行動パターンはまったく変わらない。今日も早朝からキャッキャ叫びながら興奮している。
根性と執念の物語(09/07/08 水-2329)
 人生は根性なのかもしれない。目の前にLANケーブルがあるのに使えないとはどういうことか。そう思って裏側の配線をのぞいたら、アダプターに電源コードがつながっていないことを発見した。ホテルのフロントもいい加減なものだ。システムが変わったので使えない。だから私にはどうすることもできない≠ネんて説明していたが、とんでもない間違いだった。しっかりしてよといいたくなる。ともあれアダプターそのものをフロントに持っていって、コードがないから繋がらないのだと訴えた。昨日とは違うフロントの係が、そのことをすぐに理解した。ほかの部屋からコードを持ってきてコンセントに差し込むと、何のこともなくうまくいった。一時は帰国したあとでしか更新できないと諦めたのだが、なんとかオスロにいる間にアップできるようになった。やれやれである。そこで、はやる気持ちを抑えながらホームページビルダーで送信した。ところが、一難去ってまた一難。これがうまくいかない。同じ現象は国内でも特定のホテルなどで繰り返し起きている。そのため、現象そのものに驚きはなかった。しかし、これは最悪の事態を意味している。つまりは送信のボタンを押したため、すでに入っているファイルはチャラにされて読めなくなっている。その上で新しいものが送れないのである。何のことはない、海外出張中で、うまく更新できない場合は12日にまとめてアップします≠ニいうメッセージまで読めなくなってしまった。まさに万事休すである。それでも根性というか、あるいは執念というべきか。気持ちだけはオスロから更新したい。その手立てをそれなりに考えて対策を考えて実行してみたが、現時点ではうまくいっていない。帰国までに何とかしたい。
いつかそのうち¥ヌ候群(09/07/07 火-2328)
 コペンハーゲンからオスロへやってきた。こちらはフロントで有線LANが使えると聞いたので喜んだ。ところが、これがうまく動かないのである。改めてフロントに確認すると無線に切り替えているので有線が使えなくなったという。それなら糠喜びさせるなと文句も言いたくなる。しかし、そうなるとあきらめるしかない。国内の出張でも無線対応がうまくいかないことがあった。その原因と対策については、そのうち詳しい人に聞こうと思っていた。正直なところ、国内ではほかの手段でもアップすることができる。そのため、いつかそのうち≠ニ考えながらも、問題を放置していた。それがここにきて大いなるツケとして回ってきたのである。危機管理に関して、私は2つの問題点を指摘してきた。これまであったから≠ニこれまでになかったから¥ヌ候群だ。どちらも自分に言い聞かせて適切な対応をし損なうという現象である。今回の体験で、私としてはいつかそのうち¥ヌ候群も加えるべきことがわかった。これはコペンハーゲンとオスロ訪問の大いなる成果である。ところで、コペンハーゲンからオスロまでは国際線ながらパスポートチェックがなかった。これはドイツのフランクフルトで入国審査を受けると、オーストリアにはそのまま入国できるのと共通している。その場合はヨーロッパ共同体内だから国内と同じ扱いを受けるのだ。今回のデンマークとノルウェーの場合はスカンジナビア圏である。これにスエーデンが加わってスカンジナビア3国になる。航空会社のSASは3国による共同経営である。こうして3国間の移動は国内線レベルの扱いになるようで、とても便利だ。ただし、お金についてはデンマークとノルウェーは同じクローネでも互いに違っている。
SASの11時間(09/07/06 月-2327)
 
コペンハーゲンに到着した。ホテルでは無線LANが使えるのだが、私の方がこれに対応できず更新を断念した。オスロではうまくいくといいのだが、さてどうなるか。ともあれ本日はここまでの道のりをご紹介しよう。SAS機984便は成田を定刻11時40分に飛び立った。最短距離を飛ぶことになっているのだろう、飛行機はほほ直線的に北上して北海道の札幌上空あたりを通過する。そのまま樺太を右に見ながらさらに北へ進む。それから機首をやや西に向ける。もうかなり以前から機内のスクリーンにナビが映写されている。最近は個別のシートにも液晶が装着されている場合が多い。ともあれ、どこをどのくらいの高さとスピードで飛んでいるかがわかって楽しい。画面で見るとわがSAS機はシベリアの少し南をやや西北の方向に飛んでいく。そのため飛行時間の相当部分がロシア上空ということになる。それからついには北極海といっていいのだろうか、一旦はは海に出てからスカンジナビア半島の方向へ進んでいく。ここまでで7時間ほど経過している。それからスエーデンやフィンランドの上空を通過する。成田を出てから外はずっと明るいままだ。地球の自転と反対に西へ西へと飛んでいくから、日付上はその日の夕方にコペンハーゲンに着くのである。到着したのは15時30分過ぎだった。単純な引き算をすればほぼ4時間かかったことになる。ただし、時差が7時間あるから実際はこれをプラスして11時間の旅になる。日本はすでに22時30分である。その間、狭い機内に閉じ込められているのである。だから、所要時間だけ聞けば気が遠くなる。しかし、アジアの東の端からヨーロッパの西まで行くのである。そう考えると、時間に関してはあきらめなければならない。
本日(5日)から11日までオスロに出張します。
期間中も更新できる予定ですが、うまくいかない場合は12日にまとめてアップします。
フラストレーション−攻撃仮説(09/07/05 -2326)
 
