元気な国の教育(06/10/30-1297)From Korea 3 いまでは高度経済成長≠ヘ日本昔話となった。しかし、アジア全体で見れば、けっこう調子がいいようだ。最近の中国やインドの成長はめざましい。ベトナムも注目されている。韓国やシンガポール、それにマレーシアなどは、もう先進国の水準に近づいているのではないか。そうした中で、教育の奇跡≠起こそうという会合が韓国で主催されたことには大きな意味があると思った。とにかく元気がいい。先進国に近づきながらも、本物までにはもう一歩という感じなのだろう。主催者の中心人物からはとにかく学力を伸ばそう≠ニいうかけ声が発せられた。それがどうのこうのと迷っている暇はない≠ニいった調子である。ひたすらまっしぐらというのは問題もあるだろうが、とにかく教育が大事≠ニいう点で徹底していた。開会の記念行事では教師の団体(Korean
Federation of Teachers' Associations) の会長が挨拶をした。私の英語はかなり問題で
Konglish と言った方がいいかもしれません≠ネどとジョークからはじめた。ところが何の何の、私が聞く限りかなりのできであった。発音だってしっかりしていた。こんな場合、日本ならどうなるんだろうかと思った。会場はインチョン市にあるインハ大学である。韓国で10指に入る有力校だとのこと。校内に両親とその子どもと思しき一団がいた。夕刻だったか、教室のカーテンの隙間から親たちが中を覗いていた。あとで聞いたら入試だったという。あまり大きな規模ではなかったので、限られた生徒を対象にしたものだったのかもしれない。韓国人の教育熱心はよく知られているが、入試に両親とともにやってくるという光景は日本では見られない。ともあれ、教育をいい加減にする国はいずれ滅びるに決まっている。
奇跡の思い出(06/10/29-1296)From Korea 2 仁川国際空港で指定された集合場所に集まったまではよかったが、それから転けた。われわれを宿舎まで運ぶバスの都合がつかなくなったという。そこでやむを得ず、3〜4人が一緒になってタクシーに乗った。ところが、これがものすごかった。降りたばかりの飛行機が負けそうになるほどの猛スピードで走るのだ。これはぶつかったが最後、車の跡形もなくなるだろうと確信した。まあ神様がいたのか、結果としては無事に目的地に着いた…。さて、韓国は思ったほど寒くなかった。熊本は夏は暑く冬は寒いが、寒暖の差が大きい。そのため、この時期も早朝はけっこう冷えたりする。少なくとも昨日と今日の韓国の朝は、その程度である。ところで、今回参加している学会は、Asia's
Educational Miracle≠ェテーマである。アジアにおける教育の奇跡≠起こそうというわけだ。われわれにとって奇跡≠ニいうことばにはある種の懐かしさを覚える。その昔、日本の経済は奇跡の復興≠遂げたと言われた。昭和30年代の終わりから40年代にかけて、国民総生産の伸びが10%前後にも達した。そして池田勇人総理大臣が所得倍増計画≠打ち上げ、現実がそれをも上回って走っていった。田中真紀子氏の父親である田中角栄首相のときには、1年でベースアップが30%の年まであった。例えば給料が20万の人が、翌年は26万円になるのである。そのかわり物価の上がり方も相当に激しかった。その中でも土地の値上がりは凄まじかった。この先、必ず高くなると思うから、誰もが土地を買おうとする。その結果、さらに価格高騰が起こるという循環にはまっていた。いわゆる土地神話≠ニ言われるものである。当時その異常さを指摘した専門家がどのくらいいただろうか。
韓国でもLANが使えました!
韓国便り(06/10/28-1295)From Korea 1 おはようございます。いま4時40分。昨夜、学会に出席するために韓国にやってきた。こちらでもLANが使えた。これで、今日も元気に味な話の素≠フ開店である。じつに楽しい時代になったものである。因みに時間は日本と同じだ。せっかくだから、昨日まで書いていた携帯の迷惑おばさん≠フ件は、熊本に帰ってから続けることにする…。さてさて、わたしは初めて韓国に来たが、まあ近いこと、近いこと。たしかに地図上では近いと思っていたが、それを実感した。もっと具体的に言うと、福岡から1時間05分でソウルのインチョン空港に着くのである。時間的には、熊本から大阪までとほとんど変わらない。福岡を飛び立ったのが18時20分。日も暮れて、光り輝く夜景を見ながら飛行機は北西へと向かった。福岡の灯りが見えなくなる前から、海の上には漁り火が点々と続いていた。それからほんの少しして、また町の灯りが見えてきた。これは推測だが、あれは対馬だったのではないかと思う。そしてすぐに、今度は韓国に近づいたようで、海際の灯りが見え始めるのである。その後は、ぽつんぽつんと光の塊が見える。わが国で言えば、日本アルプスあたりを飛んでいる感じだ。山々は真っ黒になっているが、その中に町や集落のような灯りが見えるのである。そうこうするうちに、広い範囲にわたって街の灯りが見え始めた。あれがソウル市街だったのだと思う。それから間もなく飛行機は国際空港に着いた。開港時にニュースで見た記憶があるが、かなりの大きさである。ソウルからは30kmほど離れているようだ。事前に知らされていた待ち合わせ場所に行くと、学会に参加するメンバーが10人ほど集まっていた。中国や香港からの研究者もいて、なかなか賑やかである。