Domestic≠フ意味(07/03/07-W 1426)
TDAと略称していた東亜国内航空≠ヘ1988年に日本エアシステム(Japan
Air System)≠ニ社名を変更した。このためDomestic≠フ文字はなくなった。いわゆるJASである。さらに2002年には日本航空との経営統合が行われて、JASの名称も使われなくなった。さてdomestic≠辞書で引くと、頭に出てくる訳語は家庭の∞家事の≠ナある。家庭的な∞家庭を愛する≠ネどもある。このごろ問題になることが多い、DV≠ヘdomestic
violence≠フ省略形で、文字通り家庭内暴力≠ニいうことになる。家庭での生活に関する科学である家政学≠ヘdomestic
science≠ナある。その後に、自国の≠ニか国内の≠ニいった語義が現れる。GDP≠ナ使うdomestic≠ヘ後者の意味である。このあたりは訳のことだから、とくにどうということもない。ところが英英辞典でdomestic≠ェどうなっているか調べてみると、けっこうな驚きがあった。電子版のオックスフォード英英辞典では、第一義がof
or inside a particular country; not foreign or international≠ニなっているのである。そして二番目に、used
in the home; connected with the home or family≠ニ解説されている。手元にある英和辞典とは、ことばの意味の順番が違うのだ。そこで30年近く前に買ったThe
Pocket Oxford Dictionary を引いてみたら、こちらは先にOf the home≠ェ先でof
one's own country≠ェ後に続いている。こちらは日本の英和辞書と同じになっている。このあたりの事情については、もう少し詳しく調べるとおもしろそうだ。ことばの辞書は、印刷物としては最も内容が変わらないものだろう。それが時代とともに変わってきたのか。
GNPからGDPへ(07/03/06-Tu 1425)
その昔、国の経済状況を伝える指標としてGNPということばが使われていた。Gross
national productの頭文字を取ったものだ。grossには総計の≠ニか全体の≠ニいう意味がある。Nationalは国家の∞国民の≠ナ、Productは生産物≠ナある。Productには成果・結果≠ニいった意味もある。そんなわけで、日本語としては国民総生産≠ニいう訳語が当てられていた。ところが、このごろGNPということばを聞くことが少なくなった。先週だったか、MMさんがやっている朝の番組で、ジャーナリストがGNP≠ニいう表現を使っていたが、プロの割にはちょっと時代遅れの発言じゃないのかなあ。なぜなら、いまではGDPが常識になっているからだ。その理由はというと、GNPの定義が問題なのである。これには海外に住んでいる国民≠フ生産も含まれている。だから、日本人や日本企業が外国で運用するお金の利子や配当もGNPに入るのだそうな。このごろの経済はかなり危ういけれど、わが国は海外にかなりの債権を持っているらしい。その結果、利子や配当が得られるからGNPは大きくなる傾向が出てくるわけだ。そんなこともあって、政府も1993年にGDPという指標に変えることにしたという。GDPはGross
domestic productの頭文字だから、GがDに変わっている。domestic≠ヘ国内の∞自国の≠ニいった意味がある。そこで、GDPは国内総生産≠ニいうことになる。英語のdomestic≠ヘ、なかなかおもしろい単語である。その昔、東亜国内航空≠ニいう航空会社があった。一般的には、社名をTDAと略称していたが、これはToa
Domestic Airlines≠フことである。まさに国内≠Domestic≠ノ直訳していた。