フラストレーション−攻撃仮説(Frustration-Aggression hypothesis )≠ニ呼ばれるものがある。 ダラード(Dollard)とミラー(Miller)たちが1939年に提唱した。Frustration≠ヘ欲求不満≠ニ訳される。aggression≠ヘ攻撃≠ナある。人は欲求不満になると攻撃するというわけだ。もちろん、欲求不満になればすべての人が攻撃的になるとは限らない。人によっては鬱っぽい状態に陥ることもある。それが極端な場合、自殺を引き起こすこともある。ただし、自殺は自分に対する攻撃だと考えれば、フラストレーション−攻撃仮説≠ヘ成立しているともいえる。人間の行動だから、すべてを一つの考え方だけで説明することはむずかしい。私は、人間行動の説明は確率≠フ問題だと考えている。すべてには当てはまらないが、けっこう一般性がある=Bこれくらいで満足して、それに応じた予測を立てるのである。私はとりあえずは心理学で飯を食っている≠アとになっている。そして、そこそこの一般性≠明らかにする程度でお付き合いいただきたいと思っている。ただし、これは私の見解である。そんな弱気なことをいう奴は心理学をやってるなんて言うな≠ネんて怒られるかもしれない。そうした方々は人間行動≠ノついての普遍的な法則≠しっかり明らかにしていただければいい。そして、そうした不動の理論が打ち立てられた暁には、私は手が割れるほどの拍手をお送りしたい。しかし、私の個人的な評価では、少なくともこれまでのところ、手を叩くことはあっても、手が割れるほどまでのものには出会っていない。繰り返しになるが、私としては心理学はそれでいいと思っている。自分の身の丈に合わせて、少しでもお役に立てれば満足なのだ。
在庫一掃(09/07/04 土-2325)
 
とりあえず人間が地球を支配しているように見える。だからサイズ的にはこの大きさが最適に近いのだろう。ただし、人間の場合は大脳が不釣り合いと思えるほど大きくなった。この世のどんなに大きい生き物よりも大脳の占める割合が大きいのだ。それがこのサイズで地球を支配できるようになった最大の要因である。ともあれ、生存競争は厳しい。そこで、食えるときにはとにかく食っておく。これが生き延びる基本的条件だ。そして保存できるものは、可能な限り貯めておきたくなる。かくして、人間はあれやこれやを自分のところに置こうとする。その結果、身の回りは不要品で充ち満ちてくる。私としてはここいらでPersonal Just in Time≠目指したいと思う。在庫管理≠しっかりすることである。いらないモノは買わない=Bこれが基本だ。それから、いらないモノはもらわない≠アとも大事である。街角でもいろんなモノをタダ≠ナくれる。瞬間的にタダならもらわにゃソン、ソン≠ニいう気分になる。いや、そんな判断をする前に手が出てしまっている。私はこれが大いに問題だと考えている。もらっても使わずに放りっぱなし。そんなことがいかに多いことか。家内もこの点ではけっこう実践的な行動を取っている。いらないものはいただかない=Bこれがわが家の基本ポリシーになりつつある。けっこうなことだと思う。とにかく身の回りのモノは最小限にする。それによって家のスペースも増えるのである。生活空間に余裕が生まれるから気持ちにゆとりも出てくる。およそこんな考え方を基本に、大学の研究室だけでなく自宅の部屋についても在庫一掃≠スローガンにして身辺整理≠進めている。その結果、部屋がだんだん広く≠ネってきた。
ジャストインタイム(09/07/03 金-2324)
 
身辺整理≠フ神髄はモノが減る≠アとにある。企業の会計はまったく知らないが、在庫管理≠徹底することと同じだろう。トヨタのジャストインタイム<Vステムもいるときにいるモノだけを≠ニいうのが中核の思想だと推測している。いらないモノをそこら中に置いておけば仕事の邪魔になる。それに時間がたてばモノだから劣化する。さらに置き場所そのものがもったいない。素人が考えてもわかる理屈である。もっとも、ジャストインタイム≠実現するために、そうしたモノをつくる周りの会社は大変だろうと思う。いつでも親方の注文に応えなければならない。すみません、いま在庫がないので時間をください≠ネんていえば、ジャストインタイム≠ナはなくなってしまう。トヨタの協力会社ではジャストインタイム≠ェ実現しているのだろうか。そのあたりについては、まことに申し訳ないがまったく知らない。いずれにしても、個人でもジャストインタイム≠ヘ試してみる価値がありそうだ。この世の生き物は、人間に限らず生存に対する強い欲求をもっている。しかし、同時に生存競争は厳しさを極める。寝ていて食える≠ネんてことはあり得ない。生き延びるためには少しでも多く食べて大きくなることが必要だ。大きい方が強いから。しかし、それにも限度がある。それこそ恐竜のように大きくなれば、食い物がいくらあっても足りない。そこらあたりの食料はあっという間に食い尽くす。そうなれば、食べ物を求めて移動しなければならなくなる。そんなときに体が大きすぎれば動くのに不自由する。やはり適当な¢蛯ォさがあるのだ。現時点で評価すれば、地球を不法≠ニいえるほど支配している人間は地球的には理想のサイズかもしれない。
焼却炉の思い出(09/07/02 木-2323)
 
身辺整理≠ヘ数年前から始めた。とにかく入りと出≠見ながら、ほんの少しだけ出≠フ方を多くする。それこそ紙が数枚の差であることも多いから、減り方はわずかなものだ。しかし、まさにちりも積もれば山となる≠ナ、部屋全体として見れば資料などが次第に少なくなっている。その昔は、書類などを焼却炉で焼いていた。ひとかたまりの資料を火の中に投げ入れる。それが赤い炎になって燃え上がる。そのわずかな時間が大事な資料とのお別れの儀式のような感じがした。そしてまた次の資料に目を通す。一度は処分すると決めて焼却炉の前まで持ってきたのだから、もういらないはずのものだ。ところが、その場になって心が揺れる資料も出てきたりする。それでも、大抵はえいやっ≠ニ炉の中に投げ入れる。その瞬間に、それは2度とこの世には帰ってこない。やっぱりいるかも≠ニ思っても、もう遅い。炎に体をねじりながら、資料はあっという間にあの世のものとなる。こうして、資料を炉の中に投げ入れるという決断にそれなりの緊張を伴っていた。それがお別れの儀式≠ノなっていたのである。ああ、じつに感傷的だなあ。それが今ではシュレッダーに変わった。これだって吸入口に吸い込まれれば、資料はこの世に戻ることはない。その結果だけ見れば、焼却炉と全く同じことが起きる。しかし、モノの消え方がなんか単調で、まさにベルトコンベア的なんですよね。資料が吸い込まれる時間も一定である。瞬間的ながら、燃えている間に次の資料に目を通して心でお別れをする≠ネんて気持ちが湧いてこない。機械からさあ次を、さあ次を≠ニ責め立てられているような気分になってしまう。そんなこんなの思いの中で私の身辺整理≠ヘ進んでいる。
身辺整理(09/07/01 水-2322)
 
数年前から身辺整理≠している。昨年は還暦を迎えたが、幸い熊本大学の定年は満65歳になった年度末までである。まだ4年と270日ほど残っている。月並みなことだが、毎日をしっかり大事に生きていきたいものだ。定年のぎりぎりまで研究室の整理をしていないと、そのときになってバタバタしてしまう。そこでゆっくり身辺整理≠進めているのである。私の場合90%位は自前の本である。若いころは公費で購入していたが、これだと読むかもしれない本≠ワで買ってしまう。いわゆる積ん読も読書のうち≠ネどと言いながらあれやこれやと手を出した。そのときは、いつか読むだろう≠ニ考えてはいるのである。しかし、結局のところ読めない本が貯まる一方になる。そんなわけで、本に関しては読むものしか買わない≠ニ決めた。そんなわけで、今では本棚の相当部分が自分の本だから整理しやすい。研究室には天井まで届くほど背の高いスチール本棚を置いている。数年前まではびっしり詰まっていたが、それも8割くらいになってきた。最終的にはほぼ空っぽ≠ノなるはずである。書類関係もマイナス指向≠ナ対応している。とにかく毎日が紙の洪水である。一時はペーパーレスなどと言われていたが、実態はむしろ反対ではないかと思われるほど書類が押し寄せてくる。そこで入りと出≠コントロールしないといけない。単純な話だが、その日に入る紙類よりも少しだけ多くの書類を整理するのである。文字通りのマイナス指向≠ナある。これをちゃんと実行していけば、部屋にある紙類は間違いなく減っていく。もちろんすぐには整理できないものもある。その代表が学生の試験用紙だ。これは5年ほど保管しておく。その量はかなりのものになる。